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Beauty and Beast ・告白・
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ガイヤルドの話を聞き終えたアルフィーネは、溢れる涙を止められない。
刺し傷などより、もっと深い痛みが胸を締め付けている。
泣き続けるアルフィーネに、ガイヤルドは自嘲気味に言った。
「オ前ガ泣カナクテモイイ。スベテハ俺自身ガ招イタ結果ダ。…大勢ノ命ヲ手ニカケタ報イカモ知レン」
アルフィーネは頭を振り、手で口元を抑えたが、堪えきれない嗚咽が漏れる。
同情とか、可哀相などとかいう言葉では言い現わせない。それにもまして、自責の念に圧し潰されそうだった。
ガイヤルドにとって、ミヌエットは最も大切な存在であり、同時に決して癒える事の無い傷でもある。
なのに自分はその弱みに付け込んで、騙して近づき、傷口を抉るような真似をした。
どんなに後悔しても遅い、なんて酷い事をしてしまったのか……
「ごめんなさい…ガイヤルド…」
彼に申し訳なくて、アルフィーネは自分をこの世から消してしまいたかった。
謝るだけでは、とても足りない。
殺されたら、まだ償えた気になれたかも知れないが、ガイヤルドは自分を死なせてくれなかった。
生きて償えと言うなら、どんな事でもしたい。
それは罪悪感や責任感だけではなかった。
「───もしも…許されるなら…」
アルフィーネは躊躇いながらも、涙声で言葉を紡ぐ。
「貴方が…この顔だけでも気に入ってくれているなら…そばに…置いて下さい……」
俯いたままのアルフィーネに、ガイヤルドは全身から視線を注いでいる。
「……ミヌエットさんの代わりに、何でもしますから… 償いの為に……貴方の傍に…」
「オ前ハ、ミヌエットジャナイ」
返された言葉に、アルフィーネはハッとして顔を上げた。
「イクラ似テイテモ、ミヌエットジャナイ。最初ハ見間違エルホドニ思ッタガ、オ前ハ…ミヌエットノ代ワリニナドナレナイ」
アルフィーネの瞳が落胆に沈む。頬を伝った涙がポタポタと掛け布に落ちた。
「……私は、必要ありませんか」
「ミヌエットノ身代ワリナラ必要ナイ。オ前ハ『アルフィーネ』ノママデイイ」
「───え?」
ガイヤルドの言葉の意味をはかりかね、アルフィーネは再び顔を上げる。
「……失ウノハ、妹ダケデタクサンダ。オ前ダケハ、絶対ニ死ナセナイ」
「ガイヤルド…!」
涙の止まった、だけど潤んだままの瞳がまっすぐにガイヤルドを見た。
その美しい緑色を見返しながら、ガイヤルドは吸い込まれてゆきそうな気になる。
この顔に妹の面影を見ていたのに、今では全然似ているとは思わない。
───妹より、ずっと綺麗に見える。
もっとずっと、愛しく見える───
「俺ハ──……」
ガイヤルドが口を開きかけた時、突然地を這う地鳴りが響いた。
二人がそれに気づくと同時に、突き飛ばされるような衝撃に襲われる。
身構える暇もなく、巨大な揺れが樹海を揺さぶり始めたのだ。
「な、何!?」
「地震!?──シカシコレハ…」
ここ数日、地震の回数が増えてはいたが、今回ほど激しい揺れは初めてだった。
岩壁に亀裂が入り始め、危険を察知したガイヤルドはアルフィーネを抱いて洞窟を飛び出す。
「ああっ!?」
外に出た二人の目に、海から噴き出す真っ赤な火柱の姿が映った。
海底火山が噴火しているのだ。
「そんな…あの火山は何百年も前に活動を終え、海に沈んだはずなのに……」
「休眠シテイタダケトイウワケカ…道理デ最近、動物タチヲ見ナクナッタワケダ」
動物たちが本能に従って逃げ出したのなら、それは彼等の住処である樹海まで被害が及ぶという事。
ならば今すぐ避難しなくてはならない。
そう思って国境の方に目を向けたガイヤルドは、ふと見覚えのある男の姿を発見する。
「アルフィーネ、スグニココカラ避難シロ。迎エモ来テイル」
「え?」
アルフィーネが問うより早く、ガイヤルドは国境の門に向かって飛んだ。
「フィーネ!」
「ソロ!?」
「よかった!お前無事だったんだな!」
地鳴りと振動の中、風の結界の外にソロがいた。
自然の脅威に怯える馬を必死で抑えていたソロは、突然現れたアルフィーネに安堵の声をかける。
「アルフィーネヲ連レテ早ク逃ゲロ」
本来、ガイヤルドと決着をつけるつもりで来たソロは思わぬ言葉に驚くが、時と場合を弁えるだけの常識はある。
無言で承諾し、ガイヤルドの腕からアルフィーネを受け取った。
「ガイヤルドは?」
ふと不安を感じ、アルフィーネはガイヤルドに問いかける。
「ガイヤルドは一緒に来ないの?」
「……溶岩流ハ、下手ヲスルト、フーガ国ニ上陸スルカモ知レン。オ前タチガ安全圏ニ着クマデ俺ガ食イ止メル」
聞いた途端、アルフィーネの顔が蒼白に染まった。
「駄目よ、危険すぎるわ!いくら貴方だって、そんな事…!!」
「『風ノ刃』ノ結界ナラ、シバラクハ保ツ。オ前達ハ早ク行ケ。…ソロ、ト言ッタナ。アルフィーネヲ頼ム」
「言われなくたって……」
ソロはアルフィーネを馬上に乗せようとするが、アルフィーネは突然抵抗を始めた。
「いや!ガイヤルドも一緒に!」
「結界ノ遠隔操作ハ不可能ダ」
アルフィーネはガイヤルドに向かって必死に腕を伸ばし、堪えきれず悲痛な表情で叫ぶ。
「ガイヤルド、好きなんです!」
その言葉に驚いたのはガイヤルドとソロの両方。本気の告白と直感できた。
「…貴方に何かあったら…生きてゆけない…!」
「アルフィーネ……」
「だから…行かないで……ガイヤルド、貴方が好きです…!!」
揺れと噴煙で視界が不安定になる。
アルフィーネの目には、ガイヤルドが微笑んでいるように見えた。
だが差し迫った危険を優先したソロはアルフィーネを強引に馬上に担ぎ上げ、そのまま二人乗りで鞍に乗る。
馬は揺れる大地を全速で駆け出した。
「ガイヤルド───……っ!!」
遠ざかるアルフィーネの絶叫は地鳴りの音にかき消された。
『貴方が好きです』…………
ガイヤルドの胸に満ち足りた想いが去来する。
アルフィーネの言葉が繰り返し響いていた。
こんな歓喜は生まれてから一度も感じた事が無い。
愛する者に愛されるというのは、こんなに嬉しい事だったのか。
だが感慨に浸っている場合ではない。海底火山は轟音を立てて溶岩流を噴出している。
ガイヤルドは振り向き、空中高く翔けた。
(死ンダリナド、スルモノカ)
それは初めて抱いた意志だった。
妹を亡くしてから自暴自棄になり、どうなってもかまわないと思っていたが、今は違う。
大切なものがあるから、愛する者がいるから、死ぬつもりなど、まったく無い。
ガイヤルドの全身の目が一斉に輝く。
呼応するように『風の刃』はフーガ国の周囲から消え、代わりに防波堤となって広く海岸線一帯を覆った。
風の密度は更に増し、火山弾を跳ね返す。震撼する大地に亀裂が走った。
火山は本格的に噴火を開始し、溶岩流に紅く染まった波が、のたうちながら岸壁に迫って来る。
轟音と高熱の中、ガイヤルドはただ一つの事だけを考えていた。
刺し傷などより、もっと深い痛みが胸を締め付けている。
泣き続けるアルフィーネに、ガイヤルドは自嘲気味に言った。
「オ前ガ泣カナクテモイイ。スベテハ俺自身ガ招イタ結果ダ。…大勢ノ命ヲ手ニカケタ報イカモ知レン」
アルフィーネは頭を振り、手で口元を抑えたが、堪えきれない嗚咽が漏れる。
同情とか、可哀相などとかいう言葉では言い現わせない。それにもまして、自責の念に圧し潰されそうだった。
ガイヤルドにとって、ミヌエットは最も大切な存在であり、同時に決して癒える事の無い傷でもある。
なのに自分はその弱みに付け込んで、騙して近づき、傷口を抉るような真似をした。
どんなに後悔しても遅い、なんて酷い事をしてしまったのか……
「ごめんなさい…ガイヤルド…」
彼に申し訳なくて、アルフィーネは自分をこの世から消してしまいたかった。
謝るだけでは、とても足りない。
殺されたら、まだ償えた気になれたかも知れないが、ガイヤルドは自分を死なせてくれなかった。
生きて償えと言うなら、どんな事でもしたい。
それは罪悪感や責任感だけではなかった。
「───もしも…許されるなら…」
アルフィーネは躊躇いながらも、涙声で言葉を紡ぐ。
「貴方が…この顔だけでも気に入ってくれているなら…そばに…置いて下さい……」
俯いたままのアルフィーネに、ガイヤルドは全身から視線を注いでいる。
「……ミヌエットさんの代わりに、何でもしますから… 償いの為に……貴方の傍に…」
「オ前ハ、ミヌエットジャナイ」
返された言葉に、アルフィーネはハッとして顔を上げた。
「イクラ似テイテモ、ミヌエットジャナイ。最初ハ見間違エルホドニ思ッタガ、オ前ハ…ミヌエットノ代ワリニナドナレナイ」
アルフィーネの瞳が落胆に沈む。頬を伝った涙がポタポタと掛け布に落ちた。
「……私は、必要ありませんか」
「ミヌエットノ身代ワリナラ必要ナイ。オ前ハ『アルフィーネ』ノママデイイ」
「───え?」
ガイヤルドの言葉の意味をはかりかね、アルフィーネは再び顔を上げる。
「……失ウノハ、妹ダケデタクサンダ。オ前ダケハ、絶対ニ死ナセナイ」
「ガイヤルド…!」
涙の止まった、だけど潤んだままの瞳がまっすぐにガイヤルドを見た。
その美しい緑色を見返しながら、ガイヤルドは吸い込まれてゆきそうな気になる。
この顔に妹の面影を見ていたのに、今では全然似ているとは思わない。
───妹より、ずっと綺麗に見える。
もっとずっと、愛しく見える───
「俺ハ──……」
ガイヤルドが口を開きかけた時、突然地を這う地鳴りが響いた。
二人がそれに気づくと同時に、突き飛ばされるような衝撃に襲われる。
身構える暇もなく、巨大な揺れが樹海を揺さぶり始めたのだ。
「な、何!?」
「地震!?──シカシコレハ…」
ここ数日、地震の回数が増えてはいたが、今回ほど激しい揺れは初めてだった。
岩壁に亀裂が入り始め、危険を察知したガイヤルドはアルフィーネを抱いて洞窟を飛び出す。
「ああっ!?」
外に出た二人の目に、海から噴き出す真っ赤な火柱の姿が映った。
海底火山が噴火しているのだ。
「そんな…あの火山は何百年も前に活動を終え、海に沈んだはずなのに……」
「休眠シテイタダケトイウワケカ…道理デ最近、動物タチヲ見ナクナッタワケダ」
動物たちが本能に従って逃げ出したのなら、それは彼等の住処である樹海まで被害が及ぶという事。
ならば今すぐ避難しなくてはならない。
そう思って国境の方に目を向けたガイヤルドは、ふと見覚えのある男の姿を発見する。
「アルフィーネ、スグニココカラ避難シロ。迎エモ来テイル」
「え?」
アルフィーネが問うより早く、ガイヤルドは国境の門に向かって飛んだ。
「フィーネ!」
「ソロ!?」
「よかった!お前無事だったんだな!」
地鳴りと振動の中、風の結界の外にソロがいた。
自然の脅威に怯える馬を必死で抑えていたソロは、突然現れたアルフィーネに安堵の声をかける。
「アルフィーネヲ連レテ早ク逃ゲロ」
本来、ガイヤルドと決着をつけるつもりで来たソロは思わぬ言葉に驚くが、時と場合を弁えるだけの常識はある。
無言で承諾し、ガイヤルドの腕からアルフィーネを受け取った。
「ガイヤルドは?」
ふと不安を感じ、アルフィーネはガイヤルドに問いかける。
「ガイヤルドは一緒に来ないの?」
「……溶岩流ハ、下手ヲスルト、フーガ国ニ上陸スルカモ知レン。オ前タチガ安全圏ニ着クマデ俺ガ食イ止メル」
聞いた途端、アルフィーネの顔が蒼白に染まった。
「駄目よ、危険すぎるわ!いくら貴方だって、そんな事…!!」
「『風ノ刃』ノ結界ナラ、シバラクハ保ツ。オ前達ハ早ク行ケ。…ソロ、ト言ッタナ。アルフィーネヲ頼ム」
「言われなくたって……」
ソロはアルフィーネを馬上に乗せようとするが、アルフィーネは突然抵抗を始めた。
「いや!ガイヤルドも一緒に!」
「結界ノ遠隔操作ハ不可能ダ」
アルフィーネはガイヤルドに向かって必死に腕を伸ばし、堪えきれず悲痛な表情で叫ぶ。
「ガイヤルド、好きなんです!」
その言葉に驚いたのはガイヤルドとソロの両方。本気の告白と直感できた。
「…貴方に何かあったら…生きてゆけない…!」
「アルフィーネ……」
「だから…行かないで……ガイヤルド、貴方が好きです…!!」
揺れと噴煙で視界が不安定になる。
アルフィーネの目には、ガイヤルドが微笑んでいるように見えた。
だが差し迫った危険を優先したソロはアルフィーネを強引に馬上に担ぎ上げ、そのまま二人乗りで鞍に乗る。
馬は揺れる大地を全速で駆け出した。
「ガイヤルド───……っ!!」
遠ざかるアルフィーネの絶叫は地鳴りの音にかき消された。
『貴方が好きです』…………
ガイヤルドの胸に満ち足りた想いが去来する。
アルフィーネの言葉が繰り返し響いていた。
こんな歓喜は生まれてから一度も感じた事が無い。
愛する者に愛されるというのは、こんなに嬉しい事だったのか。
だが感慨に浸っている場合ではない。海底火山は轟音を立てて溶岩流を噴出している。
ガイヤルドは振り向き、空中高く翔けた。
(死ンダリナド、スルモノカ)
それは初めて抱いた意志だった。
妹を亡くしてから自暴自棄になり、どうなってもかまわないと思っていたが、今は違う。
大切なものがあるから、愛する者がいるから、死ぬつもりなど、まったく無い。
ガイヤルドの全身の目が一斉に輝く。
呼応するように『風の刃』はフーガ国の周囲から消え、代わりに防波堤となって広く海岸線一帯を覆った。
風の密度は更に増し、火山弾を跳ね返す。震撼する大地に亀裂が走った。
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