人体実験サークル

ストーリー編

第1話

「リボン選んで」
赤、青、紫のリボンがロール状で渡された。好きな色の紫を選んだが、青の方がいいからと青にされ、結局選んだ意味がない。手首に巻いてリボン結びできる長さに切って付けた。先輩はニヤリと笑い、「青は被験者で、さっき君が選んだ紫は見学や休憩、赤が実験する人」と説明した。先輩の手首には赤のリボンが付いている。リボンの見た目は可愛いのに怖い。これから何をされるか分からない。
「こっちこい」
服を掴まれ連れていかれ、部屋に入った。さっきまでは他の部員がいたけれどこの部屋にはたった2人。窓はあるけれどカーテンで閉じられている。マット以外何も無い。
「何かやりたいことがあればここでやる。鍵付きの防音室だから叫んでも大丈夫。試してみるか」
電気が弱められ、薄暗がりになった。手首を掴掴まれてすぐ痛みが走り気づいたらしゃがみこんでいた。いや、痛すぎて自分の体勢も分からない。
「いっっ…」
「まだ余裕か」
「痛、い、、です、、、あっ、うっ、、」
「大丈夫？」
手を離してもらえたけれど、大丈夫なわけないよ。痛すぎる。柔法技をかけたらしい。
「ひゃぁ！ん！え？」
「よし、大丈夫だね」
脇腹つつかれた。
「攻撃するから避けて」
ニヤリと笑った。次から次へと殴ったり蹴ったり。避けきれるわけもない。
「出よう」
急に言われて部屋から出ることになった。