13 / 17
第二章 孤高の王は託された夢を探す
第十二話 燦の過去
しおりを挟む
父がいて、母がいる。
朝が来れば目を覚まし、夜になれば眠りにつく。
それが当たり前のことで、いつまでも続くのだと、日紫喜燦は信じて疑わなかった。
――あの日、日紫喜邸の裏にある宝物院で、とある光景を目の当たりにするまでは。
雪の降る夜だった。
昨日までとは打って変わって、凍えるような寒さが都を襲った。夜中に目を覚ました燦は、あまりの寒さに寝台の上で震えた。
『十歳になったら、母とは離れて一人で眠るのですよ』
その言いつけを守って、燦は今年から自分の寝室で休むことにしている。四つ年上の兄――耀も、十歳からは一人で寝ていたと聞いた。負けてはいられない。
外からは、雪の降るような音が聞こえる。
立ち上がって連子窓を開けると、屋敷の外は一面の雪景色だった。
(寒い……今夜だけなら、一人で寝なくても許してもらえるかな?)
この寒さと静けさの中、もう一度眠れる気がしない。母の寝台に潜り込んで温もりたい。
母だって、本心では燦と共に寝たいのだ。夜中に母の寝室を訪ねても、一度だって燦を拒んだことなどないではないか。
明日は早起きして、兄が起きてくる前に、こっそり自分の寝室に戻ってしまえばいい。そうすれば、「燦はまだ子どもだな」と揶揄われることもないだろう。
裸足で歩く廊下は氷のように冷たい。炎武の才を使えば、少しは体を温められるだろうか、とも考えたが、幼い燦はまだ一人で才を使うことを禁じられている。
兄よりも自分のほうが、よほど炎武の才を上手く使えるのに……と、不貞腐れた顔をして、燦は母の寝室の戸をそっと開けた。
(あれ? 母上がいない)
母の寝台はも抜けの空だった。しかし褥に触れてみれば、まだ温もりがある。
厠にでも立ったのかと思ったが、なぜか燦の胸の奥では、ざわざわと嫌な予感がした。
(母上はどこ……!)
雪がしんしんと積もる中、燦は母を探して歩く。屋敷の中にはいない。ふと外を見ると、庭に積もった雪の上に、母のものらしき足跡が点々と残っていた。
裸足のまま、雪の上に下りて走る。心臓が口から飛び出しそうなほど早鐘を打ち、顎がガクガクと震える。
足跡は、屋敷裏の宝物殿のほうに続いていた。
あそこには、日紫喜家が天から授かった宝物、火輪剣が収められている。
建物沿いに進み、曲がり角を右に曲がれば、宝物殿が見えるはず――しかし、燦が建物の角を曲がる直前、その場に母の悲鳴が聞こえた。
(何があった……!?)
燦は咄嗟に、建物の縁側の下に身を隠して覗き見る。
前方には、扉が開いたままの宝物殿。そしてその手前、人の顔がなんとか判別できるかという距離に、女がうつ伏せに倒れていた。
積もったばかりの白い雪の上には、赤い染みが広がっていく。
「――其方はまさか、久靄の蘇芳姫か。よりによって、陽主の后に見つかるとは」
「父上、まだ息があります。とどめを刺しましょう。火輪剣を奪ったのが我らだと知られてしまいます……!」
「黙れ! 誰かが聞いておったらどうする」
倒れた母のすぐ横で、男が二人、言い争いを始めた。後ろにいる背の低い男は、衛士が身に着ける綿冑のようなものを被っており、顔が見えない。そしてその手前、父上と呼ばれた初老の男の手には、血のついた剣が握られている。
雪の上に倒れ、肩を震わせながら男たちを睨みつける母の姿を見て、燦は母の命が尽きようとしているのだと察した。
(なぜ……! なぜ、母上を斬ったんだ!)
今すぐここから飛び出して、母を守りたい。だが、幼い自分の手では守り切れない。
父を呼びに走る? このまま自分が飛び出す?
涙を堪えて必死で考えていると、倒れている母と目が合った。
――絶対にそこから出て来るな。
母の目が、はっきりと燦にそう訴える。
(母上……!)
涙を堪え、息を殺し、燦は身を隠した柱に頭を打ち付けた。
落ち着け。母にはまだ息がある。今なら間に合う。
燦は、男たちに飛び掛かろうと心を決めた。一人では使うなと禁じられてはいるが、今こそ炎武の才を使う時。
柱から顔を出し、母に視線を送る。
右手を挙げて、その手に炎を出そうと気を溜めた。
燦の動きに気が付いた母は、最期の力を振り絞って立ち上がる。母を斬った男の手にあった火輪剣に手を伸ばし、不意を突いてその刃を両手で握った。
「うわあっ! 放せ!」
「黙りなさい……火輪剣を奪おうとする者は……必ず天の怒りを買う……お前が、綺羅ノ王になどなれるものか……!」
手から血を流しながら、母が大声で叫んだ。それが最期の言葉だった。
男が力を込め、母の腹に剣が突き刺さる。深く刺さってもなお、母はその刃を放さなかった。
命をかけて火輪剣と、そして燦を守ったのだ。
「父上、人が来ます!」
「……くそっ! 蘇芳姫にさえ見つからなければ!」
「火輪剣が抜けません、諦めるしか」
雪が勢いを増した。強い風が吹き始める。
(母上が雪に埋まってしまう! 早く助けないと)
しかし、ここで燦が飛び出せば、母と同じように斬られて命を落とすだけだ。燦を守ろうとした母の思いが、無に帰してしまう。
「……おじいさま、おとうさま!」
風雪の強まる中、バチャバチャと沓音をさせて、小さな女の子が駆けてきた。
(危ない!)
声が出そうになり、燦は慌てて自分の口を押さえる。
「一葉姫さま、危のうございます! 雪で濡れる前に早く中へ……っ、きゃああっ!」
女の子を追ってきた女官の一人が、倒れて血まみれの母を見つけたようだった。その後ろから、身分の高そうな女性も駆け付けた。
「……香宵、この女官は一葉の侍女か?」
「はい、義父上。これは一体どのようなことでございますか。蘇芳を……綺羅ノ王の后を、その手で殺めたと?」
「火輪剣を手に入れようとしたところに、ちょうど蘇芳姫が現れたのだ。咄嗟に斬ってしまった」
「なんと恐ろしいことを! 天がお怒りです。これから大嵐となりましょう。王の后を手にかけるなど、綺羅を滅ぼすほどの大罪です。我々は、咎を受けねばなりませぬ」
天の怒り――それは、綺羅ノ王后である燦の両親が最も恐れているものだった。
かつて、ここ綺羅に起こった主家同士の争いのせいで天がお怒りになった。大嵐が国を襲い、綺羅は一度滅びかけたが、日紫喜が王として国を治めることとなり収まったという。
日紫喜には綺羅を守る使命がある。ほかの主家から妻を娶り、主家との縁を大切にせよ――という話は何度も聞かされた。
母の命が奪われたことで、その大嵐が再来したというのか。
燦の目から、ここまで堪えてきた涙が溢れた。
(もう、綺羅ノ国なんかどうでもいい! 母の傍で死にたい)
朝が来れば目を覚まし、夜になれば眠りにつく。
それが当たり前のことで、いつまでも続くのだと、日紫喜燦は信じて疑わなかった。
――あの日、日紫喜邸の裏にある宝物院で、とある光景を目の当たりにするまでは。
雪の降る夜だった。
昨日までとは打って変わって、凍えるような寒さが都を襲った。夜中に目を覚ました燦は、あまりの寒さに寝台の上で震えた。
『十歳になったら、母とは離れて一人で眠るのですよ』
その言いつけを守って、燦は今年から自分の寝室で休むことにしている。四つ年上の兄――耀も、十歳からは一人で寝ていたと聞いた。負けてはいられない。
外からは、雪の降るような音が聞こえる。
立ち上がって連子窓を開けると、屋敷の外は一面の雪景色だった。
(寒い……今夜だけなら、一人で寝なくても許してもらえるかな?)
この寒さと静けさの中、もう一度眠れる気がしない。母の寝台に潜り込んで温もりたい。
母だって、本心では燦と共に寝たいのだ。夜中に母の寝室を訪ねても、一度だって燦を拒んだことなどないではないか。
明日は早起きして、兄が起きてくる前に、こっそり自分の寝室に戻ってしまえばいい。そうすれば、「燦はまだ子どもだな」と揶揄われることもないだろう。
裸足で歩く廊下は氷のように冷たい。炎武の才を使えば、少しは体を温められるだろうか、とも考えたが、幼い燦はまだ一人で才を使うことを禁じられている。
兄よりも自分のほうが、よほど炎武の才を上手く使えるのに……と、不貞腐れた顔をして、燦は母の寝室の戸をそっと開けた。
(あれ? 母上がいない)
母の寝台はも抜けの空だった。しかし褥に触れてみれば、まだ温もりがある。
厠にでも立ったのかと思ったが、なぜか燦の胸の奥では、ざわざわと嫌な予感がした。
(母上はどこ……!)
雪がしんしんと積もる中、燦は母を探して歩く。屋敷の中にはいない。ふと外を見ると、庭に積もった雪の上に、母のものらしき足跡が点々と残っていた。
裸足のまま、雪の上に下りて走る。心臓が口から飛び出しそうなほど早鐘を打ち、顎がガクガクと震える。
足跡は、屋敷裏の宝物殿のほうに続いていた。
あそこには、日紫喜家が天から授かった宝物、火輪剣が収められている。
建物沿いに進み、曲がり角を右に曲がれば、宝物殿が見えるはず――しかし、燦が建物の角を曲がる直前、その場に母の悲鳴が聞こえた。
(何があった……!?)
燦は咄嗟に、建物の縁側の下に身を隠して覗き見る。
前方には、扉が開いたままの宝物殿。そしてその手前、人の顔がなんとか判別できるかという距離に、女がうつ伏せに倒れていた。
積もったばかりの白い雪の上には、赤い染みが広がっていく。
「――其方はまさか、久靄の蘇芳姫か。よりによって、陽主の后に見つかるとは」
「父上、まだ息があります。とどめを刺しましょう。火輪剣を奪ったのが我らだと知られてしまいます……!」
「黙れ! 誰かが聞いておったらどうする」
倒れた母のすぐ横で、男が二人、言い争いを始めた。後ろにいる背の低い男は、衛士が身に着ける綿冑のようなものを被っており、顔が見えない。そしてその手前、父上と呼ばれた初老の男の手には、血のついた剣が握られている。
雪の上に倒れ、肩を震わせながら男たちを睨みつける母の姿を見て、燦は母の命が尽きようとしているのだと察した。
(なぜ……! なぜ、母上を斬ったんだ!)
今すぐここから飛び出して、母を守りたい。だが、幼い自分の手では守り切れない。
父を呼びに走る? このまま自分が飛び出す?
涙を堪えて必死で考えていると、倒れている母と目が合った。
――絶対にそこから出て来るな。
母の目が、はっきりと燦にそう訴える。
(母上……!)
涙を堪え、息を殺し、燦は身を隠した柱に頭を打ち付けた。
落ち着け。母にはまだ息がある。今なら間に合う。
燦は、男たちに飛び掛かろうと心を決めた。一人では使うなと禁じられてはいるが、今こそ炎武の才を使う時。
柱から顔を出し、母に視線を送る。
右手を挙げて、その手に炎を出そうと気を溜めた。
燦の動きに気が付いた母は、最期の力を振り絞って立ち上がる。母を斬った男の手にあった火輪剣に手を伸ばし、不意を突いてその刃を両手で握った。
「うわあっ! 放せ!」
「黙りなさい……火輪剣を奪おうとする者は……必ず天の怒りを買う……お前が、綺羅ノ王になどなれるものか……!」
手から血を流しながら、母が大声で叫んだ。それが最期の言葉だった。
男が力を込め、母の腹に剣が突き刺さる。深く刺さってもなお、母はその刃を放さなかった。
命をかけて火輪剣と、そして燦を守ったのだ。
「父上、人が来ます!」
「……くそっ! 蘇芳姫にさえ見つからなければ!」
「火輪剣が抜けません、諦めるしか」
雪が勢いを増した。強い風が吹き始める。
(母上が雪に埋まってしまう! 早く助けないと)
しかし、ここで燦が飛び出せば、母と同じように斬られて命を落とすだけだ。燦を守ろうとした母の思いが、無に帰してしまう。
「……おじいさま、おとうさま!」
風雪の強まる中、バチャバチャと沓音をさせて、小さな女の子が駆けてきた。
(危ない!)
声が出そうになり、燦は慌てて自分の口を押さえる。
「一葉姫さま、危のうございます! 雪で濡れる前に早く中へ……っ、きゃああっ!」
女の子を追ってきた女官の一人が、倒れて血まみれの母を見つけたようだった。その後ろから、身分の高そうな女性も駆け付けた。
「……香宵、この女官は一葉の侍女か?」
「はい、義父上。これは一体どのようなことでございますか。蘇芳を……綺羅ノ王の后を、その手で殺めたと?」
「火輪剣を手に入れようとしたところに、ちょうど蘇芳姫が現れたのだ。咄嗟に斬ってしまった」
「なんと恐ろしいことを! 天がお怒りです。これから大嵐となりましょう。王の后を手にかけるなど、綺羅を滅ぼすほどの大罪です。我々は、咎を受けねばなりませぬ」
天の怒り――それは、綺羅ノ王后である燦の両親が最も恐れているものだった。
かつて、ここ綺羅に起こった主家同士の争いのせいで天がお怒りになった。大嵐が国を襲い、綺羅は一度滅びかけたが、日紫喜が王として国を治めることとなり収まったという。
日紫喜には綺羅を守る使命がある。ほかの主家から妻を娶り、主家との縁を大切にせよ――という話は何度も聞かされた。
母の命が奪われたことで、その大嵐が再来したというのか。
燦の目から、ここまで堪えてきた涙が溢れた。
(もう、綺羅ノ国なんかどうでもいい! 母の傍で死にたい)
1
あなたにおすすめの小説
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
王太子妃専属侍女の結婚事情
蒼あかり
恋愛
伯爵家の令嬢シンシアは、ラドフォード王国 王太子妃の専属侍女だ。
未だ婚約者のいない彼女のために、王太子と王太子妃の命で見合いをすることに。
相手は王太子の側近セドリック。
ところが、幼い見た目とは裏腹に令嬢らしからぬはっきりとした物言いのキツイ性格のシンシアは、それが元でお見合いをこじらせてしまうことに。
そんな二人の行く末は......。
☆恋愛色は薄めです。
☆完結、予約投稿済み。
新年一作目は頑張ってハッピーエンドにしてみました。
ふたりの喧嘩のような言い合いを楽しんでいただければと思います。
そこまで激しくはないですが、そういうのが苦手な方はご遠慮ください。
よろしくお願いいたします。
身代わりで呪いの公爵に嫁ぎましたが、聖女の力で浄化したら離縁どころか国一番の溺愛妻になりました〜実家が泣きついてももう遅い〜
しょくぱん
恋愛
「お前のような無能は、死神の生贄にでもなっていろ」
魔力なしの無能と蔑まれ、家族に虐げられてきた伯爵令嬢レティシア。 彼女に命じられたのは、近づく者すべてを病ませるという『呪いの公爵』アレクシスへの身代わり結婚だった。
鉄格子の馬車で運ばれ、たどり着いたのは瘴気に満ちた死の城。 恐ろしい怪物のような男に殺される――。 そう覚悟していたレティシアだったが、目の前の光景に絶望よりも先に別の感情が湧き上がる。
(な、何これ……汚すぎるわ! 雑巾とブラシはどこ!?)
実は、彼女が「無能」と言われていたのは、その力が『洗浄』と『浄化』に特化した特殊な聖女の魔力だったから。
レティシアが掃除をすれば、呪いの瘴気は消え去り、枯れた大地には花が咲き、不気味だった公爵城はまたたく間にピカピカの聖域に塗り替えられていく。 さらには、呪いで苦しんでいたアレクシスの素顔は、見惚れるほどの美青年で――。
「レティシア、君は一体何者なんだ……? 体が、こんなに軽いのは初めてだ」
冷酷だったはずの公爵様から、まさかの執着と溺愛。 さらには、呪いが解けたことで領地は国一番の豊かさを取り戻していく。
一方で、レティシアを捨てた実家は、彼女の『浄化』を失ったことで災厄に見舞われ、今さら「戻ってきてくれ」と泣きついてくるが……。
「私は今、お城の掃除と旦那様のお世話で忙しいんです。お引き取りくださいませ」
これは、掃除を愛する薄幸令嬢が、その愛と魔力で死神公爵を救い、最高に幸せな居場所を手に入れるまでのお話。
侯爵令嬢ソフィアの結婚
今野綾
恋愛
ソフィアは希少なグリーンアイを持つヴィンセントと結婚したが、これは金が欲しいソフィアの父の思惑と高い爵位が欲しいヴィンセントの思惑が一致したからに過ぎない
そもそもヴィンセントには美しい恋人がいる
美男美女と名高いヴィンセントとその恋人は身分に大きな差があるために結婚することは叶わないのだ
その事をソフィアも耳にしており、この結婚が形ばかりのものであることを知っていた
結婚して早々、ソフィアは実家から連れてきた侍女夫婦とあばら家に住むように言われて…
表紙はかなさんです✨
ありがとうございます😊
2024.07.05
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる