8 / 10
8.愛の輪郭(★)
「えっ!? なっ!? えっ!?」
さりげなく太腿のあたりを押された。シンクに腰を預ける格好になる。状況を飲み込めず、ファスナーをおろされても目を白黒させるばかり。されるがままだった。
「わがまま聞いてもらったから」
「わがままだなんて……あっ……!」
躊躇なくペニスを咥え込む。
「けっ、けい! まっ、待っ――」
伏せられた目。先は尖り、黒い睫毛で縁取られている。相も変わらず凛としていて美しい。だがその口元、形のいいやわらかな唇にはペニスが嵌め込まれている。
倒錯的だ。目が離せない。心のフィルムに記録していく。隅から隅まで。余すことなく。
「はっ、ゃ、ンッ!」
温かく湿った感触。滑らかなのは舌。硬質なのは歯だろうか。噛み千切られる。そんな事態にはなりえないと理解しつつも背に緊張が走る。
「んっ……! あぁッ……」
喉奥まで咥え込み、扱いていく。色違いの瞳はおろか足腰までもが蕩け始めた。このまま身を委ねてしまいたい。そんな欲が頭をもたげる中ルーカスは首を左右に振った。
「べっ、ベッド! ベッド……いこ……っ」
「ここでいいだろ」
「オレ、も何かっ、~~しっ、しっくす……ないん、とか」
「いい。お前はこのままで」
まるで聞き入れてもらえない。歯痒い。景介の肩に手を伸ばす。力が入らない。押すというには弱く乗せるに留まる。
「ちょっ、ケイ……っ」
あろうことかその腕に頬擦りをしてきた。それも口に含んだまま。
――彼がここまでする訳。
大方見当はついている。ハメ撮りだ。景介は真っ向からNOを突き付けた。自身の乱れ咲く姿はルーカスの世界にふさわしくない。耐えられないと。ルーカスはそんな景介の気持ちを汲み、諦めた。
しかしながら、当の景介は未だ罪悪感を抱き続けている。故にこうも励んでくれているのだろう。
「あ、あのことなら……も、……あっ!? ぐぁ……ッ!」
亀頭に緩く歯を立てられた。視界が明滅し、背が大きく仰け反る。
「はッ、ぅ……いっ! ……あっ、ぅ……」
溢れ出る蜜。そのすべてを取り込まんとばかりに貪欲に吸い付いてくる。
「~~っ、すっ、吸わなぃ、で……っ、あァッ……ッぁ、アハァッッッ!!」
まずい。このままでは溺れてしまう。何とかしなければ。腰を横にスライドさせて距離を稼ごうとする。
「あッ?! はぅッ、……けい……っ」
あえなく拘束されてしまった。腰には景介の右腕がしっかりと巻き付けられている。
「はなっ、して! んンッ! けっ、けい……っ!」
色違いの瞳から涙が零れ落ちる。
「…………」
景介の瞳の黒が一層深いものになっていく。
――欲情している。
率直にそう思った。そして同時に悟る。思い違いであったのだと。納得しかけたところでまた首を左右に振った。バランスは大事だ。言い訳がましく理由を積み上げて足を伸ばす――。
さりげなく太腿のあたりを押された。シンクに腰を預ける格好になる。状況を飲み込めず、ファスナーをおろされても目を白黒させるばかり。されるがままだった。
「わがまま聞いてもらったから」
「わがままだなんて……あっ……!」
躊躇なくペニスを咥え込む。
「けっ、けい! まっ、待っ――」
伏せられた目。先は尖り、黒い睫毛で縁取られている。相も変わらず凛としていて美しい。だがその口元、形のいいやわらかな唇にはペニスが嵌め込まれている。
倒錯的だ。目が離せない。心のフィルムに記録していく。隅から隅まで。余すことなく。
「はっ、ゃ、ンッ!」
温かく湿った感触。滑らかなのは舌。硬質なのは歯だろうか。噛み千切られる。そんな事態にはなりえないと理解しつつも背に緊張が走る。
「んっ……! あぁッ……」
喉奥まで咥え込み、扱いていく。色違いの瞳はおろか足腰までもが蕩け始めた。このまま身を委ねてしまいたい。そんな欲が頭をもたげる中ルーカスは首を左右に振った。
「べっ、ベッド! ベッド……いこ……っ」
「ここでいいだろ」
「オレ、も何かっ、~~しっ、しっくす……ないん、とか」
「いい。お前はこのままで」
まるで聞き入れてもらえない。歯痒い。景介の肩に手を伸ばす。力が入らない。押すというには弱く乗せるに留まる。
「ちょっ、ケイ……っ」
あろうことかその腕に頬擦りをしてきた。それも口に含んだまま。
――彼がここまでする訳。
大方見当はついている。ハメ撮りだ。景介は真っ向からNOを突き付けた。自身の乱れ咲く姿はルーカスの世界にふさわしくない。耐えられないと。ルーカスはそんな景介の気持ちを汲み、諦めた。
しかしながら、当の景介は未だ罪悪感を抱き続けている。故にこうも励んでくれているのだろう。
「あ、あのことなら……も、……あっ!? ぐぁ……ッ!」
亀頭に緩く歯を立てられた。視界が明滅し、背が大きく仰け反る。
「はッ、ぅ……いっ! ……あっ、ぅ……」
溢れ出る蜜。そのすべてを取り込まんとばかりに貪欲に吸い付いてくる。
「~~っ、すっ、吸わなぃ、で……っ、あァッ……ッぁ、アハァッッッ!!」
まずい。このままでは溺れてしまう。何とかしなければ。腰を横にスライドさせて距離を稼ごうとする。
「あッ?! はぅッ、……けい……っ」
あえなく拘束されてしまった。腰には景介の右腕がしっかりと巻き付けられている。
「はなっ、して! んンッ! けっ、けい……っ!」
色違いの瞳から涙が零れ落ちる。
「…………」
景介の瞳の黒が一層深いものになっていく。
――欲情している。
率直にそう思った。そして同時に悟る。思い違いであったのだと。納得しかけたところでまた首を左右に振った。バランスは大事だ。言い訳がましく理由を積み上げて足を伸ばす――。
あなたにおすすめの小説
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零
BL
鍛えられた肉体、高潔な魂――
それは選ばれし“供物”の条件。
山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。
見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。
誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。
心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。
従僕に溺愛されて逃げられない
大の字だい
BL
〈従僕攻め×強気受け〉のラブコメ主従BL!
俺様気質で傲慢、まるで王様のような大学生・煌。
その傍らには、当然のようにリンがいる。
荷物を持ち、帰り道を誘導し、誰より自然に世話を焼く姿は、周囲から「犬みたい」と呼ばれるほど。
高校卒業間近に受けた突然の告白を、煌は「犬として立派になれば考える」とはぐらかした。
けれど大学に進学しても、リンは変わらず隣にいる。
当たり前の存在だったはずなのに、最近どうも心臓がおかしい。
居なくなると落ち着かない自分が、どうしても許せない。
さらに現れた上級生の熱烈なアプローチに、リンの嫉妬は抑えきれず――。
主従なのか、恋人なのか。
境界を越えたその先で、煌は思い知らされる。
従僕の溺愛からは、絶対に逃げられない。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
[BL]憧れだった初恋相手と偶然再会したら、速攻で抱かれてしまった
ざびえる
BL
エリートリーマン×平凡リーマン
モデル事務所で
メンズモデルのマネージャーをしている牧野 亮(まきの りょう) 25才
中学時代の初恋相手
高瀬 優璃 (たかせ ゆうり)が
突然現れ、再会した初日に強引に抱かれてしまう。
昔、優璃に嫌われていたとばかり思っていた亮は優璃の本当の気持ちに気付いていき…
夏にピッタリな青春ラブストーリー💕
大学一軍イケメンにいちご狩りに誘われた陰キャの俺、なぜかいちごじゃなくて俺が喰われたんだが(?)
子犬一 はぁて
BL
大学一軍イケメン×大学九軍陰キャ
喰われるなんて聞いてないんだが(?)
俺はただ、
いちご狩りに誘われただけだが。
なのに──
誘ってきた大学一軍イケメンの海皇(21)に
なぜか俺が捕まって食われる展開に?
ちょっと待てい。
意味がわからないんだが!
いちご狩りから始まる
ケンカップルいちゃらぶBL
※大人描写のある話はタイトルに『※』あり