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4 それぞれの。
里見と水谷
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結局、希帆ちゃんの個人面談は昨日だった。初めての面談だったそうで、昨日は一日中緊張しててなんかかわいそうだったけれど。やっぱり叱られはしなくて、明日から放課後、居残りで勉強することになったとか。水谷先生と居残りなら、ちょっとうらやましいかも。
わたしの方は、今回ばかりは叱られるような気がする。でもちょっと、前回の水谷先生みたいに優しくアドバイスくれて終わりなことを期待してもいる。
「里見さん、今日は放課後面談です」
「はい」
4時間目の国語の授業の終わりに声をかけられてから、落ち着かない。
終礼が終わって、自分の荷物を片付けて、職員室に向かう。職員室のなかの面談室は、教頭先生の席から近くて、わたしと水谷先生の会話は聞かれているんじゃないかなと思っている。
「先生、面談」
「あ、お願いします。じゃ、面談室へ」
水谷先生が先に立って面談室へ。なんだかとても。怖いような、楽しいような、いろんな感情が頭をグルグルしてて、騒がしい。
先生に促されて座ると目の前に先生の顔がある。
「今回は、中間試験の倍以上の点はとれたんですね」
倍以上と言っても、前回が12点だし、32点しかとれていませんが。ん?先生がじっとわたしを見て、黙っている。わたしが何か言わなくちゃいけないのかな。なんか、落ち着かない気持ちになって、つい目をそらしてしまう。
「前回の面談のアドバイスどおりに勉強できましたか?」
ここは正直に。
「ごめんなさい。答えをうつして、それで終わりにしてしまっていました」
「どうして?」
だって、数学なんかやりたくないんだもん。なんて言えない。うーん。なにか言い訳を考えなくては。
「里見さん、僕、おととい教頭先生にすごく叱られてね」
ん?急になにを言い出すの??水谷先生がわたしに言ってるのかどうなのか。机に目線を向けたまま話し始める。
「小西さんが赤点だったのに、全然、なんで赤点をとられてしまったのか、考えてなかったからで」
ますますわからない。なぜこの話??
「僕は最近、弛んでいたんです。以前なら、みなさんの試験の採点をしたら、問題ごとの正答率をだしたり、誤答の傾向を分析したり。みなさんがどこまで授業を理解してくれたのかを、真剣に読みとろうとしていた。でも、最近は、採点して、なんとなく把握できた気になって、それでよしとしていたんです」
水谷先生は顔を上げたけど、恥ずかしそうに顔を赤らめて、すぐまたうつむいてしまう。
「教頭先生には、僕のその弛んだ精神をすぐに見破られて、それで叱られたんです」
ああ。これは。来る。
「里見さん、あなたも弛んでいたのではありませんか?」
来た。やっぱり叱られるんだ。
「明日からしばらく、放課後居残り勉強をしましょう。小西さんも一緒に」
へ?
「では。なにか言いたいことありますか?」
首を横にフルフルと振る。
叱られはしなかったけど、サボっていたことがバレたのはわかった。
わたしの方は、今回ばかりは叱られるような気がする。でもちょっと、前回の水谷先生みたいに優しくアドバイスくれて終わりなことを期待してもいる。
「里見さん、今日は放課後面談です」
「はい」
4時間目の国語の授業の終わりに声をかけられてから、落ち着かない。
終礼が終わって、自分の荷物を片付けて、職員室に向かう。職員室のなかの面談室は、教頭先生の席から近くて、わたしと水谷先生の会話は聞かれているんじゃないかなと思っている。
「先生、面談」
「あ、お願いします。じゃ、面談室へ」
水谷先生が先に立って面談室へ。なんだかとても。怖いような、楽しいような、いろんな感情が頭をグルグルしてて、騒がしい。
先生に促されて座ると目の前に先生の顔がある。
「今回は、中間試験の倍以上の点はとれたんですね」
倍以上と言っても、前回が12点だし、32点しかとれていませんが。ん?先生がじっとわたしを見て、黙っている。わたしが何か言わなくちゃいけないのかな。なんか、落ち着かない気持ちになって、つい目をそらしてしまう。
「前回の面談のアドバイスどおりに勉強できましたか?」
ここは正直に。
「ごめんなさい。答えをうつして、それで終わりにしてしまっていました」
「どうして?」
だって、数学なんかやりたくないんだもん。なんて言えない。うーん。なにか言い訳を考えなくては。
「里見さん、僕、おととい教頭先生にすごく叱られてね」
ん?急になにを言い出すの??水谷先生がわたしに言ってるのかどうなのか。机に目線を向けたまま話し始める。
「小西さんが赤点だったのに、全然、なんで赤点をとられてしまったのか、考えてなかったからで」
ますますわからない。なぜこの話??
「僕は最近、弛んでいたんです。以前なら、みなさんの試験の採点をしたら、問題ごとの正答率をだしたり、誤答の傾向を分析したり。みなさんがどこまで授業を理解してくれたのかを、真剣に読みとろうとしていた。でも、最近は、採点して、なんとなく把握できた気になって、それでよしとしていたんです」
水谷先生は顔を上げたけど、恥ずかしそうに顔を赤らめて、すぐまたうつむいてしまう。
「教頭先生には、僕のその弛んだ精神をすぐに見破られて、それで叱られたんです」
ああ。これは。来る。
「里見さん、あなたも弛んでいたのではありませんか?」
来た。やっぱり叱られるんだ。
「明日からしばらく、放課後居残り勉強をしましょう。小西さんも一緒に」
へ?
「では。なにか言いたいことありますか?」
首を横にフルフルと振る。
叱られはしなかったけど、サボっていたことがバレたのはわかった。
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