涯(はて)の楽園

栗木 妙

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Ⅰ章.カンザリア要塞島 ─トゥーリ・アクス─

【3】_2

 
 




 ――そんな賭けの倍率よりも、今の俺には、こっちの必勝法を教えて欲しい……!
 盤上の駒をじーっと睨み付けながら、考えに考え抜いて、ようやくその中の一つを移動させた。
「…いいのか、そこで?」
「はい、いいです」
 その問いに応えた途端、言った総督の指が即座に動き、迷いも無く駒を動かす。
「王手だ」
「ええっっ!?」
 慌てて自分の駒を何とか動かせないかと画策するも、もはやどうにも出来なかった。
「ぐあー……また負けたかー……!」
「だから何度も言っているだろう。私に勝とうなど十年早い」
「ううぅチクショー……よし、もう一戦!」
「懲りないな、おまえも」
 そして互いに自分の駒をかき集め、再戦のため所定の位置に並べ直す。


 ここ数日、総督と俺は、そうやって盤戯に興じることが日課となっている。
 一日の仕事を終えた夕食後、俺が総督の私室を訪れ、時間の許す限り対戦をし、夜も更けきらぬうちに自分の部屋に戻る、という繰り返し。
 というのも、俺たちだけの間で交わされた、それは一つの“賭け”だったからだ。


『これで私に勝てたら、何でも言うことを聞いてやる』
『わかりました、受けて立ちます!』


 そもそもの発端は……俺としては、どこまでもツンデレな総督が悪いと思うんだよね。――うん、ものすごくそう思う。
 だって、あそこまで熱烈に互いの愛を確かめ合ったのだ、誰もいない時くらい二人っきりでいちゃいちゃしたくなっても、何もおかしいことは無いだろう?
 なのに総督は、そんな俺をの誘いをことごとく『勤務時間中だ』と拒否してくれちゃうのだ。
 仕事なんてほとんどしていないんだからいいじゃないか、とは思うのだが、そこは真面目というか何というかアレな性格で、そういうとこにだけ変に融通が利かない。
 ただでさえ二人きりの時間が多すぎるというのに、それで何もできない、なんて……一体どんな拷問だ。
 もう何度目になるかもわからない誘いを無下にされた俺は、壁に手をつき総督を囲い込んでいたそのままの体勢で、思わず深いタメ息を吐いてしまった。
『晴れて両想いになったからには、もう何の遠慮もなく触りまくれると思ってたのに……』
『触るだけなら別にいいが……それだけで済むのか?』
 ――済みませんよねー確かに。
 咄嗟に即答できなかった俺を、“ほらみろ”とでも言わんばかりの表情で、ものすごく近い距離から総督が呆れたように眺めやる。
『じゃあ、勤務時間外なら……』
『それも却下だ』
『ええっ、何で!?』
『当たり前だ! おまえが勤務時間外にまでここへ出入りしてたら、また変な噂が流れるではないか!』
『いいのに、別にバレたって……』
『よくない! 好き勝手な噂の的になるのなぞ、もうウンザリだ!』
『だって、夜のお誘いまで無かったら、俺もう一体なにを楽しみに生きていけばいいのか……』
『また大袈裟な……』
『ようやっと、めくるめく愛欲の日々が送れると、ちょー楽しみにしてたのに……』
『おまえの頭は、そればっかりか……!』
『当たり前でしょう。今まで俺がどんだけ我慢してきたと思ってるんですか』
 そこで、総督がぐっと言葉に詰まる。
『我慢して我慢して焦らされて焦らされて、ようやく許して貰えたと思ったら、あんなに俺のこと溺れさせて……それで“お預け”って、ちょーヒドくない?』
『そ…そんなこと言われても……』
 その可愛らしく尖らされた唇にキスしたいのを何とか堪えながら、俺はもっとより近くまで顔を寄せた。
『あなたに触れられなかったら、俺は誰と触れ合えばいいの? ――ねえ、レイノルド?』
 途端、カーッと頬を赤く染めた総督が、おもむろに俺の顎あたりに両手を当てたかと思うと、そのまま力任せにぐーっと腕を伸ばして押し戻してくる。――痛いからそれナニゲに。
『わかった……もう、わかったから!』
 だからもうそんなに近付くな! と、赤くなったままソッポを向いた、その総督がふいに“あ!”と、声こそ上げなかったものの、そこで何かに気付いたような素振りを見せた。
『そこまで言うなら、あれで決めよう!』
『え……?』
 総督の視線が示した先を見ると、そこは本棚があり。
 囲う俺の腕からするりと脱け出すと総督は、その本棚の一番下の段から、少々埃を被っていたそれを取り上げた。
 四角い升目のついた盤と、その上に載せられた駒が入っていると思しき二つの箱。――盤戯の一揃えを。
『おまえがこれで私に勝てたら、何でも言うことを聞いてやる』
『「何でも」……?』
 その言葉で、思わず総督にさせてみたいあれやこれやが脳内を飛び交ってしまった俺を、一体誰が責められようか。
『わかりました、受けて立ちます!』
 勢い込んで即答した自分を、俺は後々ものすごく後悔した。
 なんでわざわざ相手の土俵で相撲を取るような勝負を受けちまったんだろう、と―――。


 盤戯というのは、升目の描かれた盤の上で駒を交代で動かし相手の“王”を獲る、という、いわば盤上での戦争ゲームだ。
 俺たち庶民にあまり馴染みはなく、もっぱら貴族の間で、知性を試される優雅なお遊びとして嗜まれている。――当然、お貴族サマである総督が親しんでいないだろうはずもない。
 それをうっかり失念していた……のみならず。
 よりにもよって総督は、この盤戯に関しては相当の手練であることを、全くもって俺は知らなかった。――本人曰く『王のご指南役も務めていた』とか言うくらいだ。どれだけの精通ぶりかは推して知れよう。
 一方の俺は、いつだったかどこかで誰かに『指揮官になりたいのなら盤戯を覚えておくといいよ』と言われたことがあったので、じゃあ一応覚えておくかと、何となくルールと遊び方くらいは知っていた。…その程度である。
 当然ながら、太刀打ち出来るハズも無いではないか。
 そもそもからして、最初から勝敗なぞ目に見えていたのだ。


 負けては再戦を挑むことの繰り返し――とはいえど。
 その数を重ねるごとに、俺もだんだんと盤戯の面白さに目覚め始めてきた。
 覚えた時は、そこまでのめりこめるようなゲームだとは思えなかった。たかが机上の戦争ごっこ、実際の戦争を知る人間には何の面白みも無いではないか、と。
 ――これは確かに、お貴族サマ向けのゲームだな。
 とにかく、ただ駒を置けばいいというものではないのだ。駒を置くにあたり、やたら頭を使って考えなければならない。自分が駒を動かすことで、それにより相手がどんな手を打ってくるか……その先の先まで読めなければ、絶対に勝ちは無い。ゲームというより、もはやゲームの名を借りた“駆け引き仕合”とでもいうべきだろう。
 俺に『指揮官になりたいのなら…』と盤戯を勧めたヤツの言わんとしていたことも、今ではより理解できるような気がする。
 上に立つ者ほど、そういう先を読んだ駆け引きが出来なければ、ただ徒に部下を無駄死にさせるだけだ。
 そう考えれば、生まれながらにして人の上に立つ立場である貴族がこのゲームを嗜みとするのも、何となく理解できるような気にもなる。
 ――そういう意味で考えれば……この人は本当に、人の上に立つに相応しい人、てことなんだろうな……。
 王の指南役まで務められるほど盤戯に精通する、どこまでも明晰な総督であればこそ、到底カンザリアに居るべきではない人だと、そうつくづく残念に思う。
 実際の前線で指揮を執る、そんな総督の姿を見てみたい。きっと見事なまでの采配を見せてくれるだろうに違いないのに。


「――ああもう、また負けたー……!」
 通算もう何度目になるかもわからない――数えるのにも嫌気がさして途中からやめた――敗北に、思わず俺は、そのまま机上に突っ伏した。
「ううー、ちくしょー、俺だって少しは上達してきてるハズなのにー……!」
「だから何度も言っているだろう。私に勝とうなど十年早い、と」
「わかってる、わかってますよ! でも、せめてその『十年』を『五年』くらいに縮めてみせるまでは……!」
「ならば、少なくともあと五年も、こうして私と盤戯をし続けるつもりか、おまえは? 気の長い話だな」
 呆れたような総督の声に、思わず涙が出そうになる。――くそう、泣くもんかっ!
「それにしても味気ないものだ。せっかく二人きりの夜なのに、こうも盤戯ばかりとは」
「…酔ってますね、総督?」
「いいや、全く」
 そう艶然とこちらを見つめる総督の手には、高そうな葡萄酒の注がれた杯。
 盤戯の対戦は酒を酌み交わしながら、というのが、どうやらお貴族サマ的習慣であるようで、盤や駒と一緒に酒も用意されているのが常だった。
 傍らの酒瓶を眺めてみれば、ほとんどカラになっている。これで、もう三本目だ。だいたい一戦につき一本、空けている計算になるか。
 明らかに普段よりも飲むペースが早い。いつもなら、一本空けるまでに軽く三戦はしているところだ。
 ――こちとら飲みたいのも我慢して、わざわざ素面で挑んでるっつーのに……! なんでこんな酔っ払いにも勝てないんだよ……!
 そのことも、俺が落ち込む理由の大きな一つである。
「本当におまえは、馬鹿正直というか何というか……」
「えーえー、もう何とでも言ってくださいよ」
「わかっているのか、トゥーリ? 明日は休日だぞ?」
「わかってますよ、俺も明日は非番です。だから今夜は、夜っぴき勝負できますね!」
「…………」
 明日の朝までには一度くらい勝つ! と意気込んでみせた俺の鼻を、ふいに総督が摘まんでぎゅうーっと強く捻り上げた。無言で。
「いっ…痛い痛い痛い、それ痛いマジで痛い、鼻もげるっっ……!」
「本当に……どこまでおまえは馬鹿正直だ」
 手の中の杯を傾けながら、本当に呆れたような口調で言う。
「休日前夜に、せっかく二人きりでいながら、することが夜っぴき盤戯? ――どこまで馬鹿か、この阿呆」
「でも、だって……」
「勝負と私と、一体どちらが好きなんだ、おまえは?」
「だって総督から言い出したんじゃんコレっっ!」
 そこまで言われれば、さすがの俺でも誘われていることくらいはわかる。だが、どうにも釈然としない。
「総督が、盤戯で勝てなきゃ、いちゃいちゃしちゃダメだって言うから……!」
「おまえはがっつき過ぎなんだ」
 言いながら、杯を手にしたままで総督は椅子から立ち上がると、向かいに座る俺のもとへと歩み寄ってき、そのままこちらの膝の上へと腰を下ろした。
「大人しくしてたら、こっちから誘ってやったのに」
 くすくす笑いながら、そして俺に口付ける。漂ってくる甘い葡萄酒の香りに、こっちまで酔いそうだ。
「まったく……あんなに人のこと拒絶しておいて、調子いいんだからなー」
 俺だってちょっとは傷付いたのに…と、多少おどけてはみたものの、それでも恨みがましくは言ってみる。
「いいように俺のこと弄んで、ヒドい人だな」
「仕方ないだろう。私だっておまえが欲しいんだから」
 相変わらずくすくすとした笑いと共に言われる、その言葉は、普段の総督なら決してそうすんなりとは出てこないであろうもの。――ホント、酔っ払いはタチが悪い。
「おまえが悪いんだぞ。ところ構わずそうサカられては、私まで我慢できなくなってしまうじゃないか」
「…その言葉、本気にしますよ?」
「おまえは私の言葉を疑うのか?」
「じゃあ、いいんですか? このまま隣の部屋へ連れ込んじゃっても」
「さあ……? それはどうしようかな」
 だが口ではそう言いながらも、相変わらずくすくすと笑いながら総督が、俺の首へと両腕を回す。まさに“このまま連れて行け”とでも言うような仕草。
 それがわかったからこそ、俺も少しだけ悪ノリした。
「じゃあ……どうしたら、お許しを貰えるかな」
 なおもくすくす笑い続けている総督の腕をゆっくりと解くと、その手の杯を取り上げて卓上に置く。
 まるでお気に入りの玩具を取り上げられたような瞳でその行方を追った、それを無理やり自分の方へ引き戻すと、やや乱暴に唇を重ねた。
 高級な葡萄酒の味と香りを存分に堪能しながら、何度も何度も深い口付けを繰り返す。そうしながら、その身体を抱き寄せる手はそのままに、空いているもう片方の手で服の釦を外してゆく。はだけられたシャツから胸元の突起が覗くや、丹念に舐め上げ、舌の上に転がした。
「んっ……」
 堪えきれない呻きが、官能の色を帯びて吐く息と共に洩れる。
 俺の手がその肌を滑り落ち、ベルトの留め具を外す。緩ませた布の隙間から手を差し入れると、既に立ち上がっていたそれを、自分の掌で優しく握り込んだ。
「あっ、それっ、だめだ、んっ……!」
 制止の声はキスで遮る。手を動かし始めると、すぐに身体がピクンと跳ね、俺にしがみついた両手にも徐々に力が籠ってゆく。
 次第に喘ぐ声に余裕の色がなくなっていき、それが限界に近付いてきたのを感じた時、ふいに俺は動かしていた手を止めた。
 もうちょっとなのに…という切なげな視線で俺を見つめてくる総督を、逆に見つめ返しながら、そこで訊く。
「――して欲しい? この先も」
「ん……して、欲しいっ……」
 酒の所為なのか余裕のない所為なのか、いずれにしろ普段では絶対に貰えないような素直な返事。そのとろんとした表情を見ているコッチが先に陥落してしまいそうだ。
 そこを何とかグッと堪えつつ、俺は更に言い募る。
「じゃあ、してあげるから……勝負関係ナシで、普通に俺から触れることも許してくれる?」
「それはだめだ」
 だが、その一言でバッサリ両断。さすが総督、どさくさに紛れて言質をとろうと画策した俺の浅知恵など、酔っていてもお見通しだ、と……そういうことか。
 ――ならば、こっちだって……!
 それを握っていたままの手をおもむろに開くと、つつっと指一本だけで撫で上げる。その根元から先端まで、ゆっくりと。
「ああっ……!」
「俺と気持ちいいこと、したくないの?」
 だが、あくまでも撫でるだけ。そこを指が這う感触を与えるだけで、それ以上のことはしない。
「いや……やだ、それ、意地悪っっ……!」
「だって、あなたが俺に意地悪するから」
「意地悪じゃないっ……!」
「充分、意地悪だよね。――あなたを触りたくて抱きたくて仕方ない俺に“お預け”食らわせるのは、そんなに楽しい?」
「違うっ……そんなんじゃない……!」
「得意な盤戯まで持ち出して拒んでおきながら、『そんなんじゃない』なんて、どの口でそれを言うの?」
「だって、それはおまえが……!」
「俺が、なに?」
「おまえがっ、あんなふうにするから……!」
「え……?」
「そういつもいつも、あんなふうに腰が立たなくなるくらいにされたら、こちらの身がもたないだろうっっ……!」
 ――って……そんな理由?
 確かに、あの日は俺もブッ飛んでたから、相当ねちっこく何度も何度も、やってしまったという自覚はある。しかも寝不足でハイテンションだったしな。
 食べたくて食べたくてずっと我慢していた御馳走を、やっと“食べてもいいよ”と目の前に差し出されたら、そりゃもう当然、がっつきたくもなるってーモンだろう。…ああもちろん脇目も振らずにがっついたとも存分に!
 あんな濃厚すぎるセックスなんて、そう毎回毎回やろうったって出来るワケがない。それこそ俺の身がもたないし。
 ――てことは、ここは言わぬが花だよな。
「じゃあ、総督は……今夜、俺とそういうことがしたかったんだ?」
 唇を尖らせてプイと横を向いた、その頬は、もはや酒の所為なのか疑わしいくらい真っ赤に染め上げられている。
「今夜、ああいうふうに腰が立たなくなるまで激しく、俺にされたかった?」
 返事の代わりに、黙って腕が回された。
 そして、耳元に囁かれる。
「そんなこと、言わせるな馬鹿っ……!」
 その言葉の意味がわからないほど、俺は子供ではないつもりだ。
 抱き付く総督を抱えたまま、おもむろに俺は立ち上がり、続き部屋の扉を開ける。部屋の奥にある寝台の上でその身体を下ろすと、その横に膝を付き、横たわる姿を見下ろした。
「今度は、この部屋から朝帰りか……また噂になっちゃいますね」
「言い訳なら、夜っぴき盤戯で対戦していたとでも言っておけばいいだろう?」
「…それもそうか」
 本当のことを言えば、これまでの俺の毎夜の部屋通いは当然、既に皆の噂になっているところではある。――まあ、でもこれは今わざわざ教えてさしあげる必要はないだろう。
 しかし、その言い訳を作ってくれるために盤戯を持ち出してきたのであれば、本当にこの人は、相当な策士だ。俺が敵わないのも当然だな。
「それじゃ今夜は心おきなく、頑張って励まさせていただきます」
「うむ、苦しゅうないぞ、近う寄れ」
「どこの王様ですか、アナタ」
 そして顔を見合わせると、じゃれ合ってふざけながら笑い合う。
 やがて、どちらからともなく自然に唇が重なった。


 ――きっと……この時にはもう既に、総督は覚っていたに違いない。
 これから迫りくる嵐の日々を。そして、その渦中に身を置かなければならないことも。


「この時間が、もっと長く続いたらいいのにな……」
 淋しそうに微笑みながらぽつりとそれを呟く姿が、なぜだろう、俺の心のどこか一部を、鋭く刺し貫いた。
「大丈夫ですよ。夜が明けても、俺はいつも傍に居ますから」
 このひとを安心させてあげたくて、そう言うと、ぎゅっと力を籠めてその身体を抱き締める。
「昼も夜もずっと、いつもあなたを愛してます」
「うん……そうだな、ありがとうトゥーリ」
 そして、どことなく独り言めいて返された、その言葉。


「おまえが私を愛していてくれるなら……たとえ嵐に呑み込まれようとも、きっと私は、乗り越えてゆける」



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