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35【デズモンド公爵⑤】
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親父とお袋がミゼラちゃんを寝室に案内すると言って三人で食堂を出て行った。メイドたちもアビゲイルを残して退場する。
そして、誰も居なくなったのを確認したデズモンド公爵が声色を真面目に変えて話し出す。
「ここからはシネマス王国将軍として語らせてもらうゆえ、覚悟して聴いてもらいたい、アトラス君」
「畏まりました、将軍閣下」
俺も真剣な眼差しを向けるデズモンド公爵に合わせて襟を正して真面目に振る舞う。
「それで、何を?」
「ミラージュの話だ」
「魔女の……」
俺は謎の店であるドラマチックショップ・ミラージュで出会った女店主を思い出していた。
赤いドレスに身を包んだセクシーマダム風の女店主。煙管を蒸かし蕩けるような目差し。綺麗な金髪の長髪。長くて麗しい睫毛。ドレスよりも真っ赤な口紅。豊満な胸の谷間。細い腰に、安産型のお尻。そして、スリットから覗かせていた長い美脚。どれもこれも誘惑的だが実は幻影。それでも引き込まれそうなほどの魅力を魔女は醸し出していた。それがミラージュだ。
俺と向かい合うデズモンド公爵が力強い目差しで言う。
「先程も言ったが、ここからは国家秘密だ。他所では他言無用だぞ」
「承知しています」
俺も真面目な顔で答えるとデズモンド公爵が話を続ける。
「それではまずは質問だ。君はミラージュに関してどこまで知っている?」
俺は隠さず正直に述べる。
「黒猫に招かれ、彼女の店に入りました」
「彼女と契約を交わしたかね?」
「はい。俺の死後にアビゲイルを買い取ってもらう代わりにお金を借りました」
「なるほど。ゴーレムの客はミラージュだったか……」
デズモンド公爵が悔しげにテーブルを叩いた。槌打の衝撃にティーカップが跳ねる。
アビゲイルの売却権利をミラージュに先を越されたことが悔しいようだ。強く奥歯を噛み締めていた。
「それで君は、どんなマジックアイテムを買ったのかね?」
「何も買ってません」
「何も?」
「借りたお金では何も買えませんでした。故に買い物は後日お金が貯まったら、となりました」
「なるほどね……」
デズモンド公爵は口髭を撫でながら俯いてしまう。そして、少し考え込む。
俺はデズモンド公爵の次なるアクションを待った。後手に徹する。
やがて頭を上げたデズモンド公爵が新たな質問を投げかけて来た。
「そもそも君はミラージュが何者か知っているのかね?」
「美人でセクシー。だが、その実は幻影の見せかけ。本当は骸骨のアンデッド。そのぐらいしか知りません」
「なるほど、そのぐらい知っているば上等だ」
まだ、何かありそうだ。ここは少し掘ってみよう。
「あの魔女は、本当は何者なんですか?」
俺の質問にデズモンド公爵は隠さず話してくれた。
「そう、魔女だよ。2000年前から存在していると言われる不老の魔女だ。王国図書館の歴史書にも記載されている」
「案外と有名なんだ」
「いや、そうでもない。私は話たことも会ったこともないからな。噂でしか耳にしたことがないのだよ」
「そうなんですか」
「あれは会う人間を選ぶ。世界中の街に現れて、特定の客しか来店を許さない。ドラマチックショップに招かれただけでラッキーなのだよ」
俺はデズモンド公爵の話から違和感を感じ取っていた。それを問う。
「しかし、何故にそれが国家秘密なのですか?」
そうなのだ。それが不思議だった。確かにあの店には凄いマジックアイテムばかりが売られている。しかし、それだけで国家秘密にされるほどでもないだろう。
「あの店の客は、将来的に大物になる可能性が高い。歴史に名を残すほどのな」
「えっ?」
「例えばシネマス王国の初代国王もドラマチックショップの客だった。それに300年前に世界を戦火に包んだ大魔王アスランもドラマチックショップの客だったとされている」
「ま、魔王まで……」
「まあ、魔王アスランが客だったかは不明だがね。だから我々シネマス王国は、ドラマチックショップを要注意しているのだ」
そこまで言うと緊張感が切れたかのようにデズモンド公爵が深い溜め息を吐いて脱力した。
「しかしながらだ。我々には手の打ちようがない。何処にあるのか、いつ現れるかも分からない蜃気楼のような店を押さえることも叶わずだ。故に警戒の仕様がないのだよ」
「なるほど」
「だから君が何か分かったのなら私に報告してもらいたい。少なからず謝礼は弾ませてもらうぞ」
デズモンド公爵はやれやれっと言いたげに両腕を広げてオーバーなジェスチャーを見せていた。本当に手の打ちようが無いのだろう。それが表情から楽々と悟れる。
「分かりました。何か新しいことが分かったらお知らせしますよ、閣下」
「頼むよ、アトラス君。それでは私も寝ようかね。明日は王都に帰らなければならないからね」
言いながら席を立つデズモンド公爵。そのまま食堂の出入り口に向かう。
「あれ。こちらでしばらくゆっくりして行くのではないのですか?」
デズモンド公爵は太い首を左右に振って否定した。
「私はこれでも将軍なんでな。仕事が溜まっているのだよ。でも、今夜一晩だけ泊めてもらう。たまには休日も必要だからね」
「そうですか」
「しかしミゼラはここに置いて行く。だから娘の指導を頼みますぞ、アトラス先生」
親指を立てて娘を頼むと言うデズモンド公爵がウィンクを飛ばしてきた。キモい。
だが、ミゼラちゃんを預かるのは仕方ないだろう。弟子に取るのだ、我が家に住まわせるのは当然と言える。
でも、冒険には連れて行けないかな。何せ公爵の令嬢を危険には晒せないもの。
彼女には2年間、じっくりゆっくりねっとりと彫刻を伝授しなくてはならないだろう。
否。もしも彫刻の才能が無ければ直ぐ様に花嫁修行に入ってもらわなければならないか。毎晩毎晩乳を揉んで腫れるほどに大きくしなければなるまい。
また、それも夫の使命!
でも、やっぱり最初っから大きなおっぱいのほうが俺は好みだよな~。
俺はジェシカの豊満な棟を思い出しながら寝室に向かった。そして、ジェシカの揉み心地を想像しながらベッドに潜り込む。
そして、誰も居なくなったのを確認したデズモンド公爵が声色を真面目に変えて話し出す。
「ここからはシネマス王国将軍として語らせてもらうゆえ、覚悟して聴いてもらいたい、アトラス君」
「畏まりました、将軍閣下」
俺も真剣な眼差しを向けるデズモンド公爵に合わせて襟を正して真面目に振る舞う。
「それで、何を?」
「ミラージュの話だ」
「魔女の……」
俺は謎の店であるドラマチックショップ・ミラージュで出会った女店主を思い出していた。
赤いドレスに身を包んだセクシーマダム風の女店主。煙管を蒸かし蕩けるような目差し。綺麗な金髪の長髪。長くて麗しい睫毛。ドレスよりも真っ赤な口紅。豊満な胸の谷間。細い腰に、安産型のお尻。そして、スリットから覗かせていた長い美脚。どれもこれも誘惑的だが実は幻影。それでも引き込まれそうなほどの魅力を魔女は醸し出していた。それがミラージュだ。
俺と向かい合うデズモンド公爵が力強い目差しで言う。
「先程も言ったが、ここからは国家秘密だ。他所では他言無用だぞ」
「承知しています」
俺も真面目な顔で答えるとデズモンド公爵が話を続ける。
「それではまずは質問だ。君はミラージュに関してどこまで知っている?」
俺は隠さず正直に述べる。
「黒猫に招かれ、彼女の店に入りました」
「彼女と契約を交わしたかね?」
「はい。俺の死後にアビゲイルを買い取ってもらう代わりにお金を借りました」
「なるほど。ゴーレムの客はミラージュだったか……」
デズモンド公爵が悔しげにテーブルを叩いた。槌打の衝撃にティーカップが跳ねる。
アビゲイルの売却権利をミラージュに先を越されたことが悔しいようだ。強く奥歯を噛み締めていた。
「それで君は、どんなマジックアイテムを買ったのかね?」
「何も買ってません」
「何も?」
「借りたお金では何も買えませんでした。故に買い物は後日お金が貯まったら、となりました」
「なるほどね……」
デズモンド公爵は口髭を撫でながら俯いてしまう。そして、少し考え込む。
俺はデズモンド公爵の次なるアクションを待った。後手に徹する。
やがて頭を上げたデズモンド公爵が新たな質問を投げかけて来た。
「そもそも君はミラージュが何者か知っているのかね?」
「美人でセクシー。だが、その実は幻影の見せかけ。本当は骸骨のアンデッド。そのぐらいしか知りません」
「なるほど、そのぐらい知っているば上等だ」
まだ、何かありそうだ。ここは少し掘ってみよう。
「あの魔女は、本当は何者なんですか?」
俺の質問にデズモンド公爵は隠さず話してくれた。
「そう、魔女だよ。2000年前から存在していると言われる不老の魔女だ。王国図書館の歴史書にも記載されている」
「案外と有名なんだ」
「いや、そうでもない。私は話たことも会ったこともないからな。噂でしか耳にしたことがないのだよ」
「そうなんですか」
「あれは会う人間を選ぶ。世界中の街に現れて、特定の客しか来店を許さない。ドラマチックショップに招かれただけでラッキーなのだよ」
俺はデズモンド公爵の話から違和感を感じ取っていた。それを問う。
「しかし、何故にそれが国家秘密なのですか?」
そうなのだ。それが不思議だった。確かにあの店には凄いマジックアイテムばかりが売られている。しかし、それだけで国家秘密にされるほどでもないだろう。
「あの店の客は、将来的に大物になる可能性が高い。歴史に名を残すほどのな」
「えっ?」
「例えばシネマス王国の初代国王もドラマチックショップの客だった。それに300年前に世界を戦火に包んだ大魔王アスランもドラマチックショップの客だったとされている」
「ま、魔王まで……」
「まあ、魔王アスランが客だったかは不明だがね。だから我々シネマス王国は、ドラマチックショップを要注意しているのだ」
そこまで言うと緊張感が切れたかのようにデズモンド公爵が深い溜め息を吐いて脱力した。
「しかしながらだ。我々には手の打ちようがない。何処にあるのか、いつ現れるかも分からない蜃気楼のような店を押さえることも叶わずだ。故に警戒の仕様がないのだよ」
「なるほど」
「だから君が何か分かったのなら私に報告してもらいたい。少なからず謝礼は弾ませてもらうぞ」
デズモンド公爵はやれやれっと言いたげに両腕を広げてオーバーなジェスチャーを見せていた。本当に手の打ちようが無いのだろう。それが表情から楽々と悟れる。
「分かりました。何か新しいことが分かったらお知らせしますよ、閣下」
「頼むよ、アトラス君。それでは私も寝ようかね。明日は王都に帰らなければならないからね」
言いながら席を立つデズモンド公爵。そのまま食堂の出入り口に向かう。
「あれ。こちらでしばらくゆっくりして行くのではないのですか?」
デズモンド公爵は太い首を左右に振って否定した。
「私はこれでも将軍なんでな。仕事が溜まっているのだよ。でも、今夜一晩だけ泊めてもらう。たまには休日も必要だからね」
「そうですか」
「しかしミゼラはここに置いて行く。だから娘の指導を頼みますぞ、アトラス先生」
親指を立てて娘を頼むと言うデズモンド公爵がウィンクを飛ばしてきた。キモい。
だが、ミゼラちゃんを預かるのは仕方ないだろう。弟子に取るのだ、我が家に住まわせるのは当然と言える。
でも、冒険には連れて行けないかな。何せ公爵の令嬢を危険には晒せないもの。
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否。もしも彫刻の才能が無ければ直ぐ様に花嫁修行に入ってもらわなければならないか。毎晩毎晩乳を揉んで腫れるほどに大きくしなければなるまい。
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