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転生辺境伯令嬢の一途な愛
可愛い義妹
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幾ら私にとって都合の良い縁談とはいえ、前例がある以上は確認して於かなければならない大切なことがある。
「一つ目の質問……私の弟を婚約者に選んだ理由は?」
「ひっ……………一目惚れですわ………私の」
「あら、何処に惹かれたのかしら?………ああ、これは質問ではなくてよ?好みの話ですもの」
「………最初は傷跡に一目惚れいたしました」
「それは顔にある大きな傷跡のことかしら?」
「………そう……ですわ」
「………もしかして人と話すことが不得手なのかしら?これも質問ではなくてよ?貴女の状態を観察して導き出した結論の話よ」
「…………前世の時から苦手ですわ」
「そう………そうなの」
前世の頃から人と話すことが不得手だったのであれば、是が非でも王妃の座は遠慮したいと言ったところかしら?
彼女が婚約を回避した理由が【コミュ症だから】だとすると、悪役令嬢になりたくなくて婚約を回避したわけではない可能性が出てきたわね……。念の為に確認をしておいても損はないわね。
「二つ目の質問………貴女この世界についてご存知?」
「えっ……………この世界?」
「あら、てっきりご存知だから回避したのかと……」
「回避?」
「フフッ……此方の話よ。ご存知でないのなら構わないわ」
彼女が【乙女ゲーム】を全く知らないことは瞳を見れば分かる。だって、激しく動揺しているもの。これが演技だというのなら、寧ろ【天晴】と褒め称えたいくらいだわ。
「安心なさって?弟と婚姻するのなら問題ないわ」
「よ………よかった………わ」
あら、本気で弟と婚姻するつもりでいるのね。これまで半信半疑だったことを謝罪したい気分だわ。
「最後の質問………これは前提が壊れてしまったのだから本来なら必要ないのだけれど………念の為……ね?」
「……………………」
「貴女にとって王太子殿下はどのような方?ああ……社交辞令は要らなくてよ?私は貴女の本心を把握しておきたいのよ」
「臣下としての意見なら【心から尊敬と忠誠を捧げるに相応しいお方】でございますけれど、個人的な意見としましては【正統派王子様は好みではない】ですわね」
「…………フフッ、確かに貴女が一目惚れした私の弟は【正統派王子様】では無いわね」
「素敵な方ですよね!ヴォルフ様は!」
「ええ………貴女と私の好みは違うようで安心したわ。私……前世から同担拒否なのですもの」
「な………成る程」
「本当に良かったわ………そろそろ帰りましょう?貴女のことを知れたことが一番の収穫よ」
「そ………それは何より」
私はルナリアさんと道中を引き返しながら、彼女に泉を見せる機会が訪れなかったことに安堵した。
此処まで趣味が違う相手も珍しいけれど、一般的に弟は怖がられる顔をしていると思うのだけれど……姉としては喜ばしい誤算ね。
弟がお父様に羽交い締めにされながら何事かを叫んでいるけれど、どうでも宜しいことを聞き流すのは得意なのよ。
ルナリアさんを心配する気持ちは……間違いではないけれど、戻ってきたのだから結果的には何事も無かった事になるわよね?
私は自分本意な生き方をしてきたの。この生き方を変えるつもりは毛頭ない。自分の為に多くを犠牲にするのだから、その責任を負う覚悟くらいあるわよ。
「あらあら………困ったこと」
「!!」
ヴォルフ……ルナリアさんとの大切な時間を無駄に浪費するなど許さないわよ。彼女の記憶は近々戻る。
私の勘が外れたことは前世を含めて一度も無いわ。
彼女は私が犯人であることを吹聴しないばかりか、まるで共犯者のように私を護ろうとするでしょう。
自分が王妃にならなくて良い最善策に、私を選んだことを……絶対に後悔させませんわ。
貴女は私の可愛い義妹………敵では無いわ。
私を恐れても宜しい。その権利が貴女にだけはあるのだから。その変わり、貴女に王妃の座が転がり込まないよう、私が防波堤になりましょう。……私にとっても利益しかございませんもの……ね?
「一つ目の質問……私の弟を婚約者に選んだ理由は?」
「ひっ……………一目惚れですわ………私の」
「あら、何処に惹かれたのかしら?………ああ、これは質問ではなくてよ?好みの話ですもの」
「………最初は傷跡に一目惚れいたしました」
「それは顔にある大きな傷跡のことかしら?」
「………そう……ですわ」
「………もしかして人と話すことが不得手なのかしら?これも質問ではなくてよ?貴女の状態を観察して導き出した結論の話よ」
「…………前世の時から苦手ですわ」
「そう………そうなの」
前世の頃から人と話すことが不得手だったのであれば、是が非でも王妃の座は遠慮したいと言ったところかしら?
彼女が婚約を回避した理由が【コミュ症だから】だとすると、悪役令嬢になりたくなくて婚約を回避したわけではない可能性が出てきたわね……。念の為に確認をしておいても損はないわね。
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「回避?」
「フフッ……此方の話よ。ご存知でないのなら構わないわ」
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あら、本気で弟と婚姻するつもりでいるのね。これまで半信半疑だったことを謝罪したい気分だわ。
「最後の質問………これは前提が壊れてしまったのだから本来なら必要ないのだけれど………念の為……ね?」
「……………………」
「貴女にとって王太子殿下はどのような方?ああ……社交辞令は要らなくてよ?私は貴女の本心を把握しておきたいのよ」
「臣下としての意見なら【心から尊敬と忠誠を捧げるに相応しいお方】でございますけれど、個人的な意見としましては【正統派王子様は好みではない】ですわね」
「…………フフッ、確かに貴女が一目惚れした私の弟は【正統派王子様】では無いわね」
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「ええ………貴女と私の好みは違うようで安心したわ。私……前世から同担拒否なのですもの」
「な………成る程」
「本当に良かったわ………そろそろ帰りましょう?貴女のことを知れたことが一番の収穫よ」
「そ………それは何より」
私はルナリアさんと道中を引き返しながら、彼女に泉を見せる機会が訪れなかったことに安堵した。
此処まで趣味が違う相手も珍しいけれど、一般的に弟は怖がられる顔をしていると思うのだけれど……姉としては喜ばしい誤算ね。
弟がお父様に羽交い締めにされながら何事かを叫んでいるけれど、どうでも宜しいことを聞き流すのは得意なのよ。
ルナリアさんを心配する気持ちは……間違いではないけれど、戻ってきたのだから結果的には何事も無かった事になるわよね?
私は自分本意な生き方をしてきたの。この生き方を変えるつもりは毛頭ない。自分の為に多くを犠牲にするのだから、その責任を負う覚悟くらいあるわよ。
「あらあら………困ったこと」
「!!」
ヴォルフ……ルナリアさんとの大切な時間を無駄に浪費するなど許さないわよ。彼女の記憶は近々戻る。
私の勘が外れたことは前世を含めて一度も無いわ。
彼女は私が犯人であることを吹聴しないばかりか、まるで共犯者のように私を護ろうとするでしょう。
自分が王妃にならなくて良い最善策に、私を選んだことを……絶対に後悔させませんわ。
貴女は私の可愛い義妹………敵では無いわ。
私を恐れても宜しい。その権利が貴女にだけはあるのだから。その変わり、貴女に王妃の座が転がり込まないよう、私が防波堤になりましょう。……私にとっても利益しかございませんもの……ね?
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