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題1章 幼少期
3話「言霊って?」
しおりを挟むあのあと、おとーさんに「疲れたと思うから今日はここまで、続きはまた明日ね」っていわれた。
まだできる!っていったけど、そのあとねむたくなっちゃって、おとーさんにだっこされたら、ねちゃった。
おべんきょうって、つかれるってことが、わかった!
~~~翌日~~~
きょうは、おとーさんと【かご】のしゅぎょう、2にちめ!
いっぱいねたから、げんきいっぱい!
カルロ「では、昨日の続きだ。」
わくわく...!
カルロ「まず、【加護】の能力を引き出すには
特定の言葉を発することで初めて使えるんだ。
私達はこれを「言霊」と呼んでいる」
アヤノ「ことだま?」
カルロ「そう。私の場合、『絶対に守る』が言霊になる。
これに似たの言葉を発しても能力は発揮されないから、
一言一句間違えずに言わなければならない。
ただ、言霊は自分の想いをイメージしたものが多いから、
そこまで深く考える必要はないぞ。」
ことだま...いめーじ...
アヤノ「う~ん、むずかしい...」
カルロ「まぁ、すぐには理解できないだろうから、ちょっとずつ分かっていけばいいさ。
意外とそういうものは、やっているうちに自然と分かっていくものだからね。」
アヤノ「は~い...」
カルロ「それじゃ、次は見学といこうか。口だけでは伝わらなものも多いからね」
アヤノ「!!おとーさんと、おでかけっ!」
カルロ「そうだぞ~。でも、ただのお出かけじゃないからな?
私がいるからにはアヤノには指一本でも触れさせんが、
町の外にいる魔物を見に行くからな」
;町の門前;
(ここからはクレアとニーナも登場します)
カルロ「それではクレアさん、ニーナさん、今日はよろしくお願いします」
アヤノ「よろしく、おねがいします!」
クレア「いいってことよ!アヤノの【加護】デビューとあれば手伝いたくなるからな!」
ニーナ「そうですよ。アヤノちゃんは私達からして娘のようなものですから」
アヤノ「えへへ~」
カルロ「店番の人には申し訳ないですがね...」
クレア「いいのいいの、あいつらに任しとけば」
ニーナ「店も大事ですが、アヤノちゃんも大事です」
カルロ「大概、お2人も親バカな感じがありますね...」
ニーナ「カルロさんほどではないと思いますが...」
クレア「まぁ、アヤノが可愛いからしかたねえ!」
カルロ「...はぁ。じゃあ、行きましょうか」
おでかけ、おでかけ♪
クレア「どこまで行く予定だ?
アヤノが【加護】をもらったって言っても、どういう能力かまだ分からないだろ?」
カルロ「とりあえず、森の手前までですね。あのあたりならゴブリン程度なので」
ニーナ「ゴブリンと言えど、油断は禁物ですよ」
クレア「そうだな。アヤノ、ゴブリンってのは森の手前らへんにいる弱い魔物だ」
ニーナ「でも、魔物は魔物。油断してるとあっという間に天国に行っちゃいますよ?」
ぷるぷる...
アヤノ「まもの、こわい...」
カルロ「大丈夫だ、私達がいる」
クレア「そうだぞ~。ニーナ、怖がらせすぎだ」
ニーナ「あらら、ごめんなさいね。そうですよ、私達がいますから安全ですよ」
カルロ「だが恐怖を感じるのも大事なことだ。ニーナさんもそのつもりで言ったのでしょう?」
ニーナ「あらあら、何のことでしょう?」
クレア「そろそろ行くぞ~。あんま駄弁ってると日が暮れる」
アヤノ「そうですね。アヤノ、行けるか?」
まだ、ちょっとこわいけど...
アヤノ「...うん!いくっ!」
クレア「よし、よく言った!」
ニーナ「では、行きましょうか」
まもの、こわいけど、これもしゅぎょう。
がんばるっ
~言霊一覧~
アヤノ『???』
カルロ『絶対に守る』
クレア『オレが壁になる』
ニーナ『死ぬこと以外かすり傷よ、〇〇』
(〇〇は治療の対象が1人であれば「ヒール」、2人以上であれば「エリアヒール」となります)
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