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外伝 「籠の中の小鳥たち」
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「今日から、面倒を見ろ」
ロゼッタ軍の形式的最高権力者、クレア・ロゼッタは実質的最高権力者にそう告げられた。
言った者にとっては、さしたる意味を成さない言葉であったが、言われた方にとってみれば、それは厄介事以外の何物でもない。
不安そうな様子で周囲をきょろきょろと見回す少年に目を向ける。
栗色の髪は肩より少し上で整えられ、ぱっと見ただけでは少女と見間違えるかもしれない。
成長途中と言った様子の細い身体を豪華な服が包んでいる。
クレアには見覚えのある少年だった。
確か、ミリヨヒ領主の息子。
名前を思い出そうとしている所で、少年を連れてきた男は踵を返す。
「ちょ・・・ジュダ様っ!?」
「生きていさえすれば良い。それ以外は自由にしろ」
男は言いたいことだけ言うと、部屋を出ていった。
「・・・わらわは、こんな事をする為に居るのでは無いのに!」
苛立たしげに声を荒げる少女に、少年はびくりと身体を震わせる。
クレアにしてみれば、お飾りとしてだけでなく、戦力としてもジュダの役に立ちたいのだ。
彼女には『雷』の力が身に付いている。
伊達に『闇の娘』と呼ばれてはいないのだ。
だというのに、こんな子供のお守りなど・・・
怯える小動物のような少年を、改めて観察する。
年齢はおそらくクレアよりも下だろう。
今までとは全く異なる環境に適応できず、おどおどしているようだ。
その様子はクレアの溜飲を下げ、逆に嗜虐心を刺激した。
(そうね。せいぜい時間潰しにでも使ってやるわ)
ちょうど退屈していたところだと考え、少年に尋ねる。
「あなた、名前は?」
「・・・・・・」
不安からか、少年に言葉は無い。
クレアの腕がゆっくりと上がり、指を一つ鳴らす。
「ひっ!?」
少年の近くに置いてあった高価な壺が音を立てて割れる。
「聞こえなかったかしら? 名前は?」
先ほどよりも幾分か強い口調で、クレアが再度尋ねる。
「え、え、エリック・・・」
クレアは少女と悪魔を足した笑みを浮かべる。
「そう、エリックね。わらわはクレア。クレア・ロゼッタ。今日からあなたはわらわの奴隷。分かったわね?」
問いかけでも提案でもなく、無慈悲な決定事項を彼女は宣言した。
「服を脱いで」
唐突な言葉の意味を図りかね、少年は立ちつくす。
だが、たった今から彼の『主人』となった少女が手を持ち上げようとする為、慌てて従う。
戦場とは無縁の、ひ弱な細い身体が露出する。
クレアは微笑を浮かべながら、その様を観察する。
同い年か少し上くらいの少女に見られている事は、耐え難い執着心を与えたのだろう。
エリックの手が、ズボンで止まる。
「どうしたの? まだ脱ぎ終わってないでしょう?」
小悪魔の声が響く。
「で、でも・・・・」
もじもじと身体を隠そうとするエリックに、クレアはゆっくりと歩み寄る。
「奴隷が言い訳なんかするんじゃないわ」
「ひっ・・・わっ!」
少年は突き飛ばされ、ベッドへと転がる。
その小柄な身体に、さらに小柄な身体が覆い被さる。
「言うことを聞かない馬鹿な奴隷には、おしおきが必要ね」
エリックは、体中がねっとりとした粘液に包まれるような感覚を覚える。
クレアの熱い舌が、エリックの身体を這っているからだ。
生まれて初めて受ける行為に、少年の男の部分が首をもたげる。
女性の熱さと柔らかさを感じている所に、唐突に痛みが走る。
「うっ、痛っ!」
少年特有の変声する前の、高い悲鳴が上がる。
クレアが強くエリックの肌に噛みついたから。
噛みつかれた箇所を、クレアは再び丹念に舐め上げる。
じんじんと痺れる痛みと快楽とが、少年に甘い悲鳴を上げさせる。
「うあっ・・く、クレアさん・・・・・・・・痛っ!」
今までで一番強く、少年の肌が噛まれる。
少年の陶磁のような肌に、うっすらと血が滲む。
「クレア様・・・よ」
「ご、ごめんなさい、クレア・・・様」
少年の怯えた声を聞き、クレアは一転して少女の笑みを浮かべる。
「くすっ。いい子、よく言えたわね。今度はご褒美をあげる」
クレアは長い華美な装飾のスカートの裾を持ちながら、ゆっくりとエリックの身体にまたがる。
少年の腹に、柔らかい布とふとももの感触が触れる。
その体勢を目の当たりにし、少年の意識は自らの腹に集中する。
程良く心地よい圧迫感がエリックを襲う。
そんな様子を愉しむように少女は微笑むと、少年に命令する。
「口を開けるのよ」
少女の囁くような命令に、エリックは断れない。
おずおずと口を開く。
「んっ・・・・」
クレアの可愛らしい唇から、僅かに泡を含んだ唾液が流れる。
ゆっくりゆっくりと粘液が垂れ下がり、少年の口の中へと落ちる。
「あっ・・・あがっ・・・・・」
「そのまま飲むのよ」
言われた通り、エリックはクレアの唾液を飲む。
味はよく分からなかったが、その行為は媚薬のように少年の脳髄を刺激する。
鼓動が急激に早まり、ズボンの中の少年の一物は苦しいくらいに誇張している。
クレアは少年の腹から、ゆっくりと腰の方へと移動する。
少年に熱を伝えながら、焦らすように、煽るように。
そして少女の柔らかな部分が、少年の腰へと到達する。
「あらあら・・・生意気にも固くなってるじゃない」
羞恥と咎められるような口調とで、エリックの目に涙が溢れる。
「うっ・・ご、ごめ・・・んなさい・・」
途切れ途切れに彼の主人に詫びる少年に、少女は妖艶な笑みを浮かべる。
ベッドの端へと座り、スカートから覗く脚を伸ばす。
「謝るだけなら、誰でも出来るわ。誠意を見せて頂戴」
「うっ・・・せっ、誠意・・・?」
言葉の意味が分からない少年の目の前に、少女の細い脚が投げ出される。
長く白いストッキングに覆われた脚は、少年の目を奪う。
「舐めなさい。丁寧に、脚の全部を覆うように」
「えっ・・・えっ・・・・ひあっ!」
戸惑いを浮かべる少年の声に悲鳴が混じる。
クレアの白い脚が、エリックの股間を押しつけていたから。
少女の小さな脚が、少年の小さな、だが誇張しているモノを押しつける。
「本当に愚図ね。それとも、こうされたくてわざとしてるの?」
「うっ・・・ああっ・・・・・」
痛みと快楽とが混ざり合う中、少年はおずおずと舌を出す。
白いストッキングの、膝からももにかけてをゆっくりと舐める。
「ふぅ・・ん・・・・そう・・・・いいわよ」
男を従えている優越感からか、クレアから満足気な言葉が漏れる。
同時に少年の幼茎がぐりぐりと圧迫される。
「うっ・・・あつっ・・・クレ・・ア様・・・・」
クレアの脚の動きに合わせるように、少年の舌の動きも活発に動く。
エリックの舌が、スカートの中に侵入しようとしたが、少女はそれを許さなかった。
「ひぎっ・・・あうっ・・・」
一際強く少女の脚が蠢き、少年に声を上げさせる。
「誰がその先に行っていいって言ったのよ?」
「あっ・・・はぐっ・・・はぁ・・はぁ・・・・」
少年はぐったりと倒れ込む。
今まで感じたことの無い刺激は、少年を絶頂へと導いたのだ。
「あら? いっちゃったの? まったくしょうがない奴隷ね」
快楽の余韻に浸っているであろう少年を見下ろし、小悪魔は笑った。
「クレア様・・・・その・・・」
エリックはまだ動く足をもじもじとさせる。
「なぁに? 特別に質問を許してあげる」
クレアの指が少年の胸を、つつっと滑る。
尖った先端に到達すると、少女の細い指が少年を撫でる。
「ひあっ・・・そっ・・その、どうして僕は・・・縛られてるんですか?」
言葉通りエリックは服を脱がされ、両手を縛られている。
「決まってるじゃない。勝手に動かないように・・・・よ」
「あぐっ!」
少年の甲高い声が部屋に響く。
唐突に胸を摘み上げられたからだ。
嬌声を上げるお気に入りの玩具を、少女は弄ぶ。
「くすっ、女の子みたいね。男の子もここは感じるんだ?」
くすぐったさと、痛さと、恥ずかしさが混じり、エリックは声を上げる。
痛みを伴う快楽から逃れようと身体をよじらせるが、少年はこの部屋から出る事は出来ない。
主人の命令に逆らう事が出来ない。
クレアの手はゆっくりと下へと下がる。
腹を通り越え、一番血液の集中している部分へと降りる。
だが、小悪魔はそこには触れない。
「こっちはどうなの?」
「うぐっ・・・痛っ・・・・・ああっ」
無造作に袋を掴まれ、少年は苦痛の声を上げる。
「あははっ、ほんとにこうなってるんだ。まだ小さいけど」
「あっ・・・ああっ・・・く、クレア様っ・・・」
少年の反応を愉しむように、少女は動きを変化させる。
「こんなのはどう?」
今度は包み込むように、柔らかく刺激する。
「うっ・・・あっ・・・ぐっ・・・・」
痛みから悦楽へと反転した刺激は少年に、悲鳴に似た声を上げさせる。
「うふっ、声も出せないほどいいんだ」
少女は自身の興味だけで、少年の身体を弄ぶ。
言うなれば人体実験であるが、エリックにはただそのまま、少女の姿をした小悪魔に身を任せるしかない。
「ねぇ、一人だけ気持ちよくなっていいと思ってる?」
「ご、ごめんなさい・・・クレア様」
少し機嫌悪そうに言うクレアに、エリックは反射的に謝る。
「だったら今度は、わらわに奉仕する番よね」
「はっ、はい・・・うわっ!」
少年の頭を強引に引き下ろす。
次の瞬間には、少年の頭は豪奢なスカートの中へと導かれていた。
「この前のように、丁寧に舐めるの」
「はい・・・」
エリックは少女の白い太股からその付け根へと、舌を滑らせる。
クレアは、くんと鼻を鳴らす。
男を支配しているという感覚が、彼女のお気に入りらしい。
愛玩動物を扱うように、少年の顔を自らの秘所に押しつける。
「ん・・・むぐっ・・・んんんっ・・」
両手が使えないもどかしさの中、エリックは必死に舌を動かす。
むせかえるような女の匂いに少年は理性を取り払われたように、ただ舐める。
「ふっ・・・んっ・・・いいわよ」
少女が淫靡に微笑み、下着をずらす。
クレアのショーツは、少年の唾液だけではない別の液体にも濡らされている。
その事を証明するかのように、ずれた下着とスリットとの間に糸が引かれている。
その粘液をすくい取るように、少年の舌が上下する。
「あっ・・・もっと・・・もっと使うの・・・そう・・・もっと上・・・・んっ」
無我夢中でむしゃぶりつく少年に、少女の声は届いているのかどうか。
少年の荒い息づかいと、少女の控えめな喘ぎ声、そしてぴちゃぴちゃという水の湿る音だけが部屋を支配している。
少年の舌が、クレアの突起部分に触れる。
「ふあっ・・・」
少女の身体がぴくん、と反応した。
主人に痛い思いをさせてしまったのだろうか、と少年は子犬のように縮こまる。
「んっ・・・ばか・・・・・続けなさい」
「は、はい・・・う・・むっ・・・」
どうやら心配は杞憂に終わったようで、少年は奉仕を再開する。
本能的にクレアが反応した部分を重点的に舐める。
「くっ・・・ちょ・・・あまり調子に・・・・・んっ・・・」
丹念にすくい取る。
やや塩を含む感じだろうか・・・。
変な表現になるが、汗を薄めたような、それでいてほんのりと甘い感じがする。
エリックはその味をむさぼる事に夢中だった。
「はぁ・・んっ・・・・くっ・・・・ああっ・・・・」
クレアの悩ましい声も遠くで聞こえているようだった。
ぴくぴくと反応を繰り返す腰にむしゃぶりつく。
「やっ・・だっ・・・・だめ・・・・・・・・んんんんっ・・・」
やがてクレアの身体は一際大きく反応すると、その場へとしゃがみ込んだ。
「はぁ・・・はぁ・・・・んっ・・・・・はぁ・・・・」
「あ、あの・・・クレア様・・・」
エリックはどうしたらよいか分からず、おろおろしている。
「今日はこれくらいでいいわ。・・・午後からの仕事の準備をするのよ」
エリックは名目ロゼッタの賓客であり、研修の為に訪れている事になっている。
彼もミリヨヒ領主として、わずかながらではあるが公務があるのだ。
「はい・・・クレア様・・・」
陶然とした様子のクレアと同様の声で、エリックは答えた。
喘ぎ声とまではいかないものの、切なげな吐息は少し荒い。
ロゼッタ領主クレアの部屋には、今日もエリックが来ていた。
「っ・・・んっ・・・・・・」
くちゅりという僅かに水が湿る音が、声に続く。
「あっ・・・ああっ・・・クレア様」
両手を拘束されている少年は、耐えきれないといった声を上げる。
「んっ・・・ああっ・・・・・ふっ・・んっ・・・・」
その声が聞こえないかのように、少女は自慰行為を続ける。
たくし上げたスカートの中に自らの指を入れ、自分の敏感な部分を自分の丁度良い加減で弄る。
まだ深くを知らない少女のその行為は、通常よりも淫靡な光景に思える。
「んっ・・・ふふっ・・・・ああっ・・・ん」
身動きが取れず、自らのモノを触る事も許されない少年に見せつけるように、クレアは続ける。
次第にクレアの声が音量を増していく。
少女と同調しているかのように、少年もまた疼きを鎮めようと、足をくねらせる。
だが、それでは満足な刺激が与えられず、むしろもどかしい感覚を増大させる。
「っ・・・あはっ・・・・んっ・・・・んんっ・・・」
そんな少年の様を嘲るかのように、少女は悦楽の声を上げる。
「あっ・・・クレア様、クレア様っ・・・・」
少年はうわごとのように繰り返す。
どれくらいそうしていただろうか。
「ク、クレア様・・・お願いがあります」
懇願するような少年の口調。
『おあずけ』をされている子犬のように、少年は瞳を潤ませる。
「ふんっ・・・っ・・・・・いいわ。言ってみて」
散々に焦らした後、クレアは自慰行為を小休止する。
彼女の秘所から抜かれた指には、てらてらと湿った粘液がまとわりついている。
少年は耐えきれなくなった様子で、喘ぐように言う。
「ぼ、僕に、ご褒美を下さい。早く、早く・・・」
クレアは調教の成果に満足するように、悪戯な笑みを浮かべる。
「いやらしい。ミリヨヒ領の公子は変態ね」
「おっ・・お願いします。クレア様・・・・」
瞳を潤ませ懇願する様は、連れてこられた当初のエリックからは想像出来ない。
クレアはゆっくりとショーツを下ろす。
「くすっ、いいわ。ご褒美をあげる」
ごてごてしたスカートをたくし上げ、少女はゆっくりと腰を降ろす。
少年の両手は拘束されたままだったから、少女の手が男根を固定する。
たったそれだけの行為にも関わらず、エリックの身体は歓喜に震える。
「くすっ、我慢出来ないの?」
「あっ・・うああっ・・・我慢できません! クレア様っ!」
喋るのさえもどかしいように、少年は呻く。
「くすくすっ、いいわ。ご褒美よ・・・・ふう・・んっ・・・」
ゆっくりとクレアの狭い中へと、少年の陰茎が侵入する。
それだけで果ててしまいそうな少年を、だがクレアは許さない。
「んっ・・・・まだ駄目・・よ」
「うああっ・・・」
少年の根本を、ぎゅっと少女の細い手が締める。
「まだまだ、わらわが満足するまで・・・んっ、勝手にいくなんて・・・はぁ・・・許さない」
残酷な天使が微笑むように、クレアは笑う。
さんざんに少年の一物を刺激するくせに、少年は出す事を許されない。
「うっ・・・くあっ・・クレア様、クレア様っ!」
「んっ・・・はっ・・んんっ・・・・・んっ・・・ああっ・・・」
いつしか勝手に動き出した腰と腰とが、互いを求めるように強く上下する。
しとどに湿った結合部の空気を含む音が、耳を打つ。
「くっ・・・はっ・・・んっ・・・・・」
「あっ・・ああっ・・・クレア様、僕、もう・・・・」
耐えきれず泣き出しそうな少年に、クレアは微笑を浮かべる。
「ふっ・・んっ・・・・まだまだ早いけど・・・くっ・・・・いいわ。受け止めてあげる」
少女の手の戒めが外れる。
「あっ・・・あああっ・・・・クレア様っ!」
少年は腰を震わせ、達した。
びくびくと小刻みに痙攣する。
散々に焦らされた後の快楽は、極上の麻薬。
だらしなく開いた口から、涎がこぼれ落ちているほどに。
「んっふふふ・・・。奴隷のくせに、ご主人様の膣に出していいと思ってるの?」
遠くから聞こえるような、甘い『ご主人様』からの声に、少年は呟く。
「ごめんなさい、クレア様・・・言いつけを守れない奴隷の僕に、お仕置きをして下さい」
「くすっ、分かったわ。もっともっと、お仕置きするね」
囀(さえず)るように、囁くように・・・
小悪魔の声が部屋に響いた。
ロゼッタ領の中庭は、手入れが行き届いている。
専用の庭師が精神を磨り減らして作ったかのような、豪華な庭園。
それはすなわちこの国の裕福さを表現している。
戦時中だというのに、この豪華さは余裕だろうか。
これだけでも、ミリヨヒ領主は己の敗北を認めざるを得ない。
「こちらからどうぞ」
ロゼッタの将の一人であろう、若い人形のような女性が案内した場所から覗き込む。
侍女を何人も従え、優雅なティータイムを過ごす少女と少年とを。
「おおっ、エリック・・・・」
思わず身を乗り出す領主を、女性は制する。
「ミリヨヒ領主殿、お約束を違えればこういった機会さえも・・・」
「・・・・分かっておる」
談笑とティーとを楽しむ二人は楽しそうに見える。
二人はまるで本当の姉弟のように、笑っている。
(エリック・・・待っていておくれ。お前は、きっと取り返してやるから)
ロゼッタという篭の中の小鳥たちは、楽しげに囀(さえず)っていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あとがき
一つの話を書いていると、違う話が書きたくなるってのはよくある事ですよね?
今回の話はジュダが主人公では無いので、外伝ですかね。
内容は「ライトサイド」っぽい感じですね。(逆レイプ的な感じが)
エリックと勇者君(リュークス)とが被りそうだったので、エリック君は勇者よりもひ弱君にしてみました。
ほとんど言いなりで酷い事をされる彼。
で、それを喜ぶ彼・・・
俺にはよく理解出来ませんけど(なら書くなよ)
そう言えば、『魔族』に精を吸収された人間って、(ダークサイド世界では)死ぬんじゃなかったっけ?
キルシェとリーゼとか・・・
・・・・えーっと(しばし思考)
・・・・・
リーゼだけが本人の意思に関わらず吸うように、作られたんだよ、きっと。
だからクレアたちは、単なる性行為になったんでしょう(多分)
色々ぼろが出始めてますなぁ・・・げんなり。
ロゼッタ軍の形式的最高権力者、クレア・ロゼッタは実質的最高権力者にそう告げられた。
言った者にとっては、さしたる意味を成さない言葉であったが、言われた方にとってみれば、それは厄介事以外の何物でもない。
不安そうな様子で周囲をきょろきょろと見回す少年に目を向ける。
栗色の髪は肩より少し上で整えられ、ぱっと見ただけでは少女と見間違えるかもしれない。
成長途中と言った様子の細い身体を豪華な服が包んでいる。
クレアには見覚えのある少年だった。
確か、ミリヨヒ領主の息子。
名前を思い出そうとしている所で、少年を連れてきた男は踵を返す。
「ちょ・・・ジュダ様っ!?」
「生きていさえすれば良い。それ以外は自由にしろ」
男は言いたいことだけ言うと、部屋を出ていった。
「・・・わらわは、こんな事をする為に居るのでは無いのに!」
苛立たしげに声を荒げる少女に、少年はびくりと身体を震わせる。
クレアにしてみれば、お飾りとしてだけでなく、戦力としてもジュダの役に立ちたいのだ。
彼女には『雷』の力が身に付いている。
伊達に『闇の娘』と呼ばれてはいないのだ。
だというのに、こんな子供のお守りなど・・・
怯える小動物のような少年を、改めて観察する。
年齢はおそらくクレアよりも下だろう。
今までとは全く異なる環境に適応できず、おどおどしているようだ。
その様子はクレアの溜飲を下げ、逆に嗜虐心を刺激した。
(そうね。せいぜい時間潰しにでも使ってやるわ)
ちょうど退屈していたところだと考え、少年に尋ねる。
「あなた、名前は?」
「・・・・・・」
不安からか、少年に言葉は無い。
クレアの腕がゆっくりと上がり、指を一つ鳴らす。
「ひっ!?」
少年の近くに置いてあった高価な壺が音を立てて割れる。
「聞こえなかったかしら? 名前は?」
先ほどよりも幾分か強い口調で、クレアが再度尋ねる。
「え、え、エリック・・・」
クレアは少女と悪魔を足した笑みを浮かべる。
「そう、エリックね。わらわはクレア。クレア・ロゼッタ。今日からあなたはわらわの奴隷。分かったわね?」
問いかけでも提案でもなく、無慈悲な決定事項を彼女は宣言した。
「服を脱いで」
唐突な言葉の意味を図りかね、少年は立ちつくす。
だが、たった今から彼の『主人』となった少女が手を持ち上げようとする為、慌てて従う。
戦場とは無縁の、ひ弱な細い身体が露出する。
クレアは微笑を浮かべながら、その様を観察する。
同い年か少し上くらいの少女に見られている事は、耐え難い執着心を与えたのだろう。
エリックの手が、ズボンで止まる。
「どうしたの? まだ脱ぎ終わってないでしょう?」
小悪魔の声が響く。
「で、でも・・・・」
もじもじと身体を隠そうとするエリックに、クレアはゆっくりと歩み寄る。
「奴隷が言い訳なんかするんじゃないわ」
「ひっ・・・わっ!」
少年は突き飛ばされ、ベッドへと転がる。
その小柄な身体に、さらに小柄な身体が覆い被さる。
「言うことを聞かない馬鹿な奴隷には、おしおきが必要ね」
エリックは、体中がねっとりとした粘液に包まれるような感覚を覚える。
クレアの熱い舌が、エリックの身体を這っているからだ。
生まれて初めて受ける行為に、少年の男の部分が首をもたげる。
女性の熱さと柔らかさを感じている所に、唐突に痛みが走る。
「うっ、痛っ!」
少年特有の変声する前の、高い悲鳴が上がる。
クレアが強くエリックの肌に噛みついたから。
噛みつかれた箇所を、クレアは再び丹念に舐め上げる。
じんじんと痺れる痛みと快楽とが、少年に甘い悲鳴を上げさせる。
「うあっ・・く、クレアさん・・・・・・・・痛っ!」
今までで一番強く、少年の肌が噛まれる。
少年の陶磁のような肌に、うっすらと血が滲む。
「クレア様・・・よ」
「ご、ごめんなさい、クレア・・・様」
少年の怯えた声を聞き、クレアは一転して少女の笑みを浮かべる。
「くすっ。いい子、よく言えたわね。今度はご褒美をあげる」
クレアは長い華美な装飾のスカートの裾を持ちながら、ゆっくりとエリックの身体にまたがる。
少年の腹に、柔らかい布とふとももの感触が触れる。
その体勢を目の当たりにし、少年の意識は自らの腹に集中する。
程良く心地よい圧迫感がエリックを襲う。
そんな様子を愉しむように少女は微笑むと、少年に命令する。
「口を開けるのよ」
少女の囁くような命令に、エリックは断れない。
おずおずと口を開く。
「んっ・・・・」
クレアの可愛らしい唇から、僅かに泡を含んだ唾液が流れる。
ゆっくりゆっくりと粘液が垂れ下がり、少年の口の中へと落ちる。
「あっ・・・あがっ・・・・・」
「そのまま飲むのよ」
言われた通り、エリックはクレアの唾液を飲む。
味はよく分からなかったが、その行為は媚薬のように少年の脳髄を刺激する。
鼓動が急激に早まり、ズボンの中の少年の一物は苦しいくらいに誇張している。
クレアは少年の腹から、ゆっくりと腰の方へと移動する。
少年に熱を伝えながら、焦らすように、煽るように。
そして少女の柔らかな部分が、少年の腰へと到達する。
「あらあら・・・生意気にも固くなってるじゃない」
羞恥と咎められるような口調とで、エリックの目に涙が溢れる。
「うっ・・ご、ごめ・・・んなさい・・」
途切れ途切れに彼の主人に詫びる少年に、少女は妖艶な笑みを浮かべる。
ベッドの端へと座り、スカートから覗く脚を伸ばす。
「謝るだけなら、誰でも出来るわ。誠意を見せて頂戴」
「うっ・・・せっ、誠意・・・?」
言葉の意味が分からない少年の目の前に、少女の細い脚が投げ出される。
長く白いストッキングに覆われた脚は、少年の目を奪う。
「舐めなさい。丁寧に、脚の全部を覆うように」
「えっ・・・えっ・・・・ひあっ!」
戸惑いを浮かべる少年の声に悲鳴が混じる。
クレアの白い脚が、エリックの股間を押しつけていたから。
少女の小さな脚が、少年の小さな、だが誇張しているモノを押しつける。
「本当に愚図ね。それとも、こうされたくてわざとしてるの?」
「うっ・・・ああっ・・・・・」
痛みと快楽とが混ざり合う中、少年はおずおずと舌を出す。
白いストッキングの、膝からももにかけてをゆっくりと舐める。
「ふぅ・・ん・・・・そう・・・・いいわよ」
男を従えている優越感からか、クレアから満足気な言葉が漏れる。
同時に少年の幼茎がぐりぐりと圧迫される。
「うっ・・・あつっ・・・クレ・・ア様・・・・」
クレアの脚の動きに合わせるように、少年の舌の動きも活発に動く。
エリックの舌が、スカートの中に侵入しようとしたが、少女はそれを許さなかった。
「ひぎっ・・・あうっ・・・」
一際強く少女の脚が蠢き、少年に声を上げさせる。
「誰がその先に行っていいって言ったのよ?」
「あっ・・・はぐっ・・・はぁ・・はぁ・・・・」
少年はぐったりと倒れ込む。
今まで感じたことの無い刺激は、少年を絶頂へと導いたのだ。
「あら? いっちゃったの? まったくしょうがない奴隷ね」
快楽の余韻に浸っているであろう少年を見下ろし、小悪魔は笑った。
「クレア様・・・・その・・・」
エリックはまだ動く足をもじもじとさせる。
「なぁに? 特別に質問を許してあげる」
クレアの指が少年の胸を、つつっと滑る。
尖った先端に到達すると、少女の細い指が少年を撫でる。
「ひあっ・・・そっ・・その、どうして僕は・・・縛られてるんですか?」
言葉通りエリックは服を脱がされ、両手を縛られている。
「決まってるじゃない。勝手に動かないように・・・・よ」
「あぐっ!」
少年の甲高い声が部屋に響く。
唐突に胸を摘み上げられたからだ。
嬌声を上げるお気に入りの玩具を、少女は弄ぶ。
「くすっ、女の子みたいね。男の子もここは感じるんだ?」
くすぐったさと、痛さと、恥ずかしさが混じり、エリックは声を上げる。
痛みを伴う快楽から逃れようと身体をよじらせるが、少年はこの部屋から出る事は出来ない。
主人の命令に逆らう事が出来ない。
クレアの手はゆっくりと下へと下がる。
腹を通り越え、一番血液の集中している部分へと降りる。
だが、小悪魔はそこには触れない。
「こっちはどうなの?」
「うぐっ・・・痛っ・・・・・ああっ」
無造作に袋を掴まれ、少年は苦痛の声を上げる。
「あははっ、ほんとにこうなってるんだ。まだ小さいけど」
「あっ・・・ああっ・・・く、クレア様っ・・・」
少年の反応を愉しむように、少女は動きを変化させる。
「こんなのはどう?」
今度は包み込むように、柔らかく刺激する。
「うっ・・・あっ・・・ぐっ・・・・」
痛みから悦楽へと反転した刺激は少年に、悲鳴に似た声を上げさせる。
「うふっ、声も出せないほどいいんだ」
少女は自身の興味だけで、少年の身体を弄ぶ。
言うなれば人体実験であるが、エリックにはただそのまま、少女の姿をした小悪魔に身を任せるしかない。
「ねぇ、一人だけ気持ちよくなっていいと思ってる?」
「ご、ごめんなさい・・・クレア様」
少し機嫌悪そうに言うクレアに、エリックは反射的に謝る。
「だったら今度は、わらわに奉仕する番よね」
「はっ、はい・・・うわっ!」
少年の頭を強引に引き下ろす。
次の瞬間には、少年の頭は豪奢なスカートの中へと導かれていた。
「この前のように、丁寧に舐めるの」
「はい・・・」
エリックは少女の白い太股からその付け根へと、舌を滑らせる。
クレアは、くんと鼻を鳴らす。
男を支配しているという感覚が、彼女のお気に入りらしい。
愛玩動物を扱うように、少年の顔を自らの秘所に押しつける。
「ん・・・むぐっ・・・んんんっ・・」
両手が使えないもどかしさの中、エリックは必死に舌を動かす。
むせかえるような女の匂いに少年は理性を取り払われたように、ただ舐める。
「ふっ・・・んっ・・・いいわよ」
少女が淫靡に微笑み、下着をずらす。
クレアのショーツは、少年の唾液だけではない別の液体にも濡らされている。
その事を証明するかのように、ずれた下着とスリットとの間に糸が引かれている。
その粘液をすくい取るように、少年の舌が上下する。
「あっ・・・もっと・・・もっと使うの・・・そう・・・もっと上・・・・んっ」
無我夢中でむしゃぶりつく少年に、少女の声は届いているのかどうか。
少年の荒い息づかいと、少女の控えめな喘ぎ声、そしてぴちゃぴちゃという水の湿る音だけが部屋を支配している。
少年の舌が、クレアの突起部分に触れる。
「ふあっ・・・」
少女の身体がぴくん、と反応した。
主人に痛い思いをさせてしまったのだろうか、と少年は子犬のように縮こまる。
「んっ・・・ばか・・・・・続けなさい」
「は、はい・・・う・・むっ・・・」
どうやら心配は杞憂に終わったようで、少年は奉仕を再開する。
本能的にクレアが反応した部分を重点的に舐める。
「くっ・・・ちょ・・・あまり調子に・・・・・んっ・・・」
丹念にすくい取る。
やや塩を含む感じだろうか・・・。
変な表現になるが、汗を薄めたような、それでいてほんのりと甘い感じがする。
エリックはその味をむさぼる事に夢中だった。
「はぁ・・んっ・・・・くっ・・・・ああっ・・・・」
クレアの悩ましい声も遠くで聞こえているようだった。
ぴくぴくと反応を繰り返す腰にむしゃぶりつく。
「やっ・・だっ・・・・だめ・・・・・・・・んんんんっ・・・」
やがてクレアの身体は一際大きく反応すると、その場へとしゃがみ込んだ。
「はぁ・・・はぁ・・・・んっ・・・・・はぁ・・・・」
「あ、あの・・・クレア様・・・」
エリックはどうしたらよいか分からず、おろおろしている。
「今日はこれくらいでいいわ。・・・午後からの仕事の準備をするのよ」
エリックは名目ロゼッタの賓客であり、研修の為に訪れている事になっている。
彼もミリヨヒ領主として、わずかながらではあるが公務があるのだ。
「はい・・・クレア様・・・」
陶然とした様子のクレアと同様の声で、エリックは答えた。
喘ぎ声とまではいかないものの、切なげな吐息は少し荒い。
ロゼッタ領主クレアの部屋には、今日もエリックが来ていた。
「っ・・・んっ・・・・・・」
くちゅりという僅かに水が湿る音が、声に続く。
「あっ・・・ああっ・・・クレア様」
両手を拘束されている少年は、耐えきれないといった声を上げる。
「んっ・・・ああっ・・・・・ふっ・・んっ・・・・」
その声が聞こえないかのように、少女は自慰行為を続ける。
たくし上げたスカートの中に自らの指を入れ、自分の敏感な部分を自分の丁度良い加減で弄る。
まだ深くを知らない少女のその行為は、通常よりも淫靡な光景に思える。
「んっ・・・ふふっ・・・・ああっ・・・ん」
身動きが取れず、自らのモノを触る事も許されない少年に見せつけるように、クレアは続ける。
次第にクレアの声が音量を増していく。
少女と同調しているかのように、少年もまた疼きを鎮めようと、足をくねらせる。
だが、それでは満足な刺激が与えられず、むしろもどかしい感覚を増大させる。
「っ・・・あはっ・・・・んっ・・・・んんっ・・・」
そんな少年の様を嘲るかのように、少女は悦楽の声を上げる。
「あっ・・・クレア様、クレア様っ・・・・」
少年はうわごとのように繰り返す。
どれくらいそうしていただろうか。
「ク、クレア様・・・お願いがあります」
懇願するような少年の口調。
『おあずけ』をされている子犬のように、少年は瞳を潤ませる。
「ふんっ・・・っ・・・・・いいわ。言ってみて」
散々に焦らした後、クレアは自慰行為を小休止する。
彼女の秘所から抜かれた指には、てらてらと湿った粘液がまとわりついている。
少年は耐えきれなくなった様子で、喘ぐように言う。
「ぼ、僕に、ご褒美を下さい。早く、早く・・・」
クレアは調教の成果に満足するように、悪戯な笑みを浮かべる。
「いやらしい。ミリヨヒ領の公子は変態ね」
「おっ・・お願いします。クレア様・・・・」
瞳を潤ませ懇願する様は、連れてこられた当初のエリックからは想像出来ない。
クレアはゆっくりとショーツを下ろす。
「くすっ、いいわ。ご褒美をあげる」
ごてごてしたスカートをたくし上げ、少女はゆっくりと腰を降ろす。
少年の両手は拘束されたままだったから、少女の手が男根を固定する。
たったそれだけの行為にも関わらず、エリックの身体は歓喜に震える。
「くすっ、我慢出来ないの?」
「あっ・・うああっ・・・我慢できません! クレア様っ!」
喋るのさえもどかしいように、少年は呻く。
「くすくすっ、いいわ。ご褒美よ・・・・ふう・・んっ・・・」
ゆっくりとクレアの狭い中へと、少年の陰茎が侵入する。
それだけで果ててしまいそうな少年を、だがクレアは許さない。
「んっ・・・・まだ駄目・・よ」
「うああっ・・・」
少年の根本を、ぎゅっと少女の細い手が締める。
「まだまだ、わらわが満足するまで・・・んっ、勝手にいくなんて・・・はぁ・・・許さない」
残酷な天使が微笑むように、クレアは笑う。
さんざんに少年の一物を刺激するくせに、少年は出す事を許されない。
「うっ・・・くあっ・・クレア様、クレア様っ!」
「んっ・・・はっ・・んんっ・・・・・んっ・・・ああっ・・・」
いつしか勝手に動き出した腰と腰とが、互いを求めるように強く上下する。
しとどに湿った結合部の空気を含む音が、耳を打つ。
「くっ・・・はっ・・・んっ・・・・・」
「あっ・・ああっ・・・クレア様、僕、もう・・・・」
耐えきれず泣き出しそうな少年に、クレアは微笑を浮かべる。
「ふっ・・んっ・・・・まだまだ早いけど・・・くっ・・・・いいわ。受け止めてあげる」
少女の手の戒めが外れる。
「あっ・・・あああっ・・・・クレア様っ!」
少年は腰を震わせ、達した。
びくびくと小刻みに痙攣する。
散々に焦らされた後の快楽は、極上の麻薬。
だらしなく開いた口から、涎がこぼれ落ちているほどに。
「んっふふふ・・・。奴隷のくせに、ご主人様の膣に出していいと思ってるの?」
遠くから聞こえるような、甘い『ご主人様』からの声に、少年は呟く。
「ごめんなさい、クレア様・・・言いつけを守れない奴隷の僕に、お仕置きをして下さい」
「くすっ、分かったわ。もっともっと、お仕置きするね」
囀(さえず)るように、囁くように・・・
小悪魔の声が部屋に響いた。
ロゼッタ領の中庭は、手入れが行き届いている。
専用の庭師が精神を磨り減らして作ったかのような、豪華な庭園。
それはすなわちこの国の裕福さを表現している。
戦時中だというのに、この豪華さは余裕だろうか。
これだけでも、ミリヨヒ領主は己の敗北を認めざるを得ない。
「こちらからどうぞ」
ロゼッタの将の一人であろう、若い人形のような女性が案内した場所から覗き込む。
侍女を何人も従え、優雅なティータイムを過ごす少女と少年とを。
「おおっ、エリック・・・・」
思わず身を乗り出す領主を、女性は制する。
「ミリヨヒ領主殿、お約束を違えればこういった機会さえも・・・」
「・・・・分かっておる」
談笑とティーとを楽しむ二人は楽しそうに見える。
二人はまるで本当の姉弟のように、笑っている。
(エリック・・・待っていておくれ。お前は、きっと取り返してやるから)
ロゼッタという篭の中の小鳥たちは、楽しげに囀(さえず)っていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あとがき
一つの話を書いていると、違う話が書きたくなるってのはよくある事ですよね?
今回の話はジュダが主人公では無いので、外伝ですかね。
内容は「ライトサイド」っぽい感じですね。(逆レイプ的な感じが)
エリックと勇者君(リュークス)とが被りそうだったので、エリック君は勇者よりもひ弱君にしてみました。
ほとんど言いなりで酷い事をされる彼。
で、それを喜ぶ彼・・・
俺にはよく理解出来ませんけど(なら書くなよ)
そう言えば、『魔族』に精を吸収された人間って、(ダークサイド世界では)死ぬんじゃなかったっけ?
キルシェとリーゼとか・・・
・・・・えーっと(しばし思考)
・・・・・
リーゼだけが本人の意思に関わらず吸うように、作られたんだよ、きっと。
だからクレアたちは、単なる性行為になったんでしょう(多分)
色々ぼろが出始めてますなぁ・・・げんなり。
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