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転生ヒロインは最後まで乙女ゲームだと思っていた
シナリオが進まない
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学園に戻った私が最初にしたことと言えば、北棟にいる攻略対象をピックアップすることだった。
北棟にはリック様と先生がいるんだから、そっちを先に攻略すれば味方も増えるし一石二鳥だと思った私は天才だと思う!
南棟に行けないのは仕方ないから、北棟にいる攻略対象のシナリオを進めることにした私は、廊下を歩いてる攻略対象を見つけて、過去のトラウマは貴男が悪いんじゃないって言ってあげた。
真っ青な顔してたけど、きっとトラウマを思い出しちゃったのね。それは悪かったと思ってる。けど、私と貴男の未来のためだもん。今だけは我慢してね。
そう思いながら彼に手を伸ばしたのに、私と彼の間に突然壁が出来た。モブ女が壁みたいに私と彼の邪魔をしている。
「貴女……どうして、それをご存知なのかしら?」
「どうしてって……知ってて当然のことでしょう!?」
だって前世の【乙女ゲーム】で一番簡単に攻略できるのが彼なのよ?私だって周回したんだから、そのときにヒロインに話してるのを何度も見た。だから、知ってて当然だって言ったのに、目の前のモブ女は彼を隠すみたいにして「逃げて」なんて言ってる。
意味わかんない。彼も彼よ!何で逃げるの?
「待って!リック様!」
「行かせませんわ!」
モブ女が私の進行方向に立ち、彼と私の前に立ち塞がる。廊下の角を曲がる瞬間、彼……リック様が此方を見て、瞳を輝かせて頬を赤らめていたのは、私に惚れたからだと思う。
だって【乙女ゲーム】でも、直ぐに好感度が上がるので有名だったんだから!残念でした!アンタは捨てられるのよ!
「どうせ捨てられるのにご苦労さま!」
私はモブ女にそう言って、その場は立ち去った。だって、今度は先生を私の魅力でメロメロにしないとだからね!………攻略できたことないけど。何とかなるでしょ。
そんなことを考えながら医務室に到着した私は、先生に【乙女ゲーム】と同じ様に迫ったけど、やっぱり逃げられた。
だって他の選択肢だと、凄い分岐が多すぎて無理だったの!先生の難易度は普通って言ってたけど、絶対に嘘だと思う!
そういえば私が攻略できたのってリック様だけだったかも。
「何で逃げるのよ!」
私はそう叫びながら先生を追いかけたけど、先生なのに廊下を凄い速度で走って南棟の方に逃げちゃったのよね。ヒロインの私が迫ってあげたんだから喜びなさいよ!
「先生!待って!私………」
そう言いながら南棟の方に駆け出し、先生を追いかけようとしたのに、今度はモブ生徒に邪魔された。
「どきなさいよ!!」
「……鏡をお持ちしましょうか?」
「いらないわよ!」
鏡なんて今更見た所で、私が可愛いのは当然なんだから要らないに決まってるでしょ!何なのよ!モブのくせに!
私とモブ生徒が言い合いをしてる所に、あのジジイが来た。
「……今度は何事だ?」
「「「「学園長先生!!」」」」
「また…お主か。ローウェン子爵子女」
またって何よ。私を問題児みたいに言わないでくれる?問題があるのは、ヒロインを邪魔するモブの方でしょ?
「私はただ、先生と話をしようと思って……」
「その恰好でする………話とは何だと思っておるのだ?」
「これは先生と仲良くなるために必要なの!!」
そう訴えたのに、その日は学園長室に連行されて家に強制帰宅させられるし、先生とは会えなくなるし、リック様はモブ女にベッタリで私を見ると逃げるし……。
確かにリック様のシナリオは段階を少し飛ばしちゃったけど、それは謹慎処分で学園に来られなかった間に起こるはずのシナリオが進められなかったから仕方なかったのよ!
先生のシナリオとかイベントだって、アル様みたいにバッドエンドは無かったけど、それでもバッドエンド以外を見たことだってあるのに!…………友達のを見てしたから覚えてないけど。
それもこれも全部、悪役令嬢が何もしてこないのが悪いのよ!
シナリオを起こすために、シナリオが起こる条件を満たせばいいんじゃない?だって私はヒロインなんだから!
予定調和?ってのが勝手に起こるんじゃない?
子爵令嬢と子爵子女……このとき既に、彼女は令嬢ではなく子女になっていた。卒業するまでは、子爵家が「未成年の居候に金を払う義務がある」ため、学園長以外は令嬢と呼んでいただけ。
連座はない。何故なら、彼女は既に平民なのだから……。
北棟にはリック様と先生がいるんだから、そっちを先に攻略すれば味方も増えるし一石二鳥だと思った私は天才だと思う!
南棟に行けないのは仕方ないから、北棟にいる攻略対象のシナリオを進めることにした私は、廊下を歩いてる攻略対象を見つけて、過去のトラウマは貴男が悪いんじゃないって言ってあげた。
真っ青な顔してたけど、きっとトラウマを思い出しちゃったのね。それは悪かったと思ってる。けど、私と貴男の未来のためだもん。今だけは我慢してね。
そう思いながら彼に手を伸ばしたのに、私と彼の間に突然壁が出来た。モブ女が壁みたいに私と彼の邪魔をしている。
「貴女……どうして、それをご存知なのかしら?」
「どうしてって……知ってて当然のことでしょう!?」
だって前世の【乙女ゲーム】で一番簡単に攻略できるのが彼なのよ?私だって周回したんだから、そのときにヒロインに話してるのを何度も見た。だから、知ってて当然だって言ったのに、目の前のモブ女は彼を隠すみたいにして「逃げて」なんて言ってる。
意味わかんない。彼も彼よ!何で逃げるの?
「待って!リック様!」
「行かせませんわ!」
モブ女が私の進行方向に立ち、彼と私の前に立ち塞がる。廊下の角を曲がる瞬間、彼……リック様が此方を見て、瞳を輝かせて頬を赤らめていたのは、私に惚れたからだと思う。
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私はそう叫びながら先生を追いかけたけど、先生なのに廊下を凄い速度で走って南棟の方に逃げちゃったのよね。ヒロインの私が迫ってあげたんだから喜びなさいよ!
「先生!待って!私………」
そう言いながら南棟の方に駆け出し、先生を追いかけようとしたのに、今度はモブ生徒に邪魔された。
「どきなさいよ!!」
「……鏡をお持ちしましょうか?」
「いらないわよ!」
鏡なんて今更見た所で、私が可愛いのは当然なんだから要らないに決まってるでしょ!何なのよ!モブのくせに!
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「……今度は何事だ?」
「「「「学園長先生!!」」」」
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またって何よ。私を問題児みたいに言わないでくれる?問題があるのは、ヒロインを邪魔するモブの方でしょ?
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「その恰好でする………話とは何だと思っておるのだ?」
「これは先生と仲良くなるために必要なの!!」
そう訴えたのに、その日は学園長室に連行されて家に強制帰宅させられるし、先生とは会えなくなるし、リック様はモブ女にベッタリで私を見ると逃げるし……。
確かにリック様のシナリオは段階を少し飛ばしちゃったけど、それは謹慎処分で学園に来られなかった間に起こるはずのシナリオが進められなかったから仕方なかったのよ!
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