契約に失敗した俺は……。

ど~はん

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38.思わぬ敵

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「甘い矢ですね。」

フレイヤは、サハクィエルの放った矢を黄金の剣で弾いた。





その瞬間だった……、

「なっ!?」

「なに!?」

フレイヤの黄金の剣によって弾かれ、軌道を変えられた矢はあらぬ方向へ飛び去るはずだった。

しかし、
弾かれた矢はやがて空中で、破裂音とともに炎と化した。

耳を襲う破裂音に、眩しい光。

「まさか狙って弾いたのか?」

幸田がフレイヤに聞いた。
すると、フレイヤは無言でうなずいた。

「ミサイルですね。」

「航空自衛隊か……。」

サハクィエルの契約者は、そう言って頭を抱えた。
厄介な奴らに目をつけられたなと思ったらしい。

「いきなりミサイルを飛ばしてくるとは、ちょっと教育が必要ですかね。」

「ちょっとまて!」

幸田がフレイヤを止めようとするが……、

「同意。」

サハクィエルはそう呟いた。

「お前も待てって!落ち着け。」

サハクィエルの契約者が止めようするもこれも駄目なようだ。

フレイヤは体制を低くして、黄金の剣を両手で握る。
そのまま剣先を下にして後ろへ向ける。

一方、サハクィエルは弓を構える。

よく見ると、フレイヤとサハクィエルの視線の先から黒い点がひとつ。


場面はその黒い点の正体へ。

「迎撃失敗。ある程度の距離の後次弾発射します。」

『次は命中させるんだ。』

「了解。」

幸田達との距離を積める。
その正体は戦闘機。

ゆっくりと発射ボタンに指を置いた……。




場面は戻る。

「くれぐれも殺しちゃ駄目だからな。」

「お任せください。」

フレイヤはそう言った瞬間に飛び出した。

あり得ないほどのスピードで戦闘機に突っ込んでいくフレイヤ。
まるでミサイルのように向かっていく。

「私に。」

「私に。」

突っ込んでいくフレイヤ、
矢を放とうとしているサハクィエル。
両者は同じことを言った。

『挨拶がわりにミサイルを撃つとは、それ相応の覚悟ができてるんでしょうね!!』

「なんだとぉ!?」

操縦士が気づいた時はもう遅かった……。


フレイヤは戦闘機の左翼を斬る。
サハクィエルは矢で右翼を貫き破壊した。

一瞬にしてミサイルのような形にされてしまった戦闘機は当然安定するはずもなく。

回転しながら海に向かって消えていった。
パラシュートが見えるので、乗ってた人間は無事なようだった―。
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