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転生辺境伯令嬢の一途な愛
呪いの手紙?
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生徒会室で、アル様にお茶を注いでいた時だった。扉が三回ノックされ、入室の許可を求める……ルナの声が聞こえたのは。
ルナが食堂で起こった出来事を説明していく内に、間違いなく手紙の受け取り主であろう【ルイ】は、引き攣った笑顔を浮かべながら手紙から遠ざかっていく。
本来なら、他人宛の恋文を読む様な野暮な真似はしないのだけれど、送り主が送り主なだけに、確認しない訳にはいかない。
「私を愛するルイ様へ
私に勉強を教えて欲しいの。中央棟の図書室で待ってます。
貴男の愛する私より」
(…………呪いの手紙?えっ、本気で恐い)
「ルナ、この【ルイ様】とは明確には誰のことなのか言っていなかった?例えば………名前とか?家名とか?」
「………残念ながら」
「だとすると…愛称なのか、名前なのか判断しづらいね。これまでの傾向を考えると…ルイが愛称である可能性は高いけれど」
ヴォルフ、見ては駄目よ。既に涙目になりながら「それは俺じゃない、別のルイだ」と呟き続けているのよ?
「待ってくれ!俺にはライラという可愛い婚約者がいるんだ!」
ほら、ご覧なさい。婚約者への愛の言葉を放ってしまったではないの。もっと場所や時間を考えて欲しかったけれど、ライラが喜んでいるから……いいわよ、何でも。
「安心しろ、ルイ。誰もお前とピンク頭がそういう仲だと疑っている訳では無い。今は可能性の話をしているだけだ」
「申し訳ございません、殿下。取り乱しました」
「良い、此処にいる皆が通る可能性のある道だ」
「…………あっ」
「思い出したか?既に私とウィルはご指名を受けている」
アル様……そうですわよね、日々の疲れを癒やすために【気まぐれで】立ち寄ろうとした庭園には先回りをされ、買い物をしようとした日に限って、何故か徘徊される恐怖は計り知れません。
そもそも、庭園は王城内にあったというのに……。
「さて、作戦会議を行う。皆で意見を出し合い、この一件を乗り越えよう。これは国の将来を担う我々に対する試練なのだと心得よ」
アル様……これを幸いと、例の女を排除なさるおつもりでは?私はアル様が最後を彩りたいと仰せなら、これまで準備してきた総てを溝に捨てられますけれど、どうなさるのかしら?
「……この手紙に関してだが、これには【私を愛するルイ様へ】と記されている。つまり、あのピンク頭を愛している【ルイ】という名前の誰かに宛てた手紙だと解釈することが可能だ」
(成る程、その様な解釈も出来ますわね)
「しかし、我々としても心を込めて書いたであろう手紙を、宛先が分からないからと返却するのは忍びない」
(アル様……楽しそうですわ)
「殿下、私から返却を……」
………ルナをヴォルフが然りげ無く連れ去ったわ。過保護ね。
「手紙は、陛下とも共有しておく」
その呪いの手紙を…これまで静観なさっておられた陛下に?
「それから…念の為に【ルイ】からも話を聞く」
愛称なのか、名前なのかさえ定かではございませんものね。この世界に魔法は無いけれど、仮に呪いがあったなら、総ての【ルイ】が標的になり得る内容の手紙でしたものね。
アル様の本気度が伺えますわ。それだけ、休暇を潰されてきた証拠なのですけれど、黒い笑顔も素敵です!
ルナが食堂で起こった出来事を説明していく内に、間違いなく手紙の受け取り主であろう【ルイ】は、引き攣った笑顔を浮かべながら手紙から遠ざかっていく。
本来なら、他人宛の恋文を読む様な野暮な真似はしないのだけれど、送り主が送り主なだけに、確認しない訳にはいかない。
「私を愛するルイ様へ
私に勉強を教えて欲しいの。中央棟の図書室で待ってます。
貴男の愛する私より」
(…………呪いの手紙?えっ、本気で恐い)
「ルナ、この【ルイ様】とは明確には誰のことなのか言っていなかった?例えば………名前とか?家名とか?」
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「だとすると…愛称なのか、名前なのか判断しづらいね。これまでの傾向を考えると…ルイが愛称である可能性は高いけれど」
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ほら、ご覧なさい。婚約者への愛の言葉を放ってしまったではないの。もっと場所や時間を考えて欲しかったけれど、ライラが喜んでいるから……いいわよ、何でも。
「安心しろ、ルイ。誰もお前とピンク頭がそういう仲だと疑っている訳では無い。今は可能性の話をしているだけだ」
「申し訳ございません、殿下。取り乱しました」
「良い、此処にいる皆が通る可能性のある道だ」
「…………あっ」
「思い出したか?既に私とウィルはご指名を受けている」
アル様……そうですわよね、日々の疲れを癒やすために【気まぐれで】立ち寄ろうとした庭園には先回りをされ、買い物をしようとした日に限って、何故か徘徊される恐怖は計り知れません。
そもそも、庭園は王城内にあったというのに……。
「さて、作戦会議を行う。皆で意見を出し合い、この一件を乗り越えよう。これは国の将来を担う我々に対する試練なのだと心得よ」
アル様……これを幸いと、例の女を排除なさるおつもりでは?私はアル様が最後を彩りたいと仰せなら、これまで準備してきた総てを溝に捨てられますけれど、どうなさるのかしら?
「……この手紙に関してだが、これには【私を愛するルイ様へ】と記されている。つまり、あのピンク頭を愛している【ルイ】という名前の誰かに宛てた手紙だと解釈することが可能だ」
(成る程、その様な解釈も出来ますわね)
「しかし、我々としても心を込めて書いたであろう手紙を、宛先が分からないからと返却するのは忍びない」
(アル様……楽しそうですわ)
「殿下、私から返却を……」
………ルナをヴォルフが然りげ無く連れ去ったわ。過保護ね。
「手紙は、陛下とも共有しておく」
その呪いの手紙を…これまで静観なさっておられた陛下に?
「それから…念の為に【ルイ】からも話を聞く」
愛称なのか、名前なのかさえ定かではございませんものね。この世界に魔法は無いけれど、仮に呪いがあったなら、総ての【ルイ】が標的になり得る内容の手紙でしたものね。
アル様の本気度が伺えますわ。それだけ、休暇を潰されてきた証拠なのですけれど、黒い笑顔も素敵です!
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