上 下
9 / 11

私への依頼

しおりを挟む
ある農家のお嫁さんが訪ねて来てました。
そのお嫁さんの話によると
夫の自宅は町外れにあり
二人の仕事への通勤、子供達の通学が不便だという事で母親と別居して街の中で借家に住んでいました。その借家は意外と広くお部屋が二つ余っていた。
ある日の頃から夜中に寝ていると、ほかに誰もいないのに歩く音とか物音がするのです。そんな気味の悪い日が続いていたかと思うと、夫や私の身体にも異変があり、
腰が痛くなって動けなくなったり、膝が痛くなったり。
車のフロントガラスも割れたり。修理して戻って来てもまた、フロントガラスが割れ、7回も繰り返したらしいです。

また、愛犬のワンちゃんも
ある夜突然に、きゃいんきゃいん!と泣き出して、まるで人間のうつ病みたいに、下を向いたままずっとおとなしく動かなくなったり。朝になったら治り、いつもらしく元気に何もなかったかのようにしているのですが、夜になるとまたうつ病みたいに下を向いてしまい動かなくなるのです。
そんな日が4日続き可哀想で
何が気味が悪いと思い知り合いに相談したら。私の話を聞いたらしく相談に来られたのです。

そのお嫁さんは
私達に何か悪い事が起きているのか。何か罰当たりな事をしたのではないかととても心配して、これから私達どうすればいいのか分からない。
助けて欲しいとすがって来られたので、いろいろ話を聞いてみて確認してみたい、気になる事がひとつあったので、
私はお嫁さんに旦那さんの実家に連れて行ってもらいました。

もちろん、家を見るだけでも良かったので車に乗って通るだけにしました。

家の近くに行くと、近くの畑から家に帰る所だったのか、
旦那さんの母親、つまり、お姑さんが一人で歩いていました。気が付かないふりをして素通りすることにしてチラッと顔を後部座席のガラスの窓から見たら、お姑さんの顔が見えました。
その時、すぐ口には出来ませんでしたが、お姑さんの顔が私には、とても怖く、鬼の顔のように見えました。
私はびっくりするというよりも、やはりそうだったか。。。と思いました。

お姑さんの事を聞いてみるとおしゃべりが大好きで明るく頑張り屋さんで
農家の仕事も畑も上手にこなすし、凄く負けず嫌いな人です。優しい人だけど、自分の旦那さん〔義理の父〕とはよく喧嘩をしていたらしいです。
お嫁に行った頃は好きだったけど、最近は少し苦手なんです。と言っていました。

私はその人の事を調べてみようと思いました。家に帰り神と話をした。
神に。お姑さんの事を調べさせて下さい。と言って調べてみたら何とその人は、何とも言いようのない人でした。

そして驚いた事に、その人には大昔の巫女さんみたいな亡霊がついているようでした。

つまり、悪霊の一種ですね。

この事をお嫁さんに伝えました。もう主人の実家には行きたくありません。
この事実も夫に伝える事もできません。
今までは月に2回くらいは主人の実家に行っていたが、怖くてあれから、何とか仕事とか理由を付けて避けて来たそうです。そうやって数ヶ月経ったある夜の事です。

お嫁さんが寝ていたら
夜中に突然胸が苦しくなり目を開けました。

目を開けるとお姑さんが体の上にまたがって、首を閉めようとしているのです。
思わず悲鳴をあげたらいきなり首を絞めてきたらしいです。自分では大声をあげているつもりなのに、隣に寝ている旦那さんは全く気が付いてくれなかったらしい。
お嫁さんはだんだん腹が立って来て怒りをぶつけたら、とっさにスーッと姿が消えたらしいです。

お嫁さんは、実際に自分の部屋に入り込んできたと思い、旦那さんの体をゆすり起こしました。やっと目を覚ましてくれた旦那さんに、今起きた事を叫ぶように言ってすぐ2人で一回の部屋に見に行きました。
一階に降りて行っても部屋は暗く、玄関の鍵も閉まったまま。
旦那さんは夢でも見たんだろうと信じてくれなかったそうです。

お嫁さんも一瞬、夢かなと思ったけど、いや、自分の体の感覚が残っていたので絶対に現実の事だと思っていた。次の日も旦那さんに話したけど、証拠もないし、勘違いとか言って信じてもらえなかったらしいです。どうしようもなく怖いので、また私のところに来て事実を話してくれました。

そして、義母の事を調べて欲しいと言って来ました。とりあえず一旦家に帰ってもらい。また私は神にお姑さんの事を話しました。

神は語り出しました。

その義母は、息子夫婦に家に帰って来て欲しくて意地悪をしているらしい。
例えば、嫁の仕事が上手く行かなくなり、節約のために家賃のいらない実家に帰って来るようにするとか、車のフロントガラスが繰り返し割れたり、故障して修理代の加算とかについても、毎月の出費を増やして生活が苦しいから、家賃の要らない実家に戻ってくるように。
近所の人達には、嫁や息子の自慢をして暮らしていたそうです。
プライドのすごく高い人なので、生き霊になってまで息子には帰って来て欲しいみたいです。

それだけではなく、嫁の言いなりになっている息子を見ていて、口ではいい嫁って言っているが、嫁のことはもちろん嫌いなはず。

でも、息子の世話を自分がするのも大変だから、嫁も一緒に実家に戻ってきて、旦那や家の家事の世話をしながら、農家の手伝いをしての生活をしたいらしいとの事だった。

次の日も私はお嫁さんをすぐ呼びました。
事実を話すと、お嫁さんは怖がるよりも、腹が立つと言って、そんな勝手なわがままな人のところにはもう行くのは嫌だと言っていました。

その後も、ずっと行かなかったらしいです。

私も色々な体験をして習得して来た後の事だったのでそのお姑さんの生き霊がもう来ないようにする事はで来ました。しかし、生きている人間の心はとても、難しいものです。一度押さえてもまた、その心は生きているから治らないのです。
しかも神が言うには、そのお姑さんには大昔の親族の巫女が亡霊になっていて、悪い心を持つ姑に力を貸しているらしいです。

私達には目に見えない不思議な事がたくさんあります。こう言った困った事に苦しんでいて悩んでいる方もたくさんいると思います。

こう言う事を
信じる信じないは、人それぞれですが、
これは事実あった事なのです。
しおりを挟む

処理中です...