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期待していた暴力 sideラッセル
しおりを挟む―――また、ミサキの柔らかい肉に包まれる。
其れを活力とし、一週間仕事漬けでも耐えられた。
薬の回収は思うようにいかなかった。是が非でも産ませたい家と死ぬ可能性があっても産みたい女もいた。
ハリー医師を同行し説得を試み、応じない者には禁止薬物に指定した旨を伝え、領主権限で強制回収した。
薬の出所は、ジャミとカンタに探らせ、どうやらカラスが絡んでいると情報を得た。カラスは、どの領地にも属さず、多種類の獣人で構成され報酬さえ払えば、何でもやる犯罪集団の総称だ。きな臭い、嫌な予感がする……。
薬は、他の領地にも出回っており、死亡者もいるようだ。早急に他領主に手紙を書き、ジャミに届けるよう手配した。
孤児院の初日こそ疲れるだろうと、手伝いを半日にしたが、夕餉の時間に、もふもふ天国、素晴らしいと興奮したミサキに手伝い時間延長を熱く訴えられた。
人間のミサキは強健で、疲労困憊な様子もない。寧ろ、今朝より朗らかな良い顔つきをしていた。
目を輝かせ、生き生きと孤児院の話をする。本当に楽しいのだろう……しぶしぶだが、体に負担のない程度に手伝うことを許可した。ふっとミサキが笑顔を咲かせ、目を奪われた。
その場に給付で居合わせた、休み明けでミサキと初めて会う獣人達もミサキに見惚れ立ち尽くす。
カンタが「良かったねミサキ~」と言いながら抱きつき、ジャミに引き剥がされた。羨ましくなんてないぞ、俺は、決して……。くそっ。
俺の一日の息抜きはミサキと夕餉を食べ、その日の孤児院の出来事を聞く。
ひ弱な女が仕事などと、心配していた孤児院の獣人達も体力と子育て経験のあるミサキに安心しているとハリー先生より報告を受けた。
今日は、畑で野菜を植え、子供らがミミズを捕獲しミサキにプレゼントすると追いかけ回されて、悲鳴を上げて逃げたと楽しそうに話してくれた。ミサキが楽しいなら何よりだ。
ミサキは、俺の仕事の話も聞きたがる……ミサキの興味を引く気の効いた話の一つでもしてやりたいのだが………難しいな。
閨が待ち遠しい―――ミサキの温かい中を思うと下半身の熱が引かず、我知らず勃ち上がる。
毎夜、何度も自身を扱き、欲を吐き出しても足らず、一刻も早くミサキの中にありたい。そして柔らかい肉に包まれ、欲まみれの子種で奥を満たす。一度ではなく何度も何度でも突き上げて、ミサキを啼かせたい。
思い出すのは、ミサキが家族を故郷を思慕し、慟哭した声。長く甘く雄を誘う声。
あの日砦に残った獣人達は皆、我慢出来ず自己処理しただろう。それを想像し、不快感だけが募る。
俺だけが聞けばいい、俺だけが啼かせたい。
じわりと滲み出たほの暗い、独占欲。それに、気付きもしないミサキは、「泣くときはラッセルを呼ぶから、防音室に連れてって」などと安易に言う。彼女に深い意味などないのだろう。
前領主だった父親に《女は守り慈しむものだ。決して自己の欲を押し付けるべきではない》と教え込まれた。その俺でも防音室に連れ込んだ瞬間に襲いかかる自信がある。
忍耐力を試されている。閨では、理性を総動員して踏みこたえて見せよう………無理やり襲い、ミサキを傷つけたいわけではない。
ロープと目隠しはミサキを守る為に甘んじて受け入れる。
俺の悲壮な覚悟を知らないミサキは、「ラッセル、お待たせ」とベッドの俺の隣に腰を掛けた。
俺は驚く、無防備すぎると。風呂上がりの石鹸の匂いが鼻腔を満たし、押し倒したい欲をぐっと飲み込み、言葉を絞り出した。
「いや、待ってなどいない……その、なんだ、閨だな」
「はい?改まってどうしたの?もしかして仕事忙しくて疲れてるの?……今夜は、閨止める?」
「止めるなど!とんでもない!!」
俺の体を気遣うミサキに大声を荒げた。この日の為に仕事を調整し、明日午前中の休暇をもぎ取ったのだ。
このままでは閨を止めたいと訴えかねないミサキに、俺は急ぎ両手を差し出す。
一刻も早くロープと目隠しで閨を始めてもらわねば………。
俺が両手を差し出した行為に感動したらしいミサキは、時間を短くし早く終わらせると言う。とんでもないぞ、長くて良い。寧ろ一晩中でも良いぐらいだ。
潤滑油が無いことに落胆したミサキは、ため息をつく。本当は前回のようにジャミが準備していたのだが、フェラチオしてほしい俺が片付けさせた。
失敗しただろうか?今から準備させるかと尋ねると、作戦Bに変更するから大丈夫だと言う。
Bと言うことは作戦Aも有るのか?気になるところだ。
「ラッセル、今日はベッドに縛るけど、目隠しはしないわ」
「目隠しをしない……見ても良いのか!?」
俺は生唾を飲み込んだ。ミサキの裸体を余すところ無く視姦できる。柔らかい中に俺が捩り込まれる光景をこの目に焼き付けられる。
しかし、俺の期待は次のミサキの言葉に打ち砕かれた。
「あは、見ても良いけど、恥ずかしいから服は脱がないからね」
「服を……脱がないのか」呆然と呟いた。
ミサキは……酷い女だ、俺を天国から地獄に安易に突き落とす。
ベッドに仰向けに横たわり両手をあげた体制で、前回より緩くロープで手首を縛られベッドに固定された。
対魔獣用ロープは頑丈で、引きちぎることは出来んが、これだけ緩みがあるなら、上半身を少しは動かせるだろう。
それとも、わざとらしく緩みを持たせ、俺が信頼に値すか、試しているのか?
俺が疑心暗鬼になりかけていると、「ラッセル、ロープキツすぎない、大丈夫かな?前回は固く結びすぎて、綺麗な毛皮に跡がついちゃったでしょう?」申し訳なさそうな顔のミサキ。どうやら試している訳ではないようだ。
「大丈夫だ、キツくない……早く始めてくれ」
「ちょっと準備するからね」
ミサキは深紅の閨着の足首まで垂れた長い裾を太ももが半分見える位置までたくしあげた。そして、衣が落ちないよう腰の紐で結び直し、短いスカートの状に整えた。
毛がなく白い、滑らかで柔らかいだろう太ももが俺の視界に入り、視線が反らせない。
ももを思いっきり撫で回し、指が沈むまで強く掴む。股を大きく割り開き、その短いスカートの中に手指を滑りこませ、中を暴く。
ぐうっと俺の喉から妙な音がした、想像だけで俺の一物は痛みを伴うほど硬く立ち上がる。
ミサキは膝立ちになり、俺の足の足の間に移動し陣取る。そっと両手で俺の太ももを掴み広げてから、腰の紐を外し、前身衣をはだけて胸部から下半身を露出させると、はみ出して意味をなさない下着を取り去る。
ずるんと剥き出しにされた一物は、期待にビクつき穂先から汁を垂らした。それをミサキは目を細め見つめる。
「凄い、やっぱりおっきいわね。それに……見て、ココからだらだら我慢汁出てるわよ。ふふ、我慢できてないわよラッセル。こうして……はふ、フェラされるの期待してたの?それとも……じゅっ、仕事疲れで溜まってたのかな?」
ココと言いながら指先で鈴口をつつき、こうして……と言いながら、パクリと俺の一物の先を軽く咥え、じゅっと吸う。肉筒にチロチロ舌を這わせながら、上目遣いで見上げ、囁く。
粘液まみれの小さな舌が別の生き物のように動き、じゅるじゅると次から次に溢れ出る汁を舐めとる。ヌルヌルして気持ちいい。
「はっ、ぐっ、き、期待……など、くうっ」
ミサキが舌を這わせたあとに血液が集中する。一物が脈打ち、期待していた快楽を与えられ、逃すまいと知らずに腰が震えた。
ミサキの右手が肉筒に添えられゆっくりと上下に扱き始めた。手を動かしながら、裏筋を舌でツーと刺激するから堪らない。
「ぐあっ!」
刺激に体全体がビクつきロープが軋む。息が熱くなり、汗が滲む。
「はふ。気持ちいいの?腰、揺れてるわよ。はあ、こんなに、汁いっぱいで……溺れちゃうわ」
目隠しのない世界は素晴らしい。視界にあるのは苦しくそうなミサキの顔と小さな口に喰われた俺の一物。
ミサキの瞳は潤み、頬は上気し朱色に染まる。口元から溢れた俺の先走りで顎まで濡れ、壮絶に色っぽい。
ミサキはくぐもった声をあげながら、口を限界まで広げ、俺のをぐぽぐぽと口内で擦りあげた。怒張し赤黒く変色した一物が口の中を支配し、出入りする光景は、卑猥な暴力のようだ。
涙目のミサキと視線が絡む。もう、我慢など出来る訳がなかった。
「はあっ、うっ。く、口に出すぞ!ぐ、ぐうっ!」
脳天まで突き抜ける痺れるような快楽が走る。精を受け止めようとミサキの口の動きがより早いものに変わる。擦る音が響き、呼応するように玉袋が競り上がり、溜め込まれた子種をミサキの口の奥に放出した。
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