星の衝動

Tachibana

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同じ部署の同僚を誘い、
それでもまだ3人だったので
他部署にも声をかけることにした。
椿ちゃんは興味あるだろうか。
無意識のうちに、
椿ちゃんの机の内線に電話をかけていた。

「え!指嶌葵のですか?!ぜひ行きたいです!」
予想以上に食いつきがよくて笑ってしまう。
「じゃあ9日の18時ね、下で待ち合わせて行こう。」
「えっ、9日ですか…?」
いきなり声のトーンが低くなる。
「もしかして都合悪い?」
実は…と、その日に同じ部署の先輩や同期、
派遣の足立さんと女子会をすると打ち明けた。
それも、自分が発案者だから行かなくてはいけないと。
とても悩んでいるようだったので
コンサートは早い時間から始まるから
途中で抜けてもいいと伝えると、申し訳なさそうに、
しかし嬉しそうに、行くと答えてくれた。



そして当日集まったのは5人。松本もいた。
はじめ、椿ちゃんは松本と話していたが
一通り話し終えたのか
俺の横に来て今日のお礼を言いに来た。
「誘っていただいて本当にありがとうございます。ジブルの指嶌葵さんの曲も大好きですし、ちょうど新曲も最近よく聴いていたんです。新曲は最初の方で歌ってくれますかね…?」
マネージャーさんからセットリストをもらっていた俺は、新曲はアンコールのときだとわかってたいた。それを伝えると少し残念そうに言う。
「じゃあ聴けないかもなぁ…」

そのあとも会場に着くまで十数分、
今回のコンサートのきっかけになった
プロジェクトの話や、指嶌葵さんの曲について
2人でずっと話していた。
心地よく会話が続くのは、
きっと彼女が感情豊かに話してくれるからで、
さらにいえば具体的な話もできる
経験豊かな女性だからだと思った。

会場についてからコンサートが始まるまで
彼女は目をキラキラ輝かせ
心が踊るのを隠せない少女のようだった。
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