悪役令嬢の面の皮~目が覚めたらケモ耳旦那さまに股がっていた件

豆丸

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「今日は先日騎士団でお話ししたアバズ……こほんっ、聖女の護衛で城に上がります。今日は騎士団詰所には来ないように。 
 帰りは夜遅くなるので私に気にせず先に夕食を済ませて休んでください」 
 朝食時、ミルク粥に顔を突っ込んだシリウスくんを拭いていると旦那さまに唐突に告げられた。 


「ええ~!旦那さまにお昼も夜も会えないんですか~!?そ、そんなの寂しくて涙で溶けてしまいますよーっ」 

「……勝手に溶けて下さい」 
  
「はうっ!冷たい。今日も旦那さまが安定の塩対応です~っ。シリウスくんもパパが居ないと寂しいですよね?」 

「パ、パパ?」 

「ミャウっー?」  
 シリウスくんは猫手で髭を擦ると不思議そうに旦那さまを見つめて鳴いた。 

「シリウス仕事ですから……気が乗らなくとも行きます」  
 旦那さまとシリウスくんは猫語で会話が出来て羨ましいな~。私も家族なのに距離が遠い。 

 一抹の寂しさを感じつつ、旦那さまを笑顔で見送る。 
 昼間の騎士団訪問のため、開けていた時間はシリウスくんと遊んだ。 
 毛玉を投げたり、ブラッシングしたり、本を読んだり、お散歩したり、充実した時間でしたよ。 

 その後のお勉強タイムも遊んでほしくて「ミャアミャア」私の足にまとわりつくシリウスくん。 
 旦那さまが居なくて寂しいのかな?ふふ、私と同じだね~。 
 筆を持つ手を撫でてほしいと、おでこを擦り付ける。かわいいですけども。 
 文字が書けず私が困っているとミミさんがお散歩に連れ出してくれたよ。
  

 夕食も旦那さまが居ないと華がない! 
 あまり話さない旦那さまだけど同じ空間に存在できる喜びっ。 
 流れるような綺麗な所作でお肉を召し上がる旦那さまを気兼ねなく見つめられる至福タイムがないなんて~!辛すぎる。旦那さま成分が枯渇してるっ、早く帰ってこないかな?
  
 家令のシャーリングさんも使用人も心なしか活気がないように見えるよ。 
 今夜は早く寝て、帰ってきた旦那さまを夜中にお出迎えしよう。うん、そうしよう!一目でもご尊顔を拝見したい。スージーさんに頼み、子猫のシリウスくんよりも早く就寝した。 


 
 夜中ーー。 
 玄関からの物音と騒がしい人の声で、身動ぎして起きた。旦那さまが帰ってきたんだっ!薄い夜着の上からガウンを羽織ると大急ぎでお出迎えに向かう。 

「シオン様!お気を確かにっ!早く医者を呼びなさいっ!貴方は就寝準備を!」 
 玄関でシャーリングさんが足元がおぼつかない旦那さまを支え、使用人に指示を飛ばす。 


「大丈夫ですか?旦那さまっ!うわっ、体熱い、発熱ですか?」  
 シャーリングさんの反対側から旦那さまの体を支えようと背中に触れた。 
 ビクッと大きく震える旦那さま。その体はびっくりするほど熱く、汗ばんでいて。白い肌は薔薇色に染まり、荒い吐息も妙に艶っぽい。
 

「……はっ、ふぅ……くっ。なぜ?…あ、貴女が」 
 上気し目蓋まで真っ赤でトロンっとした顔。アイスブルーの瞳が濡れて潤んでる。
  
「うわわーっ!旦那さま色っぽ過ぎますよ。ああ、心臓がキュンキュンして痛いっ!私をキュン死にさせるつもりですかー!!」

 
「はぁはぁ。ば、馬鹿なんですか貴方は?淫乱女に、ふぅ、マタタビ媚薬を盛られましてね。き、嫌いな獣人に、犯されたくなければ…くっ、部屋に戻って下さい」  
 足取りの怪しい旦那さまを放っては置けない。シャーリングさんと使用人の手を借りて旦那さまをお部屋に運び、ベッドに横たえた。 
 駆けつけた医者は、「マタタビ媚薬に治療薬はありません。媚薬成分を早急に抜いて下さい、奥様がおられるなら大丈夫ですね」と、爆弾だけ投下し颯爽と帰って行く。 
 
 抜くってオナニーのお手伝いをすればいいのかな? 中身の私は年齢=処女なんですけど。健全女子だったので友達の話や携帯から得た知識はある。 
  
 もちろん恥ずかしいし、初めてだけども。 
  
 ここは、媚薬に苦しむ旦那さまのために人肌脱ぎましょう!  

「旦那さま!媚薬を抜くお手伝いをさせて下さい」 
「なっ?!」 
 後ろから部屋のドアの閉まる音がした。 
 何も言わなくても察したシャーリングさんと使用人は辞してくれた様子。
 
 そっと、ズボンの上から旦那さまの旦那さまに触れた。布地越しでもわかる熱くて硬いモノを擦っていく。 
 
「くっ、貴女はそんなことをしなくてもいいですから。ひ、一人で媚薬を抜きますから…あっ、ふっ」
 どくどくと拍動して、大きく育つおちんぽ。まさしく剛直と呼ぶにふさわしい。 
  
 見てるだけで胸がどきどきしちゃうーっ!お腹の奥がじんわり熱い。私まで変な気持ちになりそう。 
 
「苦しむ旦那さまの力になりたいんです!私、奥さまだし、旦那さまが大好きですから」  

 力加減がわからずおっかなびっくり上下に擦ると、もどかしいのか旦那さまの大きな手が私の手に添えられた。

「はーっ、はーっ、あ、あとから、閨の日意外に無理やり手伝わされた、くっ、離縁だと騒がないで下さいね?」旦那さまはとても据わった目をしていた。 
 
「騒ぎませんよ!私が望んでお手伝いしてるんですよ!いっぱい抜いて楽になって下さい~っ!」 
 にこりと安心させるように微笑む。 

 旦那さまはぐっと喉を鳴らすと下衣を寛げた。ぶるんと飛び出た生々しい雄。 
  
 うわわーっ!!凄いっ!初めて近くて見たよ。 

 太く赤くモリッと血管の浮き出た硬い棒。先の穴から丸く膨らむ液体が出てる。旦那さまは棒に私の手を添えると上から自分の手で押さえた。その手を大胆に強く動かし始めた。 

 もう、遠慮はしないと言うように。 


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