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マジでごめんなさい
「手袋を、下さい…」
そう言って子狐は、お母さん狐に言われた通り、お金を二枚、扉越しに渡そうと手を伸ばしました。編み物屋さんのおじさんは、お金を二枚、受け取って、ふふっと少し笑ったあと、お金をまた子狐の手の中に戻しました。
そこで子狐は、自分が間違った手を出してしまっていたということに気が付きました。このおじさんはきっと、、、
そう思ううちに、子狐の細くか弱い腕は、おじさんの手によってがっしりと掴まれ、軽くて小さい子狐の身体は、建物の中に引き入れられてしまいました。
お母さんが言っていたように、檻に入れられて、殺されてしまう――そんな考えが頭に浮かび、子狐はびいびいと泣き出してしまいました。
おじさんはそんな子狐を見て、怖い顔一つせず、優しい笑顔で、心配することはないよ、可愛い狐ちゃんと、声をかけました。
「ただ、悪いけれど、君にはこのお金だけじゃ手袋を売ってやれないんだ」
「どうしてですか?お母さん、おうちで待っているんです。僕が手袋を買ってかえってあげないと、きっと凍えてしまう」
「それはね……フフフフフフ」
そう言っておじさんは急な動きで子狐の両手を掴み、子狐の身体をひっくり返しました。
強い力で床に押さえつけられる恐怖で、子狐は再びびいびいと泣き始めました。
そう言って子狐は、お母さん狐に言われた通り、お金を二枚、扉越しに渡そうと手を伸ばしました。編み物屋さんのおじさんは、お金を二枚、受け取って、ふふっと少し笑ったあと、お金をまた子狐の手の中に戻しました。
そこで子狐は、自分が間違った手を出してしまっていたということに気が付きました。このおじさんはきっと、、、
そう思ううちに、子狐の細くか弱い腕は、おじさんの手によってがっしりと掴まれ、軽くて小さい子狐の身体は、建物の中に引き入れられてしまいました。
お母さんが言っていたように、檻に入れられて、殺されてしまう――そんな考えが頭に浮かび、子狐はびいびいと泣き出してしまいました。
おじさんはそんな子狐を見て、怖い顔一つせず、優しい笑顔で、心配することはないよ、可愛い狐ちゃんと、声をかけました。
「ただ、悪いけれど、君にはこのお金だけじゃ手袋を売ってやれないんだ」
「どうしてですか?お母さん、おうちで待っているんです。僕が手袋を買ってかえってあげないと、きっと凍えてしまう」
「それはね……フフフフフフ」
そう言っておじさんは急な動きで子狐の両手を掴み、子狐の身体をひっくり返しました。
強い力で床に押さえつけられる恐怖で、子狐は再びびいびいと泣き始めました。
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