こころのみちしるべ

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現世編

018.『彼が今日自殺をする理由』10

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 それから二人はチャットを頻繁に交換するようになった。最初は由衣からのジョギングの開始と終了の連絡だった。そのうち宿題やテスト、週末の予定のことを話すようになり、次第に他愛もないことまで何でも話すようになった。
 しばらくそのようなやりとりが続いたある日、由衣からこんなメッセージが送られてきた。もう深夜二時を回っていた。
「真琴起きてる? 寝てたらごめん」
 真琴は由衣が心配になった。
「起きてるよ。どうしたの?」
「なんでもない」
「眠れないの?」
「うん」
「俺も眠れない。何か不安なことがあったら何でも話して」
「わからない。でも何か不安」
「学校のこと? 家族のこと? これから先のこと?」
「学校は好き。自分が何のためにここにいるのかわからない。自分が何で生まれてきたのかわからない」
「由衣は由衣のしたいことをすればいい」
「自分のしたいことがわからない」
「俺もわからない。難しいよね。まだ中学生だし」
「高校に行ってもわからない気がする」
「どうして?」
「わからない」
「由衣は先のことまで考えててえらいよ。俺は先のことなんて全然考えてない」
「真琴は勉強してるからえらいじゃん」
「由衣だってこないだの小テスト満点だったでしょ?」
「私は不安なだけ。その原因がわからないのが一番不安」
「少し話す?」
 真琴がそう提案すると少しためらったのち由衣は通話を掛けてきた。二人は互いの家族に気付かれないように小声で話した。小声だと互いが何を話しているのか判然とせず、かえってそれがおもしろかった。少し話すと由衣は落ち着いたようで「ありがとう」と言って通話を切った。
 由衣はしばらく月に一度くらいのペースでこのように真琴に不安を訴えるようになった。そのたびに二人は由衣が落ち着くまで小声で話をした。時には由衣がそのまま寝落ちしてしまうこともあった。由衣の寝息を聞くとその一つ一つに合わせて真琴は自分の心が穏やかになっていくのを感じた。通信代がもったいないので真琴は惜しみながら通話終了ボタンを押した。そういう夜は真琴もぐっすりと眠ることができた。



 いよいよ球技大会の当日がやってきた。一回戦では真琴たちのチームは男女混合チームであるにもかかわらず、男子のみのチームを相手に圧勝した。特に由衣は堅調な働きを見せた。攻撃では腕とバットをコンパクトに使い、狙ったようにゴロを打って味方を進塁させた。守備ではセカンドを守ったが、しっかりと腰を落としてゴロのボールを処理し、アンダースローでスムーズにファーストにトスしてアウトを取った。真琴も琢磨も他のメンバーも活躍した。特筆すべきは悠樹と杏奈で、強打を連発して相手投手の心を折った。一回戦では何もかもが噛み合ってうまくいったが、二回戦では嘘のようにすべてがうまくいかず、相手にソフトボール経験者が多かったこともあり惜敗した。真琴たちのチームに勝ったチームも準決勝で敗退した。



 その頃から真琴は受験勉強に力を入れ始めた。真琴自身にとっても不思議な変化だったが、自然と夢中になることができた。真琴は基本的に自室で勉強したが、気分転換のために市立図書館の自習室を選ぶことも多かった。
 そんなある日、図書館に着くと真琴は少し気になって柳原の歴史に関する文献を備え付けの端末で検索した。検索結果は新聞、書籍、市が発行している研究誌と多岐に渡った。真琴はその中に気になるタイトルの書籍を見つけてそれが置いてある棚まで歩いて行った。
 それは一つだけ他とは一線を画す毛色の書籍だった。柳原出身でもあり、歴史研究家でもあり、宗教研究家でもある人物が書いたものだった。真琴はウサギ教の事件が世間を賑わせていた頃、その人物がテレビのコメンテーターとして出演していたことを覚えていた。その書籍には次のようなことが書いてあった。
 柳原を含む平野にある塚からは大小の古代の遺跡が見つかっている。その頃の柳原は山岳信仰と精霊信仰が主な信仰の形だったと考えられている。その名残からか、今でも柳原には月山を囲むようにそれを祀る神社が多い。月山は何度か噴火しているが、その度に神を鎮めるべく月山への信仰は盛んになった。もともとの精霊崇拝とも相まって、それは生贄の儀式へと繋がった。遺跡からは生贄の儀式の痕跡が見つかっている。それはやがて姥捨ての文化へと繋がっていったとされる。
 月見が丘はかぐや姫の伝承の発祥となった地だとする説がある。かぐや姫の伝承は精霊崇拝と山岳信仰と生贄の儀式が時とともに寓話化されたものだとも言われている。
 また、柳原の樹海は神隠しが発生する場所としても有名である。禁忌の森、神域として恐れられた。
 中世に入ると柳原は東西南北の様々な勢力が覇権を争う戦場となり、多くの血が流れた。すると救世のために僧が自らの手で命を絶つという究極の「修行」が行われるようになった。
 この記述を目にしたとき真琴の心の傷は疼いた。その「修行」こそが母の死を引き起こしたウサギ教の儀式のモデルとされたものだったからだ。
 江戸時代には干ばつが何度か起きたが、それによって「修行」はさらに盛んになった。「修行」もまた土着の「生贄」の儀式の名残といわれている。
 柳原で生まれたウサギ教はこの地に根付く山岳崇拝と精霊信仰と生贄の儀式と「修行」を教義としてもっている。
 真琴はその本を読みながら翔吾の話を思い出していた。
「ウサギ教には気をつけろ」
 真琴は本を閉じ、それを棚に戻した。



「将来の不安」について由衣と話をしたのがきっかけかどうか、それは真琴自身にも定かではないが、彼はその頃から学区最難関の県立柳原高校への入学を希望するようになった。今の家に引っ越して家事をしなくて良くなった真琴はその時間を勉強に割けるようになっていた。そのためもともと地頭の良い真琴の成績は県内トップクラスの高校を狙えるところまで上がってきていた。彼は堰を切ったように勉強に没頭していた。担任の教師も真琴を事件の傷から立ち直らせようという意図もあり「良い高校を狙える」と言ってはやし立てた。
 実のところ真琴の心の中にはお金への憧れがあった。お金があれば友達や家族に迷惑をかけずに楽しく遊ぶことができる。服もゲームも買える。今の家族に恩返しもできる。食べたいものも食べられる。由衣にもっと高いアクセサリーを買ってあげられる。何より、お金があれば母は宗教に救いを求めずに済んだし、つまり死なずに済んだ。そもそもお金があれば両親は離婚せずに済んだかもしれない。真琴にとってお金は幸福と命の条件の一つとして認識されるべきものだった。
 お金を稼ごう。そのために良い仕事に就こう。そのために良い高校へ行って良い大学へ行こう。そのために今勉強しよう。真琴はしばらく悩んだ末に伯父に相談した。県内トップクラスの県立柳原高校へ行きたい。そのために受験対策用のテキストを買いたい。お金を三万円ほど貸してほしい。真琴がそう頼むと普段温厚な伯父は珍しく怒った。
「中学生が大人に金を借りたいだなんて言うな」
 真琴は申し訳なさで言葉が出なかった。
「普段わがままをまったく言わないお前が俺に金をねだるくらいだから相当な強い動機があってのものだろう。でもな、だったらお前テキスト買いたいなんて中途半端なセコいこと言うな。進学塾に通え。プロの指導受けて最高の結果求めろ。そのために俺の金なんて喜んで犠牲にしろ」
 真琴は唖然とした。何か返事をしなくてはと思った真琴は伯父に気圧された心理のまま「はい」と言った。すると伯父はこう返した。
「『はい』じゃねえ」
 真琴は伯父をじっと見た。
「『はい』じゃねえだろ」
 自身が何を言うべきか理解した真琴は覚悟を決めてそれを口にした。
「進学塾へ通わせてください」
「よしわかった。お前明日帰りに佐藤ゼミナールと秀和予備校のパンフレットもらって来い。場所わかるよな?」
「うん」
「そのパンフレットに書いてある金額俺がきっちり用意してやる」



 佐藤ゼミナールと秀和予備校はいずれも県内トップの進学校合格者数を誇る塾だった。真琴は帰り道に伯父の言いつけ通り両進学塾の校舎に寄ってパンフレットをもらってきたが、どちらに通うかは心の中ですでにおおよそ決めていた。いつも帰り道で見かける佐藤ゼミナールには運命もシンパシーも感じていたし、近くて通いやすく、校舎も広くて綺麗だし、月見が丘中学生も多いためなじめやすそうだった。何より真琴が狙っている県立柳原高校の進学者数は秀和予備校が毎年約四十名であるのに対して佐藤ゼミナールは百名近く、その差は歴然であり、同高校に行きたいなら佐藤ゼミナールを選ぶことが最良の手段であることは間違いなさそうだった。佐藤ゼミナールは指導が厳しいことで有名だが、そんなことで躊躇しようとは思えなかったし、むしろそれを乗り越えることにこそ意義があると思った。何より母に「佐藤ゼミナールに通いたい」と言ったあの頃から真琴にとってそれは憧憬と羨望の対象だった。伯父にそう話すと伯父も賛成してくれた。その場で伯父が塾に電話を掛け、来週には入塾テストと面談が行われることになった。由衣にチャットアプリでそれを伝えると喜んでくれた。
「やりたいことがみつかったんだね」
「具体的にやりたい仕事はわかんないけどね。勉強は頑張ってみたい」
「真琴えらいな。私も頑張らないと」
「えらくないよ。お金のために現実的で安全な道を選んでるだけ」
「すごいよ。ちゃんと考えてるんだね」



 同じ塾に通うクラスメイトからは入塾テストについて『一般的な学力さえあれば合格できる。特にテスト対策はいらない』とのアドバイスをもらった。現にそのクラスメイトは一般的な学力しかなかった。しかし一方で『落ちた先輩も知ってる』と言われたため真琴は身の引き締まる思いがした。
 入塾テストの当日も特に塾の校舎に入る際と事務室にいる男性に声を掛ける際には緊張した。入塾テストはもっと厳かなものと思っていたが、しかし講師は非常に明るく気さくで「いつも通りの力を発揮してくれたら絶対に大丈夫だから」と言って和ませてくれた。実際に問題を解いてみるとかなりの問題を正解したという手応えを感じると同時に、しかしテスト範囲が広く、小学生レベルから中学一、二年生までの学習内容がまんべんなく出題されていたため、いくつか完全に忘れてしまっていて解けない問題もあり、それが真琴を不安にさせた。真琴の脳裏にはクラスメイトの『落ちた先輩も知ってる』という一言がよぎった。入塾テストの時間は五十分だったが、余裕をもって終えることができた。テストが終わると講師は『じゃあまた』と笑顔で見送ってくれた。
 入塾テストに合格したという連絡は翌日にきた。真琴はそれから毎週二回塾へ通うことになった。
 初めて塾に通う日にも緊張した。よく前を通る建物ではあったものの、当然中に入るのはパンフレットをもらった日と入塾テストの日以来三度目だったし、他の塾生とともに授業を受けるのは初めてだった。親しい友人でその塾に通う者はいなかった。真琴は塾に着くとまず事務室へと向かった。入塾テストの結果を電話で伝えられた際には座席表はすでに教室の入り口に貼ってあるから直接教室に行くようにと伝えられていたが、真琴はまず教師に挨拶をしておこうと考えたのだ。事務室には入塾テストのときとは違う講師がいたため話しかけづらかったし、よく考えてみればその講師が今日自分を受け持つ人物だとは限らなかったが、真琴は勇気を出して声を掛けた。「今日からお世話になります」と真琴が挨拶すると二、三十代に見える若い講師は「律儀だなお前」と言って笑った。「あとで教室で挨拶してもらうから」と付け加えた彼は、そのあと思い出したように真琴に握手を求めた。白くて大きくて力強い手だった。真琴はそれで緊張を少し和らげることができた。教室やその周辺では周りからじろじろ見られた。市内に六校舎しかない有名な進学塾であったため、周りの学区の中学生も自転車で通いに来ており、教室内は知らない顔ばかりであった。
 初めの授業に現れた講師はやはり先ほど事務室で会った人物だった。彼は「自己紹介してもらう」と言っていたはずだが遅れている授業の進捗を取り戻すためかただ忘れていたためか、結局自己紹介を真琴にさせることはなかった。シャイな真琴にとってはそれは幸いなことだった。
 クラスにはすぐになじんだ。勉強のレベルは高いと感じたが、それも最初のうちだけで、次第に模試でも上位が取れるようになった。特にずば抜けた記憶力をもっていた彼は講師の話をよく覚えていたため、講師が授業の進捗について忘れているとそれを聞かれたり、講師から問題を当てられたりすることが多かったが、そのたび正確に答えることができた。最初は遠慮していたが、そのうち発表も積極的に行うようになった。教室の座席順は進学塾らしく模試の成績が良いものが前に座るというシステムだった。真琴は県内や全国でも上位に入る成績を上げていたため、教室内でも一位になることが多く、悪くても四位以内に入った。
 だんだん塾に慣れてきた真琴だったが、よく話す相手はいなかった。中学二年生という遅いタイミングでの入塾であったし、もともと仲の良い友達がいたわけでもないし、塾の中でも非常に成績の良い真琴は一目置かれていて他の生徒から少し遠い存在だった。それに母の事件はあまりにも有名であり、噂も含めれば他の中学校の生徒でさえそれを知っていた。
 そんな状況が大きく変わる出来事があった。新しくその塾に入ってきた生徒がいたのだ。真琴にとって初めての授業の日に事務室で挨拶をした講師は真琴には自己紹介を教室でさせることはなかったが、なぜか新しくその日入る彼女には授業の前に教室の前に立たせてさながら転入生の来た中学校の教室のように自己紹介をさせた。戸惑いがちにホワイトボードの前に立った彼女はどもりながらつたない自己紹介をし、赤く長く美しい髪を乱しながら深々と下げたお辞儀の頭を上げるまですぐ目の前に真琴がいることに気付いていなかった。彼女は真琴に気付くと頓狂な声を上げた。
「真琴!?」
 杏奈だった。真琴もまた唖然としていた。彼女のしどろもどろな自己紹介に笑うまいとしていた塾生たちもその頓狂な声を聞いて一斉に噴き出してしまった。彼女はそれ以来塾の人気者になった。その日から真琴は塾での過ごし方を杏奈に教えてあげ、休み時間のたびに杏奈と話すようになった。「あいつら付き合ってるんじゃないか?」という噂もちらほらと立ったが、真琴と杏奈が古くからの親友であることを月見が丘中学校の者は知っていたし、一部の者は真琴と由衣がもっと仲が良いことを知っていたため、あらぬ噂が大きくなることはなかった。もともと成績の良かった杏奈だが、より志望校合格を確実にするため進学塾へ入ることを選んだとのことだった。父の勧めもあったそうだ。入塾の日の驚きぶりからも分かる通り、彼女は真琴がこの塾にいることを知らなかった。彼女もまた教室内で安定して上位の成績をとり、時には真琴を差し置いて一位になることさえあった。真琴は彼女が来てから塾に通うのがさらに楽しくなった。



 四月を迎えみな三年生になったが、クラス替えは行われなかった。担任も変わらなかった。真琴、悠樹、杏奈、琢磨、由衣はまた同じクラスになれたことを喜んだ。最終学年ということもあり、みな受験を意識し始めた。真琴は相変わらずトップ校を目指していて、みなから一目置かれていた。真琴は由衣にチャットで「どこの高校に行くか決めた?」と聞かれたことがあった。真琴がトップ校の名前を出すと由衣は「そうなんだ、すごいね」と返事をした。由衣が応援してくれるものと思っていた真琴はその返事に見え隠れする淡泊な響きにがっかりした。しかし由衣の真意はすぐに明らかになった。
「真琴と同じ高校に行きたかった」
 真琴は胸が締め付けられるような思いがしてこう返した。
「高校行っても会おうよ」
 しかしそのあとすぐ由衣は話題を変えてしまったため、結局真琴はそれに対する直接的な返事を聞くことができなかった。
 受験勉強が忙しくなるにつれ五人が遊ぶ機会は次第に減っていった。特に真琴には伯母夫婦が出してくれた塾の授業料を無駄にできないという思いがあった。彼は他の塾生の倍の勉強量をこなした。真琴はこの一年の努力の先に必ず悠樹と、杏奈と、琢磨と、伯母夫婦と、由衣の笑顔があるものと信じた。母もどこか遠いところで必ず喜んでくれるものと信じた。だからこそ頑張ることができた。夏には模試でも定期テストでもトップ校の合格の可能性が非常に高いといえる点数と順位をとった。さらに苦手な単元や問題をつぶせば死角がなくなり、合格の確実性が増すという手応えが真琴にはあった。それまで部活にも受験にも縁のなかった真琴にとってそれは初めて本気で打ち込める戦いだった。彼は苦しみながらもそれを楽しんだ。



 誕生日と受験を間近に控えた十一月のある日、由衣は突然学校を休んだ。
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