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第5章 彼氏君への気持ち
23話
しおりを挟む今日も疲れたなあ……。
仕事を終え
男女共用の休憩室で一休み。
今日も後輩君と新人ちゃんと3人で作業だったから疲れた、
早く帰ろう
この休憩室は男女共用だからもたもたしてたら後輩君が来てしまう。
荷物を乱暴に鞄に詰めこんでいたその時
休憩室のドアが開いた。
入ってきたのは
「あ、お疲れ様っす」
しまった…!!
後輩君だ…!
間に合わなかった!
「…お…お疲れ様…」
あーもーほらだから言ったじゃん後輩君が来てしまうって
もっと早く帰る用意してればよかったのに
私のバカ。
「……なんかあったんすか?」
私に背を向けながら
後輩君が言った。
え……私に言ってる…んだよね…?
「えっ……なんで?
なんもないよ?」
「最近ピリピリしてるから
なんか疲れてるのかなって思って」
ピリピリ……
あー……してたね
してたわ、ピリピリ
後輩君と新人ちゃん見てモヤモヤしてイライラしてピリピリしてた、
疲れてるっていうのも間違ってない
好きになっちゃいけない人を好きになっちゃって
そんな自分がバカで嫌いで、疲れた。
「まぁね……色々あるのよ」
なんにもないよ、と言おうとしたけど
なんにも無いならなんでそんなイライラピリピリしてんの?(怒)
って思われそうだったから
悩んでいることは認めた。
「何があったかは知らないっすけど
花さんらしくないから、元気になってくださいね」
そう言いながら後輩君は
自販機でコーヒーを買って
私の隣に置いた。
「じゃ、お先に失礼します!」
ドアが閉まる、
その瞬間
心臓に痛みを感じるぐらい鼓動が激しくなった。
後輩君が買ってくれたコーヒーを握りしめて
ため息をついた。
缶コーヒー……
冷たい……
でも…
心が温かい……。
あぁ私…
本当に好きだ……。
花さんって呼ばれたのもときめいた、
パイセンって呼ばれる方が面白いし可愛いから好きだったのに
いつからだろう
あなたに名前を呼ばれて心が震えるようになったのは。
嫌いにならなきゃいけないのに、
できる自信がない。
気持ちがどんどん強くなって溢れだす
彼氏君だって、
違和感を感じているかもしれない、
その証拠に
ちょっと彼氏君…
最近変わったもんね。
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