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部屋に戻って
しおりを挟む「つっかれた~。」
こんな時は冷たいビールでもグイッと飲みたいところなんだけど。この世界にもビールはあるみたいだけど、私はまだ未成年だし。変なことしてこれ以上、何かスキャンダルを起こすわけにはいかないわ。
「それにしれもムカつくわね。」
マウントの取り合いばかりして。よく笑顔であんな長時間いられるわね。私だって社会人の時はお得意様に笑顔を振り撒いてたわよ。だって、なんの取り柄もない受付嬢だったんだもの。
私がどんなに笑顔を振り撒いたって、イケメンは先輩方に取られていった。あとはぶりっ子の若さを武器にするような牛女にね。
あの頃も負けず劣らず最低な状況だったわ。
当時の私は別に美人でもブスでもなかった。容量はいい方だったし、同僚ともうまくやっていた。
ただ体目当ての頭悪い男が嫌だっただけよ。最初に繋がって、それから関係を始めようなんて私には無理。
まぁ、そんな夢見てるから乙女ゲームになんてハマってしまうのだけど。
最推しはやっぱり王道のライト様。
優しくてカッコよくて、天才だけど努力を怠らない。彼が強いのは努力の賜物なのよ。それを驕らないところも素敵よね。
それに対して、ルカなんて最悪よね。自分の都合を押し付けてきて、こっちの気持ちなんてフル無視。ストーカーまがいのことまでしてしまうし。あんなのと笑顔でイチャイチャしてるエミリアの気持ちがわからない。頭おかしいんじゃないの?
まぁ、こっちにとっては都合いいのかもしれないけど。
いや、よくないのか。私が“可哀想”って思ってもらえなきゃ、このストーリーは失敗だもの。
あぁ、めんどくさい。
とりあえず今は、マリアンヌが開催するというホームパーティーに備えなきゃね。
あまり豪華にして、気合が入ってると思われるのは嫌ね。でも、気乗りしないと思われるのも不都合。反省していないと取られても困るもの。今は彼女たちの好感度を得るのが先。
「う~ん。」
私の持ち金は少ないからね。ドレスやアクセサリーを用意できる範囲が限られてるのよね。ゲーム内では男たちが貢いでくれるからいつも綺麗な可愛い服を着ていられたけど。今の私のそんな男はいないし。
「あっ、そうだわ。いいこと思いついた。」
これならいけるかもしれないわ。
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