その恋、叶えましょう

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恋のキューピット(2)

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あれはまだ幼稚園の頃だった…
好奇心旺盛だった俺はいろんな事に興味があった。
『小さい子どもは大人には見えない物が見える』みたいな都市伝説があるけど、俺には見えていた。
幽霊や妖精、悪魔とか。
勘違いしてほしくないが、ヤバいやつではないからな!
あの時に比べたら…もっと見えるようになったけどさ…

で、その時に憑いたのがこのじじい。
『恋の神様』らしい。あの時の俺に言ってやりたい。
「そいつはヤバい奴だぞ」ってね。


「誰も神様は幸運をもたらすと思っていたが、まさか『己の恋を相手にもたらす』なんて思ってねぇよー」
ため息がでる。
「フォフォフォ。いいじゃないか!みんなに恋をもたらしそのまま幸せになるのだからのぅ」

「だから俺は恋を願えるじゃなくて、『恋をしたい』ンだよ!お前のせいですべて告白する前にフられてるんだよ」
「といわれてもなぁーワシの特殊能力わけで。これがなくなったら存在価値がなくなってしまうのじゃ」
なんて俺は不幸なんだ。


だから『恋の神様』ってあだ名がつくんだ。
もういいや明日手紙渡そう。
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