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【最終章】魔王城の決戦編
最終章-22【タッグマッチ】
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第九の頭上でアスランがふてぶてしく述べた。
「おいおい、アマデウスの旦那さんよ~。こんな大層な巨大一物まで引っ張り出して、そんなにハーデスの錫杖とやらが欲しいのかい?」
突風に髪を揺らすアマデウスがアスランを睨んだ。凛とした眼差しでアマデウスが答える。
「君なら、死んだ恋人が蘇るのならば、何をしてでも甦らせたいと思わないかね?」
淡々と述べるアマデウスの瞳は冷めていた。その凍てつくような眼光からは冗談の色は微塵も感じられない。アマデウスは本気で言っているのだろう。
アスランは身体の力を抜くと頭をかきながら言う。
「どうだろうな~。分からないわ~。何せ恋人を喪ったこともないしね~」
そもそもアスランには恋人と呼べる恋人が、スバルちゃんしか居ないからである。そのスバルちゃんはスクスクと健康に暮らしている。それを喪うとは想像すら出来ない。故にアマデウスの言葉は他人事にしか聞こえないのだ。
「だろうな……、愚問だった。しかし、喪って見ればわかることだ……。悲しみも、絶望も、そこからやってくるぞ。それが生きる望みに代わるのだ!」
「んん~……?」
アスランには理解が出来ない。狂うほどに人を愛したことが無いからだ。
アスランが俯いていた頭を上げた。鋭い瞳でアマデウスを睨む。
「でもよ~、どんな理由があろうと他人に迷惑かけるのはアカンだろ~。見てみろよ」
アスランは親指で第九の外を指差した。
「街が燃えてるじゃんか。幾ら恋人を生き返らせたくっても、他に死者が出たら大問題だぞ」
「恋人以上の妻だ。他人なんぞ、どうでもいいのだ」
「うわ~、スゲ~無責任野郎だな~」
「君は若い、アスラン。まだ喪う悲しみを知らない子供なのだよ」
「大人ぶるなよ、ネクラ野郎」
「ほざけ、ボケ色ガキが」
両腰に手を当てて再びアスランが力無く俯いた。そして、やる気無く言う。
「まあ、それも叶わない目標だよ、アマデウス」
「何故だ。君が邪魔するからとか言うのか?」
「俺だけじゃあないよ」
「んん?」
「後ろ、見てみ」
「んん?」
アスランに言われてアマデウスが何気無く振り返った。すると予想外の者が目に入って来る。
「貴様っ!!?」
アマデウスは声を出す意外に反応が出来なかった。
「ううらっ!!」
それは、拳を振りかぶったギルガメッシュだった。黒く煤けた全裸のギルガメッシュがいつの間にかアマデウスの背後に拳を振りかぶりながら接近していた。
不意打ちである。迫る拳。眼前だ。もう拳は躱せないだろう。
「父親を舐めるなよ、バカ息子が!!」
振るわれる力強い父の拳がアマデウスの頬を殴り飛ばした。振り切られる拳の威力にギルガメッシュの股間の袋も揺れていた。全裸パンチの直撃である。
「ぐほっ!!」
ギルガメッシュの拳が全力で振りきられる。
「ぜあっ!!」
アマデウスの視界が激しく揺れる。
だが、顔面を殴られたアマデウスは大股を開いて踏み止まった。腰を落として持ち堪える。
倒れもしない、下がりもしない。そして、ルーンスタッフを前に突き出すと反撃の魔法を唱えた。
「フラッシュショック!!」
「ぬおっ!!」
ギルガメッシュの眼前で光が弾けた。その光の衝撃にギルガメッシュの体躯が後方に飛ばされる。
「のののっ!!」
身体を飛ばされたギルガメッシュが第九から転落しそうになった。しかし、第九のギリギリで踏み止まる。あと一歩下がっていたら転落だっただろう。
アマデウスが切れた口元を袖で拭いながら言う。
「まだ、動けたか、バカ親父め……。丸焦げにしたはずなのに……」
片膝を落としたギルガメッシュが答えた。その全裸は煤だらけである。
「日頃からの鍛え方が違うんでな」
二人を見ながらアスランが述べる。
「意外……。お前ら親子だったの……?」
親子が声を揃える。
「「屈辱的にも……」」
アスランがギルガメッシュに言った。
「じゃあ決着は親子でつけるかい。でも、ギルマスはだいぶダメージが大きいみたいだけど?」
ギルガメッシュは真顔で述べた。
「すまんが、アスラン。力を貸してもらえないか?」
「「汚ねえっ!」」
ギルガメッシュは二人でアマデウスを倒そうと持ち掛けているのだ。二対一で戦おうと述べている。有り体に言えば、卑怯である。
「恥も外聞も無いが、親子とは言え、負けたら最後だ。私は息子にそう教えて来た以上、今後もそうするのみである。息子にだけは、何をしても勝たねばならないのだよ!」
「スパルタな家庭だな~……。いや、スパルタとも違うのか。まあ、いいか、力を貸すぜ、ギルマスさんよ~」
「悪いな、アスラン」
ギルガメッシュが膝を上げた。アスランも腰からグラディウスを引き抜いた。アスランはギルガメッシュと二人で戦うつもりのようだ。するとアマデウスが表情を引き締める。
「上等だ。二対一だろうとなんだろうと受けて立とう!!」
もともと覚悟は決めて乗り込んできたのだ。
一対多数。それも覚悟の上だ。
「男らしいね~、アマデウスさんよ~」
「流石は話が分かる息子だ。私の育て方が良かったのだな」
アマデウスが否定する。
「それは無い。それだけは無いから。勝手に自分のてがらみたいにいわないでくれ、バカ親父!」
アスランが一歩前に出た。
「どちらにしろさ。二対一で勝てる気でもいるのかい。凄い自信だね~」
「もう勝てる勝てないでは無いのだ。やるかやらないかの差だ!」
「男らしいね~」
アスランが言った刹那だった。アマデウスの横に魔法ゲートが現れる。
「魔法のドア?」
「ノストラダムスか?」
そして、扉がゆっくりと開いた。すると扉の向こうから一人の少女が姿を表す。
ポニーテールにスレンダーな顔立ちの美少女。白いワンピースの上に血塗れのエプロンを絞めている。片腕には黒山羊の頭部を抱えて、逆の手には殺伐とした鉈をぶら下げていた。
アルカナ二十二札衆、デビルのカードを暗示する少女。
少女Aだ──。
「う、嘘でしょう……」
見る見るアスランの表情が青ざめて行った。身体が震えて数歩後退する。
アマデウスが歓喜に微笑みながら言う。
「デビル嬢、来てくれたか!」
デビル嬢は微笑みながら言葉を返した。
「ごめんね、アマデウスちゃん。ちょっと遅刻しちゃった~。良かったわ~、まだ殺し合いが終わってなくてさ~」
デビル嬢が話している最中にアスランが踵を返して走り出した。そのまま何も考えずに第九からダイブする。
「「「逃げた?」」」
第九から飛び降りたアスランは三階建の建物に着地すると、振り返ることなく瓦の上を走り出す。完全に背を見せて逃げている。
「逃がすか、チンカス野郎!!」
怒鳴り声を上げたデビル嬢も第九から飛び降りてアスランを追う。
「「…………」」
第九の頂上にはギルガメッシュとアマデウスだけが残された。少し魔を置いて親子が顔を合わせる。
「じゃあ、決着をつけやうか、バカ息子……」
「そうだな、バカ親父……」
親子喧嘩再開である。
「おいおい、アマデウスの旦那さんよ~。こんな大層な巨大一物まで引っ張り出して、そんなにハーデスの錫杖とやらが欲しいのかい?」
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「君なら、死んだ恋人が蘇るのならば、何をしてでも甦らせたいと思わないかね?」
淡々と述べるアマデウスの瞳は冷めていた。その凍てつくような眼光からは冗談の色は微塵も感じられない。アマデウスは本気で言っているのだろう。
アスランは身体の力を抜くと頭をかきながら言う。
「どうだろうな~。分からないわ~。何せ恋人を喪ったこともないしね~」
そもそもアスランには恋人と呼べる恋人が、スバルちゃんしか居ないからである。そのスバルちゃんはスクスクと健康に暮らしている。それを喪うとは想像すら出来ない。故にアマデウスの言葉は他人事にしか聞こえないのだ。
「だろうな……、愚問だった。しかし、喪って見ればわかることだ……。悲しみも、絶望も、そこからやってくるぞ。それが生きる望みに代わるのだ!」
「んん~……?」
アスランには理解が出来ない。狂うほどに人を愛したことが無いからだ。
アスランが俯いていた頭を上げた。鋭い瞳でアマデウスを睨む。
「でもよ~、どんな理由があろうと他人に迷惑かけるのはアカンだろ~。見てみろよ」
アスランは親指で第九の外を指差した。
「街が燃えてるじゃんか。幾ら恋人を生き返らせたくっても、他に死者が出たら大問題だぞ」
「恋人以上の妻だ。他人なんぞ、どうでもいいのだ」
「うわ~、スゲ~無責任野郎だな~」
「君は若い、アスラン。まだ喪う悲しみを知らない子供なのだよ」
「大人ぶるなよ、ネクラ野郎」
「ほざけ、ボケ色ガキが」
両腰に手を当てて再びアスランが力無く俯いた。そして、やる気無く言う。
「まあ、それも叶わない目標だよ、アマデウス」
「何故だ。君が邪魔するからとか言うのか?」
「俺だけじゃあないよ」
「んん?」
「後ろ、見てみ」
「んん?」
アスランに言われてアマデウスが何気無く振り返った。すると予想外の者が目に入って来る。
「貴様っ!!?」
アマデウスは声を出す意外に反応が出来なかった。
「ううらっ!!」
それは、拳を振りかぶったギルガメッシュだった。黒く煤けた全裸のギルガメッシュがいつの間にかアマデウスの背後に拳を振りかぶりながら接近していた。
不意打ちである。迫る拳。眼前だ。もう拳は躱せないだろう。
「父親を舐めるなよ、バカ息子が!!」
振るわれる力強い父の拳がアマデウスの頬を殴り飛ばした。振り切られる拳の威力にギルガメッシュの股間の袋も揺れていた。全裸パンチの直撃である。
「ぐほっ!!」
ギルガメッシュの拳が全力で振りきられる。
「ぜあっ!!」
アマデウスの視界が激しく揺れる。
だが、顔面を殴られたアマデウスは大股を開いて踏み止まった。腰を落として持ち堪える。
倒れもしない、下がりもしない。そして、ルーンスタッフを前に突き出すと反撃の魔法を唱えた。
「フラッシュショック!!」
「ぬおっ!!」
ギルガメッシュの眼前で光が弾けた。その光の衝撃にギルガメッシュの体躯が後方に飛ばされる。
「のののっ!!」
身体を飛ばされたギルガメッシュが第九から転落しそうになった。しかし、第九のギリギリで踏み止まる。あと一歩下がっていたら転落だっただろう。
アマデウスが切れた口元を袖で拭いながら言う。
「まだ、動けたか、バカ親父め……。丸焦げにしたはずなのに……」
片膝を落としたギルガメッシュが答えた。その全裸は煤だらけである。
「日頃からの鍛え方が違うんでな」
二人を見ながらアスランが述べる。
「意外……。お前ら親子だったの……?」
親子が声を揃える。
「「屈辱的にも……」」
アスランがギルガメッシュに言った。
「じゃあ決着は親子でつけるかい。でも、ギルマスはだいぶダメージが大きいみたいだけど?」
ギルガメッシュは真顔で述べた。
「すまんが、アスラン。力を貸してもらえないか?」
「「汚ねえっ!」」
ギルガメッシュは二人でアマデウスを倒そうと持ち掛けているのだ。二対一で戦おうと述べている。有り体に言えば、卑怯である。
「恥も外聞も無いが、親子とは言え、負けたら最後だ。私は息子にそう教えて来た以上、今後もそうするのみである。息子にだけは、何をしても勝たねばならないのだよ!」
「スパルタな家庭だな~……。いや、スパルタとも違うのか。まあ、いいか、力を貸すぜ、ギルマスさんよ~」
「悪いな、アスラン」
ギルガメッシュが膝を上げた。アスランも腰からグラディウスを引き抜いた。アスランはギルガメッシュと二人で戦うつもりのようだ。するとアマデウスが表情を引き締める。
「上等だ。二対一だろうとなんだろうと受けて立とう!!」
もともと覚悟は決めて乗り込んできたのだ。
一対多数。それも覚悟の上だ。
「男らしいね~、アマデウスさんよ~」
「流石は話が分かる息子だ。私の育て方が良かったのだな」
アマデウスが否定する。
「それは無い。それだけは無いから。勝手に自分のてがらみたいにいわないでくれ、バカ親父!」
アスランが一歩前に出た。
「どちらにしろさ。二対一で勝てる気でもいるのかい。凄い自信だね~」
「もう勝てる勝てないでは無いのだ。やるかやらないかの差だ!」
「男らしいね~」
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「魔法のドア?」
「ノストラダムスか?」
そして、扉がゆっくりと開いた。すると扉の向こうから一人の少女が姿を表す。
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