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61ムサシの正体
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俺の前方に立つ老蜥蜴人が顎髭を撫でながら舐めた口調で言った。
「ではでは、そろそろ最終決戦といたしましょうか。カッカッカッ」
俺は背中に刺さっていた合い口に手を延ばすと、なんとか手が届いたのでスポンっと引っこ抜く。
すると傷口からドバドバと血が吹き出たが、流血は直ぐに止まって傷口も消える。
俺は傷が癒えたのを確認すると、喉を唸らせながらムサシを睨み付けてから訊いた。
「最終決戦だと?」
ムサシが俺を覚めた眼差しで見ながら答える。
「お主が件の魔王なのじゃろ?」
「良く分かったな」
俺は胸の前で両腕を組むとニヤリと微笑んだ。
そんな素振りの俺をムサシが冷めた眼差しで凝視しながら言葉を連ねる。
「見れば分かるわい。先程から見せている超回復の数々。矢に射貫かれても死なず、既に刺したばかりの背中の刺し傷も治っているではないけ。それ程までのリジェネレーターなんぞ見たことがないぞ」
「な~んだ、ちゃんと観察はしているんだ、なっ!」
俺は台詞の語尾を強めると同時に持っていた合い口をムサシに向かって投げつけた。
フルスイングの投球である。
野球のピッチングホームを模試した大振りのスイングで投げつけたのだ。
しかし、豪速球の如く唸る速度の合い口を、ムサシは軽々とキャッチしてのける。
しかも、人差し指と中指の二本で刃先を挟むように掴んだのだ。
「わざわざ、武器を捨てるか。丸腰なのだから、儂がくれてやった武器ぐらい使えばええのにのぉ」
「わりぃ~なぁ~、武器は使わん主義でね~」
無勝無敗の能力が武器の使用を妨げているのだ。
使いたくっても使えないのが正しい。
ムサシは瞳に威嚇を揺らめかしながら言葉を返してきた。
「無手で戦うと言うのかぇ。なんとも効率の悪い魔王様じゃのぉ~」
俺は両爪先でピョンピョンと跳ねながら体をほぐす。
「効率だけが魔王のすべてじゃあないもんでね」
そして、跳ねていた足を止めると、左右に頭を振りながら首間接を鳴らした後に両拳を握り締めてファイティングポーズを築いた。
サイドワインダーの構え。
ボクシングで見られるアウトボクサーに多い構えだ。
「蜥蜴の爺さんよ。そろそろ、化けの皮を脱いだらどうだい?」
「化けの皮とな?」
「テメー、本当は腰なんて曲がってないだろ」
ムサシがニヤリと微笑む。
「バレとったんかい」
するとムサシが曲がっていた腰を延ばして胸を張りながら直立した。
その姿勢は凛々しくも正しい。
「やっぱりか」
ムサシが両脇腹に手を当ててグリグリとほぐすように腰を回し出した。
「あー、やっと腰が延ばせるわい。相手の隙を誘うのに、腰の曲がったジジイを演じるのも疲れるわいのぉ」
背筋を延ばして凛と振る舞うムサシの体型は、とても老人の体型には見えなかった。
猫背を演じていたときと、体のサイズ感が違って見えるのだ。
胸板は厚く、首は太い。
腕や脚も急に太く感じ出した。
その姿は戦士の体型だ。
この姿を見ると、先ほどまでの老体が嘘のように見える。
ってか、演技力が抜群だな。
そして、ムサシが白い着物のガラシャに片手を延ばしながら言った。
「ガラシャ、ムラサメをここに──」
「ハイ、父上」
するとガラシャが二本の大太刀を取り出すとムサシに向かって次々と放り投げた。
それは、大小の太刀ではない。
大大の太刀だ。
「ほっ」
その二太刀をムサシは受け取ると、左右の腰巻きに一本ずつ下げる。
二刀流の下げかただ。
やはりムサシと名乗るだけあって、最終形態は二刀流なのだろう。
俺はムサシの刀を見ながら言う。
「妖刀ムラサメだな……」
しかもムラサメの二刀流かよ。
「ご存じか、若いの」
「テメー、日本人だろ!?」
「だとするならば、お主も転生者だな?」
「そう言うことだ……」
俺は構えていた拳を下げた。
「可笑しいと思ったんだ。リザードマンの中で、あんただけが悠長に言葉をしゃべるし、この魔物らしからぬ村の発展。あんたが転生者で、前世から持ち込んだ技術をリザードマンたちに伝授したのならば合点が行く」
ムサシは脇差しに片肘を置くと寛ぎながら語る。
「儂は田舎の農村で農家を営んでいた平民じゃわい。それがある日突然の落雷で、気が付けばこの異世界に飛ばされていたのじゃ。しかもリザードマンでだ」
「異世界転生したらリザードマンだった件って感じだな」
「まあ、お陰で寿命も伸びたし嫁も貰えた。しかも可愛い娘までもうけたからのぉ。あとは初孫の顔を拝めれば大往生よのぉ」
それって……。
「えっ、お前、この世界で結婚したの……。しかも子供まで……」
ムサシが背後に控えるガラシャを親指で指しながら言った。
「最愛の一人娘のガラシャだ。どうだ、めんこいだろ!」
「はっ!?」
もしかして、こいつリザードマンのメスとやったのか!?
やっちゃったのか!?
爬虫類とチョメチョメしちゃったのか!!
だって転生前は人間だろ!?
それがリザードマンとチョメチョメしちゃうのか!!
人間と爬虫類のラブロマンス!?
えっ、なに、こいつ、マニア!?
爬虫類マニアですか!?
それどころか、ただの変態なのか!?
イグアナやコモドドラゴンとかで行けちゃうタイプなの!?
「まあ、素朴な昔話は終わりでいいかのぉ。そろそろ決着を果たそうぞ」
言いながらムサシが大太刀を一本腰から抜いた。
その一太刀を両手で確りと構える。
ジュウベイと同じ八相の構えである。
まずは一刀流からスタートのようだ。
「妖刀ムラサメの切れ味、久々に堪能できそうじゃわい」
真っ直ぐ直立に構えられた妖刀からは、紫色の怪しいオーラが揺らいで見えた。
漂う臭いは獣の体臭のように臭い。
明らかにマジックアイテムだ。
「この妖刀ムラサメならば、並のリジェネレートでは回復は出来んぞ。故に不死者の命まで絶命できるぞぃ!」
「面白い!」
俺が期待に満ちた表情で、再びファイティングポーズを築いた時だった。
後ろから肩を掴まれる。
「エリク様……」
「えっ?」
俺が振り返ると、そこにはキングが立っていた。
どうやらグレーターポーションで腹の傷が癒えたらしい。
そのキングの表情は、強犬のように眉間と鼻の頭に狂暴な皺を寄せている。
そして、キングは拳を振りかぶっていた。
今にも俺に殴り掛かろうとしている。
「エリク様、ごめん!!」
言うなりキングの拳が俺に向かって振るわれる。
しかし、その拳は俺の顔の横を過ぎて後方に飛んで行った。
ガンっと音が鳴る。
「ぐはっ……」
「ええっ!?」
俺の後方に振られたキングの拳は、俺の隙をついて切りかかったムサシの顔面を捕えていた。
殴られたムサシがよろめきながら後ろに下がる。
「また不意打ちかよ!」
それを見ながらキングが言った。
「なんどもなんども、同じような不意打ちが通じるか!」
「ちっ……」
キング、復活である。
「魔王様、ここは私めに最後までお任せ願えませんでしょうか?」
「えぇ~っと……。やりたいの?」
「やりたいです!」
「はぁー……」
俺はため息を吐くと後退した。
キングと交代する。
「分かったよ、キング。今度こそ最後までちゃんとやり遂げるんだぞ」
「御意っ!!」
正直俺も少しは戦いたかった。
でも、まあ、ムサシから訊きたかったことは、だいたい訊けたからいいかな。
俺は二人に背を向けてキルルの側に帰る。
「キルル、ただいま~」
『お帰りなさい、魔王様』
キルルが優しい笑みで迎えてくれた。
さてさて、今度こそこれが最終決戦だろう。
キングvsムサシの最終戦が始まろうとしていた。
「ではでは、そろそろ最終決戦といたしましょうか。カッカッカッ」
俺は背中に刺さっていた合い口に手を延ばすと、なんとか手が届いたのでスポンっと引っこ抜く。
すると傷口からドバドバと血が吹き出たが、流血は直ぐに止まって傷口も消える。
俺は傷が癒えたのを確認すると、喉を唸らせながらムサシを睨み付けてから訊いた。
「最終決戦だと?」
ムサシが俺を覚めた眼差しで見ながら答える。
「お主が件の魔王なのじゃろ?」
「良く分かったな」
俺は胸の前で両腕を組むとニヤリと微笑んだ。
そんな素振りの俺をムサシが冷めた眼差しで凝視しながら言葉を連ねる。
「見れば分かるわい。先程から見せている超回復の数々。矢に射貫かれても死なず、既に刺したばかりの背中の刺し傷も治っているではないけ。それ程までのリジェネレーターなんぞ見たことがないぞ」
「な~んだ、ちゃんと観察はしているんだ、なっ!」
俺は台詞の語尾を強めると同時に持っていた合い口をムサシに向かって投げつけた。
フルスイングの投球である。
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しかし、豪速球の如く唸る速度の合い口を、ムサシは軽々とキャッチしてのける。
しかも、人差し指と中指の二本で刃先を挟むように掴んだのだ。
「わざわざ、武器を捨てるか。丸腰なのだから、儂がくれてやった武器ぐらい使えばええのにのぉ」
「わりぃ~なぁ~、武器は使わん主義でね~」
無勝無敗の能力が武器の使用を妨げているのだ。
使いたくっても使えないのが正しい。
ムサシは瞳に威嚇を揺らめかしながら言葉を返してきた。
「無手で戦うと言うのかぇ。なんとも効率の悪い魔王様じゃのぉ~」
俺は両爪先でピョンピョンと跳ねながら体をほぐす。
「効率だけが魔王のすべてじゃあないもんでね」
そして、跳ねていた足を止めると、左右に頭を振りながら首間接を鳴らした後に両拳を握り締めてファイティングポーズを築いた。
サイドワインダーの構え。
ボクシングで見られるアウトボクサーに多い構えだ。
「蜥蜴の爺さんよ。そろそろ、化けの皮を脱いだらどうだい?」
「化けの皮とな?」
「テメー、本当は腰なんて曲がってないだろ」
ムサシがニヤリと微笑む。
「バレとったんかい」
するとムサシが曲がっていた腰を延ばして胸を張りながら直立した。
その姿勢は凛々しくも正しい。
「やっぱりか」
ムサシが両脇腹に手を当ててグリグリとほぐすように腰を回し出した。
「あー、やっと腰が延ばせるわい。相手の隙を誘うのに、腰の曲がったジジイを演じるのも疲れるわいのぉ」
背筋を延ばして凛と振る舞うムサシの体型は、とても老人の体型には見えなかった。
猫背を演じていたときと、体のサイズ感が違って見えるのだ。
胸板は厚く、首は太い。
腕や脚も急に太く感じ出した。
その姿は戦士の体型だ。
この姿を見ると、先ほどまでの老体が嘘のように見える。
ってか、演技力が抜群だな。
そして、ムサシが白い着物のガラシャに片手を延ばしながら言った。
「ガラシャ、ムラサメをここに──」
「ハイ、父上」
するとガラシャが二本の大太刀を取り出すとムサシに向かって次々と放り投げた。
それは、大小の太刀ではない。
大大の太刀だ。
「ほっ」
その二太刀をムサシは受け取ると、左右の腰巻きに一本ずつ下げる。
二刀流の下げかただ。
やはりムサシと名乗るだけあって、最終形態は二刀流なのだろう。
俺はムサシの刀を見ながら言う。
「妖刀ムラサメだな……」
しかもムラサメの二刀流かよ。
「ご存じか、若いの」
「テメー、日本人だろ!?」
「だとするならば、お主も転生者だな?」
「そう言うことだ……」
俺は構えていた拳を下げた。
「可笑しいと思ったんだ。リザードマンの中で、あんただけが悠長に言葉をしゃべるし、この魔物らしからぬ村の発展。あんたが転生者で、前世から持ち込んだ技術をリザードマンたちに伝授したのならば合点が行く」
ムサシは脇差しに片肘を置くと寛ぎながら語る。
「儂は田舎の農村で農家を営んでいた平民じゃわい。それがある日突然の落雷で、気が付けばこの異世界に飛ばされていたのじゃ。しかもリザードマンでだ」
「異世界転生したらリザードマンだった件って感じだな」
「まあ、お陰で寿命も伸びたし嫁も貰えた。しかも可愛い娘までもうけたからのぉ。あとは初孫の顔を拝めれば大往生よのぉ」
それって……。
「えっ、お前、この世界で結婚したの……。しかも子供まで……」
ムサシが背後に控えるガラシャを親指で指しながら言った。
「最愛の一人娘のガラシャだ。どうだ、めんこいだろ!」
「はっ!?」
もしかして、こいつリザードマンのメスとやったのか!?
やっちゃったのか!?
爬虫類とチョメチョメしちゃったのか!!
だって転生前は人間だろ!?
それがリザードマンとチョメチョメしちゃうのか!!
人間と爬虫類のラブロマンス!?
えっ、なに、こいつ、マニア!?
爬虫類マニアですか!?
それどころか、ただの変態なのか!?
イグアナやコモドドラゴンとかで行けちゃうタイプなの!?
「まあ、素朴な昔話は終わりでいいかのぉ。そろそろ決着を果たそうぞ」
言いながらムサシが大太刀を一本腰から抜いた。
その一太刀を両手で確りと構える。
ジュウベイと同じ八相の構えである。
まずは一刀流からスタートのようだ。
「妖刀ムラサメの切れ味、久々に堪能できそうじゃわい」
真っ直ぐ直立に構えられた妖刀からは、紫色の怪しいオーラが揺らいで見えた。
漂う臭いは獣の体臭のように臭い。
明らかにマジックアイテムだ。
「この妖刀ムラサメならば、並のリジェネレートでは回復は出来んぞ。故に不死者の命まで絶命できるぞぃ!」
「面白い!」
俺が期待に満ちた表情で、再びファイティングポーズを築いた時だった。
後ろから肩を掴まれる。
「エリク様……」
「えっ?」
俺が振り返ると、そこにはキングが立っていた。
どうやらグレーターポーションで腹の傷が癒えたらしい。
そのキングの表情は、強犬のように眉間と鼻の頭に狂暴な皺を寄せている。
そして、キングは拳を振りかぶっていた。
今にも俺に殴り掛かろうとしている。
「エリク様、ごめん!!」
言うなりキングの拳が俺に向かって振るわれる。
しかし、その拳は俺の顔の横を過ぎて後方に飛んで行った。
ガンっと音が鳴る。
「ぐはっ……」
「ええっ!?」
俺の後方に振られたキングの拳は、俺の隙をついて切りかかったムサシの顔面を捕えていた。
殴られたムサシがよろめきながら後ろに下がる。
「また不意打ちかよ!」
それを見ながらキングが言った。
「なんどもなんども、同じような不意打ちが通じるか!」
「ちっ……」
キング、復活である。
「魔王様、ここは私めに最後までお任せ願えませんでしょうか?」
「えぇ~っと……。やりたいの?」
「やりたいです!」
「はぁー……」
俺はため息を吐くと後退した。
キングと交代する。
「分かったよ、キング。今度こそ最後までちゃんとやり遂げるんだぞ」
「御意っ!!」
正直俺も少しは戦いたかった。
でも、まあ、ムサシから訊きたかったことは、だいたい訊けたからいいかな。
俺は二人に背を向けてキルルの側に帰る。
「キルル、ただいま~」
『お帰りなさい、魔王様』
キルルが優しい笑みで迎えてくれた。
さてさて、今度こそこれが最終決戦だろう。
キングvsムサシの最終戦が始まろうとしていた。
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