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しおりを挟むうみがめさん
苔生やして
目やにには気づかないで
手足の短さは無かったことにして
うみがめさん
夜より朝がお好き
星で自分の場所が分かってしまう
夜より朝がお好き
うみがめさん
砂浜より大きな岩がお好き
自分との境が分かってしまう
砂浜より幾分かお好き
うみがめさん 滑った
うみがめさん 落っこちた
うみがめさんは思った
これも面白かろう
死んでしまうよりは
幾分か面白かろう
―――――――――――――――――
ねぇ、知っているかい
ピアノの鍵盤の中には
何も詰まっていないんだって
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