[完結]妹の信者達に殺されかけてましたが、逃がしたつもりだった義弟がやたらかっこよくなって帰ってきました。

雨宮ユウリ

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出国編

ソフィーとウィル

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 あれから五年。私は二十一、ウィルは十九になった。かつて空白だった五年間とは正反対に、私たちはずっと一緒にいた。

 モンテーラで出したお店は順調だった。はじめは文化と言語がだいぶ違う異国で戸惑っていたけど、しばらくしたら慣れて、むしろ元の文化をだいぶ忘れてきているくらいだ。

「おかえり、ウィル」

 五年の間に、昔は義理の姉弟として過ごし、今では恋人になっている私たちの関係は、ゆっくりと変化してきた。

 けれど、基本この五年ずっと、お店をして、初めてできた近所のお友達と話して、ウィルと暮らして。穏やかな時間を過ごしている。

「ただいま、ソフィー」

 大きな違いといえば、ウィルの私の呼び方が変わったことくらい? この国に来てわりとすぐ、全く顔が似てないのに姉弟なの? って聞かれたからだったと思う。まぁ、顔が似てないのは血が繋がってないから当然なんだけど。

 暮らし始めて、最初の頃は見ていた昔の悪夢は、数年前から全く見なくなった。きっと、もう見ることはないんじゃないか。そんな気がする。

 だって、今私はとっても幸せだから。きっと、これからも。

 唇に熱を感じながら、そう、確信した。 
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