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第8話【帝国の力なんてクソくらえだぁ!】
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あらすじ:森に着くと別々に分かれて探索をする。秀吉は綺麗な泉に宝箱を見つけと取ろうとしたら精霊ではなく森の民と言う一派に怒られる。だが話し合いで和解。宝箱を獲得し森を出ると村に煙が挙がっていた。
秀吉は辺りを捜索した。
全ての家が破壊されて黒く炭になっている。
弓で放たれた矢がいくつも散乱している。
村の人達は家に縛られて生き絶えている。
「ひでぇ……女や赤子まで死んでやがる。こんな事が…」
鍛冶屋に向かうとキースが家柱に縛られた家族を涙を流しながら見つめ立っていた。
「キース…」
「秀吉…これはとーちゃんが俺の鍛冶見習いを祝って貰うのを約束してた…鉄鎚なんだ。」
キースが父親の懐から未だ新品な鉄鎚が現れた。
「いつも…必要な物だからって懐に隠しててな…。自分がいつも使っている奴は黒炭になのにさ…うぅ…。」
秀吉はキースの父親の親心を知った。鍛冶師を目指す男に1つでも長く使ってもらう様にと新しく鍛冶仲間の門出を祝った物だと…。
次に雑貨屋を営んでいたライルの家に向かった。
キースの家同様に家の柱に縛られた姿があった。
「父さん…母さん…うぅ…。」
ライルは家族を抱き寄せて泣きじゃくっていた。
「ライル…んっ?」
秀吉はライルの近くで縛られずに背中に切り裂かれて生き絶えている少年を見た。お腹に何かを隠しているかの様に前のめりで倒れている。
「ライル…この子は?」
「うぅ…僕の弟だよ…うぅ…。」
秀吉は弟の腹部を確認した。すると1枚の布があった。広げて見るとワニと蛇がくっついた絵柄が施されていた。
「この布きれ1枚の為に斬り捨てられたんかよ。チッ!」
亡くなる寸前にミスティナさんが言った「帝国」と結びつけるとこの絵柄は帝国の物だと秀吉は考えた。
「許さねぇ!帝国のクソがぁぁぁああああ!!」
秀吉の憤る怒りが周囲を包む。
するとキースがこちらに走ってきた。
「ライル!秀吉!馬車の足音が聞こえる!」
「ライル。もしかしたら帝国の追っ手かも知れねぇ!ここを出るぞ。」
「でも…秀吉。」
「ライル。俺やキースも悔しくて悲しくて辛いのは同じなんだ。お前の弟が残した元凶の手掛かりを無駄になんてさせるか!」
秀吉は東側を見ると馬や馬車の軍団がうっすらと確認できる。
「キース!ライル!また森の方に走るぞ!」
「…わかった。ライル…」
「…うん。」
秀吉達は森に逆戻りするように走って行った。
モンスターが出る事を考えもなく森に走って走って走って…
村に着く前より早く森の門に到着した。
「ぜぇ、ぜぇ、着いたな。」
「ふぅ、だがどうする?村の方向には戻れないし。」
「…1つ考えがあるよ。このまま北西に行くと洞窟があるんだ。その洞窟を抜けると街があるって村長から聞いた事あるよ。」
ライルが話すとキースから反論が出た。
「ライル。洞窟はすでにモンスターの棲みかになってるんだぞ?」
「いや、ライルの案に乗った。」
秀吉は更に言い放つ。
「俺達は強くならないといけない気がするんだ。弱いままじゃ…また帝国にボロボロにされる。俺はあの村に来て日が浅いけどな…優しく歓迎されたのが嬉しかったよ。」
秀吉は絵柄の布を握り締める。
「だから強くなる!帝国の力がナンだよ!クソくらえだぁ!キース!ライル!俺は決めたぞぉ!俺は番長を目指す。」
「…わかった。洞窟に向かおう。」
「そうだね。強くなるんだよね。うん。」
こうして3人は洞窟を越えて次の街を目指す事を決めたのであった。
「ところで秀吉。番長ってなんだ?」
「聞いた事ないよ。」
「実はな。記憶が確かなら代々俺の家系は番長って言う強い敵を倒して弱い者を助ける職業があると聞いた事があったんだよ。」
地球では不良やチンピラのボスなんだけど…まぁいいか。職業番長だしさ。
「騎士と同じ様な者なのか?ライル」
「ん~わかんない…かな。」
異世界では今一つピンとこないらしい。
「まぁ!あれだ。俺の夢みたいなもんだよ。キースやライルだって夢くらいはあるだろ?」
「それはあるぜ。世界に轟く一流の鍛冶師になる事だ!」
「僕だって世界最高峰の錬金術師になる事だよ。」
…なんか俺よりスケールがデカイじゃねーかよ!
秀吉達は森の中で食べ物をアイテムポーチに詰めて北西にある洞窟に向かって行った。
秀吉は辺りを捜索した。
全ての家が破壊されて黒く炭になっている。
弓で放たれた矢がいくつも散乱している。
村の人達は家に縛られて生き絶えている。
「ひでぇ……女や赤子まで死んでやがる。こんな事が…」
鍛冶屋に向かうとキースが家柱に縛られた家族を涙を流しながら見つめ立っていた。
「キース…」
「秀吉…これはとーちゃんが俺の鍛冶見習いを祝って貰うのを約束してた…鉄鎚なんだ。」
キースが父親の懐から未だ新品な鉄鎚が現れた。
「いつも…必要な物だからって懐に隠しててな…。自分がいつも使っている奴は黒炭になのにさ…うぅ…。」
秀吉はキースの父親の親心を知った。鍛冶師を目指す男に1つでも長く使ってもらう様にと新しく鍛冶仲間の門出を祝った物だと…。
次に雑貨屋を営んでいたライルの家に向かった。
キースの家同様に家の柱に縛られた姿があった。
「父さん…母さん…うぅ…。」
ライルは家族を抱き寄せて泣きじゃくっていた。
「ライル…んっ?」
秀吉はライルの近くで縛られずに背中に切り裂かれて生き絶えている少年を見た。お腹に何かを隠しているかの様に前のめりで倒れている。
「ライル…この子は?」
「うぅ…僕の弟だよ…うぅ…。」
秀吉は弟の腹部を確認した。すると1枚の布があった。広げて見るとワニと蛇がくっついた絵柄が施されていた。
「この布きれ1枚の為に斬り捨てられたんかよ。チッ!」
亡くなる寸前にミスティナさんが言った「帝国」と結びつけるとこの絵柄は帝国の物だと秀吉は考えた。
「許さねぇ!帝国のクソがぁぁぁああああ!!」
秀吉の憤る怒りが周囲を包む。
するとキースがこちらに走ってきた。
「ライル!秀吉!馬車の足音が聞こえる!」
「ライル。もしかしたら帝国の追っ手かも知れねぇ!ここを出るぞ。」
「でも…秀吉。」
「ライル。俺やキースも悔しくて悲しくて辛いのは同じなんだ。お前の弟が残した元凶の手掛かりを無駄になんてさせるか!」
秀吉は東側を見ると馬や馬車の軍団がうっすらと確認できる。
「キース!ライル!また森の方に走るぞ!」
「…わかった。ライル…」
「…うん。」
秀吉達は森に逆戻りするように走って行った。
モンスターが出る事を考えもなく森に走って走って走って…
村に着く前より早く森の門に到着した。
「ぜぇ、ぜぇ、着いたな。」
「ふぅ、だがどうする?村の方向には戻れないし。」
「…1つ考えがあるよ。このまま北西に行くと洞窟があるんだ。その洞窟を抜けると街があるって村長から聞いた事あるよ。」
ライルが話すとキースから反論が出た。
「ライル。洞窟はすでにモンスターの棲みかになってるんだぞ?」
「いや、ライルの案に乗った。」
秀吉は更に言い放つ。
「俺達は強くならないといけない気がするんだ。弱いままじゃ…また帝国にボロボロにされる。俺はあの村に来て日が浅いけどな…優しく歓迎されたのが嬉しかったよ。」
秀吉は絵柄の布を握り締める。
「だから強くなる!帝国の力がナンだよ!クソくらえだぁ!キース!ライル!俺は決めたぞぉ!俺は番長を目指す。」
「…わかった。洞窟に向かおう。」
「そうだね。強くなるんだよね。うん。」
こうして3人は洞窟を越えて次の街を目指す事を決めたのであった。
「ところで秀吉。番長ってなんだ?」
「聞いた事ないよ。」
「実はな。記憶が確かなら代々俺の家系は番長って言う強い敵を倒して弱い者を助ける職業があると聞いた事があったんだよ。」
地球では不良やチンピラのボスなんだけど…まぁいいか。職業番長だしさ。
「騎士と同じ様な者なのか?ライル」
「ん~わかんない…かな。」
異世界では今一つピンとこないらしい。
「まぁ!あれだ。俺の夢みたいなもんだよ。キースやライルだって夢くらいはあるだろ?」
「それはあるぜ。世界に轟く一流の鍛冶師になる事だ!」
「僕だって世界最高峰の錬金術師になる事だよ。」
…なんか俺よりスケールがデカイじゃねーかよ!
秀吉達は森の中で食べ物をアイテムポーチに詰めて北西にある洞窟に向かって行った。
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