正しい魔王の作り方

豆丸

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 願望を叶える気満々のグレイクは、クリスの肩に手を置くとキスしようと顔を近づけるも、クリス本人に止められた。   
 
「待てグレイク、交わる前に確認したい……お前女と経験あるのか?」   
「ない。童貞だ!」グレイクは胸を張り堂々と告白する。 
「そこで、胸を張るのか?」 
 
幼い子供の頃から一緒で、女にもててはいたが、付き合っているのを見たことがない。 
騎士仲間と娼館に誘うも、いつも断られて、心ない奴らにあいつは男色家だと陰で揶揄されていた。 
 
「童貞でも、ウェット家の跡取りだ、教育は受けただろう?」 
「教育は受けたが……クリスに教えて欲しい。剣術、体術、理解できない時はお互いに教えあい競い合ってきただろう?」確かに二人で夜遅くまで剣を交えてきた。 
 
「わかった!俺に解ることなら教えるぜ……ところでお前、男色家の気あるのか?」  
   
「な、ない!いつそんな話になったんだ?興味はあったが抱きたい女が居なかっただけだ!」
 
「自慰はしてたんだろう?どんな女を想像して抜いてたんだ?」 
いつも女性の話題になるとはぐらかされていたので、グレイクの女性の好みに興味があった。 
 
「そうだな、銀髪で菫色の勝ち気な瞳をしている。身長は小さくて胸は大きくて腰は折れそうなほど細い。口は悪いが努力家で優しい」  
「ちょっと待て!」 
「剣の腕は俺と同格で背中を預けられる」 
「おい、そんな女居るか?」 
「目の前に居る…クリスお前だ」 
グレイクは宝石に触れるようにそっとクリスを抱きしめた。
 
「グレイク」 
「お前が女性だったらと常に考えていた。今は夢のようだ、クリスには悪いが魔王の呪いに感謝したいぐらいだ」グレイクはクリスの頬を優しく撫で下ろす。 
 
「感謝か?俺には出来そうもないな。ただ魔王の卵を受胎するために男と交わらないとなら…グレイクお前以外考えられない」 
クリスは自分から初めてグレイクにキスをした。 
グレイクも答え二人で貪るようにキスを交わし舌を絡めながらお互いの服に手をかけた。 
 
クリスのマシュマロのような胸をグレイクは剣タコが出来た掌で覆うと力強く揉みしだく。 
 
「く、グレイク痛いぞ。力弱めろ、もっと優しく揉むんだ」  
「すまない、力加減がわからない」 
グレイクは力を少しずつ抜いてヤワヤワと揉んでいく、胸の飾りがだんだん立ち上がり触って欲しいと膨らみピンクに染まる。 
 
「う、あ。先も」 
クリスが促せば、グレイクは胸の飾りを指先で優しく捏ねまわす。
「気持ちいいのか?」 
「もっと強くだ。先も舐めて欲しい」 
グレイクは力を入れて指先で胸の飾りを虐めるとクリスの顔が快感に染まる。 
「あ、それ気持ちいい」   
口の中に先端を含み転がしたあと、夢中で吸い上げた。なんて柔らかいんだグレイクは胸から離れられず、グレイクの大型肉剣が初めての出番を待ちきれず、先から滴をたらしはじめた。
 
「ああ、く、こ、こんな女みたいな声、出ちまうなんて…あっ!」 
グレイクはクリスの顔が声を我慢しようと羞恥に歪み吐息を漏らすのを見た。グレイクの中で何かが、壊れた。
 
「もっと声聞かせろよ」 
グレイクは低く唸るとクリスの両足を持ち上げ体を二つに折ると重なるひだを指で開き露出させると、テラテラ光り、蜜が涌き出るアソコに顔を埋めた。 
 
「ば、グレイク、なにして、あっああん、ば馬鹿やめろ!」 
グレイクの興奮した鼻息がかかり、にゅぷにゅぷと舌が別の生き物みたいに中を這いまわる。 
偶然か、わざとか舌が動くたびに合わせるように、高い鼻が花芽を押し潰すから堪らない。 
体の輪郭がぼやけて白くなり、頭に星が舞う。 
 
「いやだ、い、イクからやめろ」 
止めさせようとグレイクの頭を押すが、寧ろ押し付けているようになってしまう。 
   
「いや、いや、いやだ!」 
何度か痙攣しイッてもグレイクは止まらない。 
イクたびに蜜がつぎつぎに溢れて、溢れた側から全てグレイクに舐めらペチャペチャジュルジュルと淫靡な音をたて続ける。 
 
「こ、こんなにやらしい。はあ。はあ。もっともっとだ、く、クリス。声出せ」うわごとのように繰り返す。  
  
クリスを舐めつくし満足したグレイクが顔をあげると、顔はもちろん髪の毛や胸元まで蜜で汚れていた。  
 
「ぐ、グレイク」 
クリスは怒る気力すらなく、両足を投げ出しぐったりしていた。 
休みなくイカされ霞みかかったように思考が定まらない、痙攣し下半身が重く怠く動かない、少しでも休みたかった。  
 
「クリス待たせてすまない。夢中になりすぎた。早く受胎しないとだったな…おい、クリスぐったりして大丈夫か?」 
お前のせいだと言いたいが疲れて喋るのが億劫だった。 
せめて睨むと何故かグレイクは赤くなった。 
 
「そんな、潤んだ情熱的な瞳で見るな。優しく出来ない」 
すでに優しくないだろうとクリスは更に睨む。 
 
「わかった!クリスの望み通りにするから」 グレイクはクリスの右足を肩に掛けると根本まで白濁が滴る肉剣を蜜壺に擦りつけ蜜をまとわりつかせると、ぴったり閉まった蜜口に押し付け、ゆっくり体重をかけて沈めていく。 
無理矢理開かれるアソコが悲鳴をあげ侵入を拒む。 
 
「が、ぎぎ、い、痛い。デカイ無理だ、裂ける、止め」 
クリスは涙目で訴えるが、肉欲に支配された童貞に通じるはずもなく、がつがつがつがつと容赦なく奥を串刺しにされる。 
 
純血の証が流れ股を伝う、その血をグレイクが指で拭い取ると舐めた。 
 
「はあ、旨い。これでクリスは俺のものだ。たくさん出すから受胎してくれ!」 
グレイクの肉剣は質量を増やしクリスの中をみっちりと蹂躙する。 
痛みしか感じなかったクリスも中の弱点見つけられ、ズリズリ擦られパンパン穿たれ甘い声をあげる。 
 
「や、ややああ、そこはダメだああ!」トロトロに惚けた雌の顔でよがる。 
 
「ここか?クリスは、奥を串刺しにされて気持ちのか?そんな惚けた顔して堪らない」グレイクも雌を征服する雄の顔だった。 
 
「は孕め、受胎しろクリス!!」 
肉剣がはぜバケツをひっくり返したような精子が放出され、クリスの中の魔王の卵を目指し進む。 
 
  
 クリスは気を失う瞬間、確かに子供の笑い声を聞いた――

 


  
 2人から産まれ、温かい家庭で育てられた魔王は魔物を正しく統治した。無暗に人を殺すのを禁じ、人間と対等に外交をした。 
彼は人々に恐怖を与える存在ではなく聖魔王と呼ばれた。
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