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題1章 幼少期
4話「修行の助っ人」(回想)
しおりを挟む~~回想(アヤノの修行に向けて)~~
~カルロ視点~[時間は少し遡りアヤノの修行1日目・夕方~日没]
アヤノが勉強疲れで寝てしまったあと、
私はクレアさんとニーナさんのお宅に向かった。
明日から本格的に修行を行うための指導と、
イレギュラーがあったときにすぐ対処できるように
冒険者経験のある2人にお願いに来た。
まずはクレアさんのお宅から。
~クレア宅前~
コンコン
クレア「あいよ~。こんな時間に誰だ?ちょっと待っててくれ」
1分後...
ガラガラガラ
クレア「おまち~。ってカルロじゃねえか。どうしたこんな時間に」
カルロ「夜分遅くにすいません。
明日から本格的に行うアヤノの修行について
お願いに来ました」
クレア「明日から?まぁ、そりゃそうか。あの【加護】だもんなぁ」
カルロ「王都の連中に気づかれる前に、
出来れば力の使い方をアヤノに叩き込んでおきたいんですよ」
クレア「たしかに、奴らに気づかれたら間違いなく連れてかれるからな。
そうでなくとも、アヤノには力の使い方を間違ってほしくないし。
わかった、明日からみっちり修行つけてやる」
カルロ「すいません、ありがとうございます。」
クレア「ニーナにも声かけるだろ?オレも一緒に行くよ」
カルロ「本当ですか、助かります」
クレア「いいってことよ、行くぞ」
~ニーナ宅前~
コンコン
ニーナ「は~い?どちらさまですか?」
クレア「ニーナ。オレだ、クレアだ」
ニーナ「クレア?」
ガラガラ
ニーナ「クレアどうしたの、こんな時間に。あら、カルロさんもご一緒で」
カルロ「夜分遅くすいません。
実は明日からアヤノに本格的に修行をつけようと思いまして」
クレア「アヤノの【加護】はちょっと特殊だろ?
王都の奴らに気づかれると、間違いなく連れてかれる。
対抗する力も付けつつ、
間違った方向に力を使わないように
私らで教えようってわけさ」
ニーナ「なるほど。
それで、クレアと私に白羽の矢が立ったわけですね。
事情は分かりましたが、私もいていいんですか?」
カルロ「むしろ、いてくださるとありがたいです。
冒険者経験のあるお2人なら、
万が一イレギュラーが起きても私よりは対処できると思いますので。
あと、クレアさんとニーナさんもいたほうが、アヤノも喜ぶと思うので」
ニーナ「分かりました、そうでしたら喜んで」
クレア「いつ頃からやるんだ?」
カルロ「そうですね...。
朝アヤノが起きてから少し勉強、
そのあと町の外で見学と称して魔物を見てもらおうかと」
ニーナ「ん~、アヤノちゃんには少し酷かもしれないけど、
魔物に早めに慣れてもらうためにも、その方がいいかもしれませんね」
クレア「それじゃ、店の奴らにいろいろ引き継ぎをしてからでも遅くはないな」
カルロ「そのくらいがちょうどいいかと」
ニーナ「では私もそのようにしてから行きますね」
カルロ「それでは明日から、お2人ともよろしくお願いします」
~~回想終わり~~
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