光と闇を抱えたお嬢様〜アンデッドと不思議な剣〜

マコ

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2章「イワクーツキ遺跡攻略編」

装備の効果は不思議でいっぱい

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一本道を進むエリカ。


〈なぁ、エリカ〉


「なんですの、ベル?」


〈バトルドレスは展開しないのか?〉


遺跡ダンジョンの中だというのにバトルドレスを展開しないエリカに、痺れを切らしてベルが思わず聞いた


エリカも考えなし、というわけでは無い


「この先に何があるのか分からないから魔力はなるべく温存しておきたいんですの」


【まぁごもっともですね】


初めての地ということもあるため、エリカは生前の過ちを繰り返さないように慎重になっていた

まぁ不死者アンデッドには死の概念が無いから慎重にならなくても良いのだが...



〈だがここをクリアする以上、展開時間ぐらいは把握しておかないといざというときに困るぞ?〉


「ベルのいうことも一理ありますわね」


ベルのもっともすぎる正論にうなずくエリカ

そこでマイアが武器の扱いにも慣れてもらおうと提案する


【なら、展開と同時に我々の扱いにも慣れてもらいましょうか】


「ただ展開するだけでも味気ないですものね。

どちらからにするんですの?」


〈まずはマイアからにしておきな。

オレの扱いは大剣というものもあって、なかなか難しいと思うからな〉


【なら、ワタシから扱いに慣れていただきましょうか】


「わかりましたわ。『戦闘装束バトルドレス』展開!」


淡い光とともに白基調としたバトルドレスに衣装が変貌するエリカ

スカート部はスカーレットの色に近い赤色で、胸元は急所を守るように銀色の胸当てが充てられている


【それでは腰の剣を抜いてください】


マイアの言葉で腰の二対の剣を抜くエリカ

すると黒髪だった髪は銀髪に変わり、邪魔にならないようにポニーテールに髪型が変わった

そして右側へ半身になり右手の剣は逆手に持ち替え後ろに、左手の剣を胸の前に構えた

生前に多少扱いは心得てはいたが、あまりにも自然体で構えたのでエリカは内心かなり驚いていた

さらに驚きなのが、ことだ


「この構えは一体なんですの?」


【ワタシが独学で編み出した構えなので、明確に型の名前はありません。

強いて言うなら、反撃の構え、とでも言いましょうか。

この形がワタシにとって構えやすく、一番敵に対応しやすかったので】


「ワタクシからしたら不自然極まりませんけど」


【ならばこの構えはどうでしょう?】


そうマイアが言うとまた体が勝手に動いた

今度は反対の左側の半身になり少し前かがみになり、右手を逆手のまま前に持ってきた


【これも独学なので、構えの名前はありません。

この構えは基本的に攻撃に特化したものなのですが、どうですか?】


「かなり独特ですが、まだこっちの方がしっくりきますわ」


【なるほど。

ちなみに今は体が重いといったものはありませんか?】


「??特に体の異変はありませんわよ」


【わかりました、では少し体を動かしていきましょうか。

仮想の敵を想定して武器を振るっていきます。

ワタシが体を動かしていきますので、慣れていきましょう】


「お願いしますわ」

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