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転生悪役令嬢は乙女ゲームをしたことがない
私の地雷
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始業式が終わって早一ヶ月。今は全校生徒が中間テストに備えて猛勉強や予習をしている時期なのだけれど、何故かピンク頭は私の食事の時間を邪魔するばかりで一向に食事を摂ろうとしない。
貴女以外の下位貴族の皆様は、物凄い速度で食事をして北棟に帰っていかれるようだけれど……貴女はいいの?
中間テストで入学から卒業するまで上位に入り続けることは、高位貴族が婿や嫁となる者に求める最低条件なのだけれど、貴女は高位貴族以上の殿方を狙っていたのではなかったの?
それが狙いではなくても、上位に名を連ねると言うことは、今なら王族や高位貴族に名前を知って貰える最大の好機。
家督を継ぐにしても、継がないにしても、次代を担う者が集う今年からの三年間は「上位に名を残すだけで意味がある」というのに…家の事を全く考えていない貴族がいるとはね。
………彼女は貴族ではないのでしたね。忘れておりました。
「アンタのせいでルイ様に勉強を教えて貰えないじゃない!!」
「……………………」
(ルイ様って誰だよ、また違う人の愛称か!)
愛称が「ルイ」の生徒会書記なら知っているけれど、あくまでも愛称なのだから別のルイがいるのかも知れない。それにピンク頭が婚約者でも家族でもない異性の愛称を叫ぶのはこれで三度目。
流石に慣れたのか誰も指摘はしないけれど、自分や自分の婚約者の愛称が「ルイ」の生徒は、黙ったまま全員揃って席を立つので非常に分かりやすい………意外と多いな、ルイ。
「愛し合う二人を引き裂くなんて悪いとは思わないの!?」
「……………………………」
(愛し合う二人?えっ……誰と誰が?)
待って、思考が追いつかない。始業式の時には「私とアル様が結ばれるのは運命で決まってる」とか言っていなかった?
そうでなくても、貴女にとって私は【悪役令嬢】なのでしょう?
それなら別に何の問題にもならないと思います。
…………大して深くもない仲を引き裂くだけで良いのなら、私は何もしなくても貴女にとっての悪役令嬢になるのでしょうね。
それならそれで構いません。
ですが、貴女の入学からこれまでの成績は学園史上最悪なものであると聞き及んでおりますので、勉学に勤しまれては如何でしょう?
留年したいと言うのであれば止めませんし、成績が悪すぎて退学したいと言うのであれば、私としましては大歓迎ですのでご自由に。
「アンタは私と皆が幸せになる為の踏み台にしかなれないの!分かった!?いい加減にしないとコッチにも考えがあるんだからね!!分かったらシナリオ通りにしなさいよ!!」
貴女の今の発言は、当然ヴォルフ様にご相談させて頂きます。
シナリオだか何だか知らないけれど、此処(食堂)で公爵令嬢を子爵令嬢が脅迫した事実は、明日には総ての貴族家……いえ、貴女の家を除く総ての貴族家と商家の知る所となるでしょう。
貴女の行動で息子の将来が閉ざされた商家の会長が、私の所に謝罪に来た時には(コミュ症的に大いに)焦ったけれど、御子息も自分の非を認め、心から謝罪してくださったので、赦すことに致しました。それに……婚約者の女子生徒まで頭を下げにお見えになったのよ?……妃殿下からのお手紙と共に………。
妃殿下の手紙には「砂漠にだけ咲く美しい花もあるのよ。知っていて?」と記されていただけ。それ以外には何も書かれていない。
私が勝手に「彼女の愛を貫かせて差し上げて」と解釈しただけ。
結果的には、子爵家の嫡女である彼女に御子息が惚れ込み、貴女には欠片の関心も示さなくなったとか。
妃殿下が援護射撃する程の深い愛なら、応援したくなるでしょう?
「聞いてるの!?アンタのせいで皆が離れていったんだからルイ様を此処に連れて来なさいよね!!分かった!?」
ピンク頭は自分の言いたい事だけ叫ぶと、何かを記した紙を私に投げつけて返事も聞かずに去って行った。
返事を聞かない……そして、どのルイに渡すのかも聞いていない。つまり、渡さなくてもいいということでは?
念の為に手紙の中身を確認した結果、ヴォルフ様に判断を仰ぐことにした。………何これ、恐い。
「私を愛するルイ様へ
私に勉強を教えて欲しいの。中央棟の図書室で待ってます。
貴男の愛する私より」
恐怖の手紙を届ける勇気は私にはありません。
中身を見た事を正解だったと思う日が来るとは思わなかった。
ピンク頭の推しって………【乙女ゲーム】のヒロイン?
ごめんなさい、それ(推しを貶める行為)だけは地雷です。
貴女以外の下位貴族の皆様は、物凄い速度で食事をして北棟に帰っていかれるようだけれど……貴女はいいの?
中間テストで入学から卒業するまで上位に入り続けることは、高位貴族が婿や嫁となる者に求める最低条件なのだけれど、貴女は高位貴族以上の殿方を狙っていたのではなかったの?
それが狙いではなくても、上位に名を連ねると言うことは、今なら王族や高位貴族に名前を知って貰える最大の好機。
家督を継ぐにしても、継がないにしても、次代を担う者が集う今年からの三年間は「上位に名を残すだけで意味がある」というのに…家の事を全く考えていない貴族がいるとはね。
………彼女は貴族ではないのでしたね。忘れておりました。
「アンタのせいでルイ様に勉強を教えて貰えないじゃない!!」
「……………………」
(ルイ様って誰だよ、また違う人の愛称か!)
愛称が「ルイ」の生徒会書記なら知っているけれど、あくまでも愛称なのだから別のルイがいるのかも知れない。それにピンク頭が婚約者でも家族でもない異性の愛称を叫ぶのはこれで三度目。
流石に慣れたのか誰も指摘はしないけれど、自分や自分の婚約者の愛称が「ルイ」の生徒は、黙ったまま全員揃って席を立つので非常に分かりやすい………意外と多いな、ルイ。
「愛し合う二人を引き裂くなんて悪いとは思わないの!?」
「……………………………」
(愛し合う二人?えっ……誰と誰が?)
待って、思考が追いつかない。始業式の時には「私とアル様が結ばれるのは運命で決まってる」とか言っていなかった?
そうでなくても、貴女にとって私は【悪役令嬢】なのでしょう?
それなら別に何の問題にもならないと思います。
…………大して深くもない仲を引き裂くだけで良いのなら、私は何もしなくても貴女にとっての悪役令嬢になるのでしょうね。
それならそれで構いません。
ですが、貴女の入学からこれまでの成績は学園史上最悪なものであると聞き及んでおりますので、勉学に勤しまれては如何でしょう?
留年したいと言うのであれば止めませんし、成績が悪すぎて退学したいと言うのであれば、私としましては大歓迎ですのでご自由に。
「アンタは私と皆が幸せになる為の踏み台にしかなれないの!分かった!?いい加減にしないとコッチにも考えがあるんだからね!!分かったらシナリオ通りにしなさいよ!!」
貴女の今の発言は、当然ヴォルフ様にご相談させて頂きます。
シナリオだか何だか知らないけれど、此処(食堂)で公爵令嬢を子爵令嬢が脅迫した事実は、明日には総ての貴族家……いえ、貴女の家を除く総ての貴族家と商家の知る所となるでしょう。
貴女の行動で息子の将来が閉ざされた商家の会長が、私の所に謝罪に来た時には(コミュ症的に大いに)焦ったけれど、御子息も自分の非を認め、心から謝罪してくださったので、赦すことに致しました。それに……婚約者の女子生徒まで頭を下げにお見えになったのよ?……妃殿下からのお手紙と共に………。
妃殿下の手紙には「砂漠にだけ咲く美しい花もあるのよ。知っていて?」と記されていただけ。それ以外には何も書かれていない。
私が勝手に「彼女の愛を貫かせて差し上げて」と解釈しただけ。
結果的には、子爵家の嫡女である彼女に御子息が惚れ込み、貴女には欠片の関心も示さなくなったとか。
妃殿下が援護射撃する程の深い愛なら、応援したくなるでしょう?
「聞いてるの!?アンタのせいで皆が離れていったんだからルイ様を此処に連れて来なさいよね!!分かった!?」
ピンク頭は自分の言いたい事だけ叫ぶと、何かを記した紙を私に投げつけて返事も聞かずに去って行った。
返事を聞かない……そして、どのルイに渡すのかも聞いていない。つまり、渡さなくてもいいということでは?
念の為に手紙の中身を確認した結果、ヴォルフ様に判断を仰ぐことにした。………何これ、恐い。
「私を愛するルイ様へ
私に勉強を教えて欲しいの。中央棟の図書室で待ってます。
貴男の愛する私より」
恐怖の手紙を届ける勇気は私にはありません。
中身を見た事を正解だったと思う日が来るとは思わなかった。
ピンク頭の推しって………【乙女ゲーム】のヒロイン?
ごめんなさい、それ(推しを貶める行為)だけは地雷です。
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