転生黒狐は我が子の愛を拒否できません!

黄金 

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40 妖魔の樹



 ーー珀奥、もう直ぐ皆んなが来る。ーー

 そう宙重ちゅうえは話し掛けてくるが、私は返事ができなかった。
 口は重く開く事が出来ず、頭は霞がかかって朦朧としている。
 誰がくるのか、何をしにくるのかも、理解は出来なかった。

 ーーきっと、上手くいく。ーー

 宙重はおそらく直接心に伝える心話で話していたのだと思う。
 暗闇の中では言葉は吸い込まれ、相手に伝わる前に闇に吸い込まれてしまう。
 宙重の言葉に返事をする事はほぼ無かったが、彼が話し掛けるので自我を保てたのだろうと思う。

 何故宙重は意識を保ち、心話を使えたのか、ここにくるまでずっと考えていた。
 いくら龍核があるとはいってもかなりの年月を共に過ごしていた気がする。
 それこそ、自分が銀狼の聖女に打たれる前までずっと。
 
 永然とおそらく天凪は、妖魔黒曜主となった珀奥を討つつもりでいた。
 宙重と天凪は同じ龍人だ。そして共に神獣になる程の神力の持ち主になる。
 龍人が体内に持つ龍核とは、不思議な力を持っている。神力が凝縮されたかのような力の塊。それが龍核だ。
 龍人達はその龍核についてあまり語らない。だが他に方法が考えられない。
 宙重は珀奥と共に闇の世界に入り、共に妖魔に堕ちたのだ。
 だが宙重はずっと珀奥を守り、いつか神浄外に戻れる様にと動いていた。
 
 宙重は時折誰かと話していた。
 相手の会話は聞こえなかったが、それは同じ龍人であり神獣である天凪ではないだろうか。
 天凪は永然の為ならばいくらでも無茶をする。そしてまた宙重も。


 呂佳はまだこの暗闇の中に宙重が生きているのかもしれないと思い、ついて来た。
 勿論、万歩や那々瓊が心配なのもある。
 永然の未来視が今真っ暗で見えないのも心配だ。
 指を咥えて安全な所で待っておくなど性に合わない。だからついて来た。

 那々瓊は渋ったが、一緒にいられる時間が増えると言えば、直ぐに納得した。

 
 夢の中で珀奥の背中を押す宙重を覚えている。

 ーーほら、行くんだ。ーー

 お前は?
 
 ーー永然の神力にも限りがある。珀奥だけ行くといい。俺は待ってるよ。ーー

 そんな、待って…。

 宙重の手が頭に乗る。
 
 ーー耳、取れちゃったな。可愛かったのに。ーー

 耳も尻尾もとうの昔に落ちましたよ。
 お願いですから、私ではなく貴方が行って下さい。
 私はもう意識も保てない程、蝕まれている。貴方の方が戻りやすい。

 ーー困ったな。珀奥が戻らないと、何の為にオレがここにいるんだか……。ーー

 頭に乗った宙重の手から、神力が流れてきた。
 久しぶりに感じる暖かな力に、珀奥の身体は震えた。と同時に頭がぼんやりとしてくる。
 ただでさえ思考が纏まらないのに、何故……?
 何をしているんですか?
 私の意識を抑え込んでどうするつもりですか?

 ーー少し、記憶に蓋をするだけだ。ーー

 待って下さい!
 記憶を消すのですか!?
 
 ーー流石に消す程の力はない。妖魔に堕ちていた期間のことを忘れさせるだけだ。ーー

 笑う宙重は、少し寂しそうだった。
 それはそうだ、意識がちゃんとあるのに、こんな暗闇の中に、たった一人で残るというのだから。

 ーー次に来た時は、本当のお別れだ。ーー

 それまで元気で…。

 私の身体は宙重の事が見えていないかの様に、神浄外から来た銀狼の光の方へ歩き出した。
 一歩進むごとに記憶が薄まる。
 そんな事、して欲しくない。
 私は、君に、何も返せない……。


 最初は夢に見ていたのに、今は何気ない瞬間に思い出す。
 青い髪も、瞳孔は青で虹彩は黄色という珍しい瞳も黒く染まっていた。
 宙重は精悍な顔立ちの凛々しい龍人だった。気安い人柄で話し易く、巨城に行くとたまに話していた。
 宙重は愛情を真っ直ぐに伝える人だった。
 だから自分は好意を受けているのだと理解する事が出来た。
 頬を撫でて綺麗だと、可愛いと慈しむ様に言われれば、流石の珀奥でもおや?となった。
 暫くすれば一緒にいたい、伴侶はどうだろうとも言われた。
 だから好かれているのだという認識はあった。
 まさか、一緒に妖魔に堕ちて、しかも珀奥だけ助けようとする程の愛情を持たれていたとは思っていなかった。
 龍人の愛情は重く一途だ。
 知ってはいた。だから同じ量の愛情を返せないからと断っていたのに、結局彼は神獣の立場を捨て自分の命すらかけて珀奥を助けようとした。

 ーー珀奥、何か一つだけでも、何でもいいからオレにくれないか?ーー
 
 ふと、そう言われたなと思い出した。
 妖魔になってから?
 それとも、その前?
 自分が持っているものなんて何もなくて、唯一持っていた大切な物をあげた。
 これくらいしか宙重に報いてやれない自分が、悔しかった。
 
 私は愛情がどういうものか分からない。
 君にあげられるものはコレしかないけど、許して欲しい。
 
 腰に巻いていた布を解いた。
 薄い生地は白とも金ともつかない虹色をしている。
 利虹りこう……、私の神具。元々は羽衣なのだが、普段は腰に巻いたりして持ち歩いていた。
 利虹には私の神力を込めていた。
 なのでか知らないが、妖魔になってもずっと側にあった。
 
 宙重、どうして記憶を閉じ込めたのですか?
 お陰で僕は宙重が僕に殺されたのだと聞いても、何も感じない薄情者になったではありませんか。
 まだ生きていますか?
 大丈夫ですか?
 もう少して着くので、それまで耐えて下さい。
 お別れなどと言わずに、助かる道を一緒に探しましょう。






 そろそろ着く。
 そう言って永然が隊を止めた。
 永然は未来視で見た場所に来たわけだが、場所が移動していなくてホッと安堵した。
 神浄外の外に広がる暗闇の広さが、どこまであるかなんて誰も知らない。
 最初の未来視からは全く違う現状で、もし妖魔の生命樹の場所が違う場所になっていれば、何処を探せばいいのか見当がつかない。
 今、永然の未来視は暗闇しか見えないのだ。
 
 比翔は大人しく妖魔討伐について来ていた。今もフードを目深に被り顔を隠している。

 
 


 妖魔の生命樹はもう直ぐそこだろう。
 暗闇が深くて遠くが見えないから分からないが、妖力の大きさが尋常じゃない。

 暗闇の中、一人の人物の顔が浮かび上がる。

 隣に立つ天凪が、永然の手を握った。

 天凪は次の霊亀が誕生しない様、いつも銀狼が召喚される度に見張っていた。
 その美貌に笑顔を乗せて神力を渡せば、やってきた銀狼達は直ぐに天凪に好意を寄せていた。
 天凪はそれが役目だから、神力を与え育てている。
 たが、霊亀を誕生させたくない天凪は、それを少し利用していた。
 銀狼が他の神獣に好意を寄せない様に、自分の方を見続けるように、優しく接したのだ。
 こんな美しい神獣に、常に側に居て優しくされれば、殆どの銀狼は天凪に恋した。
 それは、前回の銀狼の聖女、美晴もそうだった。

 美晴もいつものように叶わぬ恋に嘆きながら、異界に帰っていくと思っていた。
 その姿に申し訳なさはあるが、神浄外にとって銀狼は必須。そして彼女彼等が穏便に異界へ帰ってくれる事が、天凪の望みだった。
 まさか、こんな事になるなんて思っていなかった。
 不幸な事が繋がってしまっただけだと永然は慰めてくれるが、天凪は宙重の今の姿が悲しい。
 

 ーーやあ、久しぶりだ。ーー

 徐々に近付き目の前に現れたのは、かつての青龍、宙重が立っていた。
 黒い髪に黒い瞳、身体は黒い霧を纏い妖力を溢れさせる元神獣。
 その身が妖魔に堕ちながらも、珀奥の為に意識を自分の龍核に閉じ込めてまで待ち続けてくれた。

「ありがとう、宙重。」

 ーーどういたしまして。ーー

 永然が礼を言うと、宙重は昔と変わらず明るい笑顔でそう言った。

「………宙重。」

 呂佳が追い付き震える声で宙重を呼ぶ。

 ーー今生は可愛らしい容姿だな、珀奥。ーー

 那々瓊がギュと呂佳を抱き締めた。

 ーー麒麟の子か…。懐かれてるな。そんな睨まずとも大丈夫だ。珀奥を連れてったりしない。ーー

「珀奥ではないよ。呂佳だから!」

 那々瓊の威嚇も宙重は動じる事なく受け流し笑う。

「身体はどうしたのだ?」

 天凪が尋ねた。
 宙重の身体は顔と手以外は黒い霧が濃く集まって出来ていた。
 
 ーーすまない、油断した。元銀狼に、ーー

 ザンッッ!
 言いかけて宙重の身体が消える。

「比翔っ!?何する!!」

 比翔が宙重を切った。手には一振りの黒い枝が握られていた。
 達玖李が比翔の襟ぐりを掴み持ち上げる。
 比翔の体格は達玖李より頭半分程低い。そして体格も戦闘向きではなく細いので、簡単に持ち上がった。

「死に損ないを消しただけだよ。」

 比翔は枝を振り上げ達玖李の目を狙った。
 那々瓊が阻止する為に達玖李に巻いた鎖を引っ張る。

「ぐえっ!」
 
 達玖李が苦しそうな声をあげて後ろに倒れた。比翔を締め上げていた手が離れ、比翔は暗闇の中に走って逃げて行く。

「何すんだっ!てめぇ!」

 達玖李が那々瓊に向かって吼えたが、上から見下ろす瑠璃色の瞳にビクリと止まる。

「目を刺された方が?」

「………………何でもありません。」

「よろしい。」

 完全に虎が麒麟に捻じ伏せられていた。
 空凪がうわぁと隣で口を押さえている。

 ーーとうとう麒麟に怒られたか。暗闇から鎖で繋がれている姿を見て何事かと思ったぞ。ーー

「げっ…、あれ俺見てたのか?」

 スウッ……と黒い靄の塊が集まり、また宙重の姿を形作る。
 顔と手だけが現れ、宙重の視線が達玖李を見て笑った。
 
 ーー神からの神罰ではなく、麒麟からお灸が据えられたな。ーー

 達玖李は不愉快そうにそっぽを向いた。

「宙重、龍核はどうした?」

 天凪が再度問い掛けた。
 宙重は困った顔で答える。

 ーーすまない、銀狼の聖女…、いや、元銀狼の聖女美晴に盗まれた。今はあの………。ーー

 宙重が遠くを指差す。
 指差した方には薄っすらと大きな影が見えた。もやの濃淡かと思っていたが、よく目を凝らすと、どうやらそれは何か大きなものがあるのだと分かった。
 うねり空に広がり招き寄せているように見えるそれは、大きな木だった。

 ーー木の中に取り込まれている。美晴はオレの龍核を片親にして、妖魔として生まれ変わるつもりだ。ーー

 すまない、と宙重は謝った。

「じゃあ、あれは妖魔の生命樹?美晴が入った卵があるのか?」

「片親?もう一人は誰だ?宙重は誰の伴侶になったんだ?まさか……、比翔は美晴に玄武の神格を渡していたな?」

 天凪と永然が立つ続けに尋ねる。
 二人の様子から、宙重がここに居るのを知っていたのは確実なのだなと思いながら呂佳は聞いていた。
 聞きながら思い出す。
 神核とは龍人が持っている龍核と似たようなものなのだが、神獣だけが持つ核だと聞いた事がある。
 代替わりの時に前任者から引き継がれる核になるが、神獣によって神力の多さだったり指名だったりと違うのだが、それは前任者から後継の神獣へ渡っていくものではなかっただろうか。
 宙重は青龍の神核を持っていたのだろうかとふと気になった。何故なら直ぐそこに現青龍空凪がいるからだ。

 ーーそう比翔、というより伴侶は玄武の神核だ。ーー
 
 皆は驚き、天凪と永然は暗い顔をした。








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