疲れた私にふかふか柔らか枕を下さい

豆丸

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こん棒を隠し持つ男

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 キアナは深く股間に顔を埋めて、深呼吸する。 
 
 ふかふかキンタ枕が柔らかく波打つ。
 
 落ち着くお祖父様の臭いだわ。 

 すりすり。

 すり、すり……。  

 すりり。すりり。ずりり。ずりりりり。 

 時に優しく、ある時は激しく! 
 緩急を付けて子袋に頬を擦り付ける。
 
 ああ、幸せ。 

 ………ん? 

 いつもなら、その極上の柔らかさで彼女を深い安眠に誘ってくれるはずなのに……なにかがおかしい。  
 
 柔らかくふかふかで、少し冷たくてたぷたぷしているはずのキンタ枕が妙に硬く熱いのだ。 
  
 
 それに時折頬に布地越しに、棒切れのような物がピシャリとあたった。 
 
 あれ? 
 これはなあに? 
  
 手で形を確認するように撫でると棒がピクリピクリと脈打つ。 
 
 妙に長く、太く、そして異常に硬かった。

 確認のために触っているだけなのに、上から苦悶に満ちた声が聞こえる。

「どうして?お祖父様は……パンツの中に、こん棒を隠し持っているのですか? 
 こんなに大きな物を隠していたらお腹が苦しいでしょうに?」 

「はあっ、くうっ! 
 キアナ、止めてくれ!こん棒なんて隠してないっ!勘違いだ!」 
 
 キアナは、緊急事態だとモーシャスのズボンを引っ張る。大好きなお祖父様が苦しんでいる一大事だ。 
 
「ひぃ」
 モーシャスは情けない悲鳴をあげた。幸いズボンと下着は、腸骨の出っ張りで止まった。 

 が……。 

 ボロンっと、大きく肥大したこん棒の先が、下着からこんにちはして臍に挨拶してしまったのだ。  

 キアナに好き放題触られたのだから、無理もない。 

「まあっ!お祖父様!こん棒の先っぽが見えています。 
 これは……始めの見る形のこん棒です。新しい護身用のこん棒ですか? 
 先がツルッとまあるくて、赤黒くって。 
 ここに穴まで開いてる。少ししっとりしているわ。 
 枕にするには硬いので、私が引っ張りだしますね」
 
 キアナは、武器だと思ったソレを引き抜こうと先を両手で掴んだ。  
 
「や、やめっ!」
 彼女の手首を掴んで引き離そうと試みるも、急所を文字通り握られている、無理矢理引き離そうしたら被害に合うのは自分だ。 

 強引に出来ず、ただ耐えるしかない。

「危険物は出して下さい!」 
  
「だ、出せるわけあるっ!!」 
  
 キアナがこん棒を抜こうと繰り返せば、先走りで滑り、つるりと逃げてしまう。滑って抜けたらまた掴む。

 キアナは、それを繰り返す。 
 
「あれ?滑ってうまく抜けないわ」
  
 つるん、ずり、つるん、ずりずりずり、つるりと……と、いつか手淫するようになってしまう。

 
「はっ……ぐっ、ふっっっく!!」 
 モーシャスは、唇を噛みしめて熱い息を吐いて、辛うじて耐えた。 
 快楽を逃そうと身をよじり、拳を握りしめ毛布を掴む。下半身を突き上げるもどかしい射精にうち震えた。 
  
  
 キアナの日焼けした剣を振る手が、こん棒を握りしめ、抜こうと熱心に上下する。 
 丸い顎の先は袋に乗ったままで、顔はこん棒に近すぎて吐息がかかるほど。 
 形の良い唇が触れそうな距離。淡い期待にモーシャスはゾクリと震えた。  

  
 舐めてほしい、その小さな口で……っ!
 自分の欲望をキアナの口にぶちまけたい。

「困りました、頑丈で抜けない……どうしましょう?お祖父様?」  
 

「ふ、あっ……棒を湿らせれば……。 
 だ、唾液を潤滑油代わりにすれば、今、直ぐでも抜ける!頼むキアナ、舐めてくれっ!」  
 
 欲望にあがらえず後半は叫ぶように懇願した。 
 
「お痛わしいわ、お祖父様……そんなに……叫ぶほどお辛いんですね。キアナが直ぐにでも舐めて差し上げます」 
 
 普段の彼女から想像も出来ない従順な態度で、何の躊躇いもなく、こん棒に舌を這わせる。 

「はっ」  
  
 ぬるりとした、熱い粘膜がこん棒に触れる。 
 チロチロと小さな赤い舌が、こん棒の先を別の生き物のように蠢く。 
   
 モーシャスは卑猥過ぎるその光景に釘付けだ。溜まらず腰をユルユルと自ら動かす始末。 
 
「んっ、お、ひいさま。なめ……にくいです」 
  
「もう、ぬ、抜けるから、手、手で引っ張ってくれ!」  

「は、いっ」 
 ドクンドクンと拍動するこん棒を引っ張り、懸命に舌を這わせた。 

 先から先走りがしどどに滴る。 
 明らかにキアナの涎より溢れた量が多い。 
  
 じゅっ、じゅっ、じゅっーー。狭いテントに卑猥な水音と荒くなるモーシャスの呼吸音が響く。
  
「あっ、くっ。キアナ……良いぞ、」 

「ん、早く……抜けてぇ」  
 
 キアナは、粘液質の濃い潤滑油を手に纏い、こん棒を抜こうと上下に手を動かし、舌を這わせた。モーシャスも腰の動きを速めた。どうしようもない射精感が下半身から突き上がり。同時にキンタ枕から欲望がせりあがった。 

  
「は、はっ!抜けるっ!く、ぐっ、」 
「きゃあ!!」 
 
 びるん。  
  
 限界までカチカチだったこん棒が突然爆発したのだ。射精する瞬間、モーシャスはキアナの頭を逃げられないように押さえた。

 どぴゅ!!
   どぴゅんっ!! 
       どぴゅんっ!! 
          ビュルルルーっ!!  
  
  
 キンタ枕から、多量に噴出された欲望は多すぎた。 

 溜まりに溜まっていたのだから無理もないが。それらは、すべてキアナの顔面に直撃したのだ。

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