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番外編
58 桜は毎年咲くから③
僕を最近悩ませているのは、学校の課題だ。
途中杜和君という家庭教師がいたから順調にいっていたけど、自分から距離を置いてしまった為頼れない。
かといって友人がいるわけでもないし、歳とった親が教えれる訳でもない。
真由さんには僕の過去は話して無かったけど、恥を偲んで解決方法を尋ねてみた。
そうしたら同情されて、アルバイトの子達に話すものだから、僕の身の上話がショップの子達全員に知られてしまった。
かなり恥ずかしい。
でもそのお陰で、アルバイトの子達が暇な時に教えてくれるようになった。
アルバイトに来ているのは高校生や大学生なので、現役学生だからかよく知っていた。
僕が十六年も意識がなかったと言う話を聞いて、だからかぁ~と納得されてしまった。
年取ってる割にアルバイトしてるし、雰囲気も若いと言われてしまった。後、モノを知らないとか?
なんか失礼な子達だよね。
「あ、ここはこうですよ。」
大学生の進藤君が僕の課題を覗き込んで指差した。
「え、ほんと?」
タブレットに入れ込んだ数字を消してまた悩みだす。進藤君はOLさん達にキャッキャと噂されるオシャレな店員さんだ。進藤君見たさに進藤君が出勤している時間帯を狙ってデリバリーを頼む人もいる。
僕はフルで出勤しているので、進藤君は出て来て暇な時は一緒に課題を見てくれるようになった。
最近の子って優しいよね。
「これであってる?」
「はい、正解です。」
へへ~と笑うとプッと笑い返された。
「愛希さん、本当に三十四歳ですか?」
「ごめんねぇ~。中身が伴ってなくて!」
「あはは、いや、見た目も若いですよ。二十五くらいに見えます。」
それは言い過ぎだろう。でも童顔なのは確かだ。
「うーん、年相応の雰囲気ってどうやったら出せるのかなぁ。」
「若く見えた方が良くないですか?」
それはそうかもしれないけど、僕は年相応の人間になりたかった。
中学生の頃に伊織に引っ付いてる時や、神浄外にいた頃は見た目を活かして可愛く見せようとしてたけど、今やその記憶は辛い。やや恥ずかしい。
これが三十四歳という年頃かぁ~と内心唸る。
「僕は早く年相応になりたいの!」
「無理っぽいですね。」
くそぉ~!他にもいた子達からも笑われた。
でも僕の過去を知ってからは皆んな仲良くなった。前は必要最低限って感じだったのに、今はよくお喋りをして仲良くなった。
こういう関係は気持ちいいモノなのだと知った。
何気に初めての事だ。
杜和君との無理した友人関係は、やっぱり無理があったんだろうね。
杜和君はたまにショップに来て買っていくけど、何となく仲良かったのに最近喋らなくなった僕達の様子を察した進藤君達が、カウンターを変わってくれるようになって、全く話さなくなった。
ほんと皆んなには感謝しかない。
正直杜和君とは無理矢理距離を取ってしまった後ろめたさがあるので、顔を合わせ辛い。
このアルバイトを紹介してくれたのは杜和君なのに申し訳なかった。
暑い夏が過ぎて、また秋になった。
そして冬が来て雪が降る。
コーヒーショップは相変わらず繁盛してくれて、僕のアルバイト先も安定してくれているので助かっている。
お酒はあんまり飲まなくなった。
一人で飲む程お酒が好きな訳でもなく、辛い気持ちの時にお酒に頼りたくないという気持ちがあった。
孤独は寂しい。
でも慣れていかないと。
この先一緒に歩んでくれる人なんて現れない。
もう三十五歳になった。
早いなぁ~。
学校も順調に単位が取れて、後一年したら卒業出来そうだ。
ねぇ、万歩。僕ちゃんとやれてる?
万歩が言う通り通信制の学校に行って、アルバイトだけど働いてるよ。親は渋ったけど一人暮らしにもチャレンジしてる。
我儘言わずに人と喋ってるよ。
お別れを言わずに戻って来た事は後悔していない。
サヨナラなんて言えなかった。
言ったら全てが無かった事になりそうで、怖かった。
今でもこの記憶は、夢で、幻で、僕が勝手に作った空想なんじゃないかって思ってしまう。
目の前で失った二人を消したくなくて、現実から逃げて、夢の中で空想してたんじゃないかって思ってしまうんだよ。
きっと誰かにそう言ったら、それは単なる夢だと言われるだろう。
だから誰にも言えない。言わない。
言って否定されたら、僕は僕じゃなくなってしまう気がするから。
万歩が異界に戻ってからやる事を決めてくれたのに、その言葉は実は自分の空想の言葉なんだって言われてしまったら、僕は自信がなくなってしまう。
万歩が言ってくれた言葉だから信じて進んでいるんだ。
僕の言葉は信じられない。
万歩、あってるよね?これでいいんだよね?
僕はこの先の僕を考えると不安で苦しくて仕方ない。
一人暮らしを始めたアパートに戻る途中、青白いイルミネーションが目に眩しかった。
また四ヶ月くらいしたら春が来る。
そうしたら、また桜の季節になるね。
そうしてまた僕は悲しくなってしまうんだ。
「愛希さん。」
久しぶりに聞いた声に僕は振り返った。
杜和君だ。
カウンターも皆んなが代わってくれるし、配達も若い子達がするようになって、僕は真由さんの事務方を手伝うようになっていたから、ここ数ヶ月、全く言葉を交わしていなかった。
「久しぶりだねぇ。」
声を掛けられるとは思っていなかったので、心臓が飛び跳ねた。
「あの、避けられてるのは分かってます。……でも、少しだけ話して下さい。」
僕は困ってしまった。
久しぶり過ぎて、僕は何を話したらいいか分からないし、また杜和君の愚痴を聞くのも辛い。
明るい話題なら孤独を忘れて笑っていられるけど、暗い話は気分が沈んでしまう。
迷う僕に、杜和君は泣きそうな顔を見せた。
こんな風に頼りない人だったかな?
最初会った時は、すごく大人びていて思慮深い人に見えたのに。望和の兄弟だなぁって感心したのに。
何だか避けるのが申し訳なくなって来て、僕は頷ずくと、杜和君はホッとした顔をした。
グイグイと連れていかれたのは、小洒落た居酒屋だった。カップルが多く、僕は少し尻込みしたけど、予約してあったらしくすんなりと通された。
半個室の部屋は入り口に暖簾が掛かっていた。
人の話し声はするし暖簾の向こう側を店員が忙しそうに行ったり来たりしている。
でもこれくらいが話しやすいんだなと思った。
杜和君との食事はお酒は少しで、主に食べる方が基本。話す内容も最近どうしてたのかとか、普通の事だった。
また愚痴を聞かされるのかと思って気を張り詰めていた僕は、その事に内心安堵していた。
食事は意外と楽しかった。
「あの!…また食事しましょう!」
お会計を一緒に払ってくれたので半分出そうと財布を出したら、杜和君からそう言われた。
あんまりにも勢いよく言われたので、僕は少しびっくりしてしまった。
杜和君が声を上げているのって、後にも先にも以前会社で藤間とセックスしていた時のを覗いた時くらいだった。
それもまた変な話だけど。
「え?う、うん。じゃあ、たまにね?」
藤間の事はあえて聞かず、僕は半額を千円札で出した。
「いりません。俺からお願いしたので。」
断られてしまった。
前までは基本割り勘だったのに、どうしたんだろ?
杜和君は藤間との交際費は杜和君もちだと言っていた。藤間は家庭があるから余裕がないと言って、食事もホテルも独身の杜和君が出していたらしい。
その事を聞いた時は唖然としたが、本人は恋人の為に何かしてやれると幸せそうにしていた。
だから杜和君のお金はそっちに飛んでいってしまっていたので、僕と飲む時は割り勘が基本だった。
僕も自分は愚痴聞き役、杜和君は家庭教師役と利害の一致した関係は、割り勘が当たり前と思っていたから、それが普通だと思っていた。
「その代わり、次誘った時は付き合って下さい。」
「え………。」
杜和君の必死な目に、僕は押し負けてしまった。
「わ、分かったよ……。」
それからまた、僕達は飲み仲間になった。
そこには愚痴聞き役も、家庭教師役もない、何の利害の無い対等な関係があって、僕はそれが少し嬉しくなった。
一つ困ったのは、また杜和君ちで宅飲みになったけど、お酒もツマミも、なんなら晩御飯まで用意されるようになった事だ。
ご飯が用意されているものだから帰りが遅くなり、前は十時くらいで切り上げて帰っていたのに、今は終電に間に合わず、泊まりになることが増えていった。
パジャマや部屋着まで用意されていて、これどうしたの?と聞いたらサイズを間違えたやつなので気にせず使って下さいと言われた。
確かに一度洗濯された感じがあるので、それじゃあと有り難く使わせて貰っている。
杜和君の寝室にあるベットは大人の男が二人で寝ても広々のキングサイズだった。
以前は寝室まで入った事がなかったので知らなかったけど、奥にこんな大きなベットがあったなんて驚きだ。まさかここで藤間と!?と固まっていたら、最近大きいのを買ったのだと教えられた。
何でも買い替えた時この大きさが気に入ったらしい。因みに自分以外誰も寝ていませんからねと念を押された。心の中を見透かされたのかな?
お金持ちだなぁ~。いくらするの?
僕なんて小さいアパートにシングルの敷布団だよ。
「愛希さん、いらっしゃい。」
今日は金曜日の夜。
僕は真由さんから卒業したら正式な従業員になるかと聞かれて、勿論OKした。凄く嬉しい。ずっとアルバイトかなと思っていたので、泣いて喜んだら年下の真由さんから慰められてしまった。
そう言う訳で、僕は最近帳簿付けの他に戸締りも任せられるようになったので、少し帰りが遅くなっていた。
杜和君は金曜日に早く帰れた日は、僕を誘って一緒に夕ご飯からの晩酌をするようになっていた。
「いつも、ごめんね。これ真由さんが余りのデザートだってくれたよ。」
今日のデザートはティラミスだった。
「ありがとうございます。流石にデザートは作れませんからね。」
そう言って嬉しそうに受け取ってくれた。
もうこの流れはここ最近ずっとだ。
晩御飯は串揚げだった。スーパーに串揚げセットが売ってあって、美味しそうだったので揚げてみたと笑っていた。
つけ合わせの味噌汁と漬物、ひじきの煮物まで作ってあって、頭のいい人は何でも出来るのかと感心してしまう。
僕は最近いろんなフルーツ系の缶酎ハイを飲んでいる。どれが美味しいのかなぁ~と試すのが楽しいけど、たまに何これ?という不味いものもあって、それがまた楽しかった。
不味い不味いと騒ぐと、杜和君も興味を引かれるのか試し飲みさせてと言うので、よくシェアしている。
「あ、愛希さん、酔っ払う前にお風呂済ませないと。」
ちょっと最近いい事があり過ぎて、先に飲み過ぎてしまった。
「あう、しまった……。」
フラフラッとよろけると、杜和君が支えてくれた。
「明日の朝にしますか?」
プルプルと首を振る。人様の家の布団を借りるのに、汚れたままは嫌だった。
「入る。」
「あ、ちょっと…。」
よろよろと服を脱ぎ、パンツに手を掛けたところでまだ脱衣所に杜和君がいる事に気付いた。
パンツに指を掛け、お尻が出かかったところで停止する。
「どったの?」
「…………………いえ。」
何やら顔が赤い?そんなに杜和君飲んでた?
杜和君の指がパンツにかかった。
何故に僕のパンツをずらすの?
「あのぉ~???」
変な中腰で杜和君を見上げると、杜和君の喉がゴクンと動いているのが見えた。
「危ないので一緒に入りましょう。」
ストンと僕のパンツが下に落ちる。
「あ、うん。ごめんね?」
「………いいえ。」
杜和君はにっこりと笑った。
お風呂は無事に済んだ。
酔いは少し覚めたけど、ポヤポヤとしていると身体を拭かれてパジャマを着せられた。
「杜和君、お母さんみたいだね。」
「………お母さんは嫌ですね。」
「男だもんね。」
「そーいう事ではないですけどね。」
その後はまた二人でオツマミ食べながら飲んで、デザート食べて寝た。
この家にはベットしかありませんと言われて、泊まりで寝るのは杜和君のキングサイズのベットだ。
凄く大きくて余裕で寝れる。
酔っ払った僕はスヤスヤと寝た。
一度離れようと思った杜和君とまたこうやって仲良く出来るのは凄く嬉しい。
いつもご馳走になるので何かお返ししないと…。
せめて材料買うくらいは…、そう思いながら眠りについた。
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