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無限の柔らかさ
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ーーーーっ!!!
「ちょ!おま、待て!何してくれてるんだよ!!」
「頑張ったんですから、いっぱい誉めて下さい~」
すりすりすりと股間の上でおほずりされる。キアナの白い頬が柔らかい子袋に沈む。キアナは股間を枕にしてうつ伏せになり、モーシャスの足の上に寝転んでいた。
「はあっ、柔らかいです~!うふふ、くたびれた海みたいなお祖父様の臭い……キアナは大好きですよ」
すーはー、すーはーと沈んだまま、臭いを嗅がれる。
「くたびれた海ってなんだよ……いいから離せ!俺は寝るんだ」
そんなに臭いと言うことかよ、舌打ちしながら、キアナの頭を押すがびくともしない。
ほろ酔いで赤い顔のキアナは、お尻に腕をタックルのようにしっかり回すと、此れでもか!っと言わんばかりに顔を埋めこんだ。
「やわらか、ふかふか!はあっ、幸せです」
「なっ!この!酔っぱらいが」
その埋めた顔で高速すりすりするものだから、雄の象徴が擦れる。堪らずモーシャスは情けない悲鳴をあげた。
「うおっ」
ヤバい、下半身に血が集まってきた。
「くっ!バ、バカヤロウ!……
そ、そんなに刺激したら……ぐうっっ、うっ……あぁ」
王都を出発してから、3週間一度も出していないのだ。容赦ない刺激に溜まりに溜まりっていたモーシャスのモーシャスはバキバキに立ち上がってしまった。
柔らかくキアナを包み込んでいた、子袋も張りのあるカチカチした硬さに。
たっぷりした大きな袋は子種を噴出するぞと、出す気満々である。
「ふあ?あれ?硬い……」
硬さにキアナは、不満そうに鼻を鳴らした。
ふかふかキンタ枕を堪能していたのに、コチコチキンタ枕になったのだから無理もない。
「あれ?硬いです……お祖父様、どうして?」
下半身から顔をあげると、がしっとおもむろに股間をわし掴んだ。
ぎゅむぎゅむと……パンを練るような手付きで。
「ぐはっ!!」
百戦錬磨の騎士でも鍛えられない場所を、容赦なく握られ悶絶する。
「ひっ!ぐっ!!
こ、殺す気か。
くぅう。いい加減に。
は、離せ!淑女が股間を握り締めるな!」
涙目で、懇願するモーシャスを上目遣いで見上げて、キアナは言った。
「お祖父様、キアナは5つです……忘れちゃったのですか?」
「……5つ?」
「はい!まだ5つです……お祖父様、キアナと寝んねして下さい」
にっこり。
見たことのない無防備な笑顔でキアナが笑う。身内だけに見せる屈託のない表情に、息が止まる。
………くそ……可愛いとか、思ってしました。
「キアナ…………お前、疲労と寝不足でお酒が回り過ぎて、子供返りをしているのか?
はあっ、本当に困った奴だな」
邪気を振り払うように大袈裟にため息をつくと、キアナの肩を押した。
「今日は、寝んねはなしだ。自分のテントに帰って一人寝してくれ!」
突き放すように告げると、キアナはその菫色の綺麗な瞳から涙をポロポロ流した。
「うわあぁーっ!!
酷いですお祖父様!
寂しい時は死んだパパとママの代わりに寝んねしてくれるって言いましたー!!」
「!っ、キアナ大きい声を出すな!みんなが起きちまう」慌ててキアナの口を塞いだ。
「ーーーっ!!」
ふがふがしながら、キアナは俺を睨んだ。
深夜に男女二人で同じテントに居るだけで、風紀が乱れるからと減俸対象だ。
減俸ならまだいい、間違いなく今後の騎士団の酒のつまみにされ、俺もキアナもことあるごとに、おちょくられまくる。
退役するまで永遠に!
団員は海より深くしつこい。
「………はあっ、仕方ない。わかったよ。寝んねしていいぞ」
「ありがとう!お祖父様!」
諦めたモーシャスがキアナの口から手を離すと、それはそれは嬉しそうに、キアナは笑った。
ーーぽふ。
すりすり刺激が収まり少しだけ柔らかくなった枕に顔を埋める。
キアナの父親は偉大な父親ダン将軍に反発し、家出し商人になった。
粉骨砕身で努力した彼は商人として成功し、平民の女を妻にした。その二人の間に一粒種として生まれたのがキアナだった。
両親は、キアナが幼い頃に馬車の事故でこの世を去った。息子との軋轢を後悔していたダン将軍はみなし児になったキアナを引き取り、将軍職を辞して自ら愛情を持って育てた。
そう、愛情深く。海よりも、大空よりも。果てしなき大きな慈愛。
それは、母親の柔らかさを求め泣きじゃくる、幼いキアナに自らの股間を枕として差し出すほどに。
幼いキアナは、ふかふかキンタ枕を大いに気に入り、就学するまで枕代わりにしていた。
将軍は、とっくに還暦を越えていたし、目に入れても痛くない孫にキンタ枕されても一部が反応することはなかった。
しかし、残念なことに、モーシャスは溜まりに溜まった若い雄だった。
キアナの幼い頃の習慣が、今宵モーシャスを苦しめることになる。
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