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第二章 孤高の王は託された夢を探す
第十三話 背負った願い
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燦が心の中で叫びを上げた瞬間――耳をつんざくような音を立てて、雷が落ちた。あっという間に宝物殿に火が回り、激しく燃え始める。
横殴りに振り続ける大雪の中で、真っ赤に燃える炎。
その光景が、燦の目には異様に映った。
「宝物殿が燃えているぞー! 早く火を消せ!」
いち早く逃げ出した先ほどの女官が呼んできたのか、人の声が聞こえてくる。
しかし、宝物殿に人が近付くのを拒むように、天は何度も雷鳴を轟かせた。
先ほどやって来た少女も、少女を火から守ろうと抱きしめる香宵という女も、激しさを増す風と雪の中で動けずうずくまっている。
香宵は少女を抱くのとは反対側の手で、既に息絶えた燦の母の背中に手を添えた。
「義父上! ここに留まっていては、すべて焼けてしまいます! とにかく、蘇芳と一葉を安全なところへ!」
「蘇芳姫は死んだ。放っておけ」
「罪を上塗りなさる気ですか! このままでは、蘇芳を陽主にお返しできない……天のお怒りが大きくなりますよ!」
涙に咽びながら、香宵は懸命に訴える。
宝物殿を囲む板塀の向こうには、既に大勢の衛士が集まり始めている。周囲を取り囲まれて逃げ場がないと思ったのか、男は諦めたように大きく息を吐いた。
「ええい、分かった。蘇芳姫を運ぼう。その代わり、お前は才を使って皆の記憶を消せ」
「……どういうことですか?」
「久靄家の霧中の才を使い、記憶を消せと言っているのだ! 我々が陽主から火輪剣を奪おうとしたことも、蘇芳姫を殺めたことも、ここで起こったことはすべて、初めからなかったことにせよ!」
「卑怯者! 皆の記憶を消したところで、義父上と旦那様の罪はなかったことにはなりませぬ!」
「早くしろ! これは取引だ」
初老の男は、香宵の腕から少女を取り上げた。いきなり母から引き離された少女は、男の腕の中で泣き叫ぶ。
「早くやらねば、一葉の命の保証はないぞ! 言う通りにしろ!」
香宵は男たちを睨み上げた。
雷鳴と風の音に、衛士たちの声が混じる。宝物殿が焼け切るのが先か、衛士が駆け付けて男たちを捕らえるのが先か。
とにかく、もう迷っている猶予はない。
香宵は唇を噛み、目を閉じた。
「……分かりました。まずは一葉を連れてお逃げください」
「一葉を? では、蘇芳姫はどうする」
「蘇芳の亡骸には火輪剣が刺さっています。義父上にこの剣を渡すわけには参りません。皆の記憶を消すほどの才を使えば、私も力尽きて動けなくなりましょう。ですから、私は蘇芳と共にここに残ります。一葉を連れて行ってください。それが霧中の才を使う条件です」
「……記憶を消すと約束するのだな?」
「はい、必ず。その代わり、一葉のことをお守りください」
「分かった。しかし、其方が約束を違えた時には、一葉の命はどうなるか分からんからな」
吐き捨てるように言うと、男たちは少女を抱いたまま走り出す。衛士の目から逃れるため、火から離れて屋敷の裏手に向かった。
燦は、建物の陰から飛び出した。
(母上の側に行かねば、火が……!)
母は体に刺さった火輪剣を握ったまま倒れ、その体には雪が降り積もっている。
天を見上げて何かを懸命に唱えていた香宵が、走り寄る燦の存在に気が付いた。
「……燦!」
香宵が燦の名を呼ぶ。
燦のほうはこの女を知らない。彼女がなぜ自分の名を知っているのか分からなかったが、そんなことは今、どうでもよかった。
「母上、母上! 死なないで!」
これまで堪えていた涙が一気に溢れ出す。
宝物殿から風で煽られた火が、横たわる母のすぐ側まで迫っていた。
「燦、聞いて!」
「うわああっ! うるさい! どっか行け!」
「しっかりするのよ、燦。大切な話がある。もう時がないの」
「だって、母上が……!」
「母のために、私の話を聞きなさい!」
体を煤だらけにした香宵が、泣き叫ぶ燦の頬を平手ではたいた。
燦は雪の上に尻もちを突く。混乱から我に返り、涙が引っ込んだ。
「燦。貴方だけは蘇芳のことを決して忘れないで。綺羅ノ国中の人が彼女を忘れても、貴方だけは覚えていてほしい。蘇芳が命をかけて火輪剣と綺羅ノ国を守ったのだということを」
「皆は、母上を忘れてしまうの? 香宵さまが記憶を消すの?」
「ええ、そうするしかないの。貴方は確か十歳だったわね。大丈夫、蘇芳が心から愛して育てた貴方ならできるわ」
「母上のことを忘れるわけがない! なぜ母上が、こんな目に……必ず仇をとってやる!」
「本当にごめんなさい。すべて貴方に背負わせてしまう。でも、もう一つ頼みを聞いてくれないかしら」
香宵は燦を力いっぱい抱き締めながら言った。
「あの子を……一葉姫を、守ってほしい」
「一葉姫? それは、さっきの女の子?」
燦が香宵に尋ねる。
しかし、香宵は返事をする代わりに、燦の体を思い切り遠くに突き飛ばした。雪の上、燦の体は勢いにのってごろごろと転がる。
何が起こったのかと、雪まみれになった顔を上げる。すると燦の目の前で、母と香宵がいた場所に燃えた宝物殿がガラガラと崩れ落ちた。
(えっ……?)
そこからは、あまりよく覚えていない。
気が付くと、燦は衛士の腕に抱きかかえられていた。
燃える宝物殿の側に倒れていた燦を、駆け付けた衛士が見つけて助けたのだと聞いた。
大きな怪我はなく、肩や腕に軽い火傷を負っただけで済んだのは幸いだった――そう父に言われたが、燦はそれを「幸い」だとは思えなかった。
不思議だったのは、燦の目の前で命を落とした母が、忽然と姿を消したことだ。
亡骸が見つからなかった、というだけではない。
綺羅ノ王である父も、兄の耀も、日紫喜家で働く多くの舎人や女官たちも、誰一人母のことを覚えていなかった。
まるで、初めから母の存在などこの日紫喜家にはなかったように。
長い夢を見たのか? とも考えた。
実際に燦は、宝物殿の火事と嵐に巻き込まれたあと、少なくとも数カ月は寝込んでいたし、意識も朦朧としていた。
自分には、初めから母などいなかったのだ。
そう思い込もうとした。
母の温もりも、優しさも、笑顔も、最期の言葉も、すべては燦の頭の中で作り出した虚構だ。
翌々年――十二になった燦に、母親ができた。
碧李家の姫だと聞いた。
数年後には弟が生まれた。霖と名付けられた年の離れた弟は、目に入れても痛くないと思えるほどに可愛かった。
そこで燦は再び、不思議に思った。
碧李家から嫁いできた二十六歳の母が産んだのは、霖だけだ。
では、耀と燦を産んだのは誰だ?
しかし、燦はその問いを心の奥深くにしまった。
ふと目を覚ますと、隣で久遠が眠っている。
素直に横になればいいのに、この少年はいつも意地を張って、寝台の横に座ったまま夢見をしようとするのだ。
寝台に突っ伏してすやすやと眠る久遠を抱き上げ、自分の隣に寝かせるのが、最近の燦の日課となっている。
(顔が青白いな)
冷え切った頬にそっと触れる。燦の手の熱で温まった久遠の頬は、ふんわりと柔らかい。
ゴツゴツして筋張った自分とは違い、久遠の肌はまるで、赤子の頃の霖のようである。思わず久遠の首元に顔を埋めて噛みついてやりたいような衝動に駆られたが、この少年を怖がらせるわけにはいかないので止めておいた。
燦は久遠と手を繋ぎ、仰向けに寝転んで天井を見上げる。
もうすぐ、冬が来る。
底冷えする寝室で、毎晩のように掛布も使わず夢見をしていては、いつか久遠は風邪を引いてしまうだろう。
夢見を止めれば済む話だと分かっている。
しかし、燦はどうしても久遠を手離せなかった。孤独で寒い夜に、温もりが欲しかった。
すうすうと寝息を立てる久遠に、もう一度目を向ける。
どんな夢を見ているのだろう。
少年の目には、一筋の涙が流れていた。
横殴りに振り続ける大雪の中で、真っ赤に燃える炎。
その光景が、燦の目には異様に映った。
「宝物殿が燃えているぞー! 早く火を消せ!」
いち早く逃げ出した先ほどの女官が呼んできたのか、人の声が聞こえてくる。
しかし、宝物殿に人が近付くのを拒むように、天は何度も雷鳴を轟かせた。
先ほどやって来た少女も、少女を火から守ろうと抱きしめる香宵という女も、激しさを増す風と雪の中で動けずうずくまっている。
香宵は少女を抱くのとは反対側の手で、既に息絶えた燦の母の背中に手を添えた。
「義父上! ここに留まっていては、すべて焼けてしまいます! とにかく、蘇芳と一葉を安全なところへ!」
「蘇芳姫は死んだ。放っておけ」
「罪を上塗りなさる気ですか! このままでは、蘇芳を陽主にお返しできない……天のお怒りが大きくなりますよ!」
涙に咽びながら、香宵は懸命に訴える。
宝物殿を囲む板塀の向こうには、既に大勢の衛士が集まり始めている。周囲を取り囲まれて逃げ場がないと思ったのか、男は諦めたように大きく息を吐いた。
「ええい、分かった。蘇芳姫を運ぼう。その代わり、お前は才を使って皆の記憶を消せ」
「……どういうことですか?」
「久靄家の霧中の才を使い、記憶を消せと言っているのだ! 我々が陽主から火輪剣を奪おうとしたことも、蘇芳姫を殺めたことも、ここで起こったことはすべて、初めからなかったことにせよ!」
「卑怯者! 皆の記憶を消したところで、義父上と旦那様の罪はなかったことにはなりませぬ!」
「早くしろ! これは取引だ」
初老の男は、香宵の腕から少女を取り上げた。いきなり母から引き離された少女は、男の腕の中で泣き叫ぶ。
「早くやらねば、一葉の命の保証はないぞ! 言う通りにしろ!」
香宵は男たちを睨み上げた。
雷鳴と風の音に、衛士たちの声が混じる。宝物殿が焼け切るのが先か、衛士が駆け付けて男たちを捕らえるのが先か。
とにかく、もう迷っている猶予はない。
香宵は唇を噛み、目を閉じた。
「……分かりました。まずは一葉を連れてお逃げください」
「一葉を? では、蘇芳姫はどうする」
「蘇芳の亡骸には火輪剣が刺さっています。義父上にこの剣を渡すわけには参りません。皆の記憶を消すほどの才を使えば、私も力尽きて動けなくなりましょう。ですから、私は蘇芳と共にここに残ります。一葉を連れて行ってください。それが霧中の才を使う条件です」
「……記憶を消すと約束するのだな?」
「はい、必ず。その代わり、一葉のことをお守りください」
「分かった。しかし、其方が約束を違えた時には、一葉の命はどうなるか分からんからな」
吐き捨てるように言うと、男たちは少女を抱いたまま走り出す。衛士の目から逃れるため、火から離れて屋敷の裏手に向かった。
燦は、建物の陰から飛び出した。
(母上の側に行かねば、火が……!)
母は体に刺さった火輪剣を握ったまま倒れ、その体には雪が降り積もっている。
天を見上げて何かを懸命に唱えていた香宵が、走り寄る燦の存在に気が付いた。
「……燦!」
香宵が燦の名を呼ぶ。
燦のほうはこの女を知らない。彼女がなぜ自分の名を知っているのか分からなかったが、そんなことは今、どうでもよかった。
「母上、母上! 死なないで!」
これまで堪えていた涙が一気に溢れ出す。
宝物殿から風で煽られた火が、横たわる母のすぐ側まで迫っていた。
「燦、聞いて!」
「うわああっ! うるさい! どっか行け!」
「しっかりするのよ、燦。大切な話がある。もう時がないの」
「だって、母上が……!」
「母のために、私の話を聞きなさい!」
体を煤だらけにした香宵が、泣き叫ぶ燦の頬を平手ではたいた。
燦は雪の上に尻もちを突く。混乱から我に返り、涙が引っ込んだ。
「燦。貴方だけは蘇芳のことを決して忘れないで。綺羅ノ国中の人が彼女を忘れても、貴方だけは覚えていてほしい。蘇芳が命をかけて火輪剣と綺羅ノ国を守ったのだということを」
「皆は、母上を忘れてしまうの? 香宵さまが記憶を消すの?」
「ええ、そうするしかないの。貴方は確か十歳だったわね。大丈夫、蘇芳が心から愛して育てた貴方ならできるわ」
「母上のことを忘れるわけがない! なぜ母上が、こんな目に……必ず仇をとってやる!」
「本当にごめんなさい。すべて貴方に背負わせてしまう。でも、もう一つ頼みを聞いてくれないかしら」
香宵は燦を力いっぱい抱き締めながら言った。
「あの子を……一葉姫を、守ってほしい」
「一葉姫? それは、さっきの女の子?」
燦が香宵に尋ねる。
しかし、香宵は返事をする代わりに、燦の体を思い切り遠くに突き飛ばした。雪の上、燦の体は勢いにのってごろごろと転がる。
何が起こったのかと、雪まみれになった顔を上げる。すると燦の目の前で、母と香宵がいた場所に燃えた宝物殿がガラガラと崩れ落ちた。
(えっ……?)
そこからは、あまりよく覚えていない。
気が付くと、燦は衛士の腕に抱きかかえられていた。
燃える宝物殿の側に倒れていた燦を、駆け付けた衛士が見つけて助けたのだと聞いた。
大きな怪我はなく、肩や腕に軽い火傷を負っただけで済んだのは幸いだった――そう父に言われたが、燦はそれを「幸い」だとは思えなかった。
不思議だったのは、燦の目の前で命を落とした母が、忽然と姿を消したことだ。
亡骸が見つからなかった、というだけではない。
綺羅ノ王である父も、兄の耀も、日紫喜家で働く多くの舎人や女官たちも、誰一人母のことを覚えていなかった。
まるで、初めから母の存在などこの日紫喜家にはなかったように。
長い夢を見たのか? とも考えた。
実際に燦は、宝物殿の火事と嵐に巻き込まれたあと、少なくとも数カ月は寝込んでいたし、意識も朦朧としていた。
自分には、初めから母などいなかったのだ。
そう思い込もうとした。
母の温もりも、優しさも、笑顔も、最期の言葉も、すべては燦の頭の中で作り出した虚構だ。
翌々年――十二になった燦に、母親ができた。
碧李家の姫だと聞いた。
数年後には弟が生まれた。霖と名付けられた年の離れた弟は、目に入れても痛くないと思えるほどに可愛かった。
そこで燦は再び、不思議に思った。
碧李家から嫁いできた二十六歳の母が産んだのは、霖だけだ。
では、耀と燦を産んだのは誰だ?
しかし、燦はその問いを心の奥深くにしまった。
ふと目を覚ますと、隣で久遠が眠っている。
素直に横になればいいのに、この少年はいつも意地を張って、寝台の横に座ったまま夢見をしようとするのだ。
寝台に突っ伏してすやすやと眠る久遠を抱き上げ、自分の隣に寝かせるのが、最近の燦の日課となっている。
(顔が青白いな)
冷え切った頬にそっと触れる。燦の手の熱で温まった久遠の頬は、ふんわりと柔らかい。
ゴツゴツして筋張った自分とは違い、久遠の肌はまるで、赤子の頃の霖のようである。思わず久遠の首元に顔を埋めて噛みついてやりたいような衝動に駆られたが、この少年を怖がらせるわけにはいかないので止めておいた。
燦は久遠と手を繋ぎ、仰向けに寝転んで天井を見上げる。
もうすぐ、冬が来る。
底冷えする寝室で、毎晩のように掛布も使わず夢見をしていては、いつか久遠は風邪を引いてしまうだろう。
夢見を止めれば済む話だと分かっている。
しかし、燦はどうしても久遠を手離せなかった。孤独で寒い夜に、温もりが欲しかった。
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