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【第十二章】大地母神ガイア編
12-14【餌付け】
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かれこれ三十分ぐらいが過ぎただろうか?
俺は滑り台のような通路から放り出された小部屋で途方にくれていた。
室内には肥溜めのような悪臭が漂っている。
壁も床もヌルヌルだ。
ロングソードの先にマジックトーチの明かりを灯して室内を探してみたが、俺が届く場所には出入り口は無い。
隠し扉や何らかの仕掛けが無いか調査したが、それらしい物も無かった。
やはりこの小部屋を抜け出すには、20メートルほど頭上にある幾つかの通路だけが脱出ルートだろうか。
でも、そこには届きそうにもないのだ。
「困ったな……」
時折頭上の通路から排水される水のせいで室内はじめじめしていた。
しかも臭い……。
排水される水は真水じゃあないようだ。
茶色く濁っているから、たぶん……。
お、ぶ、っ……。
そ、想像したくないな……。
でも、あの汚れた水で俺は流されて来たんだよな。
なんか、全身が臭いよ……。
もう、早くこの小部屋から出たいわ。
滝で水浴びしてーなー。
鼻が曲がりそうだ。
さてさて、それよりもだ。
どうやってここから出ようかな。
んん?
なんか、聞こえるぞ?
「ぁぁぁぁぁーーー」
声だ?
人の声かな?
「ぁぁぁぁああああ!!!!」
うん、女性の声だ。
これはもしかして?
「ああああああああ!!!!」
うん、やっぱり降って来たぞ。
頭上の排水口の一つから女性が滑り出て来た。
汚いドレスが下水で更に汚く染まってますわ。
頭は黒山羊だった。
うん、間違いない。
レイラ姫様だな。
「ああああああああ!!!!」
「はい、キャッチ」
意外と軽いな。
俺は上から降って来たレイラ姫様をお姫様抱っこ風に受け止めた。
石畳にお尻から落下して、お姫様の尾てい骨が砕けたら可愛そうだもんな。
そして、抱き抱えるレイラ姫様の黒山羊頭と目が合った。
「がるっ???」
「どうも~」
「がるるるるる!!!!」
レイラ姫様は、俺に自分が抱き抱えられていると分かると暴れだす。
「わーかった、いま降ろすから暴れるな!!」
「がるるるーーー!!」
あー、もー、ウザイ!!
俺はレイラ姫様を放り投げた。
ぽいぽいっとな。
するとレイラ姫様は石畳に尻餅をついた。
「いたっ!!」
「えっ??」
なんか今さ、可愛らしく「いたっ!!」っとか言わなかった?
まあ、いいか。
「レイラ姫様、大丈夫か?」
「がるるる!!!」
俺が心配して声を掛けるとレイラ姫様は立ち上がらずに尻を滑らせ後ずさった。
小部屋の隅で身を潜めるように丸まる。
「がるるるる………」
うわー、完全に警戒されてますよ。
「何もしないから、そんなに怯えるなよな……」
「がるるる!!」
あー、威嚇をやめないわ。
駄目だこりゃあ。
てか、レイラ姫様は一人でここに落ちたのかな?
ルークさんはどうしたんだろう?
「お姫様、一人か? ルークさんはどうした?」
「がるるる………」
レイラ姫様は黒山羊頭を左右に振った。
どうやらルークさんとははぐれたようだな。
ならばルークさんが助けに来る可能性が高いぞ。
それに俺も便乗しようかな。
他力本願は嫌いだが、しゃあないか。
それから三時間が過ぎた。
畜生……。
ぜんぜんルークさんの救出は来ないな……。
救出どころか姿すら表さないよ。
声すら聞こえね~。
もう、三時間だよ!
三時間も過ぎたのにだよ!
しかも、レイラ姫様はずっと部屋の隅で俺をガン見しながら震えているしさ……。
てか、俺がそんなに怖いですか!?
震えるほど怖いですか!?
なんか俺のほうが、いたたまれませんわ~。
そんなに怯えなくったって良いじゃんか、もー。
やーべー……。
これは一人で閉じ込められているより精神的に来るな……。
しかも腹が減って来たぞ。
そろそろ昼飯の時間帯だろうか。
よし、保存食でも食べるかな。
まだケルベロスの焼き肉も残ってたよな。
俺は異次元宝物庫から焼き肉を取り出すと、モグモグと食べ始めた。
もうめっきりもっちりもっこりと犬肉食にも慣れちゃったよ。
昔なら犬を食べるなんて想像すら出来なかったのにさ。
あれ、レイラ姫様の震えが止まってるぞ。
でも、こっちをガン見はしているな?
ぐぅ~~~~~……。
んん?
なんだ、今の音は?
腹の虫が鳴ったような音だったな。
でも、俺の腹が鳴った音じゃあないぞ。
レイラ姫様を見てみたら、腹を押さえながら座ってるな。
もしかして、今の音はレイラ姫様の腹が鳴ったのか?
たぶんそうだろう。
まあ、しゃあないか。
「食べますか、姫様?」
俺がケルベロスの焼き肉を差し出すと、レイラ姫様が四つん這いで近付いて来る。
そして、俺が差し出したやき肉に手を伸ばしてきた。
だが、甘い!!
俺がサッと焼き肉を引く。
しかし、レイラ姫様の手は素早く焼き肉を追った。
だが、更に逃げる俺と焼き肉。
しかし、負けずと追いかけるレイラ姫様の手。
「よっ」
「がるっ!」
「ほっ」
「がるるっ!」
「はっ」
「がるるっ!!」
「よいしょっ」
「がるるるっ!!!」
面白い!
追いかける女性の手から逃げるのがこんなに楽しいとは思わなかったぜ!!
癖になりそうだな。
「高い高い高い」
「がるるるる~~」
俺が精一杯高い位置に焼き肉を上げると、レイラ姫様が両手を伸ばして欲しい欲しいと懇願するようにピョンピョンと跳ねた。
意外と可愛いな。
じゃあ、調子に乗りまして──。
「お座り!」
「がるっ!!」
レイラ姫様が俺の命令を聞いて可愛らしく正座した。
続いて俺は手の平を出して言う。
「お手っ」
「がるっ!」
成功!
「おかわり」
「がるっ!!」
成功!
よし、お手もおかわりも成功だ。
では、更に調子に乗りまして───。
「じゃあ最後にオチンチンだ~」
「がるるる?」
あれ、レイラ姫様が不思議そうに小首を傾げた。
「あれれ、オチンチンは知らないのか?」
「がるる……」
レイラ姫様はうんうんと頷く。
つまらん……。
オチンチンは知らないのか……。
まあ、いいか~。
「よしよし、食べていいぞ~。ご褒美だ~」
「がるるる~~♡」
完璧に餌付けが成功だな。
ちょろいちょろいだぜ。
これもテーミングに入るかな?
これでテイマースキルを習得できたらお笑いだな。
俺は滑り台のような通路から放り出された小部屋で途方にくれていた。
室内には肥溜めのような悪臭が漂っている。
壁も床もヌルヌルだ。
ロングソードの先にマジックトーチの明かりを灯して室内を探してみたが、俺が届く場所には出入り口は無い。
隠し扉や何らかの仕掛けが無いか調査したが、それらしい物も無かった。
やはりこの小部屋を抜け出すには、20メートルほど頭上にある幾つかの通路だけが脱出ルートだろうか。
でも、そこには届きそうにもないのだ。
「困ったな……」
時折頭上の通路から排水される水のせいで室内はじめじめしていた。
しかも臭い……。
排水される水は真水じゃあないようだ。
茶色く濁っているから、たぶん……。
お、ぶ、っ……。
そ、想像したくないな……。
でも、あの汚れた水で俺は流されて来たんだよな。
なんか、全身が臭いよ……。
もう、早くこの小部屋から出たいわ。
滝で水浴びしてーなー。
鼻が曲がりそうだ。
さてさて、それよりもだ。
どうやってここから出ようかな。
んん?
なんか、聞こえるぞ?
「ぁぁぁぁぁーーー」
声だ?
人の声かな?
「ぁぁぁぁああああ!!!!」
うん、女性の声だ。
これはもしかして?
「ああああああああ!!!!」
うん、やっぱり降って来たぞ。
頭上の排水口の一つから女性が滑り出て来た。
汚いドレスが下水で更に汚く染まってますわ。
頭は黒山羊だった。
うん、間違いない。
レイラ姫様だな。
「ああああああああ!!!!」
「はい、キャッチ」
意外と軽いな。
俺は上から降って来たレイラ姫様をお姫様抱っこ風に受け止めた。
石畳にお尻から落下して、お姫様の尾てい骨が砕けたら可愛そうだもんな。
そして、抱き抱えるレイラ姫様の黒山羊頭と目が合った。
「がるっ???」
「どうも~」
「がるるるるる!!!!」
レイラ姫様は、俺に自分が抱き抱えられていると分かると暴れだす。
「わーかった、いま降ろすから暴れるな!!」
「がるるるーーー!!」
あー、もー、ウザイ!!
俺はレイラ姫様を放り投げた。
ぽいぽいっとな。
するとレイラ姫様は石畳に尻餅をついた。
「いたっ!!」
「えっ??」
なんか今さ、可愛らしく「いたっ!!」っとか言わなかった?
まあ、いいか。
「レイラ姫様、大丈夫か?」
「がるるる!!!」
俺が心配して声を掛けるとレイラ姫様は立ち上がらずに尻を滑らせ後ずさった。
小部屋の隅で身を潜めるように丸まる。
「がるるるる………」
うわー、完全に警戒されてますよ。
「何もしないから、そんなに怯えるなよな……」
「がるるる!!」
あー、威嚇をやめないわ。
駄目だこりゃあ。
てか、レイラ姫様は一人でここに落ちたのかな?
ルークさんはどうしたんだろう?
「お姫様、一人か? ルークさんはどうした?」
「がるるる………」
レイラ姫様は黒山羊頭を左右に振った。
どうやらルークさんとははぐれたようだな。
ならばルークさんが助けに来る可能性が高いぞ。
それに俺も便乗しようかな。
他力本願は嫌いだが、しゃあないか。
それから三時間が過ぎた。
畜生……。
ぜんぜんルークさんの救出は来ないな……。
救出どころか姿すら表さないよ。
声すら聞こえね~。
もう、三時間だよ!
三時間も過ぎたのにだよ!
しかも、レイラ姫様はずっと部屋の隅で俺をガン見しながら震えているしさ……。
てか、俺がそんなに怖いですか!?
震えるほど怖いですか!?
なんか俺のほうが、いたたまれませんわ~。
そんなに怯えなくったって良いじゃんか、もー。
やーべー……。
これは一人で閉じ込められているより精神的に来るな……。
しかも腹が減って来たぞ。
そろそろ昼飯の時間帯だろうか。
よし、保存食でも食べるかな。
まだケルベロスの焼き肉も残ってたよな。
俺は異次元宝物庫から焼き肉を取り出すと、モグモグと食べ始めた。
もうめっきりもっちりもっこりと犬肉食にも慣れちゃったよ。
昔なら犬を食べるなんて想像すら出来なかったのにさ。
あれ、レイラ姫様の震えが止まってるぞ。
でも、こっちをガン見はしているな?
ぐぅ~~~~~……。
んん?
なんだ、今の音は?
腹の虫が鳴ったような音だったな。
でも、俺の腹が鳴った音じゃあないぞ。
レイラ姫様を見てみたら、腹を押さえながら座ってるな。
もしかして、今の音はレイラ姫様の腹が鳴ったのか?
たぶんそうだろう。
まあ、しゃあないか。
「食べますか、姫様?」
俺がケルベロスの焼き肉を差し出すと、レイラ姫様が四つん這いで近付いて来る。
そして、俺が差し出したやき肉に手を伸ばしてきた。
だが、甘い!!
俺がサッと焼き肉を引く。
しかし、レイラ姫様の手は素早く焼き肉を追った。
だが、更に逃げる俺と焼き肉。
しかし、負けずと追いかけるレイラ姫様の手。
「よっ」
「がるっ!」
「ほっ」
「がるるっ!」
「はっ」
「がるるっ!!」
「よいしょっ」
「がるるるっ!!!」
面白い!
追いかける女性の手から逃げるのがこんなに楽しいとは思わなかったぜ!!
癖になりそうだな。
「高い高い高い」
「がるるるる~~」
俺が精一杯高い位置に焼き肉を上げると、レイラ姫様が両手を伸ばして欲しい欲しいと懇願するようにピョンピョンと跳ねた。
意外と可愛いな。
じゃあ、調子に乗りまして──。
「お座り!」
「がるっ!!」
レイラ姫様が俺の命令を聞いて可愛らしく正座した。
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「お手っ」
「がるっ!」
成功!
「おかわり」
「がるっ!!」
成功!
よし、お手もおかわりも成功だ。
では、更に調子に乗りまして───。
「じゃあ最後にオチンチンだ~」
「がるるる?」
あれ、レイラ姫様が不思議そうに小首を傾げた。
「あれれ、オチンチンは知らないのか?」
「がるる……」
レイラ姫様はうんうんと頷く。
つまらん……。
オチンチンは知らないのか……。
まあ、いいか~。
「よしよし、食べていいぞ~。ご褒美だ~」
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