57 / 69
57・リザードマンとの第二戦
しおりを挟む
キングvsリザードマンとの第二戦が始まった。
キングの眼前に立つのは独眼のリザードマン侍、その名をジュウベイ。
ジュウベイは大太刀を両手で握ると体を斜めに向けて野球のバッターを真似るかのようなスタイルで刀を構えていた。
八相の構えである。
背筋はピンッと真っ直ぐに延ばしているが、開いた股幅だけで腰を落としていた。
履いている袴で爪先までが隠れている。
そして、右肩を前に出したジュウベイが摺り足で少しだけ前進した。
その動きは頭の高さがブレずに下半身だけが滑るような歩法で進む。
キングの後から見ていた俺は、顎先を撫でながら呟いた。
「なるほどね~」
『どうしました、魔王様?』
「あのジュウベイって剣士は左目が利かない。だから右目だけで距離を見るために、右目を前にして、真横に構えているんだな」
『それが横向きの構えの理由ですか』
「八相の構えとは、片目の戦士ように考えられた構えなんだな」
片目では両目に比べて視野が狭い。
更に片目は微妙な距離感を掴み難い。
故に八相の構えとは特殊な型なのだろう。
現代の剣道では、片目の障害者剣士なんぞ少ないから、めっきり見られなくなった構えである。
そして───。
ジリリっと爪先の動きだけでジュウベイが前に出る。
「参ル!」
そうジュウベイが唸った刹那に前方に直進した。
だが、その動きは不思議だった。
頭が揺れていない。
肩が揺れていない。
足が動いていない。
なのに速い移動で詰めて来る。
それは、まるで氷の上を滑るかのように前進してきた。
「何っ!?」
キングが目を見開いて驚いた。
その驚くキングにジュウベイが大きく縦振りで斬りかかる。
鋭く、力強く、速い兜割りの一撃だった。
「ゼイッ!」
「ぬっ!」
キングが体一つ分ほど後ろに跳ねて回避した。
素早く躱したキングの残像をジュウベイの縦切りが割る。
初撃はキングが躱した。
だが───。
「ハッ!」
更にジュウベイの逆手による二太刀目が下から昇る。
ジュウベイは滑る前進から逆袈裟斬りでキングを斬撃で追っていた。
「なんのっ!」
するとキングはツーステップでジュウベイの二太刀目を回避した。
そして、刀を振り上げたジュウベイが、今度は後方に滑るように動いて距離を作る。
離れた。
大きく7から8メートルは離れただろう。
どうやらジュウベイは仕切り直しを選んだようだ。
すると両者の立ち回りを関心したキルルが言う。
『凄く流れるような水みたいな動きですね。しかもリザードマンさんの剣技も鮮やかですが、足捌きは更に不思議です。なんであんなに滑るように動けるのですか?』
俺は不思議がるキルルに説明してやった。
「あれは、簡単なパントマイムの動きだな」
『パントマイムって、大道芸のアレですか?』
「そう、アレだ」
『んん~……?』
まだ分からないとキルルは首を傾げていた。
「あのリザードマンの足元は袴で隠れているせいで見えてないからな。まあ、分からないか」
『あのスカートのような異国の履き物がトリックの種なのですか?』
俺は両爪先を立てて踵だけで立つ。
「こうやって踵だけで立つだろ」
『はい……』
俺は両方の爪先を右に向けてから、今度は爪先を地につけて踵を浮かせる。
すると俺の体が少しだけ右に移動する。
そして今度は爪先だけで立ったまま両踵を右に動かした。
今度は両踵を地につけると再び爪先を上げて右に向ける。
それを繰り返して俺は爪先と踵の動きだけで少しずつ右に右にと動いて行く。
『右に進んでますね……』
「あのリザードマンは、この動きをもっとスムーズに、更にスピーディーにとやって動いてるんだ。それが滑るような動きの正体だ」
『そうだったんですか!』
「白鳥が美しく水面を泳いでいるように見えるが、水中では必死に両足で水を掻いているのと一緒だな。あれはスムーズでスピーディーに動いているように見えるが、その実は、かなりの練習を積んで習得した歩法だろうさ。袴の中は、かなり世話しなく動いているはずだぜ」
『アヒルさんも蜥蜴さんも大変なんですね~』
「アヒルじゃあねえよ、白鳥な……」
まあ、そんなことよりもだ。
あのジュウベイたる蜥蜴侍は剣技も体術もピカイチだ。
技だけならキングに勝っているだろう。
だが、それだけでは基本の数値で上回るキングを倒せない。
それは一番手のバイケンで証明されているだろう。
ならば、更に何か策を弄してくるのは確かだ。
その奇策が楽しみである。
どのように今度は俺を楽しませてくれるかが期待されていた。
「ヤハリ剣技ダケデハ倒セヌカ……」
ジュウベイが鋭い独眼でキングを睨み付けながら言った。
そして、ジリジリと後退して距離を作る。
間合いを広げた?
両者の間合いは10メートルは開いていた。
そこでジュウベイは高く大太刀を振り上げて上段に構える。
俺は呟く。
「勢いを溜めているのか?」
助走の後に、一気に飛ぶ作戦だろうか?
しかし、距離が開き過ぎている。
本来なら剣刀で戦う間合いではない。
だが、身体能力を俺の鮮血で強化されたキングならば、10メートルの間合いぐらいなら一飛びで詰められる距離だろう。
それをジュウベイは察していないのだろうか?
いや、それはインシュンやバイケンとの戦いで知られているはずだ。
ならば、距離を作ることが有利に立てる策とは思うまい。
なのに距離を築いた。
ならば、何かある。
何かを企んでいる。
そして、ジュウベイは上段の構えのまま待ちを狙っていた。
だが、俺は疑問に思った。
ジュウベイの様子を見るからに、ただの待ちだろうか?
何か違和感がある。
「来ないなら、こちらから参るぞ!」
言いながらキングが腰を深く落とした。
膝を曲げて飛び出すバネを溜める。
今度はキングから行くようだ。
「来イ!」
「参る!」
ダンっと音を鳴らしてキングが跳ねた。
真っ直ぐに直進するキングの速さは弾丸のようだった。
まるでライフルの弾のようである。
その飛び込みに合わせてジュウベイが刀を振るった。
だが、まだ、距離が広い。
キングが間合いの半分、5メートルを越えたところでジュウベイが刀を振るったのだ。
「フンッ!!」
否、振るったのではない。
刀を投擲したのだ。
残り5メートルの距離を大太刀が回転しながら飛び迫る。
刀を投げて弾幕を張ったのだろう。
「なにっ!?」
大太刀の投擲にキングの足が止まる。
更に大太刀の投擲を合図に四方の家の屋根から人影が現れた。
その数は複数。
観戦していた俺やコボルトたちも、その異変に気が付き家の屋根を咄嗟に見上げる。
「伏兵かッ!?」
複数のリザードマンたちが、屋根の上で弓矢を引いていた。
「多数での奇襲か!?」
そして、矢が一斉に放たれた。
狙いはキングだけじゃない。
観戦していた俺やコボルトたちも狙っている。
「なんだと!?」
まさかの総攻撃である。
複数の一斉射撃だ。
ここに来て、このタイミングでリザードマンたちが全員で総攻撃を仕掛けて来たのだ。
屋根の上から弓矢を放ってきた数は五十匹は越えていた。
五十以上の矢が四方八方から俺たち十二名を狙う。
「まさか、ここで勝負を捨てて勝ちに来たかっ!?」
刹那、俺やキング、それにハートジャックや精鋭のコボルトたちに矢が飛び迫った。
「全員防御だっ!!」
俺の言葉に全員が反応して防御に専念する。
身体を捻って避ける者、飛んで逃げる者、剣や盾で防ぐ者と様々だ。
コボルト全員が唐突な一斉攻撃に対応していた。
キングの眼前に立つのは独眼のリザードマン侍、その名をジュウベイ。
ジュウベイは大太刀を両手で握ると体を斜めに向けて野球のバッターを真似るかのようなスタイルで刀を構えていた。
八相の構えである。
背筋はピンッと真っ直ぐに延ばしているが、開いた股幅だけで腰を落としていた。
履いている袴で爪先までが隠れている。
そして、右肩を前に出したジュウベイが摺り足で少しだけ前進した。
その動きは頭の高さがブレずに下半身だけが滑るような歩法で進む。
キングの後から見ていた俺は、顎先を撫でながら呟いた。
「なるほどね~」
『どうしました、魔王様?』
「あのジュウベイって剣士は左目が利かない。だから右目だけで距離を見るために、右目を前にして、真横に構えているんだな」
『それが横向きの構えの理由ですか』
「八相の構えとは、片目の戦士ように考えられた構えなんだな」
片目では両目に比べて視野が狭い。
更に片目は微妙な距離感を掴み難い。
故に八相の構えとは特殊な型なのだろう。
現代の剣道では、片目の障害者剣士なんぞ少ないから、めっきり見られなくなった構えである。
そして───。
ジリリっと爪先の動きだけでジュウベイが前に出る。
「参ル!」
そうジュウベイが唸った刹那に前方に直進した。
だが、その動きは不思議だった。
頭が揺れていない。
肩が揺れていない。
足が動いていない。
なのに速い移動で詰めて来る。
それは、まるで氷の上を滑るかのように前進してきた。
「何っ!?」
キングが目を見開いて驚いた。
その驚くキングにジュウベイが大きく縦振りで斬りかかる。
鋭く、力強く、速い兜割りの一撃だった。
「ゼイッ!」
「ぬっ!」
キングが体一つ分ほど後ろに跳ねて回避した。
素早く躱したキングの残像をジュウベイの縦切りが割る。
初撃はキングが躱した。
だが───。
「ハッ!」
更にジュウベイの逆手による二太刀目が下から昇る。
ジュウベイは滑る前進から逆袈裟斬りでキングを斬撃で追っていた。
「なんのっ!」
するとキングはツーステップでジュウベイの二太刀目を回避した。
そして、刀を振り上げたジュウベイが、今度は後方に滑るように動いて距離を作る。
離れた。
大きく7から8メートルは離れただろう。
どうやらジュウベイは仕切り直しを選んだようだ。
すると両者の立ち回りを関心したキルルが言う。
『凄く流れるような水みたいな動きですね。しかもリザードマンさんの剣技も鮮やかですが、足捌きは更に不思議です。なんであんなに滑るように動けるのですか?』
俺は不思議がるキルルに説明してやった。
「あれは、簡単なパントマイムの動きだな」
『パントマイムって、大道芸のアレですか?』
「そう、アレだ」
『んん~……?』
まだ分からないとキルルは首を傾げていた。
「あのリザードマンの足元は袴で隠れているせいで見えてないからな。まあ、分からないか」
『あのスカートのような異国の履き物がトリックの種なのですか?』
俺は両爪先を立てて踵だけで立つ。
「こうやって踵だけで立つだろ」
『はい……』
俺は両方の爪先を右に向けてから、今度は爪先を地につけて踵を浮かせる。
すると俺の体が少しだけ右に移動する。
そして今度は爪先だけで立ったまま両踵を右に動かした。
今度は両踵を地につけると再び爪先を上げて右に向ける。
それを繰り返して俺は爪先と踵の動きだけで少しずつ右に右にと動いて行く。
『右に進んでますね……』
「あのリザードマンは、この動きをもっとスムーズに、更にスピーディーにとやって動いてるんだ。それが滑るような動きの正体だ」
『そうだったんですか!』
「白鳥が美しく水面を泳いでいるように見えるが、水中では必死に両足で水を掻いているのと一緒だな。あれはスムーズでスピーディーに動いているように見えるが、その実は、かなりの練習を積んで習得した歩法だろうさ。袴の中は、かなり世話しなく動いているはずだぜ」
『アヒルさんも蜥蜴さんも大変なんですね~』
「アヒルじゃあねえよ、白鳥な……」
まあ、そんなことよりもだ。
あのジュウベイたる蜥蜴侍は剣技も体術もピカイチだ。
技だけならキングに勝っているだろう。
だが、それだけでは基本の数値で上回るキングを倒せない。
それは一番手のバイケンで証明されているだろう。
ならば、更に何か策を弄してくるのは確かだ。
その奇策が楽しみである。
どのように今度は俺を楽しませてくれるかが期待されていた。
「ヤハリ剣技ダケデハ倒セヌカ……」
ジュウベイが鋭い独眼でキングを睨み付けながら言った。
そして、ジリジリと後退して距離を作る。
間合いを広げた?
両者の間合いは10メートルは開いていた。
そこでジュウベイは高く大太刀を振り上げて上段に構える。
俺は呟く。
「勢いを溜めているのか?」
助走の後に、一気に飛ぶ作戦だろうか?
しかし、距離が開き過ぎている。
本来なら剣刀で戦う間合いではない。
だが、身体能力を俺の鮮血で強化されたキングならば、10メートルの間合いぐらいなら一飛びで詰められる距離だろう。
それをジュウベイは察していないのだろうか?
いや、それはインシュンやバイケンとの戦いで知られているはずだ。
ならば、距離を作ることが有利に立てる策とは思うまい。
なのに距離を築いた。
ならば、何かある。
何かを企んでいる。
そして、ジュウベイは上段の構えのまま待ちを狙っていた。
だが、俺は疑問に思った。
ジュウベイの様子を見るからに、ただの待ちだろうか?
何か違和感がある。
「来ないなら、こちらから参るぞ!」
言いながらキングが腰を深く落とした。
膝を曲げて飛び出すバネを溜める。
今度はキングから行くようだ。
「来イ!」
「参る!」
ダンっと音を鳴らしてキングが跳ねた。
真っ直ぐに直進するキングの速さは弾丸のようだった。
まるでライフルの弾のようである。
その飛び込みに合わせてジュウベイが刀を振るった。
だが、まだ、距離が広い。
キングが間合いの半分、5メートルを越えたところでジュウベイが刀を振るったのだ。
「フンッ!!」
否、振るったのではない。
刀を投擲したのだ。
残り5メートルの距離を大太刀が回転しながら飛び迫る。
刀を投げて弾幕を張ったのだろう。
「なにっ!?」
大太刀の投擲にキングの足が止まる。
更に大太刀の投擲を合図に四方の家の屋根から人影が現れた。
その数は複数。
観戦していた俺やコボルトたちも、その異変に気が付き家の屋根を咄嗟に見上げる。
「伏兵かッ!?」
複数のリザードマンたちが、屋根の上で弓矢を引いていた。
「多数での奇襲か!?」
そして、矢が一斉に放たれた。
狙いはキングだけじゃない。
観戦していた俺やコボルトたちも狙っている。
「なんだと!?」
まさかの総攻撃である。
複数の一斉射撃だ。
ここに来て、このタイミングでリザードマンたちが全員で総攻撃を仕掛けて来たのだ。
屋根の上から弓矢を放ってきた数は五十匹は越えていた。
五十以上の矢が四方八方から俺たち十二名を狙う。
「まさか、ここで勝負を捨てて勝ちに来たかっ!?」
刹那、俺やキング、それにハートジャックや精鋭のコボルトたちに矢が飛び迫った。
「全員防御だっ!!」
俺の言葉に全員が反応して防御に専念する。
身体を捻って避ける者、飛んで逃げる者、剣や盾で防ぐ者と様々だ。
コボルト全員が唐突な一斉攻撃に対応していた。
0
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
お気に入り・感想、宜しくお願いします。
ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる
街風
ファンタジー
「お前を追放する!」
ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。
しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる