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エーデルワイス 7
しおりを挟む「その…ラミネートしてある物なんだけど…」
何やら言いにくそうにしているのは何故だろう?
「小さい、白い花を押し花にしてある物なんだ」
カウンターのモニターのすぐ横に立てたままの栞が頭に浮かんだ。
「これぐらいのやつ?」
人差し指と親指で大きさを示す。
「そう、そのくらい」
「それなら、何となく気になったからカウンターのモニターの横に立ててあるよ。問い合わせがある気がしてたの」
「良かった、明日取りに行くよ」
安堵からか、優輝の顔が和らいだ。
「私の職場なんだし、私が持ち帰れば良くない?」
「いや、それは…。取りに行くよ」
「?…うん、分かった。仕事帰りに来る?」
「ん、19時過ぎぐらいに」
「対応出来るようにしとくね」
「亜樹、明日何時まで?」
「閉館まで」
「じゃ、明日一緒に帰ろう?」
「…明日もここに来るのね?」
優輝が我が家に来る頻度があまりにも高くて、少し苦笑いしてしまった。
「だめ?」
「だめじゃないけど…」
「じゃあ、明日は俺ん家に帰ろう?」
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