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皇帝サイドXVII
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「——————え?」
「だから、私は『すべて』を存じ上げております。陛下、いえ、レックス・ウィステリア様」
我の名前。レックス・ウィステリア。我のことを知っているのは、今では我とヨーデル、そして————ユール。この三人しか知らないはずである。なのに、我の目の前にいる騎士は、
「レックス様。以前仰いましたよね? あの技をどうして知っているのかと」
カチリ。歯車がかちあう音がする。
「シュバリエ、其方もしかして————」
「『白薔薇の騎士』のことも、勿論把握しております、レックス様」
「我をその名で呼ぶな——シュバリエ!」
思わず声を荒げてしまう。我の日記。それは一番誰にも見られたくないもの。いや、見られてはならないもの。ランプの灯をつけようとするが、なかなかうまくいかない。手の震えが止まらないのだ。
「とても興味深いお話でした、レックス様」
——————終わった。すべてが終わった。すべてを知ってしまったシュバリエが次にどんな行動に出るのか。リリィ、僕、殺されるのかな。そんなことを考えていると、
「ですが、御安心ください、陛下。私とて『黒薔薇の騎士』。その名に恥じないよう、これからも陛下を御支えします」
何を言っているんだ? 我はドゴンではない。フェルナンデスの影武者として、ユールに売り払われた身。それ以上でも以下でもない。もはや役目は終わった。我は——我は————
——しっかりしなさい、レックス——
リリィの声がして、思わず我に返る。ランプはダメだ。葉巻なら火を付けられるだろう。あ、これもダメか。まだ手の震えが、そして身体の震えが止まらない。ゆっくりとシュバリエが動く。もう、ダメだ。僕は、僕は——————
「このシュバリエ。これからも御身の盾となり矛となりましょう」
「————————」
「その証に、不要な『外野』は排除しておきました」
「だから、私は『すべて』を存じ上げております。陛下、いえ、レックス・ウィステリア様」
我の名前。レックス・ウィステリア。我のことを知っているのは、今では我とヨーデル、そして————ユール。この三人しか知らないはずである。なのに、我の目の前にいる騎士は、
「レックス様。以前仰いましたよね? あの技をどうして知っているのかと」
カチリ。歯車がかちあう音がする。
「シュバリエ、其方もしかして————」
「『白薔薇の騎士』のことも、勿論把握しております、レックス様」
「我をその名で呼ぶな——シュバリエ!」
思わず声を荒げてしまう。我の日記。それは一番誰にも見られたくないもの。いや、見られてはならないもの。ランプの灯をつけようとするが、なかなかうまくいかない。手の震えが止まらないのだ。
「とても興味深いお話でした、レックス様」
——————終わった。すべてが終わった。すべてを知ってしまったシュバリエが次にどんな行動に出るのか。リリィ、僕、殺されるのかな。そんなことを考えていると、
「ですが、御安心ください、陛下。私とて『黒薔薇の騎士』。その名に恥じないよう、これからも陛下を御支えします」
何を言っているんだ? 我はドゴンではない。フェルナンデスの影武者として、ユールに売り払われた身。それ以上でも以下でもない。もはや役目は終わった。我は——我は————
——しっかりしなさい、レックス——
リリィの声がして、思わず我に返る。ランプはダメだ。葉巻なら火を付けられるだろう。あ、これもダメか。まだ手の震えが、そして身体の震えが止まらない。ゆっくりとシュバリエが動く。もう、ダメだ。僕は、僕は——————
「このシュバリエ。これからも御身の盾となり矛となりましょう」
「————————」
「その証に、不要な『外野』は排除しておきました」
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