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200【護身用武器】
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次の日の朝――。チルチルたちの朝食が済んだ後、俺とチルチルは裏庭に出ていた。ラスベガスで買ってきた、もう一つのお土産をチルチルに渡すためだ。
俺はジャガイモ畑の前で、それをチルチルに手渡した。
それは、この異世界では「L字武器」と呼ばれているオートマチックのハンドガンだった。黒塗りのスライド式拳銃が、殺伐とした存在感を放っている。
しかしチルチルはハンドガンを見たことがないため、それが何なのか分からず、可愛らしく首を傾げている。可愛い瞳で拳銃を凝視していた。
「シロー様。なんですか、これ?」
チルチルは両手で重さを測るように拳銃をゆさゆさと揺らし、さらにクンカクンカと匂いまで嗅いでいる。
『それは、この世界でL字武器と呼ばれている武器の一種だ』
「L字武器?」
どうやらチルチルはL字武器を知らないらしい。
そもそも珍しい武器なのだろう。ごく一部の貴族や軍人しか存在を知らないと思われる。
何せ、このフランスル王国でも、王族や一部の貴族が数丁所持している程度だ。戦場と無縁な娘であれば、目にすることもないのだろう。
『ちょっと貸してくれ』
「はい――」
俺はチルチルから黒い拳銃を受け取ると片手で構え、親指で器用に安全装置を外した。畑の向こうにある大木に狙いを定め、引き金を引く。
ポンッと軽い音がして銃口から弾丸が飛び出し、大木に命中すると破裂する。赤い粉煙が四方に散った。
目を丸くして驚くチルチル。今まで見たことのない飛び道具に、目を瞬かせている。
「な、なんですか……いまの?」
『これが、ペッパーボールガンだ』
「うわっ!!!」
唐突にチルチルが鼻を押さえ、背を丸めて顔を逸らした。風に流された粉塵を、敏感な嗅覚で感じ取ったのだろう。
犬系獣人であるチルチルには、きつかったに違いない。何せ、発射された弾丸にはカプサイシンが詰め込まれており、赤い粉は唐辛子やハバネロの粉末なのだから。
ペッパーボールガン。それはアメリカやカナダで熊対策に使われる護身用の携帯武器だ。日本でも合法だが、その性質ゆえあまり普及していない。
弾丸は直径17ミリほどの球体で、射程距離は20メートルほど。火薬ではなく、CO₂の小型ガスボンベで発射される。ボンベは手のひらに収まる程度の大きさで、一つで数十発を撃つことができる。
弾丸の種類はペッパー弾のほか、ゴム弾などのバリエーションもある。今回俺が買ってきたのは、その二種類だけだった。
もっとも、ゴム弾でも殺傷力は低い。せいぜい青痣ができる程度だ。撃たれた相手が死んだりはしない。
だが鼻の効く熊などの動物にとっては強烈で、ペッパー弾なら目や鼻を容赦なく潰される。粉末の散り方次第で、二人や三人をまとめて巻き込むことも可能だ。同然ながら、ペッパー弾をまともに食らった相手は、しばらくは行動不能に追い込まれるだろう。
俺は一通り、拳銃の使い方をチルチルに指導した。安全装置の扱い方、ガスボンベの交換方法、マガジンへの弾丸の装填、砂を噛み込ませない注意点などだ。特に、自分への誤射は丁寧に指導した。自分を撃ったら、もともこもないからである。
『この拳銃は、弾丸が五発までしか装填できない。だから、使い方を考えて発砲するんだ』
「はい……」
『一発目と二発目はゴム弾。三発目以降はペッパー弾を装填しておけ』
「何故ですか?」
『最初の二発は、痛みで威嚇するためだ。最低でも二人は撃てるし、いい威嚇になる。それで相手が逃げてくれれば御の字だ』
「なるほどです……」
『そして相手が怯んでいる隙に間合いを広げ、三発目以降のペッパー弾を叩き込む。近すぎるとチルチルまで粉を浴びてしまうからな』
「なるほど~」
『無理して顔を狙わなくていい。胸を撃てば、飛び散った粉が目や鼻を潰す。それが本来の目的なんだからな』
「はい!」
『ペッパー弾を食らわせたら、その場から全力で逃げろ』
「何故ですか?」
『これは護身用の武器だ。敵を倒すものじゃない。あくまで逃げるために使うんだ』
「はい!」
『ただし万能ではない。視覚や嗅覚に苦痛を与える武器だから、人間や動物、人型モンスターには有効だが、植物系やアンデッドには効果が薄いはずだ。その点は注意しろ』
「はい!」
『これをこの前あげたアイテムボックスに入れておけ。万が一の時は、躊躇なく使うんだ。いいな、チルチル』
「かしこまりました、シロー様!」
そう言ってチルチルは胸元からチェーンネックレスに繋がった銅の指輪を取り出し、ペッパーボールガンと弾丸箱をアイテムボックスにしまい込んだ。
『あれ、チルチル?』
「はい?」
『その指輪、指に嵌めないのか?』
チルチルは銅の指輪を指に通しながら答える。
「この指輪は大人用なので、私にはぶかぶかなのです……」
確かにサイズが合っていない。ガバガバだった。それを見て、俺は少し申し訳ない気持ちになる。
『チルチル。今度、ちゃんとサイズの合う指輪を買ってやるよ』
「ありがとうございます、シロー様!」
チルチルは満面の笑みで微笑んだ。可愛い。
今度パリオンかモン・サンの町に行ったら、何か買ってきてやろう。
「女の子は、やっぱりブランド物が嬉しいのかな――?」
【祝200話達成!】
ありがとうございます。半年で200話まで達成しました。これからもお付き合いお願いします!
作品が気に入ってもらえましたら、★や感想、レビューなどをくださいませ。作者のモチベーションに繋がり、制作の励みになりますので宜しくお願いします。
俺はジャガイモ畑の前で、それをチルチルに手渡した。
それは、この異世界では「L字武器」と呼ばれているオートマチックのハンドガンだった。黒塗りのスライド式拳銃が、殺伐とした存在感を放っている。
しかしチルチルはハンドガンを見たことがないため、それが何なのか分からず、可愛らしく首を傾げている。可愛い瞳で拳銃を凝視していた。
「シロー様。なんですか、これ?」
チルチルは両手で重さを測るように拳銃をゆさゆさと揺らし、さらにクンカクンカと匂いまで嗅いでいる。
『それは、この世界でL字武器と呼ばれている武器の一種だ』
「L字武器?」
どうやらチルチルはL字武器を知らないらしい。
そもそも珍しい武器なのだろう。ごく一部の貴族や軍人しか存在を知らないと思われる。
何せ、このフランスル王国でも、王族や一部の貴族が数丁所持している程度だ。戦場と無縁な娘であれば、目にすることもないのだろう。
『ちょっと貸してくれ』
「はい――」
俺はチルチルから黒い拳銃を受け取ると片手で構え、親指で器用に安全装置を外した。畑の向こうにある大木に狙いを定め、引き金を引く。
ポンッと軽い音がして銃口から弾丸が飛び出し、大木に命中すると破裂する。赤い粉煙が四方に散った。
目を丸くして驚くチルチル。今まで見たことのない飛び道具に、目を瞬かせている。
「な、なんですか……いまの?」
『これが、ペッパーボールガンだ』
「うわっ!!!」
唐突にチルチルが鼻を押さえ、背を丸めて顔を逸らした。風に流された粉塵を、敏感な嗅覚で感じ取ったのだろう。
犬系獣人であるチルチルには、きつかったに違いない。何せ、発射された弾丸にはカプサイシンが詰め込まれており、赤い粉は唐辛子やハバネロの粉末なのだから。
ペッパーボールガン。それはアメリカやカナダで熊対策に使われる護身用の携帯武器だ。日本でも合法だが、その性質ゆえあまり普及していない。
弾丸は直径17ミリほどの球体で、射程距離は20メートルほど。火薬ではなく、CO₂の小型ガスボンベで発射される。ボンベは手のひらに収まる程度の大きさで、一つで数十発を撃つことができる。
弾丸の種類はペッパー弾のほか、ゴム弾などのバリエーションもある。今回俺が買ってきたのは、その二種類だけだった。
もっとも、ゴム弾でも殺傷力は低い。せいぜい青痣ができる程度だ。撃たれた相手が死んだりはしない。
だが鼻の効く熊などの動物にとっては強烈で、ペッパー弾なら目や鼻を容赦なく潰される。粉末の散り方次第で、二人や三人をまとめて巻き込むことも可能だ。同然ながら、ペッパー弾をまともに食らった相手は、しばらくは行動不能に追い込まれるだろう。
俺は一通り、拳銃の使い方をチルチルに指導した。安全装置の扱い方、ガスボンベの交換方法、マガジンへの弾丸の装填、砂を噛み込ませない注意点などだ。特に、自分への誤射は丁寧に指導した。自分を撃ったら、もともこもないからである。
『この拳銃は、弾丸が五発までしか装填できない。だから、使い方を考えて発砲するんだ』
「はい……」
『一発目と二発目はゴム弾。三発目以降はペッパー弾を装填しておけ』
「何故ですか?」
『最初の二発は、痛みで威嚇するためだ。最低でも二人は撃てるし、いい威嚇になる。それで相手が逃げてくれれば御の字だ』
「なるほどです……」
『そして相手が怯んでいる隙に間合いを広げ、三発目以降のペッパー弾を叩き込む。近すぎるとチルチルまで粉を浴びてしまうからな』
「なるほど~」
『無理して顔を狙わなくていい。胸を撃てば、飛び散った粉が目や鼻を潰す。それが本来の目的なんだからな』
「はい!」
『ペッパー弾を食らわせたら、その場から全力で逃げろ』
「何故ですか?」
『これは護身用の武器だ。敵を倒すものじゃない。あくまで逃げるために使うんだ』
「はい!」
『ただし万能ではない。視覚や嗅覚に苦痛を与える武器だから、人間や動物、人型モンスターには有効だが、植物系やアンデッドには効果が薄いはずだ。その点は注意しろ』
「はい!」
『これをこの前あげたアイテムボックスに入れておけ。万が一の時は、躊躇なく使うんだ。いいな、チルチル』
「かしこまりました、シロー様!」
そう言ってチルチルは胸元からチェーンネックレスに繋がった銅の指輪を取り出し、ペッパーボールガンと弾丸箱をアイテムボックスにしまい込んだ。
『あれ、チルチル?』
「はい?」
『その指輪、指に嵌めないのか?』
チルチルは銅の指輪を指に通しながら答える。
「この指輪は大人用なので、私にはぶかぶかなのです……」
確かにサイズが合っていない。ガバガバだった。それを見て、俺は少し申し訳ない気持ちになる。
『チルチル。今度、ちゃんとサイズの合う指輪を買ってやるよ』
「ありがとうございます、シロー様!」
チルチルは満面の笑みで微笑んだ。可愛い。
今度パリオンかモン・サンの町に行ったら、何か買ってきてやろう。
「女の子は、やっぱりブランド物が嬉しいのかな――?」
【祝200話達成!】
ありがとうございます。半年で200話まで達成しました。これからもお付き合いお願いします!
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