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第11章 彼氏君との別れ?
62話
しおりを挟む「花の好きな、花のやりたいことをして
花の本当に着たい服を着て
俺も見たい、
連絡も、朝晩はしたいけど
細かくしなくていい、
でも、たまに何気ない連絡をしてくれたら嬉しい、
ごめんね今まで
会社での上下関係を、プライベートに持ち込んでいた、
花に言われるまで無自覚だった、ごめん
俺、治すから
これからも一緒にいよう、
色んな所行こう、旅行とかも、いっぱい行こう」
………あれっ……
違う!!!!!!
なんか違う…!
そうじゃない……!
そうじゃなくて……
「でも…私達……
多分価値観があんまり……」
「価値観は…仕方ないと思う、
何か思う度に話し合えばいい
今まで俺は、話し合いもせずに怒ってたんでしょ?
もうそれをやめる、
しっかり話し合うようにするから………」
「お願い……
花…………、俺花とこれからも一緒にいたいんだ……」
…結局……
別れられなかった……
何してるんだ私……
彼氏君が必死に訴えてきたっていうのもあるけど、
やっぱり心のどこかに、
彼氏君との楽しい思い出があって
別れるのが寂しいって思ってたからだ……。
この日から数日間
確かに彼氏君は変わった、
私も怯える必要が無くなった、
普通の彼氏彼女の関係。
……これで…いいのだろうか…
本当に彼氏君は変わったのだろうか……
分からない……………。
でも……
少し期待したい自分もいた、
彼氏君が変わってくれれば
きっとまた私は彼氏君を好きになる、
後輩君の事もふっきれて
また元に戻れる気がする……。
いや、戻るんだ。
そう決意し、
2、3日前から空っぽのまんまの
後輩君の席を見ながら、
私はずっと隠し持っていた後輩君の写真達を完全に消した。
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