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しおりを挟む私たちがかけた吊り橋は
骨みたいな笑い方をする
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口から出た言葉は光みたいに瞬いて
揺れて
それを見ていたら言葉が弾けるの
ふっと目が覚めて、それは幻だと気づくんだけど
どこかに欠片が落ちてるの
探して 見つけて 足の親指で小突くときれいな音がする
キャラメリゼ ザラメがまだ残ってるところを
食べたときの食感みたいな
――――――――――――――――
言葉が支配している
私たちは名前なくして認識することができない
私たちが先か、言葉が先か
悲しいというから 悲しいのだろうか
素晴らしいというから 素晴らしいのだろうか
一つ言えるのは
誰もペットボトルに閉じ込められるなんて思ってなかったってこと
言葉のない世界はきっと海のように
胎動を含んでいて僕らは迷うことがない
言葉に小さく小さく区切られた世界は
やけにしょっぱくて味気ない
そういえばナンセンスなんて名前を付けられた時点で
僕らは終わってたわ
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