38 / 102
ロタン
エリュシオンとギャレット エリュシオン視点
しおりを挟む
夜になると、エリュシオンは、ハデスを宿屋で休ませた後、ギャレットと共に、ロタンの中心部にある鶏の唐揚げが有名である居酒屋オアシスを訪れた。ここは、ギャレットのお気に入りの店で、看板娘のタチアナも彼のお気に入りの一人らしい。
「じゃあ、お前との再会を祈って乾杯!!!」
まずは、二人とも生ビールで乾杯をした。
「俺は、お前に会いたくなかったけれど」
「またまた~。照れちゃって。でも、ルキフェルがカラス城を襲撃した時はもうダメかと思ったよ」
「ふん。ルキフェルもお前に比べたら生ぬるいな」
「え、え、えっと……何のことだっけ?」
「毒ガスを充満させて、銃を乱射して、部屋に火を放ったっけ?それでよく親友だなんて名乗れるよな」
「それで生きているお前って本当にすごいよ。さすが俺の親友だな」
「……ただの情報共有者が調子に乗るな」
エリュシオンは、必要に応じて欲しい情報をギャレットから買っていた。ギャレットは、殺し屋でもあるが、超一流の情報屋でもある。しかし、彼の情報は高い。どう考えても、ぼったくりだ。ターゲットの情報に、半月分の給料を請求されたこともある。
「いやいや、俺の親友はお前だけだと決めているから」
「お前みたいなクズとこの俺が親友だと?笑わせるな」
「またまた、照れちゃって……。お前、本当にかわいげがないよな」
本当にこの男は人の神経を逆なですることがうますぎる。
「ああ、そうだ。お前の母親についての情報も分かったぜ」
「興味ない」
「まあ、いいから聞いとけって。何かの役に立つかもしれないから」
そうギャレットは、他の人間に聞こえないようにエリュシオンの耳元に近づけて「……の娘らしいな」と囁いた。
それを聞いたエリュシオンは、苦虫を嚙み潰したような顔になった。
「どうせそんなことだと思ったよ」
生まれた感情を誤魔化すように、生ビールを喉の奥に流し込む。
「お待たせしました。ハイボールです」
黒縁メガネの地味な従業員がハイボール2杯を机に置いてきた。
「え?そんなもの頼んでいないんだけど」
「ご、ごめんなさい」
男は、焦ったように謝った。
「あらあら、リタまたやったの!!このバカ者が!!!うちの定員がご迷惑をおかけして申し訳ありません。これからは別のものに対応させます」
女将さんも出てきて焦ったように謝った。
ハイボールはすぐにひっこめられたが、妙な違和感は消えなかった。
「なあ、お前、さっきのリタと呼ばれていた男を知っているか。何故か見覚えがある気がして」
「さあ。ただの何のオーラもないどんくさい男にしか見えなかったが……」
「そうか」
さっきの彼の瞳のせいだろうか。ヘーゼルアイ……。どこかで見た気がするが、わからない。どこだろうか……。
必死で考えていると、お酒を一気に飲み干したギャレットは、エリュシオンに絡みだした。
「それにしても、お前……ひどいな。俺と似たような欠陥品だと思っていたのに……。あんなにかわいい彼女と駆け落ちだなんて」
「勝手に仲間にするな。クズはお前だけだろう」
「何でお前だけ変わったんだよ。恋人ができて、守る理由ができて、一人じゃなくなってずるいじゃないか」
「俺は……」
「なあ、ハデザベスを俺にくれないか」
口説くように甘えた声でギャレットは、とんでもないことを言ってきた。
「殺されたいのか」
「……冗談だよ。ただお前が羨ましいんだよ。ハデザベスは、強くて死ななさそうで」
「いや……。俺は、あいつから目を離せないよ」
「お前……。かわいいな……」
ふっと笑われ、わしゃわしゃと髪を撫でられぐちゃぐちゃにされた。ああ。これだから、酔っ払いは嫌いだ。
「そういえば、お前に教えてほしいことがある。ナサニエルという何でも病気を治せる少年を知っているか」
そう尋ねると、ギャレットは一瞬で真面目な顔つきになって声をひそめた。
「どこでその話を聞いたんだ?」
「まあ、どうでもいいだろう。ハデ……ハデザベスが知りたがっているんだ。教えてくれ」
「お前がここの支払いをしてくれるなら教えてやろう」
「……わかった」
「おねーさん、焼酎2本!」
ギャレットは、美女に向かって話しかける。
「はーい!!」
美女は、気持ちいい返事をして厨房にむかっていく。
「ちょっと待った。俺は、明日、大会に参加する予定だから、あまり飲みたくない」
「そう冷たいことを言うなって。いろいろ教えてあげるから付き合えよ」
そうして、届けられた焼酎で乾杯をしてから、ギャレットは話し出した。
「ナサニエルは、本名はヨシュカ・グンフィエズルという光の魔術師だ。幼い頃に、治療能力のため親に売られ、コピック・オズモールの家で暮らしていたが、隙を見て逃走した。懸賞金がかけられ、ミゲル・クリューサーオールが目撃情報をもとに見つけたらしい」
「ナサニエルという名前は、どこでつけられたんだ?」
「恐らく逃走中にそう名乗っていたんだろう。赤の騎士団員の家でかくまわれていたという話だ」
「そのかくまっていた騎士団員って……」
「ジ……ジジじゃなくて誰だっけな」
「ジキル。ジキル・ヴェンデッタじゃないか」
興奮のあまり、ギャレットの肩をガシッとつかむ。
「ああ、そうだ。お前の王子様じゃないか」
「……それで二人はどうなったんだ?」
「ミゲルは、今度は、彼をセレネーに売ったらしい。だけど、その後に、ルキフェルが彼を手に入れたという情報が手に入った。どういう手段を使ったのかは不明だ」
「ルキフェルはどうして彼を手に入れたいんだ?」
「さあ。光の魔術師がいると便利だからじゃないか。どんな病気でも治せるし」
ヨシュカをナサニエルと呼ぶハデス。そして、ナサニエルと名乗っていた期間、彼は、ジキルにかくまわれていた。
ハデスは、ジキルじゃないか。
心臓がドクリ、ドクリ、ドクリと音を立て早鐘みたいに鳴り響く。
指先がブルブルと震える。
そうだ。ずっと前から、違和感があった。
まるでハデスがジキルみたいだと。
あの日から、ハデスは変わってしまった。そして、ジキルみたいなことを言って、ジキルみたいに瞳をきらめかせるようになった。
そして……そんなハデスに俺は……。
「しかし、恋人の身辺調査をこっそりとするなんて、お前もむっつりすけべだな」
「黙れ。そういえば、お前こそアイラとはどうなった?」
アイラは、ギャレットのお気に入りの娼館で働く女である。
「いいようにあしらわられているだけさ。だけど……その関係が楽だ」
気に入ったら女を口説きまくるくせに、ちゃんと守れる保証がないから本気で彼女や妻が欲しいわけではない。
こいつは、最低最悪のろくでなしだ。だけど、傷つけて傷ついてばかりいるかわいそうな奴だ。
「アイラといえば、お願いされていたことがあったな……。バカな女だよ。ああ、むしゃくしゃする。おねーさん、テキーラ!!二人分!」
今夜は遅くなると思いながら、エリュシオンも酒を飲み続けた。
「じゃあ、お前との再会を祈って乾杯!!!」
まずは、二人とも生ビールで乾杯をした。
「俺は、お前に会いたくなかったけれど」
「またまた~。照れちゃって。でも、ルキフェルがカラス城を襲撃した時はもうダメかと思ったよ」
「ふん。ルキフェルもお前に比べたら生ぬるいな」
「え、え、えっと……何のことだっけ?」
「毒ガスを充満させて、銃を乱射して、部屋に火を放ったっけ?それでよく親友だなんて名乗れるよな」
「それで生きているお前って本当にすごいよ。さすが俺の親友だな」
「……ただの情報共有者が調子に乗るな」
エリュシオンは、必要に応じて欲しい情報をギャレットから買っていた。ギャレットは、殺し屋でもあるが、超一流の情報屋でもある。しかし、彼の情報は高い。どう考えても、ぼったくりだ。ターゲットの情報に、半月分の給料を請求されたこともある。
「いやいや、俺の親友はお前だけだと決めているから」
「お前みたいなクズとこの俺が親友だと?笑わせるな」
「またまた、照れちゃって……。お前、本当にかわいげがないよな」
本当にこの男は人の神経を逆なですることがうますぎる。
「ああ、そうだ。お前の母親についての情報も分かったぜ」
「興味ない」
「まあ、いいから聞いとけって。何かの役に立つかもしれないから」
そうギャレットは、他の人間に聞こえないようにエリュシオンの耳元に近づけて「……の娘らしいな」と囁いた。
それを聞いたエリュシオンは、苦虫を嚙み潰したような顔になった。
「どうせそんなことだと思ったよ」
生まれた感情を誤魔化すように、生ビールを喉の奥に流し込む。
「お待たせしました。ハイボールです」
黒縁メガネの地味な従業員がハイボール2杯を机に置いてきた。
「え?そんなもの頼んでいないんだけど」
「ご、ごめんなさい」
男は、焦ったように謝った。
「あらあら、リタまたやったの!!このバカ者が!!!うちの定員がご迷惑をおかけして申し訳ありません。これからは別のものに対応させます」
女将さんも出てきて焦ったように謝った。
ハイボールはすぐにひっこめられたが、妙な違和感は消えなかった。
「なあ、お前、さっきのリタと呼ばれていた男を知っているか。何故か見覚えがある気がして」
「さあ。ただの何のオーラもないどんくさい男にしか見えなかったが……」
「そうか」
さっきの彼の瞳のせいだろうか。ヘーゼルアイ……。どこかで見た気がするが、わからない。どこだろうか……。
必死で考えていると、お酒を一気に飲み干したギャレットは、エリュシオンに絡みだした。
「それにしても、お前……ひどいな。俺と似たような欠陥品だと思っていたのに……。あんなにかわいい彼女と駆け落ちだなんて」
「勝手に仲間にするな。クズはお前だけだろう」
「何でお前だけ変わったんだよ。恋人ができて、守る理由ができて、一人じゃなくなってずるいじゃないか」
「俺は……」
「なあ、ハデザベスを俺にくれないか」
口説くように甘えた声でギャレットは、とんでもないことを言ってきた。
「殺されたいのか」
「……冗談だよ。ただお前が羨ましいんだよ。ハデザベスは、強くて死ななさそうで」
「いや……。俺は、あいつから目を離せないよ」
「お前……。かわいいな……」
ふっと笑われ、わしゃわしゃと髪を撫でられぐちゃぐちゃにされた。ああ。これだから、酔っ払いは嫌いだ。
「そういえば、お前に教えてほしいことがある。ナサニエルという何でも病気を治せる少年を知っているか」
そう尋ねると、ギャレットは一瞬で真面目な顔つきになって声をひそめた。
「どこでその話を聞いたんだ?」
「まあ、どうでもいいだろう。ハデ……ハデザベスが知りたがっているんだ。教えてくれ」
「お前がここの支払いをしてくれるなら教えてやろう」
「……わかった」
「おねーさん、焼酎2本!」
ギャレットは、美女に向かって話しかける。
「はーい!!」
美女は、気持ちいい返事をして厨房にむかっていく。
「ちょっと待った。俺は、明日、大会に参加する予定だから、あまり飲みたくない」
「そう冷たいことを言うなって。いろいろ教えてあげるから付き合えよ」
そうして、届けられた焼酎で乾杯をしてから、ギャレットは話し出した。
「ナサニエルは、本名はヨシュカ・グンフィエズルという光の魔術師だ。幼い頃に、治療能力のため親に売られ、コピック・オズモールの家で暮らしていたが、隙を見て逃走した。懸賞金がかけられ、ミゲル・クリューサーオールが目撃情報をもとに見つけたらしい」
「ナサニエルという名前は、どこでつけられたんだ?」
「恐らく逃走中にそう名乗っていたんだろう。赤の騎士団員の家でかくまわれていたという話だ」
「そのかくまっていた騎士団員って……」
「ジ……ジジじゃなくて誰だっけな」
「ジキル。ジキル・ヴェンデッタじゃないか」
興奮のあまり、ギャレットの肩をガシッとつかむ。
「ああ、そうだ。お前の王子様じゃないか」
「……それで二人はどうなったんだ?」
「ミゲルは、今度は、彼をセレネーに売ったらしい。だけど、その後に、ルキフェルが彼を手に入れたという情報が手に入った。どういう手段を使ったのかは不明だ」
「ルキフェルはどうして彼を手に入れたいんだ?」
「さあ。光の魔術師がいると便利だからじゃないか。どんな病気でも治せるし」
ヨシュカをナサニエルと呼ぶハデス。そして、ナサニエルと名乗っていた期間、彼は、ジキルにかくまわれていた。
ハデスは、ジキルじゃないか。
心臓がドクリ、ドクリ、ドクリと音を立て早鐘みたいに鳴り響く。
指先がブルブルと震える。
そうだ。ずっと前から、違和感があった。
まるでハデスがジキルみたいだと。
あの日から、ハデスは変わってしまった。そして、ジキルみたいなことを言って、ジキルみたいに瞳をきらめかせるようになった。
そして……そんなハデスに俺は……。
「しかし、恋人の身辺調査をこっそりとするなんて、お前もむっつりすけべだな」
「黙れ。そういえば、お前こそアイラとはどうなった?」
アイラは、ギャレットのお気に入りの娼館で働く女である。
「いいようにあしらわられているだけさ。だけど……その関係が楽だ」
気に入ったら女を口説きまくるくせに、ちゃんと守れる保証がないから本気で彼女や妻が欲しいわけではない。
こいつは、最低最悪のろくでなしだ。だけど、傷つけて傷ついてばかりいるかわいそうな奴だ。
「アイラといえば、お願いされていたことがあったな……。バカな女だよ。ああ、むしゃくしゃする。おねーさん、テキーラ!!二人分!」
今夜は遅くなると思いながら、エリュシオンも酒を飲み続けた。
12
あなたにおすすめの小説
虚ろな檻と翡翠の魔石
篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」
不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。
待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。
しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。
「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」
記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。
番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か
雪兎
BL
第二性が存在する世界。
Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。
しかし入学初日、彼の前に現れたのは――
幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。
成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。
だが湊だけが知っている。
彼が異常なほど執着深いことを。
「大丈夫、全部管理してあげる」
「君が困らないようにしてるだけだよ」
座席、時間割、交友関係、体調管理。
いつの間にか整えられていく環境。
逃げ場のない距離。
番を拒みたいΩと、手放す気のないα。
これは保護か、それとも束縛か。
閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。
魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました
タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。
クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。
死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。
「ここは天国ではなく魔界です」
天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。
「至上様、私に接吻を」
「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」
何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?
過労死転生した公務員、魔力がないだけで辺境に追放されたので、忠犬騎士と知識チートでざまぁしながら領地経営はじめます
水凪しおん
BL
過労死した元公務員の俺が転生したのは、魔法と剣が存在する異世界の、どうしようもない貧乏貴族の三男だった。
家族からは能無しと蔑まれ、与えられたのは「ゴミ捨て場」と揶揄される荒れ果てた辺境の領地。これは、事実上の追放だ。
絶望的な状況の中、俺に付き従ったのは、無口で無骨だが、その瞳に確かな忠誠を宿す一人の護衛騎士だけだった。
「大丈夫だ。俺がいる」
彼の言葉を胸に、俺は決意する。公務員として培った知識と経験、そして持ち前のしぶとさで、この最悪な領地を最高の楽園に変えてみせると。
これは、不遇な貴族と忠実な騎士が織りなす、絶望の淵から始まる領地改革ファンタジー。そして、固い絆で結ばれた二人が、やがて王国を揺るがす運命に立ち向かう物語。
無能と罵った家族に、見て見ぬふりをした者たちに、最高の「ざまぁ」をお見舞いしてやろうじゃないか!
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました
よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、
前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。
獣人が支配する貴族社会。
魔力こそが価値とされ、
「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、
レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。
そんな彼を拾ったのは、
辺境を治める獣人公爵アルト。
寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。
溺愛され、守られ、育てられる日々。
だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。
学院での出会い。
貴族社会に潜む差別と陰謀。
そして「番」という、深く重い絆。
レオンは学び、考え、
自分にしかできない魔法理論を武器に、
少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。
獣人と人族。
価値観も、立場も、すべてが違う二人が、
それでも選び合い、家族になるまでの物語。
溺愛×成長×異世界BL。
読後に残るのは、
「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。
悪役神官の俺が騎士団長に囚われるまで
二三@冷酷公爵発売中
BL
国教会の主教であるイヴォンは、ここが前世のBLゲームの世界だと気づいた。ゲームの内容は、浄化の力を持つ主人公が騎士団と共に国を旅し、魔物討伐をしながら攻略対象者と愛を深めていくというもの。自分は悪役神官であり、主人公が誰とも結ばれないノーマルルートを辿る場合に限り、破滅の道を逃れられる。そのためイヴォンは旅に同行し、主人公の恋路の邪魔を画策をする。以前からイヴォンを嫌っている団長も攻略対象者であり、気が進まないものの団長とも関わっていくうちに…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる