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状況の人、異世界で無双する
状況の人、テロ防止に向かう1
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ようやく目を開けるロイ。しかし目からは涙がこぼれ、眉間にしわを寄せながら瞬かせている。
龍海は腰の雑嚢から治癒ポーションを取り出して、まずは水で薄めた。
ロイの顔を腕に抱え、その薄めたポーションをロイの目に、目薬と同様に点眼した。
転移初日に見たアックスの治療では、泡を吹くような反応があったので、対象が眼球と言う事もあり、原液は避けてみた。
「どうだ?」
「はい……少し楽になりました」
ううむ、ポーションすげぇ、マジで万能薬? と感嘆する龍海。
これで効かなければ、龍海が溶接作業で目を焼いた時に愛用していた目薬を再現しようかと思っていたが、どうやらその必要は無さそうだ。
「な、何なんですか、今の?」
「お前も初めてか? 見たこと無いのか?」
「煙幕用の煙玉とかは軍でも使いますが、これほどの音と光を出す武器など寡聞にして……」
「そう、か……」
カタギには知られていない闇市場の武器なのか? それとも、イノミナが自身で編出した自家製なのか……?
イノミナに対する謎が一つ深まった。
「あの光、カレンも、よく躱せたな?」
「あやつ、逃げようとしておるのに自分の目を塞いだのだぞ? 視覚に対する技か魔法かくらいは容易に想像出来よう。ま、精進不足も一名おるがの?」
「申し訳ありません、不甲斐ないです……」
「今はいい。とにかく目を養生しろ」
龍海は冷たいおしぼりを再現して、ロイの目に当てた。
「ああ、気持ちいいです……お手数をお掛けしてすみません」
「よいよい。おかげでタツミが小僧と、こんなに顔と顔を寄せ合って介抱する、尊い光景を堪能できとるわ。僥倖、僥倖」
はぁ、はぁ、はぁ……カレンさん、息が荒いです。
「ちょ! やめろよな! イノミナがいたら、妙な情報流されちまうし!」
「自分は構いませんが?」
「よせ! まだ、どこかで聞き耳立ててやがるかも!?」
「何かありましたの!?」
「お。洋子、イーミュウ」
破裂音に反応したのであろう、イーミュウと洋子が部屋に入ってきた。
「変な話し声が聞こえて来てて、どうしたんだろう? って妙に思ってたんだけど、いきなり爆音がして……あら?」
部屋に入った二人の身体がフリーズした。
二人の目に入ってきたのは、龍海の腕に抱かれて恍惚とするロイ。
そのロイの顔を撫でている(おしぼりを当てているのでそう見える?)龍海。
そんな二人を眼ン玉ギラギラ・吐息ハァハァで見つめるカレン。
「……もしかして、お邪魔だった?」
「ロイ! あなた、とうとう!」
両手で口を押えて絶句するイーミュウ。
「ちょ! 二人とも誤解すんな!」
「男同士って、あんな派手な音出すの?」
「んなわけ無ーだろ! てか、確定みたいに言うのヤメレ!」
喰ッチマウゾ!
「ひどいです、シノさま! 口では言ってても、きっと女性がお好みだとばかり思っていましたのに!」
「おい! 口ではって何だよ! いつ、俺がそんなこと言ったよ!? 俺はいつでも女好きだってばよ!」
いつも乳から見るもんな。
「やっぱり自衛隊で経験済みだったのねぇ」
「偏見だっつーてるだろ!」
「シノさま! ロイの純潔を返して下さい!」
「貰っても借りてもいねーよ!」
「案ずるな小娘。後ろはともかく前は無事じゃぞ?」
「そういう問題じゃありません!」
「後ろも前も、何も無ぇ!」
「じゃあ、さっきの音がアレの音じゃないなら、いったい何があったわけ? それに聞こえていた話し声、三人の誰でもないわよね、甲高い声だったし? 説明してよ」
「そうじゃな。時間も押しとるし本題に入るとするかの? 実はタツミが部屋に、猫族の女を無理やり引き摺り込んでの~」
「なんですってぇ! ついに本性出したか、このエロオタ! ちょっとそこに正座しろ!」
「だから誤解されるような言い方すんなってカレン! いいか洋子、その女はプロの情報屋で! 俺たちの事、探ってて!」
「まさぐってて?」
「ちがーう!」
「シノさま! 女性をご所望なら、ロイの事は諦めてくださいまし!」
「もともと望んでねぇし!」
「いいからシノさんは、ここに正座!」
「話、進まねぇよ! とにかく、俺の話、聞いて! な? な?」
「ちょっと、お客さーん!」
部屋に通ずる階段辺りからだろうか? 宿屋の主人である、中年を過ぎて初老に差し掛かりそうなおばさんの怒声が、龍海らに向けて浴びせられた。
「若いから元気余ってんのも分かるけんどねぇ! 夜中にあんま大声で騒がんでくれんね! 他のお客さんに迷惑なんよ! これ以上騒ぐんなら出てってもらうかんね!」
――あちゃ~
結局、過激派による倉庫襲撃の話題を出せるまでに、20分ほどの時間を要してしまった。
♦
草木も眠る丑三つ時……などと言う言葉がアデリアに有るかどうかはわかないが、港の倉庫街の東端にある食糧倉庫を警戒する雇われの倉庫番は、そんな眠気が襲ってきそうな午前3時を前にして、動哨警戒に就いていた。
雇われているのは4人。
件の食糧倉庫以外にも3棟の倉庫を、待機・仮眠が1人として3人が順番に警戒に当たっている。
雇い主は表向き倉庫の持ち主だが、実質の依頼者は軍である。
軍の物資が入った倉庫の警戒なのだから軍がやれば……とも思える。
だが、軍の兵がウロウロしていては軍需物資がここに有りますよ、と言っているようなものだ、と言う意見が出て、偽装的な意味で民間の傭兵や冒険者を雇っているのだそうな。
とは言え、結局情報が洩れてしまっていては意味がない。
――日本と違って、賄賂なんてメッチャ横行してるだろうしな~
イノミナも、実際そんな手を使うなどして情報を得ているはずなので、今回の情報もウルフの過激派向けの情報として、魔導国の軍や軍属から引き出した可能性は高い。
――さて……イノミナの言う、港の端っこに建つ倉庫。
そこより更に海側の波止場の隅に有る、廃棄寸前の木箱などを集積した、ほぼゴミ捨て場に近い廃材置き場で洋子やロイと身を潜めた龍海は、件の倉庫周辺を索敵しながらそんな事を思っていた。
「タ~ツミ~」ザッ
「カレン?」
「反応アリだ。海から何やら近寄って来おるぞ?」ザッ
龍海は腰の雑嚢から治癒ポーションを取り出して、まずは水で薄めた。
ロイの顔を腕に抱え、その薄めたポーションをロイの目に、目薬と同様に点眼した。
転移初日に見たアックスの治療では、泡を吹くような反応があったので、対象が眼球と言う事もあり、原液は避けてみた。
「どうだ?」
「はい……少し楽になりました」
ううむ、ポーションすげぇ、マジで万能薬? と感嘆する龍海。
これで効かなければ、龍海が溶接作業で目を焼いた時に愛用していた目薬を再現しようかと思っていたが、どうやらその必要は無さそうだ。
「な、何なんですか、今の?」
「お前も初めてか? 見たこと無いのか?」
「煙幕用の煙玉とかは軍でも使いますが、これほどの音と光を出す武器など寡聞にして……」
「そう、か……」
カタギには知られていない闇市場の武器なのか? それとも、イノミナが自身で編出した自家製なのか……?
イノミナに対する謎が一つ深まった。
「あの光、カレンも、よく躱せたな?」
「あやつ、逃げようとしておるのに自分の目を塞いだのだぞ? 視覚に対する技か魔法かくらいは容易に想像出来よう。ま、精進不足も一名おるがの?」
「申し訳ありません、不甲斐ないです……」
「今はいい。とにかく目を養生しろ」
龍海は冷たいおしぼりを再現して、ロイの目に当てた。
「ああ、気持ちいいです……お手数をお掛けしてすみません」
「よいよい。おかげでタツミが小僧と、こんなに顔と顔を寄せ合って介抱する、尊い光景を堪能できとるわ。僥倖、僥倖」
はぁ、はぁ、はぁ……カレンさん、息が荒いです。
「ちょ! やめろよな! イノミナがいたら、妙な情報流されちまうし!」
「自分は構いませんが?」
「よせ! まだ、どこかで聞き耳立ててやがるかも!?」
「何かありましたの!?」
「お。洋子、イーミュウ」
破裂音に反応したのであろう、イーミュウと洋子が部屋に入ってきた。
「変な話し声が聞こえて来てて、どうしたんだろう? って妙に思ってたんだけど、いきなり爆音がして……あら?」
部屋に入った二人の身体がフリーズした。
二人の目に入ってきたのは、龍海の腕に抱かれて恍惚とするロイ。
そのロイの顔を撫でている(おしぼりを当てているのでそう見える?)龍海。
そんな二人を眼ン玉ギラギラ・吐息ハァハァで見つめるカレン。
「……もしかして、お邪魔だった?」
「ロイ! あなた、とうとう!」
両手で口を押えて絶句するイーミュウ。
「ちょ! 二人とも誤解すんな!」
「男同士って、あんな派手な音出すの?」
「んなわけ無ーだろ! てか、確定みたいに言うのヤメレ!」
喰ッチマウゾ!
「ひどいです、シノさま! 口では言ってても、きっと女性がお好みだとばかり思っていましたのに!」
「おい! 口ではって何だよ! いつ、俺がそんなこと言ったよ!? 俺はいつでも女好きだってばよ!」
いつも乳から見るもんな。
「やっぱり自衛隊で経験済みだったのねぇ」
「偏見だっつーてるだろ!」
「シノさま! ロイの純潔を返して下さい!」
「貰っても借りてもいねーよ!」
「案ずるな小娘。後ろはともかく前は無事じゃぞ?」
「そういう問題じゃありません!」
「後ろも前も、何も無ぇ!」
「じゃあ、さっきの音がアレの音じゃないなら、いったい何があったわけ? それに聞こえていた話し声、三人の誰でもないわよね、甲高い声だったし? 説明してよ」
「そうじゃな。時間も押しとるし本題に入るとするかの? 実はタツミが部屋に、猫族の女を無理やり引き摺り込んでの~」
「なんですってぇ! ついに本性出したか、このエロオタ! ちょっとそこに正座しろ!」
「だから誤解されるような言い方すんなってカレン! いいか洋子、その女はプロの情報屋で! 俺たちの事、探ってて!」
「まさぐってて?」
「ちがーう!」
「シノさま! 女性をご所望なら、ロイの事は諦めてくださいまし!」
「もともと望んでねぇし!」
「いいからシノさんは、ここに正座!」
「話、進まねぇよ! とにかく、俺の話、聞いて! な? な?」
「ちょっと、お客さーん!」
部屋に通ずる階段辺りからだろうか? 宿屋の主人である、中年を過ぎて初老に差し掛かりそうなおばさんの怒声が、龍海らに向けて浴びせられた。
「若いから元気余ってんのも分かるけんどねぇ! 夜中にあんま大声で騒がんでくれんね! 他のお客さんに迷惑なんよ! これ以上騒ぐんなら出てってもらうかんね!」
――あちゃ~
結局、過激派による倉庫襲撃の話題を出せるまでに、20分ほどの時間を要してしまった。
♦
草木も眠る丑三つ時……などと言う言葉がアデリアに有るかどうかはわかないが、港の倉庫街の東端にある食糧倉庫を警戒する雇われの倉庫番は、そんな眠気が襲ってきそうな午前3時を前にして、動哨警戒に就いていた。
雇われているのは4人。
件の食糧倉庫以外にも3棟の倉庫を、待機・仮眠が1人として3人が順番に警戒に当たっている。
雇い主は表向き倉庫の持ち主だが、実質の依頼者は軍である。
軍の物資が入った倉庫の警戒なのだから軍がやれば……とも思える。
だが、軍の兵がウロウロしていては軍需物資がここに有りますよ、と言っているようなものだ、と言う意見が出て、偽装的な意味で民間の傭兵や冒険者を雇っているのだそうな。
とは言え、結局情報が洩れてしまっていては意味がない。
――日本と違って、賄賂なんてメッチャ横行してるだろうしな~
イノミナも、実際そんな手を使うなどして情報を得ているはずなので、今回の情報もウルフの過激派向けの情報として、魔導国の軍や軍属から引き出した可能性は高い。
――さて……イノミナの言う、港の端っこに建つ倉庫。
そこより更に海側の波止場の隅に有る、廃棄寸前の木箱などを集積した、ほぼゴミ捨て場に近い廃材置き場で洋子やロイと身を潜めた龍海は、件の倉庫周辺を索敵しながらそんな事を思っていた。
「タ~ツミ~」ザッ
「カレン?」
「反応アリだ。海から何やら近寄って来おるぞ?」ザッ
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