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しおりを挟む遠い遠い外灯に照らされた夜
ナイロン弦 指で辿って
夜道を迷う
手の甲で触れるとそれは
決して 音を出さないでくれる
遠い遠い外灯は
きっと辿り着くことはないんだろう
かの昔 神様のあやとりだった電線は
飽きられて ぽいと投げ出されて どこかの海で打ち上がったんだろう
はだしの足は
もうアスファルトに焦がされることもなく
美しいとされたダイヤモンドは
人の乗らない乗り物に引き回される
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