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第6章 中学生
28話
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キヨは中学2年生になった。
「最近依付き合い悪いよねー」
「塾だ、とか習い事だ、とか言って
俺らの事避けてるよね」
帰り道、
咲と春がいつも依人がいた春の左側を見ながら言った、
最近依人は
キヨ達とあまり関わらなくなった、
春が言ったように
勉強したくて、習い事があって
等と言って
一緒に帰ったり、一緒にお弁当を食べるのを拒むのだ。
依人はそんなに真面目な人ではなかった、
宿題を忘れることもあったし、
寝坊して遅刻することもあった
そのままサボってしまうこともあった。
授業中はたまに寝てるし
教科書にも落書きをしている。
不良やヤンキーというわけではなかったが、
決して塾や習い事に打ち込むようなタイプでも無かった、
それが急にどうしたというのだろう。
来年受験生ということもあり
気合いを入れただけなのだろうか、
それともなにかあったのだろうか
あまり人間に興味を持たず
最低限の干渉しかしないキヨでもさすがに心配してしまった。
「清子ーポスト見てきてくれる?」
「はーい」
次の日の土曜日の朝、
キヨは朝食を作っている母親に
1階のポストを見てきてくれと頼まれた。
寝癖を適当に直して
あくびをしながら階段で1階に向かった。
ちょうど1階にキヨが着いた時、
同じタイミングでエレベーターも1階に到着した。
「あっ……依人君…」
エレベーターからは依人が出てきた。
「あぁ……おはよ」
依人は目を擦りながらあくびをした。
依人はキヨ達との関わりを避けてはいたが、
無視をしたり逃げたりということはしなかった。
話しかければ普通に答えてくれた、
ただ、依人の方からは何もアクションを起こさなくなってしまった。
「依人君もポスト見に来たの?」
「ううん、牛乳無かったからさ
母さんがコンビニのでもいいから買ってきてって…」
「あー…そうなんだ…」
依人は最近性格も変わった気がする、
以前の依人は
どちらかというとヤンチャな方だった
幼稚園や低学年の頃は
友達と先生にイタズラをしかけたりしていた、
高学年になっても
休み時間になるとサッカーボールを抱えて友達と運動場に飛び出して行くような人だった、
なのに中2になった瞬間
大人しくなったというか、
クールになったというか、
変わったのだ、とにかく。
「依人君、最近変わったよね
元気がないというか…」
「…そう?俺は普通に元気だけどな」
「でも…咲達も心配している…」
ポストを開け、
何も入っていないことを確認し、
閉めながら依人に言った。
「…ちょっと勉強したいことができて…」
「将来の夢ができたって事?」
「うん…まあ…そういうことになるかな、
だから…ごめん
今はちょっと、1人にしてほしいんだ」
そう言い残し、
依人はマンションから出た、
振り返る事なくコンビニに向かう
依人、
キヨはぼんやりと眺めた。
また幼なじみが減ってしまった、
キヨ、咲、春の3人になってしまった。
友達が欲しいとあまり思わないキヨでさえ
悲しいと思ってしまった。
「最近依付き合い悪いよねー」
「塾だ、とか習い事だ、とか言って
俺らの事避けてるよね」
帰り道、
咲と春がいつも依人がいた春の左側を見ながら言った、
最近依人は
キヨ達とあまり関わらなくなった、
春が言ったように
勉強したくて、習い事があって
等と言って
一緒に帰ったり、一緒にお弁当を食べるのを拒むのだ。
依人はそんなに真面目な人ではなかった、
宿題を忘れることもあったし、
寝坊して遅刻することもあった
そのままサボってしまうこともあった。
授業中はたまに寝てるし
教科書にも落書きをしている。
不良やヤンキーというわけではなかったが、
決して塾や習い事に打ち込むようなタイプでも無かった、
それが急にどうしたというのだろう。
来年受験生ということもあり
気合いを入れただけなのだろうか、
それともなにかあったのだろうか
あまり人間に興味を持たず
最低限の干渉しかしないキヨでもさすがに心配してしまった。
「清子ーポスト見てきてくれる?」
「はーい」
次の日の土曜日の朝、
キヨは朝食を作っている母親に
1階のポストを見てきてくれと頼まれた。
寝癖を適当に直して
あくびをしながら階段で1階に向かった。
ちょうど1階にキヨが着いた時、
同じタイミングでエレベーターも1階に到着した。
「あっ……依人君…」
エレベーターからは依人が出てきた。
「あぁ……おはよ」
依人は目を擦りながらあくびをした。
依人はキヨ達との関わりを避けてはいたが、
無視をしたり逃げたりということはしなかった。
話しかければ普通に答えてくれた、
ただ、依人の方からは何もアクションを起こさなくなってしまった。
「依人君もポスト見に来たの?」
「ううん、牛乳無かったからさ
母さんがコンビニのでもいいから買ってきてって…」
「あー…そうなんだ…」
依人は最近性格も変わった気がする、
以前の依人は
どちらかというとヤンチャな方だった
幼稚園や低学年の頃は
友達と先生にイタズラをしかけたりしていた、
高学年になっても
休み時間になるとサッカーボールを抱えて友達と運動場に飛び出して行くような人だった、
なのに中2になった瞬間
大人しくなったというか、
クールになったというか、
変わったのだ、とにかく。
「依人君、最近変わったよね
元気がないというか…」
「…そう?俺は普通に元気だけどな」
「でも…咲達も心配している…」
ポストを開け、
何も入っていないことを確認し、
閉めながら依人に言った。
「…ちょっと勉強したいことができて…」
「将来の夢ができたって事?」
「うん…まあ…そういうことになるかな、
だから…ごめん
今はちょっと、1人にしてほしいんだ」
そう言い残し、
依人はマンションから出た、
振り返る事なくコンビニに向かう
依人、
キヨはぼんやりと眺めた。
また幼なじみが減ってしまった、
キヨ、咲、春の3人になってしまった。
友達が欲しいとあまり思わないキヨでさえ
悲しいと思ってしまった。
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