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Beauty and Beast・悲劇・
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「……妹ノ名ハ、ミヌエット。オ前達ノ言ウ『魔物ヲ御ス事ノ出来タ唯一ノ巫女』、ソレガ俺ノ…タッタ一人ノ妹ダ」
「そうだったんたんですか…」
ガイヤルドの話を黙って聞いていたアルフィーネは、驚嘆の想いで彼を見つめる。
胸の奥で心臓がドキドキと鳴っていた。それは傷の痛みや、意外な事実を聞いた為だけではない。
そんなアルフィーネの様子には気づかず、ガイヤルドは話を続けた。
10数年ぶりにフーガ国に入ったガイヤルドは、密かに寺院へと向かった。
長年離れていた妹がどのように成長しているかはわからない。
ガイヤルドは樹木の陰に身を隠し、寺院の庭を清掃する何人かの巫女を観察する。
そして、その中に妹と思しき少女を発見した。
まだ幼さが残るものの、母に似た面差しのその娘は、確認するまでもなく他の巫女にミヌエットと呼ばれている。
健康そうな笑顔、優し気な立ち居振る舞いに兄として安堵した。
だがそれと同時に迷う。
ミヌエットは、よもやこの化物が兄だなどとは欠片も考えないだろう。
たとえ名乗ったところで、信じるだろうか?
ただでさえ血と殺戮に染まった我が身が後ろめたくて、何年も帰れずにいたのに。
寺院で清らかに育てられたミヌエットは、果たして自分をどう思うだろう?
逡巡が止まらない。その刹那、一人の巫女がガイヤルドの気配に気づき、振り向いて存在を認めた。
「きゃあああ!化物───!!」
その悲鳴をきっかけに、寺院はパニックに陥る。
すぐに剣士が駆け付け、有無を言わさず攻撃を仕掛けて来た。
ガイヤルドはほとんど条件反射で応戦するが『魔物』の力を前に、人間が叶うはずも無い。
ところが、剣士達が次々と倒れてゆく中、隠れていた巫女たちの中からミヌエットが飛び出した。
「やめて!やめて下さい!!」
瞬間、ガイヤルドの動きが止まる。
「お願いです、やめて!それ以上、人を傷つけないで……!」
相手が兄だと知らず、ミヌエットは哀願した。その頬から透明な涙が流れる。
妹を泣かせている罪悪感に耐えられなくなり、ガイヤルドはその場を離れた。
この時は、手弱女の身で魔物を退けたミヌエットが一目置かれる存在になってしまうとは思いもよらなかったのである。
ガイヤルドは樹海に身を隠し、思案に暮れた。
先刻のあの反応では、絶対に兄と信じてはもらえまい。
むしろ名乗ったりしたらミヌエットにとって迷惑かも知れない。
だが、妹以外に自分を人間に戻せる可能性のある者はいない。
さもなくば、一生涯魔物のままだ。
先程のミヌエットを思い出す。
何の関係も無い街の人間が傷つくのを見て泣いていた。
姿と同様、心も美しく健やかに成長したらしい。
その事が、かすかな希望に繋がる。
あの優しさなら、あるいは……
名乗る決心はつかぬまま、それでも諦める事もできずガイヤルドは連日寺院に足を運んだ。
その容姿の為、嫌でも人目につき攻撃を受けたが、殺されるのも捕らわれるのも御免だったので、容赦なく抵抗したが、ミヌエットに懇願されると止めざるを得ない。
日中に姿を現せば騒ぎになる為、夜間を選んで来るようにしたが、民の目はごまかしようがなかった。
そんな中、ミヌエットは次第にガイヤルドに害意が無い事に気づく。
それでも相手がよもや生き別れた兄だとは想像もつかなくて当たり前。
ガイヤルドは何度も名乗ろうとして躊躇い、迷い、結局 一言も声を掛けられないまま、ただ彼女につきまとうだけの日々が続く。
やがて魔物が巫女に執着しているという噂が広まった。
それが災いし、人々は魔物を追い払いたい一心で、ミヌエットを魔物に差し出す事を決定したのである。
ある夜、街に降りたガイヤルドは広場の中央に祭壇が設えられているのに気づいた。
その最上段には、まるで花嫁のような白い衣装とヴェールを身に着けたミヌエットが座っている。
「……?」
ガイヤルドが近づくとミヌエットは顔を上げ、言葉を紡ぎ始める。
「───私には、生き別れた兄がいます」
唐突な言葉に、ガイヤルドの心臓がギクリと鳴った。
一瞬、気づかれたのかと思う。
「もう一度…会いたいと思ってました。それだけが心残りです…」
「?」
ガイヤルドにはミヌエットの告げる意味がわからない。
「だけど……育ててもらった寺院も、この国も…とても大切ですから……」
ミヌエットの瞳から一筋の涙が流れ落ちる。
「……もう、この国を脅かすのを止めて下さい。せめてもの代償に……」
覚悟を決めた表情で、ミヌエットは懐剣を取り出した。
「───私の命を差し上げますから」
「!?」
驚愕するガイヤルドより一瞬早く、ミヌエットは白い咽喉を突いた。
「ミヌエットォ───ッ!!」
絶叫するガイヤルドの前で、ミヌエットは散華するが如くあっけなく命を散らす。
抱き止めた魔物の腕の中、かすかに瞳を開けたが、それもわずかな間で、兄妹の名乗りも上げる間もなく。
小さな身体からはみるみる体温が失われ、ようやくガイヤルドは理解する。
白い衣装は死装束。
祭壇は生贄の舞台。
国を守る代償として───
───いや、違う。
自分の所為だ。
自分がつきまとったばかりに、ミヌエットは魔物に見込まれたと誤解されたのだ。
自分が現れたばかりに、たった一人の妹を死なせてしまった。
自分の呪いを解きたいばかりに……
絶望は怒りとなり、やがて憎悪へと変わる。
原因となった自分への憤怒もさながら、ミヌエットを見殺しにしたフーガ国民への憎しみにガイヤルドは己を失った。
そして惨劇が始まったのである。
魔物の咆哮の轟く中、凶刃と化した風が国中を覆いつくし、ありとあらゆるものが飲み込まれた。
人々は五体を裂かれ、樹木は薙ぎ払われ、建物は模型の楼閣のように崩れ落ちる。
一昼夜が過ぎた頃、フーガ国には世界の終焉のような光景が広がっていた。
樹海の奥に発見した花園は地熱の為に一年中、美しい花が咲き乱れている。
ガイヤルドはそこにミヌエットを埋葬したが、涙を持たない『魔物』と化した兄は、妹の為に泣いてやる事すらできなかった。
人間に戻る唯一の希望を失い、すべてに絶望しても、ガイヤルドは死ぬ事すら叶わない。
不老長寿に加え、強靭すぎる魔物の体は、剣で刺そうが崖から落ちようが致命傷にはならない上、魔物特有の再生能力で、すぐに回復してしまう。
彼にはもう、魔物として生きるより他、道は無かった。
続く
「そうだったんたんですか…」
ガイヤルドの話を黙って聞いていたアルフィーネは、驚嘆の想いで彼を見つめる。
胸の奥で心臓がドキドキと鳴っていた。それは傷の痛みや、意外な事実を聞いた為だけではない。
そんなアルフィーネの様子には気づかず、ガイヤルドは話を続けた。
10数年ぶりにフーガ国に入ったガイヤルドは、密かに寺院へと向かった。
長年離れていた妹がどのように成長しているかはわからない。
ガイヤルドは樹木の陰に身を隠し、寺院の庭を清掃する何人かの巫女を観察する。
そして、その中に妹と思しき少女を発見した。
まだ幼さが残るものの、母に似た面差しのその娘は、確認するまでもなく他の巫女にミヌエットと呼ばれている。
健康そうな笑顔、優し気な立ち居振る舞いに兄として安堵した。
だがそれと同時に迷う。
ミヌエットは、よもやこの化物が兄だなどとは欠片も考えないだろう。
たとえ名乗ったところで、信じるだろうか?
ただでさえ血と殺戮に染まった我が身が後ろめたくて、何年も帰れずにいたのに。
寺院で清らかに育てられたミヌエットは、果たして自分をどう思うだろう?
逡巡が止まらない。その刹那、一人の巫女がガイヤルドの気配に気づき、振り向いて存在を認めた。
「きゃあああ!化物───!!」
その悲鳴をきっかけに、寺院はパニックに陥る。
すぐに剣士が駆け付け、有無を言わさず攻撃を仕掛けて来た。
ガイヤルドはほとんど条件反射で応戦するが『魔物』の力を前に、人間が叶うはずも無い。
ところが、剣士達が次々と倒れてゆく中、隠れていた巫女たちの中からミヌエットが飛び出した。
「やめて!やめて下さい!!」
瞬間、ガイヤルドの動きが止まる。
「お願いです、やめて!それ以上、人を傷つけないで……!」
相手が兄だと知らず、ミヌエットは哀願した。その頬から透明な涙が流れる。
妹を泣かせている罪悪感に耐えられなくなり、ガイヤルドはその場を離れた。
この時は、手弱女の身で魔物を退けたミヌエットが一目置かれる存在になってしまうとは思いもよらなかったのである。
ガイヤルドは樹海に身を隠し、思案に暮れた。
先刻のあの反応では、絶対に兄と信じてはもらえまい。
むしろ名乗ったりしたらミヌエットにとって迷惑かも知れない。
だが、妹以外に自分を人間に戻せる可能性のある者はいない。
さもなくば、一生涯魔物のままだ。
先程のミヌエットを思い出す。
何の関係も無い街の人間が傷つくのを見て泣いていた。
姿と同様、心も美しく健やかに成長したらしい。
その事が、かすかな希望に繋がる。
あの優しさなら、あるいは……
名乗る決心はつかぬまま、それでも諦める事もできずガイヤルドは連日寺院に足を運んだ。
その容姿の為、嫌でも人目につき攻撃を受けたが、殺されるのも捕らわれるのも御免だったので、容赦なく抵抗したが、ミヌエットに懇願されると止めざるを得ない。
日中に姿を現せば騒ぎになる為、夜間を選んで来るようにしたが、民の目はごまかしようがなかった。
そんな中、ミヌエットは次第にガイヤルドに害意が無い事に気づく。
それでも相手がよもや生き別れた兄だとは想像もつかなくて当たり前。
ガイヤルドは何度も名乗ろうとして躊躇い、迷い、結局 一言も声を掛けられないまま、ただ彼女につきまとうだけの日々が続く。
やがて魔物が巫女に執着しているという噂が広まった。
それが災いし、人々は魔物を追い払いたい一心で、ミヌエットを魔物に差し出す事を決定したのである。
ある夜、街に降りたガイヤルドは広場の中央に祭壇が設えられているのに気づいた。
その最上段には、まるで花嫁のような白い衣装とヴェールを身に着けたミヌエットが座っている。
「……?」
ガイヤルドが近づくとミヌエットは顔を上げ、言葉を紡ぎ始める。
「───私には、生き別れた兄がいます」
唐突な言葉に、ガイヤルドの心臓がギクリと鳴った。
一瞬、気づかれたのかと思う。
「もう一度…会いたいと思ってました。それだけが心残りです…」
「?」
ガイヤルドにはミヌエットの告げる意味がわからない。
「だけど……育ててもらった寺院も、この国も…とても大切ですから……」
ミヌエットの瞳から一筋の涙が流れ落ちる。
「……もう、この国を脅かすのを止めて下さい。せめてもの代償に……」
覚悟を決めた表情で、ミヌエットは懐剣を取り出した。
「───私の命を差し上げますから」
「!?」
驚愕するガイヤルドより一瞬早く、ミヌエットは白い咽喉を突いた。
「ミヌエットォ───ッ!!」
絶叫するガイヤルドの前で、ミヌエットは散華するが如くあっけなく命を散らす。
抱き止めた魔物の腕の中、かすかに瞳を開けたが、それもわずかな間で、兄妹の名乗りも上げる間もなく。
小さな身体からはみるみる体温が失われ、ようやくガイヤルドは理解する。
白い衣装は死装束。
祭壇は生贄の舞台。
国を守る代償として───
───いや、違う。
自分の所為だ。
自分がつきまとったばかりに、ミヌエットは魔物に見込まれたと誤解されたのだ。
自分が現れたばかりに、たった一人の妹を死なせてしまった。
自分の呪いを解きたいばかりに……
絶望は怒りとなり、やがて憎悪へと変わる。
原因となった自分への憤怒もさながら、ミヌエットを見殺しにしたフーガ国民への憎しみにガイヤルドは己を失った。
そして惨劇が始まったのである。
魔物の咆哮の轟く中、凶刃と化した風が国中を覆いつくし、ありとあらゆるものが飲み込まれた。
人々は五体を裂かれ、樹木は薙ぎ払われ、建物は模型の楼閣のように崩れ落ちる。
一昼夜が過ぎた頃、フーガ国には世界の終焉のような光景が広がっていた。
樹海の奥に発見した花園は地熱の為に一年中、美しい花が咲き乱れている。
ガイヤルドはそこにミヌエットを埋葬したが、涙を持たない『魔物』と化した兄は、妹の為に泣いてやる事すらできなかった。
人間に戻る唯一の希望を失い、すべてに絶望しても、ガイヤルドは死ぬ事すら叶わない。
不老長寿に加え、強靭すぎる魔物の体は、剣で刺そうが崖から落ちようが致命傷にはならない上、魔物特有の再生能力で、すぐに回復してしまう。
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