2 / 11
~緋色の探求~
しおりを挟む
大騒ぎの引越しからしばらく経ったある日。
明け方近くに帰宅したジョンソンは昼近くになっても起きて来ず、ハドソン夫人は食事の支度を整えた後に彼の部屋のドアを叩いた。
「ジョンソン先生、もうお昼よ」
幾度か呼ばれ、ようやく目を覚ましたジョンソンだが、寝崩れた姿を女性の前に晒すのは紳士にあるまじき行為。
彼は急いでガウンをまとい、とりあえず鏡を覗いてからドアを開けた。
「おはようジョンソン先生。ごゆっくりのお目覚めね」
「スンマセン。昨夜、往診に時間かかってしまって。食事、いただきます」
「お待ちしてるわ」
夫人はクスクスと笑いながら階下へ下りてゆく。
少々睡眠不足のジョンソンは、一つ欠伸をして背を伸ばし、改めて身繕いを始めた。
一階のダイニングルームに下りると、夫人の手料理が湯気をたてて並んでいる。
思わず舌なめずりしそうになるのを抑え、テーブルについたジョンソンは隣の椅子が空いている事に気付いた。
「夫人、あいつ……じゃなくてホームズは?」
「警視庁から使いの方がいらして、出かけて行ったわ。何か事件が起きたのじゃないかしら?」
夫人は淹れたてのお茶を差し出しながら説明する。
「事件の捜査…ですか」
───本来なら、そんな世俗に関わるような身分ではなかろうに。
そう思いながら、ジョンソンは朝食を戴いた。
その日からシャーロットは日に一度、着替えと入浴に戻るだけで一時間と休まずに飛び出して行くようになる。
探偵という職はこんなに激務なのかとジョンソンは驚いたが、あの歳頃の少女には度が過ぎており、医者として放っておけるものではなかった。
数日後、事件は一段落したらしく、シャーロットは重い足取りで帰宅し、半日ほど休息を取る。
ジョンソンは彼女が目覚めた頃を見計らって忠告に出向いた。
「いくら何でも、あんな無茶は医者として見過ごせないぞ。その上、若い娘が夜遅くまで出歩きやがって」
「また女性蔑視ですか?私は無茶などした覚えはありません」
シャーロットは愛用の肘掛け椅子に腰掛け、相変らずツンとした態度で応える。
ジョンソンも負けずに言い返した。
「男装してても危険だって言ってるんだよ。それに3日も寝食削ってどこが無茶じゃないって? 第一、そうまでするほどの大事件か?噂じゃあ宝石泥棒だって話じゃないか、珍しくもない。しかも店の品がそもそも盗品で、店主が逮捕されたって聞いたぞ」
「窃盗の主犯は、盗んだ宝石と共にまだ逃走中ですから」
「犯人捕まえる前にお前が倒れちまうじゃないか」
「君に何の関係があります?」
「関係ある!オレは医者で、お前の同居人だからな!」
頑強に主張するジョンソンに、シャーロットは無視を決め込む。
ジョンソンはそんな彼女をしばし睨みつけていたが、やがて息をつき、再度口を開いた。
「――オレの幼馴染も、ガキの頃から寝食を削って働いてた。朝から晩まで身を粉にして家にもほとんど帰らずに」
「?」
低く重い口調に変わった彼に、シャーロットは訝しむような視線を向けた。
ジョンソンは更に続ける。
「ずっと貧乏で苦労してたから、金かせぐ為に必死だった。そうやって無理に無理を重ねた結果、ある日突然倒れて死んじまったよ。オレが医者になるずっと前にな」
「…!」
辛そうに唇を噛むジョンソンに、シャーロットは言葉を失った。
冷たい空気が机を挟んで向かい合う二人の間を流れる。
「オレは身近な人間を病気になんか二度と―――絶対にさせない。医者として断言するが、あんな無茶を続けてたらお前は確実に体を壊す。そうなってからじゃ遅いんだ!」
ジョンソンは真剣で本気だった。
この時代、些細な怪我や病気でも死亡率は高く、正当な意見であろう。
頑固に拒絶していたシャーロットにも、彼の心底からの思いが伝わった。
だが―――
「……それでも、私はやめるわけにはゆかない」
シャーロットは言い切り、更に詰め寄ろうとするジョンソンに懐から年代物の懐中時計を取り出し、蓋を開けて見せる。
蓋の裏側には一枚の写真が納められていた。
映っているのは知的で温厚そうな紳士と、優美な淑女。そしてもう一人、人形を抱いた愛らしい少女。
「……これって」
聞くまでもなく、数年前のシャーロットであろう。
長い髪をリボンで飾り、人形と揃いのドレスを着た姿で現在とはだいぶ印象が違うが、面影は明確に存在している。
「…5年前の私と両親だ」
それも察しはついていた。母親らしき婦人は今のシャーロットとよく似ていたから。
優美さの中にも誇り高さを秘めた婦人は一目で上質とわかる品の良いドレスを着用し、その胸元に輝く華麗な首飾りがいっそう美しさを引き立てている。
「母が付けている首飾りの中央には赤い宝石が嵌め込まれているだろう。それはピジョン・ブラッドにも勝る深い緋色から『鳳凰の血』と異名を持つ希少な石で、この世に二つと無い。我がストラスフォード公爵家に代々伝わる家宝だ」
(公爵令嬢サマかよ)
予想はしていたが、シャーロットは正真正銘、本物の『レディ』だった。
血筋によっては王家とも縁があるかも知れない。
ならば漂う高貴さや身についた貴族的な態度・仕草も、さもあらんとジョンソンは納得する。
「私はその首飾りを探している。…解体されているかも知れないから、正確には『鳳凰の血』を」
「家宝を手放したのか? …破産か?それとも盗まれたのか?」
問い返すジョンソンに、シャーロットは一瞬口をつぐむ。
そして言った。
「盗まれた。……5年前、両親を殺害した盗賊に」
氷のような沈黙が部屋を包んだ。
止まった時間を動かすように、シャーロットは話を続ける。
「私が…久しぶりに両親と休暇を過ごして、修道院の寄宿舎へ戻った直後だ。屋敷に押し入った賊が首飾りを盗み、家族全員を……殺害した……」
唇を噛み締めるシャーロットの表情は、悲しみというより怒りを感じさせた。
「執事も、乳母も、使用人も、……母の胎内にいた、私の弟か妹も…」
内蓋に秘められた写真は、おそらく最後に撮影された家族の集合写真。
握り締める手が震えているように見えるのは気のせいではないだろう。
「…だから私は探偵になった。この手で両親の仇を捕らえ、奪われた家宝を取り戻す為に!…それを果たす為なら、どのような苦労もいとわない…!!」
常に毅然としたポーカーフェイスだったシャーロットが、初めて感情をあらわにしている。
ジョンソンは納得した。
深窓の公爵令嬢では失ったものを取り返す事はできない。
しかし探偵として俗社会に身を置き事件に携わっていれば、いつか目指すものに当たる事もあるだろう。
憎い仇、そして幸福と嘆きの象徴である『鳳凰の血』に――― 。
(……痛々しいな)
そう思ったが、ジョンソンは口にはしなかった。
シャーロットは懇意の警視に頼んで宝石に関わる事件の捜査には必ず加えてもらっているが、いまだ『鳳凰の血』は発見されない。
今回盗まれた宝石も年代の新しい物と判明し、彼女の目的とは違っていた。
今までも何度となく期待を掛けては空振りしているが、決して諦める気は無いと言うシャーロットの横顔を見つめ、ジョンソンは決意した。
「――― じゃあ、オレが主治医になってやるよ」
「…え?」
不意の言葉に、シャーロットは目を丸くする。
「お前が無茶しても倒れないように健康管理してやる」
「どういうつもりだ?」
戸惑いながら問うシャーロットに、ジョンソンはいとも自然な口調で笑いかけた。
「お前が自分の意志を通すように、オレも医師の責任を果たす。どっちも引く気は無いから、折衷案さ」
「…………」
「さて、そろそろアフタヌーンティーの時間だな」
唖然としているシャーロットをよそに、ジョンソンはさっさと話題を切り上げてしまう。
「行こう、シャーロット」
ジョンソンはドアを開けたが部屋を出ず、その場に立ってシャーロットを待っている。
それは紳士の基本、レディファーストの仕草。
しばし目をまたたいていたシャーロットだが、次第に微笑が浮かんだ。
甘い慰めも、安っぽい同情も見せなかったジョンソン。その心遣いを嬉しく思う。
以来、シャーロットが事件で外出する際には、ジョンソンも随行するようになったのである。
共に、『鳳凰の血』の宝石を探し出す為に―――
明け方近くに帰宅したジョンソンは昼近くになっても起きて来ず、ハドソン夫人は食事の支度を整えた後に彼の部屋のドアを叩いた。
「ジョンソン先生、もうお昼よ」
幾度か呼ばれ、ようやく目を覚ましたジョンソンだが、寝崩れた姿を女性の前に晒すのは紳士にあるまじき行為。
彼は急いでガウンをまとい、とりあえず鏡を覗いてからドアを開けた。
「おはようジョンソン先生。ごゆっくりのお目覚めね」
「スンマセン。昨夜、往診に時間かかってしまって。食事、いただきます」
「お待ちしてるわ」
夫人はクスクスと笑いながら階下へ下りてゆく。
少々睡眠不足のジョンソンは、一つ欠伸をして背を伸ばし、改めて身繕いを始めた。
一階のダイニングルームに下りると、夫人の手料理が湯気をたてて並んでいる。
思わず舌なめずりしそうになるのを抑え、テーブルについたジョンソンは隣の椅子が空いている事に気付いた。
「夫人、あいつ……じゃなくてホームズは?」
「警視庁から使いの方がいらして、出かけて行ったわ。何か事件が起きたのじゃないかしら?」
夫人は淹れたてのお茶を差し出しながら説明する。
「事件の捜査…ですか」
───本来なら、そんな世俗に関わるような身分ではなかろうに。
そう思いながら、ジョンソンは朝食を戴いた。
その日からシャーロットは日に一度、着替えと入浴に戻るだけで一時間と休まずに飛び出して行くようになる。
探偵という職はこんなに激務なのかとジョンソンは驚いたが、あの歳頃の少女には度が過ぎており、医者として放っておけるものではなかった。
数日後、事件は一段落したらしく、シャーロットは重い足取りで帰宅し、半日ほど休息を取る。
ジョンソンは彼女が目覚めた頃を見計らって忠告に出向いた。
「いくら何でも、あんな無茶は医者として見過ごせないぞ。その上、若い娘が夜遅くまで出歩きやがって」
「また女性蔑視ですか?私は無茶などした覚えはありません」
シャーロットは愛用の肘掛け椅子に腰掛け、相変らずツンとした態度で応える。
ジョンソンも負けずに言い返した。
「男装してても危険だって言ってるんだよ。それに3日も寝食削ってどこが無茶じゃないって? 第一、そうまでするほどの大事件か?噂じゃあ宝石泥棒だって話じゃないか、珍しくもない。しかも店の品がそもそも盗品で、店主が逮捕されたって聞いたぞ」
「窃盗の主犯は、盗んだ宝石と共にまだ逃走中ですから」
「犯人捕まえる前にお前が倒れちまうじゃないか」
「君に何の関係があります?」
「関係ある!オレは医者で、お前の同居人だからな!」
頑強に主張するジョンソンに、シャーロットは無視を決め込む。
ジョンソンはそんな彼女をしばし睨みつけていたが、やがて息をつき、再度口を開いた。
「――オレの幼馴染も、ガキの頃から寝食を削って働いてた。朝から晩まで身を粉にして家にもほとんど帰らずに」
「?」
低く重い口調に変わった彼に、シャーロットは訝しむような視線を向けた。
ジョンソンは更に続ける。
「ずっと貧乏で苦労してたから、金かせぐ為に必死だった。そうやって無理に無理を重ねた結果、ある日突然倒れて死んじまったよ。オレが医者になるずっと前にな」
「…!」
辛そうに唇を噛むジョンソンに、シャーロットは言葉を失った。
冷たい空気が机を挟んで向かい合う二人の間を流れる。
「オレは身近な人間を病気になんか二度と―――絶対にさせない。医者として断言するが、あんな無茶を続けてたらお前は確実に体を壊す。そうなってからじゃ遅いんだ!」
ジョンソンは真剣で本気だった。
この時代、些細な怪我や病気でも死亡率は高く、正当な意見であろう。
頑固に拒絶していたシャーロットにも、彼の心底からの思いが伝わった。
だが―――
「……それでも、私はやめるわけにはゆかない」
シャーロットは言い切り、更に詰め寄ろうとするジョンソンに懐から年代物の懐中時計を取り出し、蓋を開けて見せる。
蓋の裏側には一枚の写真が納められていた。
映っているのは知的で温厚そうな紳士と、優美な淑女。そしてもう一人、人形を抱いた愛らしい少女。
「……これって」
聞くまでもなく、数年前のシャーロットであろう。
長い髪をリボンで飾り、人形と揃いのドレスを着た姿で現在とはだいぶ印象が違うが、面影は明確に存在している。
「…5年前の私と両親だ」
それも察しはついていた。母親らしき婦人は今のシャーロットとよく似ていたから。
優美さの中にも誇り高さを秘めた婦人は一目で上質とわかる品の良いドレスを着用し、その胸元に輝く華麗な首飾りがいっそう美しさを引き立てている。
「母が付けている首飾りの中央には赤い宝石が嵌め込まれているだろう。それはピジョン・ブラッドにも勝る深い緋色から『鳳凰の血』と異名を持つ希少な石で、この世に二つと無い。我がストラスフォード公爵家に代々伝わる家宝だ」
(公爵令嬢サマかよ)
予想はしていたが、シャーロットは正真正銘、本物の『レディ』だった。
血筋によっては王家とも縁があるかも知れない。
ならば漂う高貴さや身についた貴族的な態度・仕草も、さもあらんとジョンソンは納得する。
「私はその首飾りを探している。…解体されているかも知れないから、正確には『鳳凰の血』を」
「家宝を手放したのか? …破産か?それとも盗まれたのか?」
問い返すジョンソンに、シャーロットは一瞬口をつぐむ。
そして言った。
「盗まれた。……5年前、両親を殺害した盗賊に」
氷のような沈黙が部屋を包んだ。
止まった時間を動かすように、シャーロットは話を続ける。
「私が…久しぶりに両親と休暇を過ごして、修道院の寄宿舎へ戻った直後だ。屋敷に押し入った賊が首飾りを盗み、家族全員を……殺害した……」
唇を噛み締めるシャーロットの表情は、悲しみというより怒りを感じさせた。
「執事も、乳母も、使用人も、……母の胎内にいた、私の弟か妹も…」
内蓋に秘められた写真は、おそらく最後に撮影された家族の集合写真。
握り締める手が震えているように見えるのは気のせいではないだろう。
「…だから私は探偵になった。この手で両親の仇を捕らえ、奪われた家宝を取り戻す為に!…それを果たす為なら、どのような苦労もいとわない…!!」
常に毅然としたポーカーフェイスだったシャーロットが、初めて感情をあらわにしている。
ジョンソンは納得した。
深窓の公爵令嬢では失ったものを取り返す事はできない。
しかし探偵として俗社会に身を置き事件に携わっていれば、いつか目指すものに当たる事もあるだろう。
憎い仇、そして幸福と嘆きの象徴である『鳳凰の血』に――― 。
(……痛々しいな)
そう思ったが、ジョンソンは口にはしなかった。
シャーロットは懇意の警視に頼んで宝石に関わる事件の捜査には必ず加えてもらっているが、いまだ『鳳凰の血』は発見されない。
今回盗まれた宝石も年代の新しい物と判明し、彼女の目的とは違っていた。
今までも何度となく期待を掛けては空振りしているが、決して諦める気は無いと言うシャーロットの横顔を見つめ、ジョンソンは決意した。
「――― じゃあ、オレが主治医になってやるよ」
「…え?」
不意の言葉に、シャーロットは目を丸くする。
「お前が無茶しても倒れないように健康管理してやる」
「どういうつもりだ?」
戸惑いながら問うシャーロットに、ジョンソンはいとも自然な口調で笑いかけた。
「お前が自分の意志を通すように、オレも医師の責任を果たす。どっちも引く気は無いから、折衷案さ」
「…………」
「さて、そろそろアフタヌーンティーの時間だな」
唖然としているシャーロットをよそに、ジョンソンはさっさと話題を切り上げてしまう。
「行こう、シャーロット」
ジョンソンはドアを開けたが部屋を出ず、その場に立ってシャーロットを待っている。
それは紳士の基本、レディファーストの仕草。
しばし目をまたたいていたシャーロットだが、次第に微笑が浮かんだ。
甘い慰めも、安っぽい同情も見せなかったジョンソン。その心遣いを嬉しく思う。
以来、シャーロットが事件で外出する際には、ジョンソンも随行するようになったのである。
共に、『鳳凰の血』の宝石を探し出す為に―――
0
あなたにおすすめの小説
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
灰かぶりの姉
吉野 那生
恋愛
父の死後、母が連れてきたのは優しそうな男性と可愛い女の子だった。
「今日からあなたのお父さんと妹だよ」
そう言われたあの日から…。
* * *
『ソツのない彼氏とスキのない彼女』のスピンオフ。
国枝 那月×野口 航平の過去編です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
三年の想いは小瓶の中に
月山 歩
恋愛
結婚三周年の記念日だと、邸の者達がお膳立てしてくれた二人だけのお祝いなのに、その中心で一人夫が帰らない現実を受け入れる。もう彼を諦める潮時かもしれない。だったらこれからは自分の人生を大切にしよう。アレシアは離縁も覚悟し、邸を出る。
※こちらの作品は契約上、内容の変更は不可であることを、ご理解ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる