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しおりを挟むセミの声が私の頬をつまんだ
クーラーの効きすぎた教室の
窓が開け放たれた
―――――――――――――――
エンプティ・ダンプティ
お前はどこにいる
エンプティ・ダンプティ
中身はどこへ行った
10の欠片が100になっても
俺は俺のままだった
―――――――――――――――
鏡の中の私は
跳ねた
堂々とする髪先に
しびれを切らしていた
型の崩れ始めた制服と
二代目の革靴が私を待ってる
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